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13話 3人で森に入ってみた。
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アリアが薬草を見つけて喜んでいると、ミーシャが不思議そうな顔をして聞いてきた。
「えっとね、この葉っぱをね、わたしが集めてるんだー」
「そうなんだー、わたしも手伝うー」
「アリアが喜ぶからって、一人で森に入って薬草を採るなよ?」
「分かってるよぉー」
ミーシャが、むぅ……と頬を膨らませて、ちょっと焦った顔をしていた。やっぱり……森に一人で入ろうとしてたんだ……まったく、もぉ……でも喜ばせようとしてくれてたんだよな。
「じゃあ……魔獣の討伐は俺がやってるから、アリアとミーシャは薬草の採集でいいよ」
「えぇー、ユウくんに悪いよ」
「えっと……じゃあ、ミーシャの面倒を頼んだ!」
「あ、そっか……魔獣の討伐の方には、ミーシャちゃんが一緒だと危ないのかぁ……分かった。任せて♪」
「そこの薬草の群生地から出る時は声掛けてなー」
「分かったよ」
薬草の群生地ので薬草を採集をしている2人の周りに結界を張り、二人が見える位置の結界の外で魔獣の討伐を始めた。音と臭いでウジャウジャと魔獣が集まってきた。魔獣の中には、危険で有名で俺でも知っている上級の魔獣も数体が現れた。さすが獣人が討伐を頼むだけの事があると思った。
まともに闘っていたら、この辺りが踏み荒らされ薬草の採集が出来なくなってしまう。
なのでズルだが必殺技を使わせてもらう……。魔獣の体内にある魔石の強制回収をして倒し、素材の回収をして死体を地中に転移させて証拠隠滅をした。チラッとアリアの方を見て気付かれて居ないのを確認をした。
中級とも闘ってみようと思い、親から冒険者になったお祝いに中古の剣をプレゼントされ……俺は魔術士なんだけどと思い、困った思い出がある剣を魔改造をした剣を取り出した。
魔改造といっても魔石を嵌め込み、ナイフに付与した程度の切れ味、耐久を上昇させて……ちょこっとステータス異常を起こさせる程度だ。まぁ……斬られれば速度の大幅低下、視界不良、全身の痺れくらいだ。間違って自分を斬っても俺にはステータス異常無効のスキルがあるから大丈夫だけど。……無いと思うけどアリアやミーシャが剣を触って指を斬ってもステータス異常だけで寝ていれば治るモノだけにしておいた。
毒、一定時間ダメージ、即死を付けても良かったんだけど……チート過ぎるし、間違って手を斬る事故があったら”間違った” ”事故”で済まないし、余計な危険な事は止めておいた。そんなキケンな物を作るより、即死だったら魔法で安全で確実だし。
剣に替えて攻撃をしてみると、魔法より面白いかも……防がれても傷が出来れば魔獣が動かなくなるので、剣で突けば大抵は止めが刺せた。上級の魔獣となると……傷が付かないヤツが出てくる。一々魔石の回収をしていても面白くなので、剣に絶対切断を付与をした。これで外皮が硬かろうが、魔力で防御を固めてようが軽く切断出来る様にしたらサクサクと討伐が出来るようになった。
「ユウくん……剣が使えたの……?」
えっ!? わっ! アリア!? 討伐に夢中になり過ぎた!! 全然気付かなかった…… 見られちゃった!
「えっ!? あ…… ちょっと待ってて……」
周りにいた魔獣を片付けるのに魔法で、いつも通りパシュ! パシュ! と片付けて結界の中に入った。
「あ……これは、アリアにナイフをプレゼントしただろ? 冒険者になったお祝いで両親からプレゼントされた剣に、それと同じでさ、耐久、斬れ味、ステータス異常を付与てあるんだよ。で、ラクラクに討伐してたんだよ」
「あぁ~あれかぁー。それってスゴイんじゃないの? そんな武器見た事もないよー? 剣士に見えて格好良かったよ!」
「あ、秘密でお願いね……」
「うん。勿論だよー♪ そんな武器を作れちゃうんだからバレたら一緒のパーティで居られなくなっちゃうよっ」
「俺もアリアと同じパーティで居たいしさ」
「えへへ…… ありがとぉ♪ ……って、上級の魔獣まで倒してるよ……それ不味いよ」
「大丈夫じゃない? 人間が入ってこれないように結界が張ってあるみたいだしさ」
「あっ! そっか…… 気を付けてね。他の人に見られたらパーティに誘われちゃうよぉ~」
アリアが目をウルウルさせて腕を掴んできた。
「大丈夫だって。気を付けるし、他のパーティに入るつもりは無いからさ」
「絶対だよっ」
「あ、それより何か用事だった?」
魔石の回収と素材の回収をしておいた。
「そろそろお昼が近いし家に戻ろ?」
「そうだね」
「スゴイ……! 大量に倒したねぇ……村長さん満足してくれるね」
後ろを振り返ると、魔獣の死体の山が広がっていた。調子に乗って3時間も討伐をしてれば山くらい出来ちゃうよな……
「そりゃ……3時間もあればね……」
「それも気を付けて~普通は30分で休憩だよ。魔術士も剣士も普通は、戦い続けられないんだよぉー3時間は、おかしいんだよ」
「アリアも休憩してなかったよね?」
「ううぅ……ユウくんと討伐してたら楽しくて……」
「あはは……だよね~。時間忘れて夢中になっちゃうよなー」
「うん♪」
余計なツッコミは入れずにしとこ……アリアも力を抑えてたんだな? とか聞きたいけど我慢しとこ。えっと……転移、付与、無詠唱はバレてるんだよなぁ……
「ミーシャー、帰るぞー」
「はぁい♪いっぱい採れたー」
ミーシャが嬉しそう駆け寄ってきたので、頭を撫でて褒めてると……
「わたしも……いっぱい採れたよー」
「えっとね、この葉っぱをね、わたしが集めてるんだー」
「そうなんだー、わたしも手伝うー」
「アリアが喜ぶからって、一人で森に入って薬草を採るなよ?」
「分かってるよぉー」
ミーシャが、むぅ……と頬を膨らませて、ちょっと焦った顔をしていた。やっぱり……森に一人で入ろうとしてたんだ……まったく、もぉ……でも喜ばせようとしてくれてたんだよな。
「じゃあ……魔獣の討伐は俺がやってるから、アリアとミーシャは薬草の採集でいいよ」
「えぇー、ユウくんに悪いよ」
「えっと……じゃあ、ミーシャの面倒を頼んだ!」
「あ、そっか……魔獣の討伐の方には、ミーシャちゃんが一緒だと危ないのかぁ……分かった。任せて♪」
「そこの薬草の群生地から出る時は声掛けてなー」
「分かったよ」
薬草の群生地ので薬草を採集をしている2人の周りに結界を張り、二人が見える位置の結界の外で魔獣の討伐を始めた。音と臭いでウジャウジャと魔獣が集まってきた。魔獣の中には、危険で有名で俺でも知っている上級の魔獣も数体が現れた。さすが獣人が討伐を頼むだけの事があると思った。
まともに闘っていたら、この辺りが踏み荒らされ薬草の採集が出来なくなってしまう。
なのでズルだが必殺技を使わせてもらう……。魔獣の体内にある魔石の強制回収をして倒し、素材の回収をして死体を地中に転移させて証拠隠滅をした。チラッとアリアの方を見て気付かれて居ないのを確認をした。
中級とも闘ってみようと思い、親から冒険者になったお祝いに中古の剣をプレゼントされ……俺は魔術士なんだけどと思い、困った思い出がある剣を魔改造をした剣を取り出した。
魔改造といっても魔石を嵌め込み、ナイフに付与した程度の切れ味、耐久を上昇させて……ちょこっとステータス異常を起こさせる程度だ。まぁ……斬られれば速度の大幅低下、視界不良、全身の痺れくらいだ。間違って自分を斬っても俺にはステータス異常無効のスキルがあるから大丈夫だけど。……無いと思うけどアリアやミーシャが剣を触って指を斬ってもステータス異常だけで寝ていれば治るモノだけにしておいた。
毒、一定時間ダメージ、即死を付けても良かったんだけど……チート過ぎるし、間違って手を斬る事故があったら”間違った” ”事故”で済まないし、余計な危険な事は止めておいた。そんなキケンな物を作るより、即死だったら魔法で安全で確実だし。
剣に替えて攻撃をしてみると、魔法より面白いかも……防がれても傷が出来れば魔獣が動かなくなるので、剣で突けば大抵は止めが刺せた。上級の魔獣となると……傷が付かないヤツが出てくる。一々魔石の回収をしていても面白くなので、剣に絶対切断を付与をした。これで外皮が硬かろうが、魔力で防御を固めてようが軽く切断出来る様にしたらサクサクと討伐が出来るようになった。
「ユウくん……剣が使えたの……?」
えっ!? わっ! アリア!? 討伐に夢中になり過ぎた!! 全然気付かなかった…… 見られちゃった!
「えっ!? あ…… ちょっと待ってて……」
周りにいた魔獣を片付けるのに魔法で、いつも通りパシュ! パシュ! と片付けて結界の中に入った。
「あ……これは、アリアにナイフをプレゼントしただろ? 冒険者になったお祝いで両親からプレゼントされた剣に、それと同じでさ、耐久、斬れ味、ステータス異常を付与てあるんだよ。で、ラクラクに討伐してたんだよ」
「あぁ~あれかぁー。それってスゴイんじゃないの? そんな武器見た事もないよー? 剣士に見えて格好良かったよ!」
「あ、秘密でお願いね……」
「うん。勿論だよー♪ そんな武器を作れちゃうんだからバレたら一緒のパーティで居られなくなっちゃうよっ」
「俺もアリアと同じパーティで居たいしさ」
「えへへ…… ありがとぉ♪ ……って、上級の魔獣まで倒してるよ……それ不味いよ」
「大丈夫じゃない? 人間が入ってこれないように結界が張ってあるみたいだしさ」
「あっ! そっか…… 気を付けてね。他の人に見られたらパーティに誘われちゃうよぉ~」
アリアが目をウルウルさせて腕を掴んできた。
「大丈夫だって。気を付けるし、他のパーティに入るつもりは無いからさ」
「絶対だよっ」
「あ、それより何か用事だった?」
魔石の回収と素材の回収をしておいた。
「そろそろお昼が近いし家に戻ろ?」
「そうだね」
「スゴイ……! 大量に倒したねぇ……村長さん満足してくれるね」
後ろを振り返ると、魔獣の死体の山が広がっていた。調子に乗って3時間も討伐をしてれば山くらい出来ちゃうよな……
「そりゃ……3時間もあればね……」
「それも気を付けて~普通は30分で休憩だよ。魔術士も剣士も普通は、戦い続けられないんだよぉー3時間は、おかしいんだよ」
「アリアも休憩してなかったよね?」
「ううぅ……ユウくんと討伐してたら楽しくて……」
「あはは……だよね~。時間忘れて夢中になっちゃうよなー」
「うん♪」
余計なツッコミは入れずにしとこ……アリアも力を抑えてたんだな? とか聞きたいけど我慢しとこ。えっと……転移、付与、無詠唱はバレてるんだよなぁ……
「ミーシャー、帰るぞー」
「はぁい♪いっぱい採れたー」
ミーシャが嬉しそう駆け寄ってきたので、頭を撫でて褒めてると……
「わたしも……いっぱい採れたよー」
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