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女神のサーシャ

今までとはレベルが違うモンスターが現れた。

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 温泉に浮かび、癒やされて日頃の疲れが取れていくな~夜空もキレイだし・・・

 
「お兄ちゃん~!キレイな石を拾った~見てみて♪ほら~」

「おぉ~それ魔石じゃないかな~」

 
 おぉ~魔力感知を持ってるから、気になって探しに行ったのか・・・

 
「ませき?キレイ~持って帰っても良い?」

「良いぞ~」

「お兄ちゃん・・・浮いてるね~」

「わたしもやる~どうやるの?」

「あ、やめて・・・」

 
 ユフィが子供でも・・・胸は膨らみ掛けてるし、見ちゃダメな所も露出されると困るんだけど。

 
「えぇ~お兄ちゃんだけズルい~!」

「えっと・・・ホントはお風呂でしたらダメなんだよ。王女様が、マナー違反をしてるのがバレたら大変でしょ?」

 
 マナー違反を理由に誤魔化したけど・・・それは元いた世界でのお風呂のマナーで、この世界のマナーは知らないけどね。
 

「ううぅ・・はぁい・・・」

 
 俺も慌てて座り直して、温泉の縁に寄り掛かり寛いでいるとユフィが膝の上に座ってきた・・・おいおい・・・普段なら良いけどさ、お風呂に入ってて裸の時に膝に座るなよ・・・勘弁して。

 
「お兄ちゃん、温泉って気持ち良いねぇ~連れてきてくれてありがと♪」

「そっか~喜んでくれて嬉しい。また今度一緒に来ような」

「うん。また来たいっ」

 
次回の、約束をして話をして過ごしてると結構な時間が過ぎていた。

 
「さて、帰りますか~」

「はぁ~い♪」

 
 帰る準備をして、ユフィを抱きかかえて山を下っていると前方にモンスターの群れの気配がしてきたので、速度を落とし警戒をしながら下りていくと、人形をしていて武装をして角が生えて体も大きく20体前後が待ち構えていた。

 
 初めて見るモンスターだけど・・・ヤバイ雰囲気なんですけど・・・明らかにさサーシャが来てから、おかしいんだけど?まったく・・・

 
 道沿いの切り立った壁にバリアで穴を強引に空けてユフィを入れた。

 
「なんか手強そうなモンスターが現れちゃって、少し待っててくれる?ベッドも出しておくから寝てても良いよ」

「うん・・・気をつけてね・・・ちゅっ♡」

「あ、ありがと・・・」

 
 ユフィの頭を撫でてバリアで完全に囲み遮音と不可視化を使った。

 さて・・・こいつらって1体でSSS級ランク以上のモンスターだよな・・・犬や大きいだけの人形のモンスターとはレベルが違いすぎるぞ?

 
 サーシャに文句を言ってやる・・・。サーシャをイメージして会話をした。

 
「ちょっと~・・・サーシャが来てからモンスターが強いのが出すぎなんだけど・・・?」

「もお~なに~!?寝てたんですけどっ!それに女神のわたしを名前で呼ぶなんて失礼ねっ・・・誰よっ!?まったく・・・ふぁ~・・・明日にしてっ!・・・ふぅ~わぁ~~・・・はぁ~・・・・・むにゃむにゃ・・・・・・・」

「は?俺はユウヤで・・・あなたの旦那ですけど?そんな扱いなの?へぇ~・・・そぉ~・・・」

「え!?・・・あ・・・その・・・ごめんなさい。なになに~?ゆ、ユウヤ・・・どうしたの?」

 
 慌てて起きてくれたのか、眠そうな声では無くなった。

 
「やっと起きたか~サーシャが来てから、強いモンスターが多く出るようになったんだけど・・・?」

「ん~・・・それはそうでしょ。ユウヤが最古のドラゴンを倒しちゃったし・・・」

 
 ドラゴンを倒したから何?意味が分からないんですけど?ドラゴンの生まれ変わり?

 
「は?それはサーシャも最古のドラゴンを倒したじゃん!?」

「え?わたしは倒してないよ?存在を消しただけだし」

「それって違いあるのか?」

「あるある・・・倒せばそのモンスターの魔力が開放されて辺りに放出されて、新たなるモンスターを創り上げる源になるからね~あの最古のドラゴンの魔力はハンパないからね~そりゃ強いモンスターやモンスターの群れが創られていても不思議じゃないよ」

 
 は?っていうかドラゴンを出したの誰だよっ!そりゃ目の前に出されたら倒すだろ。いや・・・逃げるか普通。

 
「はぁ・・・言うの遅くない・・・で、サーシャが倒したって違いは?」

「あ、えっと・・・だから~わたしは倒してないよ?わたしはドラゴンの存在を消したんだよ。もともといなかった事にしたの。だから魔力が放出されてないのよ。あ、でも・・・世界のバランスが崩れないように世界の何処かに同じドラゴンを移した様な感じにしたけどね~」

「そうですか・・・」

「もしかして~モンスターに苦戦してる?」

「知らない。前方で待ち構えてるっぽい」

「ふぅ~ん・・・助けは、いりそう?」

「眠そうだし別に良いよ。文句を言いたかっただけだし、それに原因が分かってスッキリたよ。おやすみ~」

「え?ちょっと~頼ってくれても良いんだよ~?」

「ん~・・・大丈夫。そろそろ終わらせて帰って寝たい」

「うんうん。早く帰ってきて一緒に寝よ~♡」

 
 サーシャの話を無視してモンスターが待ち構えている方へ向かうと、遠くから見た通りに武装をしたモンスターが待ち構えていて、そのなかの2体が同時に踏み込み剣で突いてきた。
 
 うわっ。早っ!今までで一番の早い攻撃のスピードだな・・・何とかバリアで防いだけど・・・剣1本だったら1体の攻撃は防いだとしても、もう1体の攻撃は受けきれないし避けれないよな。バリアがあって何とかってって感じでヤバイな・・・でも面白いかも。
 
 
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