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ファンベル王国
ミリアの初めてのヤキモチ。
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「大丈夫だって、くすぐったいって~」
「ですが……階段から、わたしを抱えて落ちたのですよ?まだドキドキ……していますわ……♡」
「そりゃ階段から落ちたばっかりだしドキドキ……も、するんじゃない?」
「いえ……そういうドキドキじゃありませんわ」
「ん?」
「ユウヤ様に、抱き締められてドキドキ……していますわ。何でしょうか……このドキドキ……」
俺を見て頬を赤くしているミリアが可愛い……初恋ってヤツなのか?
「それより、ちゃんと見なければダメですわ」
「だから、くすぐったいって~!」
「そうですよ……スゴイ音でしたよ」
近くに居たメイドさんも近寄ってきて心配そうに見てくれた。
「勝手にユウヤ様を触らないで下さい。もぉ」
「あ、失礼しました……心配だったもので……」
使用人たちも大騒ぎをしていた、ミリアを止められなかったメイドが怒られていた。あの状態で止めるのは無理だろ。
メイドや護衛からお礼を言われた。ミリアの専属の使用人たちがいてケガをさせたら父親は激怒するだろうね……
「ミリアが早足で階段を降りてきたから、階段を転がり落ちそうになったんだぞ?危ないなー。注意しろよなーケガをするだろ」
「は、はい……すみませんでした」
「階段は早足で下りちゃダメだって教わらなかったの?」
「はい……気をつけますわ……」
使用人たちがミリアを注意しているのを呆然と見ていて、それを素直に聞いて謝っているミリアに驚いていた。
ミリアに注意を出来る人が今までに居なかったのかな……?まあ、メイドさん達が注意を出来るわけ無いし。教育係とかが教えなかったのか?
「ですが……ユウヤ様!何を、あの娘と仲良く話をしていたのですか!ヒドイです!ズルいです!」
何が起きたのか理解できずに、その場から動けないで居た、娘がミリアに指を指されて我に返り慌てた様子になった。
「え?あ……さっきのお店で何が起きたのかを聞いていただけだよ……?」
「そうそう……ミリアム王子ほど仲良くしてないって」
「ううぅ……また、それを一生……言われそうですわ……」
気不味そうにしてるミリアを見て冗談でニヤっと笑っておいた。
「まぁ。ホントに、さっきの店での事を説明をしてただけだって~」
「はぁ……そうでしたか……」
「へぇ~ミリアさん……ヤキモチですか~?」
ニヤニヤしながら、からかうつもりで言うと。
「初めてで、良くわかりませんけれど……他の女性と仲良くしてるのを見ますとイライラしますわ……多分そうですわよ!ふんっ!」
あら……皆の前で、素直に認めちゃうんだ?皆が驚いて固まってるけど?その周りの視線にミリアが気が付き恥ずかしそうにしていた。
「もお!何をしているのですか!仕事に戻りなさい!今聞いたことは全部忘れなさーいっ!」
俺が連れてきて、外も暗くなってきたし散歩でもして送っていくかぁ~
「じゃあ俺は、この子を家まで送ってくるわ」
「え?ダメです!今の話を聞いてましたの?」
ん?今の話?えっと……もしかしてヤキモチの話?まぁこの子は可愛いとは思うけど……ミリアがヤキモチを妬くほどの子じゃ無いと思うけど?
「あ、ヤキモチの話し?」
「そうですわよ!!ユウヤ様の、ばかぁ!……あ、違います。えっと……ヒドイですわ。他の者に送らせますわ。ちょっと、そこの貴方この子を責任を持って家まで送り届けなさい」
「は、はい!かしこまりました!」
無事に帰っても食事が用意されてないと思うし空腹はツライよね……銀貨1枚くらい良いよね?
「あ、これ途中で、何か買って食べ物を買って帰りなよ。帰っても食事は用意はされてないんじゃないかな」
「ありがとうございます……」
娘が、お礼を言ってきて頭を下げて護衛と一緒に出ていくとミリアが不満そうな表情になった。
「随分と、あの子にお優しいのですね……」
そう言いながらジト目で見てくる……
「だって帰っても夕食は用意されてないのは可哀想じゃない?」
「男の方でも同じ事をしてましたの?」
「しないね」
自信を持ってキッパリと即答をした。
「うっ……そんなに即答ですの?」
「男性に優しくする趣味は無いからね。まぁ……子供の男の子だったら優しくするかもね」
「もう……良いですわ。テーブルを新しくして下さい」
頬を可愛く膨らませて、使用人にテーブルを新しく替えるように指示を出した。
「はい」
「それにしても良く……この頑丈なテーブルを壊しましたね……」
「ミリアがケガをすると思って必死だったからね~」
「そ、そうなのですね……ありがとうございますっ♡ 抱きかかえられたのを思い出しますと、またドキドキ……していますわ」
「そのうちに俺に呆れて治まると思うよ」
「その様な事は決してありませんわ!」
全く同じ木製で頑丈で重そうな大きいテーブルを男性の使用人が4人掛かりで運んできた。
「ん?同じテーブルの予備があったの?」
「お気に入りだったので予備で購入してありましたわ」
お気に入りだからって場所を取るテーブルのストックって……
「ソファーもあったりするの?」
「ええ。勿論ありますわよ」
まぁ……その気持は分かる……気に入った物は、俺も予備を買っておきたいと思ってるけど、規模が違うな。前世では、パソコンで使用するお気に入りのマウスとキーボードの予備を買うのが精一杯かな……それと、お気に入りのカップラーメンやお気に入りの調味料のストックかな。
お気に入りの家具は無かったしな……家具といえば安い椅子とテーブルだったし、ソファーなんて置くスペース無かったし、安い服を入れるプラスチック製の収納ボックスだったしなぁ。しかも現在は宿無しの居候だし……
「ですが……階段から、わたしを抱えて落ちたのですよ?まだドキドキ……していますわ……♡」
「そりゃ階段から落ちたばっかりだしドキドキ……も、するんじゃない?」
「いえ……そういうドキドキじゃありませんわ」
「ん?」
「ユウヤ様に、抱き締められてドキドキ……していますわ。何でしょうか……このドキドキ……」
俺を見て頬を赤くしているミリアが可愛い……初恋ってヤツなのか?
「それより、ちゃんと見なければダメですわ」
「だから、くすぐったいって~!」
「そうですよ……スゴイ音でしたよ」
近くに居たメイドさんも近寄ってきて心配そうに見てくれた。
「勝手にユウヤ様を触らないで下さい。もぉ」
「あ、失礼しました……心配だったもので……」
使用人たちも大騒ぎをしていた、ミリアを止められなかったメイドが怒られていた。あの状態で止めるのは無理だろ。
メイドや護衛からお礼を言われた。ミリアの専属の使用人たちがいてケガをさせたら父親は激怒するだろうね……
「ミリアが早足で階段を降りてきたから、階段を転がり落ちそうになったんだぞ?危ないなー。注意しろよなーケガをするだろ」
「は、はい……すみませんでした」
「階段は早足で下りちゃダメだって教わらなかったの?」
「はい……気をつけますわ……」
使用人たちがミリアを注意しているのを呆然と見ていて、それを素直に聞いて謝っているミリアに驚いていた。
ミリアに注意を出来る人が今までに居なかったのかな……?まあ、メイドさん達が注意を出来るわけ無いし。教育係とかが教えなかったのか?
「ですが……ユウヤ様!何を、あの娘と仲良く話をしていたのですか!ヒドイです!ズルいです!」
何が起きたのか理解できずに、その場から動けないで居た、娘がミリアに指を指されて我に返り慌てた様子になった。
「え?あ……さっきのお店で何が起きたのかを聞いていただけだよ……?」
「そうそう……ミリアム王子ほど仲良くしてないって」
「ううぅ……また、それを一生……言われそうですわ……」
気不味そうにしてるミリアを見て冗談でニヤっと笑っておいた。
「まぁ。ホントに、さっきの店での事を説明をしてただけだって~」
「はぁ……そうでしたか……」
「へぇ~ミリアさん……ヤキモチですか~?」
ニヤニヤしながら、からかうつもりで言うと。
「初めてで、良くわかりませんけれど……他の女性と仲良くしてるのを見ますとイライラしますわ……多分そうですわよ!ふんっ!」
あら……皆の前で、素直に認めちゃうんだ?皆が驚いて固まってるけど?その周りの視線にミリアが気が付き恥ずかしそうにしていた。
「もお!何をしているのですか!仕事に戻りなさい!今聞いたことは全部忘れなさーいっ!」
俺が連れてきて、外も暗くなってきたし散歩でもして送っていくかぁ~
「じゃあ俺は、この子を家まで送ってくるわ」
「え?ダメです!今の話を聞いてましたの?」
ん?今の話?えっと……もしかしてヤキモチの話?まぁこの子は可愛いとは思うけど……ミリアがヤキモチを妬くほどの子じゃ無いと思うけど?
「あ、ヤキモチの話し?」
「そうですわよ!!ユウヤ様の、ばかぁ!……あ、違います。えっと……ヒドイですわ。他の者に送らせますわ。ちょっと、そこの貴方この子を責任を持って家まで送り届けなさい」
「は、はい!かしこまりました!」
無事に帰っても食事が用意されてないと思うし空腹はツライよね……銀貨1枚くらい良いよね?
「あ、これ途中で、何か買って食べ物を買って帰りなよ。帰っても食事は用意はされてないんじゃないかな」
「ありがとうございます……」
娘が、お礼を言ってきて頭を下げて護衛と一緒に出ていくとミリアが不満そうな表情になった。
「随分と、あの子にお優しいのですね……」
そう言いながらジト目で見てくる……
「だって帰っても夕食は用意されてないのは可哀想じゃない?」
「男の方でも同じ事をしてましたの?」
「しないね」
自信を持ってキッパリと即答をした。
「うっ……そんなに即答ですの?」
「男性に優しくする趣味は無いからね。まぁ……子供の男の子だったら優しくするかもね」
「もう……良いですわ。テーブルを新しくして下さい」
頬を可愛く膨らませて、使用人にテーブルを新しく替えるように指示を出した。
「はい」
「それにしても良く……この頑丈なテーブルを壊しましたね……」
「ミリアがケガをすると思って必死だったからね~」
「そ、そうなのですね……ありがとうございますっ♡ 抱きかかえられたのを思い出しますと、またドキドキ……していますわ」
「そのうちに俺に呆れて治まると思うよ」
「その様な事は決してありませんわ!」
全く同じ木製で頑丈で重そうな大きいテーブルを男性の使用人が4人掛かりで運んできた。
「ん?同じテーブルの予備があったの?」
「お気に入りだったので予備で購入してありましたわ」
お気に入りだからって場所を取るテーブルのストックって……
「ソファーもあったりするの?」
「ええ。勿論ありますわよ」
まぁ……その気持は分かる……気に入った物は、俺も予備を買っておきたいと思ってるけど、規模が違うな。前世では、パソコンで使用するお気に入りのマウスとキーボードの予備を買うのが精一杯かな……それと、お気に入りのカップラーメンやお気に入りの調味料のストックかな。
お気に入りの家具は無かったしな……家具といえば安い椅子とテーブルだったし、ソファーなんて置くスペース無かったし、安い服を入れるプラスチック製の収納ボックスだったしなぁ。しかも現在は宿無しの居候だし……
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