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30話 罠
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「えっと……398かな」
「……へ? …………えぇ!? あはは……うそだぁ~! ビックリしちゃったぁ……」
「……あはは……だよなぁ……笑っちゃうよな」
「……えぇ……ウソじゃないんだぁ?」
笑っていたアリアが真面目な表情になった。
「公表してる人が99なだけだったんだね……でも398って……だんとつ過ぎだね」
多分99で、しばらく止まっていた気がしたけど、さっきの魔物や魔獣の大量の討伐で上限を一気に超えて、今まで貯まっていた経験値が合わさって爆発的に上昇をした感じがした。
前世の記憶で言うところのアニメで言う、限界突破ってヤツかな……?
「まぁ……レベルが上がっても強さの目安だしなー」
「違うよ?レベルが上がればステータスも全体的に上がるから強くなってるでしょ? それにスキルや魔法も使えるのが増えてるはずだし……」
普通は、そうか……俺は低レベルの時にもイメージをすれば威力は低く、魔力量も少なかったけど、色々と使えてたから、そういう感覚が無かったなぁ。
「そうかぁー。俺はレベルが上ったからって、特には変わってないぞ?」
とはいっても、色々と抑え込んでるけどなぁ……こんなダンジョン魔法一発で吹き飛ばせると思うし。気を付けないとなぁ……
「だよね。ユウくんは威力を抑えてるって感じだよね」
「昔のアリアみたいだな~」
「うんうん。わたしの場合は目立ちたくなかったからだけど……ユウくんの場合は違うでしょ? 威力があり過ぎるって感じだよね」
「……まぁ……ね」
「ねぇ。ねぇ。見て!見てっ!ほらぁー」
シュッ シュッ シュッと自在に洞窟内を自由に動き回って、満足した顔で帰ってきたが全然、息も上がって無ければ汗もかいていなかった。
「あれだけ動き回って疲れてもい無さそうだな?」
「うん。よゆーだよー♪」
「じゃあ、そろそろ進むか」
ダンジョンの本道に戻り、ちょこちょこと寄り道をして宝を回収していると、探索魔法で調べると魔石の魔力を利用をした罠が仕掛けられてる部屋があり……わざと罠に掛かってみた。
「ちょっと入って見るなー」
「えぇ……ダメだって……」
「危ないよぉ……」
宝箱の中身は本物の宝が入っていたので回収済みだが、気にせずに宝箱の部屋に入って宝箱に近づくと、4方向から無数の矢が放たれバリアで防ぐと、入口の扉は存在しなかったが魔石の効果で岩壁が出現し出入り口が閉じられた。
「ゆ、ユウくんっ!」
「ユウちゃん!! イヤっっ!」
出入り口が塞がれると、想像通り天井に無数の槍のような武器が出現し、天井が落ちて来たので転移で入口の外に逃げ出した。
ゴゴォォー……ドォーンッッ!!と部屋の中から大きな音がして床が揺れた。
「ユウちゃーん!?」
「ユウくん!! 大丈夫ー!!?」
2人が心配して悲鳴のような声を出していて、後ろから返事をした。
「あ、うん。大丈夫だよ」
2人が泣き顔で振り返ると抱きしめてきた。
「ばかぁ……心配したよぉ」
「むぅ……ダメって言ったのにぃ……」
「悪かったって、大した罠じゃなかったな……近付くと魔力で反応して弓矢の発射装置に魔力が流れて、弓矢が放たれる仕掛けと。魔石で槍の隠蔽が解除されてると同時に天井が落ちてくるって感じだったな」
ゴゴッゴォォォーと室内から大きな音がダンジョン内に鳴り響き終わると、入口の魔法が解除されて岩壁が霧散し出入り口が開放されて元の状態に戻された。
暫く間、2人が頬を膨らませて口を利いてくれなかった……
悪かったって……。何だよ……あんな簡単なトラップの為に怒られるのって割に合わないっての……もっと驚くような凄いトラップだったら納得できるのにさぁー
探索魔法で調べると宝物も補充されていたので……当然、頂ける物は頂いておいた。最近は、そんなにお金には困っては無いんだけど、無いよりはあった方が良いよな。
更にダンジョンの奥に進んでいくと、段々と知らない魔獣や魔物が多く現れるようになってきた。
「なにあれ?」
「……知らなぁい!」
「わたしも知らないよぉ」
黒い毛をし、犬歯が大きく鋭く口からは涎を垂らした犬やオオカミを大きくした感じの魔獣が、6体がこちらを威嚇してきた。
「わたしは……近寄りたくなーい! なんかヨダレを垂らしてるしぃ……」
「だねぇ……コワイねー」
ん? 目の前にいる魔獣は体は大きく群れで威嚇されれば少しはコワイと思うけど……恐怖を覚える程じゃないだろ? 珍しく2人が俺の後ろに隠れてしまった。
バリアで俺の周りを囲うと落ち着いたのか、いつも通りアリアが魔法で攻撃を始めた。
「あれ? 大丈夫なの? コワイって震えてたけど?」
「……えっと……恐怖を感じて動けなかったの」
精神系? 威圧系? の効果だろうなー? バリアに入って効果が遮断されて無効化されたら直ぐに元通りになったし、見た目の恐ろしさが原因じゃないみたい?
ザコのオオカミの様な魔獣はアリアが討伐を軽々とこなしたが、ボスには苦戦をしていて魔力弾を放つが弾かれていた。更にファイアショットを放つが効果がなかった。
「……へ? …………えぇ!? あはは……うそだぁ~! ビックリしちゃったぁ……」
「……あはは……だよなぁ……笑っちゃうよな」
「……えぇ……ウソじゃないんだぁ?」
笑っていたアリアが真面目な表情になった。
「公表してる人が99なだけだったんだね……でも398って……だんとつ過ぎだね」
多分99で、しばらく止まっていた気がしたけど、さっきの魔物や魔獣の大量の討伐で上限を一気に超えて、今まで貯まっていた経験値が合わさって爆発的に上昇をした感じがした。
前世の記憶で言うところのアニメで言う、限界突破ってヤツかな……?
「まぁ……レベルが上がっても強さの目安だしなー」
「違うよ?レベルが上がればステータスも全体的に上がるから強くなってるでしょ? それにスキルや魔法も使えるのが増えてるはずだし……」
普通は、そうか……俺は低レベルの時にもイメージをすれば威力は低く、魔力量も少なかったけど、色々と使えてたから、そういう感覚が無かったなぁ。
「そうかぁー。俺はレベルが上ったからって、特には変わってないぞ?」
とはいっても、色々と抑え込んでるけどなぁ……こんなダンジョン魔法一発で吹き飛ばせると思うし。気を付けないとなぁ……
「だよね。ユウくんは威力を抑えてるって感じだよね」
「昔のアリアみたいだな~」
「うんうん。わたしの場合は目立ちたくなかったからだけど……ユウくんの場合は違うでしょ? 威力があり過ぎるって感じだよね」
「……まぁ……ね」
「ねぇ。ねぇ。見て!見てっ!ほらぁー」
シュッ シュッ シュッと自在に洞窟内を自由に動き回って、満足した顔で帰ってきたが全然、息も上がって無ければ汗もかいていなかった。
「あれだけ動き回って疲れてもい無さそうだな?」
「うん。よゆーだよー♪」
「じゃあ、そろそろ進むか」
ダンジョンの本道に戻り、ちょこちょこと寄り道をして宝を回収していると、探索魔法で調べると魔石の魔力を利用をした罠が仕掛けられてる部屋があり……わざと罠に掛かってみた。
「ちょっと入って見るなー」
「えぇ……ダメだって……」
「危ないよぉ……」
宝箱の中身は本物の宝が入っていたので回収済みだが、気にせずに宝箱の部屋に入って宝箱に近づくと、4方向から無数の矢が放たれバリアで防ぐと、入口の扉は存在しなかったが魔石の効果で岩壁が出現し出入り口が閉じられた。
「ゆ、ユウくんっ!」
「ユウちゃん!! イヤっっ!」
出入り口が塞がれると、想像通り天井に無数の槍のような武器が出現し、天井が落ちて来たので転移で入口の外に逃げ出した。
ゴゴォォー……ドォーンッッ!!と部屋の中から大きな音がして床が揺れた。
「ユウちゃーん!?」
「ユウくん!! 大丈夫ー!!?」
2人が心配して悲鳴のような声を出していて、後ろから返事をした。
「あ、うん。大丈夫だよ」
2人が泣き顔で振り返ると抱きしめてきた。
「ばかぁ……心配したよぉ」
「むぅ……ダメって言ったのにぃ……」
「悪かったって、大した罠じゃなかったな……近付くと魔力で反応して弓矢の発射装置に魔力が流れて、弓矢が放たれる仕掛けと。魔石で槍の隠蔽が解除されてると同時に天井が落ちてくるって感じだったな」
ゴゴッゴォォォーと室内から大きな音がダンジョン内に鳴り響き終わると、入口の魔法が解除されて岩壁が霧散し出入り口が開放されて元の状態に戻された。
暫く間、2人が頬を膨らませて口を利いてくれなかった……
悪かったって……。何だよ……あんな簡単なトラップの為に怒られるのって割に合わないっての……もっと驚くような凄いトラップだったら納得できるのにさぁー
探索魔法で調べると宝物も補充されていたので……当然、頂ける物は頂いておいた。最近は、そんなにお金には困っては無いんだけど、無いよりはあった方が良いよな。
更にダンジョンの奥に進んでいくと、段々と知らない魔獣や魔物が多く現れるようになってきた。
「なにあれ?」
「……知らなぁい!」
「わたしも知らないよぉ」
黒い毛をし、犬歯が大きく鋭く口からは涎を垂らした犬やオオカミを大きくした感じの魔獣が、6体がこちらを威嚇してきた。
「わたしは……近寄りたくなーい! なんかヨダレを垂らしてるしぃ……」
「だねぇ……コワイねー」
ん? 目の前にいる魔獣は体は大きく群れで威嚇されれば少しはコワイと思うけど……恐怖を覚える程じゃないだろ? 珍しく2人が俺の後ろに隠れてしまった。
バリアで俺の周りを囲うと落ち着いたのか、いつも通りアリアが魔法で攻撃を始めた。
「あれ? 大丈夫なの? コワイって震えてたけど?」
「……えっと……恐怖を感じて動けなかったの」
精神系? 威圧系? の効果だろうなー? バリアに入って効果が遮断されて無効化されたら直ぐに元通りになったし、見た目の恐ろしさが原因じゃないみたい?
ザコのオオカミの様な魔獣はアリアが討伐を軽々とこなしたが、ボスには苦戦をしていて魔力弾を放つが弾かれていた。更にファイアショットを放つが効果がなかった。
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