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28話 ダンジョンの探索
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え? アリアがムスッとしてる? 怒ってるのかな……? 余計な火種を俺が作っちゃった?
心配をしているとアリアが話しだした。
「ミーシャちゃん、ユウくんがそんな事をするわけ無いでしょ。もぉ……そんな事をするなら、私達の面倒を見てくれてないと思うよ」
ん? アリアは俺が面倒を見てると思ってるの? 逆じゃないか? 俺がアリアに面倒を見てもらってる感じだけど。
「……うん。そうだよねぇ……ごめんなさい……」
「あぁ……別に良いけどさ。中身より罠の方に興味があるんだよね……中身があれば2人で分けても良いよ」
「ん……わたしは要らないよ」
「えへへ……わたしも~別にお金持ちにならなくても、今まで通りで幸せー」
探索魔法で部屋を調べると宝箱には異常は無い、魔力も感じられないし……部屋に魔物や魔獣が潜んでもいないな……
宝箱の中身を転移させて目の前に出すと……大量の金貨、宝石やアクセサリー、豪華な短剣がドッサリと出てきた。
「わぁ……すごーい……」
「わっ! なにこれーすごーい♪ お金持ちになっちゃったねー」
「これって本物かなぁ?」
収納して鑑定というか表示される品名を確認すると金貨とでたので本物だな……
「本物だな……ミーシャ欲しかったんだろ?」
「い、要らないよー。ちょっと宝箱って聞いて興奮しちゃったのー! お金持ってても村じゃ……殆ど使えないしー」
「ユウくんが持ってて使ってよ。ユウくんが見つけて回収したんだからっ」
「まぁ……欲しい物があったら言ってな。皆で使おうな」
「はぁい♪」
「分かったー。お菓子欲しいー♪」
ミーシャは、やっぱり財宝よりお菓子の方が良いらしい。アリアは元々お金には不自由して無いようで財宝に興味は無いらしい? 俺も今の暮らしが出来ていれば満足なので……まぁ、無いより合った方が良いとは思うけどね。
ここでシャルが居たら大騒ぎになっていただろうなぁ……山分けねとか言って、村に帰って自慢気に場所を言うんだろうな……
「帰ったら、アリアに作ってもらおうな」
「うんっ♪」
俺とミーシャに見つめられて、嬉しそうに返事をした。
「うん。良いよぉ♪ 美味しかったんだぁ?」
「美味しかったな」
「うん。美味しかったー」
俺とミーシャが笑顔で返事をすると、アリアもニコニコの笑顔でご機嫌になった。
多分、次回作るお菓子のことを考えているんだろうな。俺も楽しみだな……
アリアと顔を見合わせてニコッと微笑み合った。
宝物を収納して本物の宝物があった理由を考えてみた。思い当たる理由はダンジョンの途中で、こんなに大量に宝物を発見したら……? 普通は引き返すよな? こんなに大量の宝物を背負ってダンジョンを進む奴はいないだろ。でも戻るにしてもかなり重くて戻るのも一苦労するだろ。たとえ大人数が居たとして財宝を背負って進んでも魔物や、魔獣と戦闘になったら戦力は確実に低下してるしな。うん……それじゃ死ぬな。
大量の財宝を背負って帰ったとしても財宝を担いでいるせいで、まともに戦える訳がない。それで死んだ冒険者の持ち物がダンジョンの宝物になって増えるって訳か。
それか宝物の取り合いになって仲間割れをして殺し合うかもな……俺達みたいに財宝に興味がないパーティは居ないだろうし。こんな一生豪遊しても使い切れない程の財宝を目の前にしたら、普通は取り合いは確実だろうな。
幸いお金や宝物に無欲で無関心な3人組で助かって、希少な異次元収納があって全て回収しても重さも感じないし問題なく先に進める。
「部屋に入ってくるなー」
「ダメー! もう宝物は無いんでしょ? 危険だよーっ!」
「だめぇー!」
「だからー宝物より、罠に興味があるんだって」
2人が心配そうな表情をして目を潤ませたので……諦めた。
「わ、分かったって……泣くなって……」
2人が顔を見合わせてニコッ♡ と笑い合っていた。んっ? 何か企んでた? 仲良くて良いんだけどさ。
先に進むことにして魔物が出るとミーシャが張り切り攻撃を仕掛け討伐をするが、不満そうな表情で戻ってきた。
「どうした? 討伐は成功だろ? ケガでもしたのかー?」
「ううん。地上と違って、狭くて上手く攻撃が出来なくてー」
あぁ……そうだよなぁ。ミーシャは距離を保って、フェイントを入れながら懐へ潜り込んで斬りつけるってのを基本としてるから、自分の間合いが保てなくて上手く攻撃が出来た気がしてないのか。
ミーシャの間合いは、かなり広い。俊敏性、スタミナもかなりあるので間合いを詰められても問題ない気がするんだけどな? 狭い場所を空間を逆に利用すれば有利に戦えるんじゃないのか?壁とか天井を使ってさ……
「それならさ、洞窟の床だけじゃなくて壁や天井も使ってフェイントを入れられるんじゃないのか?地上でも木を足場にして攻撃をしてただろ?」
おおぉ♪ という表情をして早速、言われた事を試していた。
シュッ シュッ シュッ シュ……ッ。と前方の空間で音だけが響いていた。これは……敵に回したくない感じだろうなぁ……。あらゆる方向から攻撃をされるだろうし、早すぎて目で追えないからな。
心配をしているとアリアが話しだした。
「ミーシャちゃん、ユウくんがそんな事をするわけ無いでしょ。もぉ……そんな事をするなら、私達の面倒を見てくれてないと思うよ」
ん? アリアは俺が面倒を見てると思ってるの? 逆じゃないか? 俺がアリアに面倒を見てもらってる感じだけど。
「……うん。そうだよねぇ……ごめんなさい……」
「あぁ……別に良いけどさ。中身より罠の方に興味があるんだよね……中身があれば2人で分けても良いよ」
「ん……わたしは要らないよ」
「えへへ……わたしも~別にお金持ちにならなくても、今まで通りで幸せー」
探索魔法で部屋を調べると宝箱には異常は無い、魔力も感じられないし……部屋に魔物や魔獣が潜んでもいないな……
宝箱の中身を転移させて目の前に出すと……大量の金貨、宝石やアクセサリー、豪華な短剣がドッサリと出てきた。
「わぁ……すごーい……」
「わっ! なにこれーすごーい♪ お金持ちになっちゃったねー」
「これって本物かなぁ?」
収納して鑑定というか表示される品名を確認すると金貨とでたので本物だな……
「本物だな……ミーシャ欲しかったんだろ?」
「い、要らないよー。ちょっと宝箱って聞いて興奮しちゃったのー! お金持ってても村じゃ……殆ど使えないしー」
「ユウくんが持ってて使ってよ。ユウくんが見つけて回収したんだからっ」
「まぁ……欲しい物があったら言ってな。皆で使おうな」
「はぁい♪」
「分かったー。お菓子欲しいー♪」
ミーシャは、やっぱり財宝よりお菓子の方が良いらしい。アリアは元々お金には不自由して無いようで財宝に興味は無いらしい? 俺も今の暮らしが出来ていれば満足なので……まぁ、無いより合った方が良いとは思うけどね。
ここでシャルが居たら大騒ぎになっていただろうなぁ……山分けねとか言って、村に帰って自慢気に場所を言うんだろうな……
「帰ったら、アリアに作ってもらおうな」
「うんっ♪」
俺とミーシャに見つめられて、嬉しそうに返事をした。
「うん。良いよぉ♪ 美味しかったんだぁ?」
「美味しかったな」
「うん。美味しかったー」
俺とミーシャが笑顔で返事をすると、アリアもニコニコの笑顔でご機嫌になった。
多分、次回作るお菓子のことを考えているんだろうな。俺も楽しみだな……
アリアと顔を見合わせてニコッと微笑み合った。
宝物を収納して本物の宝物があった理由を考えてみた。思い当たる理由はダンジョンの途中で、こんなに大量に宝物を発見したら……? 普通は引き返すよな? こんなに大量の宝物を背負ってダンジョンを進む奴はいないだろ。でも戻るにしてもかなり重くて戻るのも一苦労するだろ。たとえ大人数が居たとして財宝を背負って進んでも魔物や、魔獣と戦闘になったら戦力は確実に低下してるしな。うん……それじゃ死ぬな。
大量の財宝を背負って帰ったとしても財宝を担いでいるせいで、まともに戦える訳がない。それで死んだ冒険者の持ち物がダンジョンの宝物になって増えるって訳か。
それか宝物の取り合いになって仲間割れをして殺し合うかもな……俺達みたいに財宝に興味がないパーティは居ないだろうし。こんな一生豪遊しても使い切れない程の財宝を目の前にしたら、普通は取り合いは確実だろうな。
幸いお金や宝物に無欲で無関心な3人組で助かって、希少な異次元収納があって全て回収しても重さも感じないし問題なく先に進める。
「部屋に入ってくるなー」
「ダメー! もう宝物は無いんでしょ? 危険だよーっ!」
「だめぇー!」
「だからー宝物より、罠に興味があるんだって」
2人が心配そうな表情をして目を潤ませたので……諦めた。
「わ、分かったって……泣くなって……」
2人が顔を見合わせてニコッ♡ と笑い合っていた。んっ? 何か企んでた? 仲良くて良いんだけどさ。
先に進むことにして魔物が出るとミーシャが張り切り攻撃を仕掛け討伐をするが、不満そうな表情で戻ってきた。
「どうした? 討伐は成功だろ? ケガでもしたのかー?」
「ううん。地上と違って、狭くて上手く攻撃が出来なくてー」
あぁ……そうだよなぁ。ミーシャは距離を保って、フェイントを入れながら懐へ潜り込んで斬りつけるってのを基本としてるから、自分の間合いが保てなくて上手く攻撃が出来た気がしてないのか。
ミーシャの間合いは、かなり広い。俊敏性、スタミナもかなりあるので間合いを詰められても問題ない気がするんだけどな? 狭い場所を空間を逆に利用すれば有利に戦えるんじゃないのか?壁とか天井を使ってさ……
「それならさ、洞窟の床だけじゃなくて壁や天井も使ってフェイントを入れられるんじゃないのか?地上でも木を足場にして攻撃をしてただろ?」
おおぉ♪ という表情をして早速、言われた事を試していた。
シュッ シュッ シュッ シュ……ッ。と前方の空間で音だけが響いていた。これは……敵に回したくない感じだろうなぁ……。あらゆる方向から攻撃をされるだろうし、早すぎて目で追えないからな。
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