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ミレーナ王国
王女のシャルロッテの告白と覚悟。
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「次は、どこに行くんだ?」
「ユリシスの王国でミレーナ王国ですわ」
「そうなのか、大体同じ日数で着くんだな?」
「ええ。帝国の領土を中心に、その周りに各王城を作らせたと聞いています」
時間があったのでミリアの膝枕をしてもらいながら詳しく話を聞いてみた。
帝国の宮殿から各王国まで馬で2週間の距離に王城が作られていて宮殿を守護する役割と情報の伝達、監視をしやすいようにしているらしい。なので各王国を回るのも2、3週間程で着く間隔に配置されてるらしく、支配国が謀反を起こし攻めてきても2週間もすれば他の全支配国が応援に駆けつけてくれる。当然、全支配国が攻め込んできても問題ない程の軍事力を帝国は持っている。なるほどね~
例外もあって過去にサファエル王国に侵略をしてきたラジエント王国があり帝国が参戦して進行してきて1ヶ月で完全に返り討ちにされラジエント王国の国王は討たれ支配国になったので、その王国は少し離れているらしい。
イメージとしては帝国を中心に各王国が周りを囲んでいて囲んでいる外にラジエント王国が付いている感じらしい。
ラジエント王国の件があってから侵攻して来たり、ちょっかいや嫌がらせは一切無くなったらしい・・・そりゃそうだ。
普通なら数年掛かる戦争を1ヶ月で終わらせる軍事力の違いを見せつかたからね・・・
ユリシスのミレーナ王国の王城のへ着いた。
「はぁ・・・また王城ですか」
「いえ。ユリシスを送って来ただけですわ。これから、わたしの屋敷へ向かって休みましょう?」
「うん。うん。休もう・・・疲れた~」
馬車の外に出るとユリシスとシャルロッテが外で待っていた。
「大変お世話になりました・・・是非お父様にお合いして頂きたいのですが・・・」
「いえ。ユウヤ様もお疲れですし後日、改めましてお会いしますわ」
「は、はい・・・有難うございました」
シャルとユリシスが乗っていた馬車はユリシスの馬車だったので、今度はシャルも一緒に乗った。
「わぁ~い♪ ユウヤ様と一緒の馬車ですわっ」
「わたしの婚約者に触らないで下さいね」
「ううぅ・・・ダメですか?」
「シャルロッテ!何を考えているのですか!もぉ」
「お姉様には聞いていませんわっ」
ミリアがムッとした顔になってシャルを睨んでいた。
「シャルはお付き合いしてる人とか婚約者は居ないのか?好きな人とか・・・」
「好きな方は居ますよ♡」
は?居るのかよ!それなのに俺にちょっかいを出してたの?その相手が可哀想じゃん!ミリアも驚いた表情をしていた・・・って事はミリアも知らなかったのか?
「シャルロッテ!そんな方が居らしゃったのですね。何故教えてくれなかったのですか?」
「ホントだよ!」
「え?ですが・・・言ったら怒られますもの・・・」
は?言ったら怒られる相手って誰だ?ミリアの親しい友人?親族?親戚?俺の知ってる人かな・・・?というか・・・そんな事を言っちゃって良いのか?言わなければバレなかったのに・・・
「いったい誰ですの?」
「えっと・・・その・・・ユウヤ様ですわ・・・♡」
あ・・・うん。何となく分かってた。それを今ミリアに言っちゃうんだ?恐る恐るミリアの方を見ると・・・あれ?あまり怒ってない?
「そうですの?まぁ・・・分かっていましたわ」
だよね・・・あんだけアプローチしてきてたし。しかもミリアに散々注意をされてもヘコタレずに今もアプローチしてる・・・スゴイな。
ミリアが怒らずに何か考えてる様子なんだけど・・・何を考えてるんだ?直ぐに却下で激怒じゃないのか?
自分で爆弾を投下したシャルもミリアの意外な行動に戸惑った様子で逆に怯えた様子になった。うん。その気持は分かる・・・想定外な反応だと、どうして良いのか分からないよな、今の俺もそれだ。
「ユウヤ様にお聞きしたいのですが・・・シャルロッテの事はお好きですか?」
「は?あ・・・うん。可愛いしな」
「そうですか・・・。ではシャルロッテには、幾つか質問をいたします」
「はい。お姉様」
「ユウヤ様が危機にある時に代わりに死ねますか?」
「えっと・・・は、はい。当然ですわ」
「では・・・その覚悟と証拠を見せてもらいましょうか・・・」
ミリアが懐からナイフを取り出してシャルロッテに渡した。
は?何をする気なの?死ねと言う気じゃないだろうけど・・・
渡されたナイフを受取り、シャルロッテは覚悟を決めた様子で見た事のない真面目な表情をしてミリアを見つめた。
「それで左腕を刺して頂けますか?それはユウヤ様に頂いたとても良く切れるナイフですから腕が切り落とせると思いますので、腕を斬り落とさないよう気を付けてください」
「は?何をやらせるんだよ!ダメだろ!酷すぎるぞミリア!」
「すみませんが・・・少し黙っていて頂けますか・・・ユウヤ様」
「黙ってられるわけ無いだろ!」
プシュ・・・
「んっ・・・い、痛っ・・・うぅっ・・・」
シャルがナイフを自分の腕に突き刺し、当然出血をしてドレスが血まみれになり更に血が溢れ垂れてきている。激痛に耐え涙目になりミリアを見つめた。
「ナイフを抜いて、これをお飲みになって下さい」
「はい・・・うぅっッ」
俺が渡してあった完全治療薬を渡すと何の疑いもせずに怪しげに発光する薬品を受取り躊躇なく全て飲み干した。
当然、痛みと傷が跡形もなく消えて元通り以上に体の悪い所もついでに治っている。
「ユリシスの王国でミレーナ王国ですわ」
「そうなのか、大体同じ日数で着くんだな?」
「ええ。帝国の領土を中心に、その周りに各王城を作らせたと聞いています」
時間があったのでミリアの膝枕をしてもらいながら詳しく話を聞いてみた。
帝国の宮殿から各王国まで馬で2週間の距離に王城が作られていて宮殿を守護する役割と情報の伝達、監視をしやすいようにしているらしい。なので各王国を回るのも2、3週間程で着く間隔に配置されてるらしく、支配国が謀反を起こし攻めてきても2週間もすれば他の全支配国が応援に駆けつけてくれる。当然、全支配国が攻め込んできても問題ない程の軍事力を帝国は持っている。なるほどね~
例外もあって過去にサファエル王国に侵略をしてきたラジエント王国があり帝国が参戦して進行してきて1ヶ月で完全に返り討ちにされラジエント王国の国王は討たれ支配国になったので、その王国は少し離れているらしい。
イメージとしては帝国を中心に各王国が周りを囲んでいて囲んでいる外にラジエント王国が付いている感じらしい。
ラジエント王国の件があってから侵攻して来たり、ちょっかいや嫌がらせは一切無くなったらしい・・・そりゃそうだ。
普通なら数年掛かる戦争を1ヶ月で終わらせる軍事力の違いを見せつかたからね・・・
ユリシスのミレーナ王国の王城のへ着いた。
「はぁ・・・また王城ですか」
「いえ。ユリシスを送って来ただけですわ。これから、わたしの屋敷へ向かって休みましょう?」
「うん。うん。休もう・・・疲れた~」
馬車の外に出るとユリシスとシャルロッテが外で待っていた。
「大変お世話になりました・・・是非お父様にお合いして頂きたいのですが・・・」
「いえ。ユウヤ様もお疲れですし後日、改めましてお会いしますわ」
「は、はい・・・有難うございました」
シャルとユリシスが乗っていた馬車はユリシスの馬車だったので、今度はシャルも一緒に乗った。
「わぁ~い♪ ユウヤ様と一緒の馬車ですわっ」
「わたしの婚約者に触らないで下さいね」
「ううぅ・・・ダメですか?」
「シャルロッテ!何を考えているのですか!もぉ」
「お姉様には聞いていませんわっ」
ミリアがムッとした顔になってシャルを睨んでいた。
「シャルはお付き合いしてる人とか婚約者は居ないのか?好きな人とか・・・」
「好きな方は居ますよ♡」
は?居るのかよ!それなのに俺にちょっかいを出してたの?その相手が可哀想じゃん!ミリアも驚いた表情をしていた・・・って事はミリアも知らなかったのか?
「シャルロッテ!そんな方が居らしゃったのですね。何故教えてくれなかったのですか?」
「ホントだよ!」
「え?ですが・・・言ったら怒られますもの・・・」
は?言ったら怒られる相手って誰だ?ミリアの親しい友人?親族?親戚?俺の知ってる人かな・・・?というか・・・そんな事を言っちゃって良いのか?言わなければバレなかったのに・・・
「いったい誰ですの?」
「えっと・・・その・・・ユウヤ様ですわ・・・♡」
あ・・・うん。何となく分かってた。それを今ミリアに言っちゃうんだ?恐る恐るミリアの方を見ると・・・あれ?あまり怒ってない?
「そうですの?まぁ・・・分かっていましたわ」
だよね・・・あんだけアプローチしてきてたし。しかもミリアに散々注意をされてもヘコタレずに今もアプローチしてる・・・スゴイな。
ミリアが怒らずに何か考えてる様子なんだけど・・・何を考えてるんだ?直ぐに却下で激怒じゃないのか?
自分で爆弾を投下したシャルもミリアの意外な行動に戸惑った様子で逆に怯えた様子になった。うん。その気持は分かる・・・想定外な反応だと、どうして良いのか分からないよな、今の俺もそれだ。
「ユウヤ様にお聞きしたいのですが・・・シャルロッテの事はお好きですか?」
「は?あ・・・うん。可愛いしな」
「そうですか・・・。ではシャルロッテには、幾つか質問をいたします」
「はい。お姉様」
「ユウヤ様が危機にある時に代わりに死ねますか?」
「えっと・・・は、はい。当然ですわ」
「では・・・その覚悟と証拠を見せてもらいましょうか・・・」
ミリアが懐からナイフを取り出してシャルロッテに渡した。
は?何をする気なの?死ねと言う気じゃないだろうけど・・・
渡されたナイフを受取り、シャルロッテは覚悟を決めた様子で見た事のない真面目な表情をしてミリアを見つめた。
「それで左腕を刺して頂けますか?それはユウヤ様に頂いたとても良く切れるナイフですから腕が切り落とせると思いますので、腕を斬り落とさないよう気を付けてください」
「は?何をやらせるんだよ!ダメだろ!酷すぎるぞミリア!」
「すみませんが・・・少し黙っていて頂けますか・・・ユウヤ様」
「黙ってられるわけ無いだろ!」
プシュ・・・
「んっ・・・い、痛っ・・・うぅっ・・・」
シャルがナイフを自分の腕に突き刺し、当然出血をしてドレスが血まみれになり更に血が溢れ垂れてきている。激痛に耐え涙目になりミリアを見つめた。
「ナイフを抜いて、これをお飲みになって下さい」
「はい・・・うぅっッ」
俺が渡してあった完全治療薬を渡すと何の疑いもせずに怪しげに発光する薬品を受取り躊躇なく全て飲み干した。
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