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ミレーナ王国
国王から聞いた温泉の下見を夜中にコッソリ行ってきた。
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よし・・・国王から聞いていた温泉の下見にでも行ってくるか。二階の窓からコッソリと山の方へ抜け出し、跳躍して塀を飛び越え暗闇の中を走り抜けていると、前方に現れたモンスターをバリアで遠距離攻撃を仕掛けて首を斬り落とし倒して、10分程で目的地に着いた。国王の話だと半日以上掛かるので朝に出発すれば昼過ぎには着いて1、2時間寛いで出発すれば夕方過ぎに帰ってこられるって話だったけど?
まぁ・・・護衛の兵士や冒険者の護衛を大勢連れて歩いていたら時間は掛かるよな・・・しかもミリアとシャルの護衛をしながら歩くので時間が更に掛かるし。
はぁ~一人だと気楽で短時間で移動ができて良いよなぁ。
前世とは比べ物にならない程に体力も身体能力もガンガンと増えてるしモンスターと戦う程総合的に確実に向上しているのを実感している。
独特の温泉の臭いがしてるし、この辺りだよな・・・散策をしていると温泉を発見して容器を出して温泉を収納して一応安全確認をした。
うん・・・無害で皮膚病、疲労回復の効能があるとアイテムの説明欄に表示された。
手を温泉に入れて温度の確認をすると良い湯加減だったので裸になって暗闇の中で温泉に浸かった。うわぁ・・・最高じゃん。貸切の天然の露天風呂だよ・・・足を延ばして寛いでいると、異様な気配を複数感じた。
何だ?人?人だけど・・・盗賊では無さそう・・・兵士?冒険者?こんな夜中に温泉に?怪しいぞ・・・俺もだけどさ。
大きい温泉なので相手は気づいていないはずなので大人しくしてるかと思っていると集団の中で一番ヤバそうなのが近付いてきた。
「貴様!何者だ?」
あ~・・・バレちゃったよ・・・って、何だよこの気配。・・・ヤバイって威厳というか威圧感が・・・ハンパない。こういう展開って普通は美少女が登場するんじゃないの?なんで俺の場合は・・こういうヤバそうなのが登場するんだよっ。
「夜に温泉に入りたくなりまして・・・」
「一人でか?」
あ、モンスターが出るんだっけ・・・普通は一人ではこないか・・・
「一応、冒険者をしているのでモンスターとの戦いは問題ありませんので日頃の疲れを癒やしに温泉に入りにきました」
「そうか・・・モンスターが活発になる、こんな夜中に温泉に入りに来るとは相当な強者なのだな。そういえば、ここに来る途中にモンスターが道端に大量に倒されていたな・・・」
胸に昔受けたデカい刀傷の跡が暗闇の中で薄っすらと見えた。
そっちの方が強者っぽいですけど・・・やっぱり兵士のお偉いさんかな・・・顔も暗闇の中で薄っすらと見えるけど今までに会った中で一番強そうで恐いな。
あ、倒したモンスターを放置してきちゃった・・・不味かったかな?
で、他の人は温泉に入っている気配は無さそうだけど・・・この人の護衛なのか・・・?
「それで道に転がっていたモンスターは、お前の仕業なのか?」
分からずに聞いているというより分かっていて確認をしてるっていう感じだし・・・誤魔化しても仕方無さそうだな。温泉に入ってるのは俺しか居ないわけだし。
「どの道を通られたのか分かりませんが、倒したモンスターは放置しちゃいました。ご迷惑でしたか?」
ほぅ!という納得をした顔をして感心した表情になった。
「迷惑どころか討伐する手間が省けて予定していた時間より大分早く、ここへ辿り着けたぞ。感謝する」
質問されてばかりだったので、こちらからも質問をしても良いだろ・・・一番知りたい事を聞こう。
「それで・・・おっちゃんは、どちら様でしょう?」
「私も冒険者の様な者だな・・・おっちゃんか。そうだな・・・おっちゃんだな」
おっちゃんと呼んだが笑って許してくれた・・・一応、余裕のある大人ってかんじか。それより・・・この人は冒険者では無いだろ・・・冒険者が護衛か兵を連れて行動をしないだろ。
「おっちゃんは冒険者なの・・・?」
疑いの眼差しで見つめるが・・・無視をされたと言うか気にもされなかった。
「付き合っている女は居るのか?」
真面目な顔をして聞かれたので驚き警戒をした表情をして聞き返した。
「は?何ですか急に・・・」
「別に良いではないか。若い者の考えを聞いてみたくてな、問題あるか?恥ずかしがる事はなかろう?」
俺に興味があるのでは無くて若者の考えを聞きたいって事か?まあ・・・恥ずかしくはないけどさ知らない人だし。でも問題は、あると思うぞ‥・?俺の考えは参考にならないと思う、かなり特殊だし。
「あ・・・まぁ居ますね」
「仲良くしているのか?」
仲は良いと思う、付き合い始めたばかりだし・・・お互いにヤキモチを妬いて大変だけど。ずっと一緒に居て楽しいし。
「はい。仲はとても良いですね・・・ずっと一緒に行動をしてますし。大切にしてますよ」
「そうか・・・ずっと一緒に居るという事は、どちらかが金持ちか貴族なのか?」
それは・・・正直には答えられないな・・・悪いけど誤魔化すか。
「相手が、そんな感じですかね」
「ほぉ。金や権力が手に入って良かったではないか。幸運だな」
世間一般的には幸運だろうけど・・・俺は逆にのんびりと暮らしたい派なので金も権力も要らないんだけど。アイテムで出せるので金は必要ないし・・・権力も、なるべく係わり合いたくない。
まぁ・・・護衛の兵士や冒険者の護衛を大勢連れて歩いていたら時間は掛かるよな・・・しかもミリアとシャルの護衛をしながら歩くので時間が更に掛かるし。
はぁ~一人だと気楽で短時間で移動ができて良いよなぁ。
前世とは比べ物にならない程に体力も身体能力もガンガンと増えてるしモンスターと戦う程総合的に確実に向上しているのを実感している。
独特の温泉の臭いがしてるし、この辺りだよな・・・散策をしていると温泉を発見して容器を出して温泉を収納して一応安全確認をした。
うん・・・無害で皮膚病、疲労回復の効能があるとアイテムの説明欄に表示された。
手を温泉に入れて温度の確認をすると良い湯加減だったので裸になって暗闇の中で温泉に浸かった。うわぁ・・・最高じゃん。貸切の天然の露天風呂だよ・・・足を延ばして寛いでいると、異様な気配を複数感じた。
何だ?人?人だけど・・・盗賊では無さそう・・・兵士?冒険者?こんな夜中に温泉に?怪しいぞ・・・俺もだけどさ。
大きい温泉なので相手は気づいていないはずなので大人しくしてるかと思っていると集団の中で一番ヤバそうなのが近付いてきた。
「貴様!何者だ?」
あ~・・・バレちゃったよ・・・って、何だよこの気配。・・・ヤバイって威厳というか威圧感が・・・ハンパない。こういう展開って普通は美少女が登場するんじゃないの?なんで俺の場合は・・こういうヤバそうなのが登場するんだよっ。
「夜に温泉に入りたくなりまして・・・」
「一人でか?」
あ、モンスターが出るんだっけ・・・普通は一人ではこないか・・・
「一応、冒険者をしているのでモンスターとの戦いは問題ありませんので日頃の疲れを癒やしに温泉に入りにきました」
「そうか・・・モンスターが活発になる、こんな夜中に温泉に入りに来るとは相当な強者なのだな。そういえば、ここに来る途中にモンスターが道端に大量に倒されていたな・・・」
胸に昔受けたデカい刀傷の跡が暗闇の中で薄っすらと見えた。
そっちの方が強者っぽいですけど・・・やっぱり兵士のお偉いさんかな・・・顔も暗闇の中で薄っすらと見えるけど今までに会った中で一番強そうで恐いな。
あ、倒したモンスターを放置してきちゃった・・・不味かったかな?
で、他の人は温泉に入っている気配は無さそうだけど・・・この人の護衛なのか・・・?
「それで道に転がっていたモンスターは、お前の仕業なのか?」
分からずに聞いているというより分かっていて確認をしてるっていう感じだし・・・誤魔化しても仕方無さそうだな。温泉に入ってるのは俺しか居ないわけだし。
「どの道を通られたのか分かりませんが、倒したモンスターは放置しちゃいました。ご迷惑でしたか?」
ほぅ!という納得をした顔をして感心した表情になった。
「迷惑どころか討伐する手間が省けて予定していた時間より大分早く、ここへ辿り着けたぞ。感謝する」
質問されてばかりだったので、こちらからも質問をしても良いだろ・・・一番知りたい事を聞こう。
「それで・・・おっちゃんは、どちら様でしょう?」
「私も冒険者の様な者だな・・・おっちゃんか。そうだな・・・おっちゃんだな」
おっちゃんと呼んだが笑って許してくれた・・・一応、余裕のある大人ってかんじか。それより・・・この人は冒険者では無いだろ・・・冒険者が護衛か兵を連れて行動をしないだろ。
「おっちゃんは冒険者なの・・・?」
疑いの眼差しで見つめるが・・・無視をされたと言うか気にもされなかった。
「付き合っている女は居るのか?」
真面目な顔をして聞かれたので驚き警戒をした表情をして聞き返した。
「は?何ですか急に・・・」
「別に良いではないか。若い者の考えを聞いてみたくてな、問題あるか?恥ずかしがる事はなかろう?」
俺に興味があるのでは無くて若者の考えを聞きたいって事か?まあ・・・恥ずかしくはないけどさ知らない人だし。でも問題は、あると思うぞ‥・?俺の考えは参考にならないと思う、かなり特殊だし。
「あ・・・まぁ居ますね」
「仲良くしているのか?」
仲は良いと思う、付き合い始めたばかりだし・・・お互いにヤキモチを妬いて大変だけど。ずっと一緒に居て楽しいし。
「はい。仲はとても良いですね・・・ずっと一緒に行動をしてますし。大切にしてますよ」
「そうか・・・ずっと一緒に居るという事は、どちらかが金持ちか貴族なのか?」
それは・・・正直には答えられないな・・・悪いけど誤魔化すか。
「相手が、そんな感じですかね」
「ほぉ。金や権力が手に入って良かったではないか。幸運だな」
世間一般的には幸運だろうけど・・・俺は逆にのんびりと暮らしたい派なので金も権力も要らないんだけど。アイテムで出せるので金は必要ないし・・・権力も、なるべく係わり合いたくない。
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