異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。

ライナー王国

帝国と王国の軍事力の差を思い知ったレスニー王子。

 更に隣国の３つの王国からも各国から５００以上の兵士が駆けつけていてレスニーの見たことのない規模の３５００人以上の武装をした兵士に囲まれていて、ここを逃げ出せたとしても逃げ場所が無い事が分かり、その場に座り込んだ。
 
 レスニーはミリアと取引をして今、城にいる兵を総動員して隣の王国のミレーナ王国へ逃げようとしていた。

 ユリシスはミリアが居るから恐くて本当の事を言えずにいて本当は自分の事を好きでいると勘違いをしていて、逃げて助けを求めれば軍事力最強の王国の王子でもあるし、娘が惚れている王子である私がお願いをすれば国王のシュリンツ国王も理解をしてくれ助けてくれると本気で思っていたが・・・その頼りにしようと思っていたミレーナ王国からもミレーナ王国の旗を掲げた兵の援軍も来ていた。
 
 外を見てレスニーが座り込んだのが見え外が騒がしいのでシャルロッテとユリシスが不思議に思い二人で窓の外を覗くと王城を大勢の武装をした兵士が取り囲んでいるのが見えて二人も驚いて顔が青褪めた。

 
「お姉様・・・を怒らせると、やっぱり恐いですわね・・・」

「えっと・・・怒らせると恐さの次元の違いを実感いたしました・・・昨夜はミリア様の事を皆様が大げさに恐いと言ってるだけかと思っていました・・・」

 
 ユリシスは昨夜は、ミリアの事を普通の可愛らしい女の子だと思っていて、もしかしたら仲の良い友達になれるかもと思っていたが・・・やはり自分とは次元が違いすぎると実感した。

 
 隣の隣の王国で距離が離れていたがシャルロッテの王国も援軍を出していて、国王がユウヤとミリアに忠誠を見せる機会だと直接命令を出し速度の出る騎馬隊を５００も援軍に出しすでに到着していた。隣のアルム王国からも騎馬隊、歩兵を５００以上の援軍を出してきていた。

 
 この状況だと帝国の支配国に逃げるのは不可能で支配国から逃げるとなると、周りには友好国は無いし交流をしている王国も無かったので諦めるしか無かった。

 
「それにお父様には、まだ伝えておりませんので・・・この事をお知りになられましたら少なくても、この３０倍の兵が押し寄せてきますわよ。それにこんなに待っていてくれはしませんし話している時間も与えてはくれないでしょうね・・・お父様に宣戦布告をされていますし容赦はしてくれないと思いますわよ」

「・・・・・」

「わたしの兵も帝国で待機してますわよ？わたしは戦争をする訳では無いので少しだけ兵を招集しましたの。それに各王国には謀反を起こそうとしているので阻止をする為に５００の兵士の招集しライナー王国に向かわせよと命令をしただけで宣戦布告件は伏せていて総動員せよとは命令はしていませんわ」

 
 レスニーは、それを聞いて青褪めていた顔が更に青褪めて死人の様な顔になっていた。
 
 なんなんだ？私が何をした・・・？どうしてこうなったんだ？おもてなしをしただけではないのか？それを断られ皇女と言い争いになり・・・怒らせてしまっただけなのに・・・たった数時間で、この有り様か。なんなのだ帝国は・・・こんなに強く他の王国からの忠誠があると何故、父は教えてくれなかったのだ！それに皇帝は知らないだと？この３０倍の兵を連れて来るだと？軍事力が違いすぎるぞ！なんで教えてくれなかったのだ父上っ！
 
 レスニーは、こうなった原因を謀反と宣戦布告だとは思っておらず・・・ミリアへのおもてなしが気に入らずミリアのワガママで口論となり怒らせてしまった事が原因だと勘違いをしていた。

 ミリアが本当に怒った原因は・・・ユウヤを監禁した事だったが・・・

 
「それで、この状況で何をしようと企んでいるのかしら？ユウヤ様に傷をお付けになられたら確実に貴方に本当の地獄を見せて差し上げますわ・・・それに簡単には死なせませんわよ？死にかけましたら回復をして差し上げますから・・・簡単には死なせません」

 
 外に集まっていた兵士を見て話をしていたミリアが振り返りレスニーを冷たい目で睨みつけると先程とは違い体の底から震えが来て正直に話すしか無く怯えながら話しだした。

 
「・・・ここから離れた地下牢に無傷で投獄されているはずです・・・」

「投獄されている場所を知っている者に案内をさせて救出に向かいます！それと元国王と元王子に自害をされないように捕らえなさい！もし自害されたらこの治癒薬で回復をさせなさい！」

 
 
ユウヤは料理とジュースを楽しんでいたが勿論ジュースを鑑定していて睡眠薬が入ってる事に気づき睡眠薬だけを収納して無害のジュースにして飲んでいた。
 
ある程度、楽しむと寝た振りをしていると執事と兵士に抱えられて地下牢に入れられた。
 
俺って・・・どうして毎回、毎回、投獄されているんだ？逃げるか？でも・・・大切な用事があるとミリアが言ってたし騒ぎを起こしたらミリアに迷惑が掛かるよな？・・・きっと。
 
そう思い、しばらくゴロゴロしていると寝てしまっていて外が騒がしくなり目を覚ました。