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39話 大混乱
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泣き顔の表情で返事をして来たミーシャが抱きついてきて、俺の頬に頬ずりをしてきて頬がミーシャの涙で濡れた。お互いに軽く唇を重ねてちゅっと音を鳴らして、ミーシャを抱えた。
「わっ。どこに行くの?」
「おやつの時間だぞ? 食べなくて良いのか?」
「たべるぅ~♪」
はぁ……疲れたぁ。でも、ずっと悩んでいた事が解消されて良かった。ミーシャを抱えてリビングまで向かうと紅茶を淹れているアリアが、ニコニコして出迎えてくれた。
「仲直り出来たみたいで良かったぁ……」
「……ごめんね。アリアちゃん」
「ううん。大丈夫だよ。座ってて~アップルパイ持って行くから」
「だめ~手伝うっ♪」
「うん。お願いしちゃおうかなぁ」
ミーシャが降りようとしていたので、床に下ろすとパタパタと走って行ってしまった。いつも通りに戻って良かった。
いつもの雰囲気に戻り運ばれて来たアップルパイを食べた。
生地がサクサクでリンゴがトロっとした所とサクッとした歯ざわりがして、甘くほんのりと酸味がちょうど良くリンゴの甘酸っぱい香りとシナモンの香りが鼻を抜け美味しすぎる。
「アリアちゃん、やっぱりすごーい! わたしも作れるようになりたいっ!」
「うん。また一緒に作ろうね~♪」
「うん。手伝うー」
……家の結界に反応があった。
良い雰囲気で寛いでるのに誰だよ……
「お客さんが来たみたいだぞ……」
「そうなんだ? 誰だろね」
「魔獣が出たのかなぁー?」
魔獣か……え? なにこの反応してる魔獣の数は……!? 訪ねてきた理由は理解できた。
「直ぐに討伐の準備をして。かなりの数が現れてる」
そう言うと、滅多にしない俺の表情から察したらしく、二人が緊張をした表情になり準備を始めた。
俺が家から出ると長老と、お付きの若い男の人が2人付き添ってきていた。
「お休みの所を申し訳ない。だがそうも言って……」
状況が分かっているので、失礼だと思ったが急いでいるので話の途中で返事を返した。
「はい。状況を確認しました。直ぐに用意をして討伐に向かいます。皆さんは心配せずに過ごしていて大丈夫ですが、村の外には出ないで下さい」
話をしていると二人の準備が出来たらしく、後ろに並んだ。
「すみません。その通りです……お願いします」
「では、早速行ってきます」
森に入ると、いつもの4倍ほどの魔獣が森の中を徘徊していた。
何なんだ? この魔獣の数は……? 何が起きたんだ? 討伐をしてもきりがない。時間の無駄かぁ……もう1時間程討伐をしてるし。
魔物や魔獣の群れがそこら中に湧き出て討伐をしても、直ぐに囲まれる状態が続く。その中でもオオカミ型の魔獣が多く、連携をして襲いかかってくるのが厄介だった。
それとダンジョンで見た植物系の魔物まで触手というかツルを使い、器用に移動をしているのが不気味で気持ち悪い。
そろそろ面倒になってきたなぁ。さすがのミーシャも疲れてきてるみたいで、アリアもキツそうな表情をしているし。
「結界の中に入って少し休んでて」
「ごめんね。ユウくん」
「つかれたぁー」
そりゃ……疲れるだろうな。周りは魔獣だらけで、倒しても次が待ち構えている状況だしな。それに戦闘中も待ってくれるような魔獣じゃないしなぁ。
取り敢えず森の中の範囲の魔獣を把握して……魔石の回収をして大量討伐をした。これ嫌い……また頭の中でレベルアップの通知音が鳴り響き出した。素材を回収をし、放置をしておくと悪臭や不衛生なので、残りは地底に転移をさせ埋めておこうかと思った。いや……待てよ……肥料にならないかな? 取り敢えず収納に仕舞っておこう……。
この状況は、ただ増えただけとかのレベルの数じゃないよな? 気配も、この森以外からも来ているし。今まではこんな事は無かったぞ。確実に何かが起きてるだろ。
今回は、初めて3人で冒険者ギルドのある村へやってきた。村は……魔獣に襲われていて大騒ぎになっていた。
「ユウくん! 討伐するよ」
「わたしも、アリアちゃんに協力するー」
「分かった。でも、俺から離れるなよ! パーティなんだから一緒に行動が鉄則だぞ」
「うん」
「はぁい♪」
アリアとミーシャは、実力的に単独でも問題はないと思うけど心配だったので目の届く範囲に居てほしかった。
さ、取り敢えずは……村を結界で覆い、魔物、魔獣の侵入を防ぎ討伐をするか。
ここにもオオカミ型の魔獣が多く、デカい体で家を破壊し村人を襲い丸呑みにしていた。冒険者達も応戦しているが前衛が抑えられる大きさ、力の差が違い過ぎ抑えられないので魔術師が詠唱が出来ずに隠れて魔法を放っていた。
これじゃ魔獣の方が連携が取れてる感じだなぁ……。冒険者パーティは連携が取れてないじゃん。他の優秀な上級ランクの冒険者は、何してるんだろ?
3人で村を回り、負傷者を治癒しながら魔獣を討伐をしていく。アリアが魔力弾で遠距離攻撃をし、近距離はミーシャが魔獣の首を切り裂き、俺が二人の援護、防御担当と攻撃もして指示を出した。
「ミーシャ、家の陰に潜んでる魔獣を頼む。アリア、向こうの物陰に隠れてるケガ人の治療を頼んだ」
「うん。分かったっ」
「はぁーい。行ってくるー」
「わっ。どこに行くの?」
「おやつの時間だぞ? 食べなくて良いのか?」
「たべるぅ~♪」
はぁ……疲れたぁ。でも、ずっと悩んでいた事が解消されて良かった。ミーシャを抱えてリビングまで向かうと紅茶を淹れているアリアが、ニコニコして出迎えてくれた。
「仲直り出来たみたいで良かったぁ……」
「……ごめんね。アリアちゃん」
「ううん。大丈夫だよ。座ってて~アップルパイ持って行くから」
「だめ~手伝うっ♪」
「うん。お願いしちゃおうかなぁ」
ミーシャが降りようとしていたので、床に下ろすとパタパタと走って行ってしまった。いつも通りに戻って良かった。
いつもの雰囲気に戻り運ばれて来たアップルパイを食べた。
生地がサクサクでリンゴがトロっとした所とサクッとした歯ざわりがして、甘くほんのりと酸味がちょうど良くリンゴの甘酸っぱい香りとシナモンの香りが鼻を抜け美味しすぎる。
「アリアちゃん、やっぱりすごーい! わたしも作れるようになりたいっ!」
「うん。また一緒に作ろうね~♪」
「うん。手伝うー」
……家の結界に反応があった。
良い雰囲気で寛いでるのに誰だよ……
「お客さんが来たみたいだぞ……」
「そうなんだ? 誰だろね」
「魔獣が出たのかなぁー?」
魔獣か……え? なにこの反応してる魔獣の数は……!? 訪ねてきた理由は理解できた。
「直ぐに討伐の準備をして。かなりの数が現れてる」
そう言うと、滅多にしない俺の表情から察したらしく、二人が緊張をした表情になり準備を始めた。
俺が家から出ると長老と、お付きの若い男の人が2人付き添ってきていた。
「お休みの所を申し訳ない。だがそうも言って……」
状況が分かっているので、失礼だと思ったが急いでいるので話の途中で返事を返した。
「はい。状況を確認しました。直ぐに用意をして討伐に向かいます。皆さんは心配せずに過ごしていて大丈夫ですが、村の外には出ないで下さい」
話をしていると二人の準備が出来たらしく、後ろに並んだ。
「すみません。その通りです……お願いします」
「では、早速行ってきます」
森に入ると、いつもの4倍ほどの魔獣が森の中を徘徊していた。
何なんだ? この魔獣の数は……? 何が起きたんだ? 討伐をしてもきりがない。時間の無駄かぁ……もう1時間程討伐をしてるし。
魔物や魔獣の群れがそこら中に湧き出て討伐をしても、直ぐに囲まれる状態が続く。その中でもオオカミ型の魔獣が多く、連携をして襲いかかってくるのが厄介だった。
それとダンジョンで見た植物系の魔物まで触手というかツルを使い、器用に移動をしているのが不気味で気持ち悪い。
そろそろ面倒になってきたなぁ。さすがのミーシャも疲れてきてるみたいで、アリアもキツそうな表情をしているし。
「結界の中に入って少し休んでて」
「ごめんね。ユウくん」
「つかれたぁー」
そりゃ……疲れるだろうな。周りは魔獣だらけで、倒しても次が待ち構えている状況だしな。それに戦闘中も待ってくれるような魔獣じゃないしなぁ。
取り敢えず森の中の範囲の魔獣を把握して……魔石の回収をして大量討伐をした。これ嫌い……また頭の中でレベルアップの通知音が鳴り響き出した。素材を回収をし、放置をしておくと悪臭や不衛生なので、残りは地底に転移をさせ埋めておこうかと思った。いや……待てよ……肥料にならないかな? 取り敢えず収納に仕舞っておこう……。
この状況は、ただ増えただけとかのレベルの数じゃないよな? 気配も、この森以外からも来ているし。今まではこんな事は無かったぞ。確実に何かが起きてるだろ。
今回は、初めて3人で冒険者ギルドのある村へやってきた。村は……魔獣に襲われていて大騒ぎになっていた。
「ユウくん! 討伐するよ」
「わたしも、アリアちゃんに協力するー」
「分かった。でも、俺から離れるなよ! パーティなんだから一緒に行動が鉄則だぞ」
「うん」
「はぁい♪」
アリアとミーシャは、実力的に単独でも問題はないと思うけど心配だったので目の届く範囲に居てほしかった。
さ、取り敢えずは……村を結界で覆い、魔物、魔獣の侵入を防ぎ討伐をするか。
ここにもオオカミ型の魔獣が多く、デカい体で家を破壊し村人を襲い丸呑みにしていた。冒険者達も応戦しているが前衛が抑えられる大きさ、力の差が違い過ぎ抑えられないので魔術師が詠唱が出来ずに隠れて魔法を放っていた。
これじゃ魔獣の方が連携が取れてる感じだなぁ……。冒険者パーティは連携が取れてないじゃん。他の優秀な上級ランクの冒険者は、何してるんだろ?
3人で村を回り、負傷者を治癒しながら魔獣を討伐をしていく。アリアが魔力弾で遠距離攻撃をし、近距離はミーシャが魔獣の首を切り裂き、俺が二人の援護、防御担当と攻撃もして指示を出した。
「ミーシャ、家の陰に潜んでる魔獣を頼む。アリア、向こうの物陰に隠れてるケガ人の治療を頼んだ」
「うん。分かったっ」
「はぁーい。行ってくるー」
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