79 / 93
番外編~箱庭の姫君と闇の公主と光の王~
愛の形。
しおりを挟む
「ご忠告をありがとうございます、アンファ様」
華より美しい光の妖精が、ふんわりと微笑んだ。闇華にこんなに澄んだ表情を見せるのは、初めてではないだろうか。
「大神官様からのお言葉ですもの、無視はできませんわ。アリーはあの御方が大好きですから」
「……そなたの基準は、すべてアレクシアか?」
「ええ。アリーだけです」
くすっと笑って、エルウィージュは闇華が用意させたシルハークの乳酒を口にした。かなり強い酒だが、平然と飲んでいる。
「アンファ様。あなた様がご心配のこと、すべて手は打てますの」
「打ったではなく、打つのかえ?」
「ええ。だからアリーはアリーの望むように行動すればいい。後のことは、すべてわたくしが」
「……養父も祖父も、共に屠るか」
「アリーが泣く前に済ませますわ。要は、わたくしから、王位継承権を消せばいいのです。兄上様とあなた様の婚儀の後、わたくしは、王籍も貴族籍も放棄します」
さすがに耳を疑った。王籍だけでなく、貴族籍まで放棄すると、彼女はシェーンベルク大公妃にはなれない。ただの愛妾だ。
「貴族籍まで、か」
「やるなら徹底的にやらなくては、意味がありませんもの。アリーは、わたくしが平民となっても変わらず想ってくれましょう。公爵令嬢と大公の愛妾では、二度と会えなくなろうとも。わたくしは、それでいいのです。あの子がわたくしを親友だと愛してくれているなら、満たされる」
「そなた……それは、もう友愛ではないぞ。恋着より性質が悪い」
闇華の溜息に、エルウィージュはころころと笑った。
「ヤンデレと言うそうですわ。わたくし、それを究めてみたくて」
「既に究めているように思うがな」
「閉じ込めて、わたくし以外の誰とも会わせず、声も聞かせない。それはそれで素敵ですが」
エルウィージュは、困ったように微笑みを深くした。
「……それでは、アリーがアリーでなくなりますの。わたくしの執着があの子をあの子でなくすなら、わたくし、自分を殺しますわ」
「……アレクシアは泣くぞ」
「でも、神竜王陛下がいらっしゃいますもの。……あの子は、わたくしの死に囚われずに生きてくれる」
――エルウィージュは、死ぬ気だ。
そう悟ったのは、時間魔法に通じた神竜王の血のゆえか。
「エルウィージュ」
「何もおっしゃらないで、アンファ様。でなくば、わたくし、あなた様の大切なシルハーク王を質に致しますよ?」
「……妾自身の願いじゃ。そなたに死んでほしくない」
「わたくし、命も魂もアリーのものですから、他の方のご意見は無視しますの」
「そのアレクシアの為に、そなたは生きねば。あの騙されやすい姫が、そなたの庇護をなくして、この国で幸せに生きていけると思うのか」
闇華の指摘に、エルウィージュがぱっと顔を上げた。
「そなたの想いはそれでよかろうが、アレクシアはどうなる? そなたがおらぬ中、先代様と結ばれても――いや、結ばれるからこそ、あれはこの国で生きづらい。そなた、それを無視して、己の想いに閉じこもるのか。それはな、エルウィージュ。愛ではない。自分勝手な押しつけじゃ」
「……だって」
エルウィージュの薄い水色の瞳に、涙が滲む。儚さを増し、美しさが顕わになる。
「だってわたくし、そんな優しい愛を知らないのです。わたくしが誰かを傷つけてアリーを守ったら、あの子は泣く。ならば、わたくしが消えるしかない」
「すべてを守ってやればよい。それなら、アレクシアも笑おうに。守ってやれ。妾もアレクシアは好きだが、そなたほどには愛せぬ。愛しいなら、己の想いよりアレクシアを選べ」
「アリー以外のモノまで守れと? わたくしはそのように万能ではありません」
「そのアレクシアの為じゃ。嫌でも何でも、我慢せねばな」
闇華がそう言うと、エルウィージュは口唇を噛んだ。関わりたくもないモノを守らねばならない嫌悪と、アレクシアへの気持ちが交錯して――結論は、わかりきっている。
「……わたくし、本当に、普通の……ただの小娘ですのよ」
「苛烈じゃがな」
「ですから、国政の改革は兄上様とあなた様にお任せして、わたくしは静かにアリーを想っていたかったのに」
「死という世界でな」
「……不思議な御方。兄上様を即位させるには、一番邪魔なのはわたくしであること、変わりませんのよ?」
「そうじゃな。が、リヒト様はそなたを愛しておられるからな」
闇華は、茶で乳酒を薄めたものを飲んだ。数倍に薄めてもキツいのに、平然と飲み干したエルウィージュは、にいさまと同じく「うわばみ」だろう。
「それにな、エルウィージュ。妾も、そなたを失ったアレクシアが泣くところは見たくない。先代様も、その傷は癒せまい」
「それはそれで、わたくしには嬉しいのですけれど。わたくしの付けた傷が、いつまでもアリーの中に残りましょう?」
「そういう愛し方ではなく、優しい愛し方にしてやれ。アレクシアを変えたくないなら、そう努めよ」
「アリーを……変える?」
「女は変わるぞ。妾は、この国に来て変わった。アレクシアが、最も身近い友であるそなたの「やんでれ」とやらに影響されたらどうする?」
それはエルウィージュには耐えられない現実だったらしい。ふるふると震えて、嫌がるように首を振り――そして、闇華を見た。
「嫌な御方」
「兄嫁を嫌うのは妹の特権じゃ、妾は気にせぬ。が、アレクシアは妾の友じゃ。そなたがおらぬところで仲良うするぞ?」
「……本当に、嫌な御方!」
そう言いながら、エルウィージュは笑っている。アレクシアは、自分に好意を持つ異性は本能的に忌避するが、好意を持っている同性には――とてつもなく弱い。
「アリーの親友は、わたくしだけでよいのです」
「ならば、生きよ。エルウィージュ」
「そうですわね。よく考えれば、アリーの産む子のことも、わたくしがきちんと手配しなくてはいけないでしょうし」
「そうであろうな」
ツンとした口調で、それでも優雅に乳酒をガブ飲みしているエルウィージュに、初めて会った頃の険は、もうなかった。
華より美しい光の妖精が、ふんわりと微笑んだ。闇華にこんなに澄んだ表情を見せるのは、初めてではないだろうか。
「大神官様からのお言葉ですもの、無視はできませんわ。アリーはあの御方が大好きですから」
「……そなたの基準は、すべてアレクシアか?」
「ええ。アリーだけです」
くすっと笑って、エルウィージュは闇華が用意させたシルハークの乳酒を口にした。かなり強い酒だが、平然と飲んでいる。
「アンファ様。あなた様がご心配のこと、すべて手は打てますの」
「打ったではなく、打つのかえ?」
「ええ。だからアリーはアリーの望むように行動すればいい。後のことは、すべてわたくしが」
「……養父も祖父も、共に屠るか」
「アリーが泣く前に済ませますわ。要は、わたくしから、王位継承権を消せばいいのです。兄上様とあなた様の婚儀の後、わたくしは、王籍も貴族籍も放棄します」
さすがに耳を疑った。王籍だけでなく、貴族籍まで放棄すると、彼女はシェーンベルク大公妃にはなれない。ただの愛妾だ。
「貴族籍まで、か」
「やるなら徹底的にやらなくては、意味がありませんもの。アリーは、わたくしが平民となっても変わらず想ってくれましょう。公爵令嬢と大公の愛妾では、二度と会えなくなろうとも。わたくしは、それでいいのです。あの子がわたくしを親友だと愛してくれているなら、満たされる」
「そなた……それは、もう友愛ではないぞ。恋着より性質が悪い」
闇華の溜息に、エルウィージュはころころと笑った。
「ヤンデレと言うそうですわ。わたくし、それを究めてみたくて」
「既に究めているように思うがな」
「閉じ込めて、わたくし以外の誰とも会わせず、声も聞かせない。それはそれで素敵ですが」
エルウィージュは、困ったように微笑みを深くした。
「……それでは、アリーがアリーでなくなりますの。わたくしの執着があの子をあの子でなくすなら、わたくし、自分を殺しますわ」
「……アレクシアは泣くぞ」
「でも、神竜王陛下がいらっしゃいますもの。……あの子は、わたくしの死に囚われずに生きてくれる」
――エルウィージュは、死ぬ気だ。
そう悟ったのは、時間魔法に通じた神竜王の血のゆえか。
「エルウィージュ」
「何もおっしゃらないで、アンファ様。でなくば、わたくし、あなた様の大切なシルハーク王を質に致しますよ?」
「……妾自身の願いじゃ。そなたに死んでほしくない」
「わたくし、命も魂もアリーのものですから、他の方のご意見は無視しますの」
「そのアレクシアの為に、そなたは生きねば。あの騙されやすい姫が、そなたの庇護をなくして、この国で幸せに生きていけると思うのか」
闇華の指摘に、エルウィージュがぱっと顔を上げた。
「そなたの想いはそれでよかろうが、アレクシアはどうなる? そなたがおらぬ中、先代様と結ばれても――いや、結ばれるからこそ、あれはこの国で生きづらい。そなた、それを無視して、己の想いに閉じこもるのか。それはな、エルウィージュ。愛ではない。自分勝手な押しつけじゃ」
「……だって」
エルウィージュの薄い水色の瞳に、涙が滲む。儚さを増し、美しさが顕わになる。
「だってわたくし、そんな優しい愛を知らないのです。わたくしが誰かを傷つけてアリーを守ったら、あの子は泣く。ならば、わたくしが消えるしかない」
「すべてを守ってやればよい。それなら、アレクシアも笑おうに。守ってやれ。妾もアレクシアは好きだが、そなたほどには愛せぬ。愛しいなら、己の想いよりアレクシアを選べ」
「アリー以外のモノまで守れと? わたくしはそのように万能ではありません」
「そのアレクシアの為じゃ。嫌でも何でも、我慢せねばな」
闇華がそう言うと、エルウィージュは口唇を噛んだ。関わりたくもないモノを守らねばならない嫌悪と、アレクシアへの気持ちが交錯して――結論は、わかりきっている。
「……わたくし、本当に、普通の……ただの小娘ですのよ」
「苛烈じゃがな」
「ですから、国政の改革は兄上様とあなた様にお任せして、わたくしは静かにアリーを想っていたかったのに」
「死という世界でな」
「……不思議な御方。兄上様を即位させるには、一番邪魔なのはわたくしであること、変わりませんのよ?」
「そうじゃな。が、リヒト様はそなたを愛しておられるからな」
闇華は、茶で乳酒を薄めたものを飲んだ。数倍に薄めてもキツいのに、平然と飲み干したエルウィージュは、にいさまと同じく「うわばみ」だろう。
「それにな、エルウィージュ。妾も、そなたを失ったアレクシアが泣くところは見たくない。先代様も、その傷は癒せまい」
「それはそれで、わたくしには嬉しいのですけれど。わたくしの付けた傷が、いつまでもアリーの中に残りましょう?」
「そういう愛し方ではなく、優しい愛し方にしてやれ。アレクシアを変えたくないなら、そう努めよ」
「アリーを……変える?」
「女は変わるぞ。妾は、この国に来て変わった。アレクシアが、最も身近い友であるそなたの「やんでれ」とやらに影響されたらどうする?」
それはエルウィージュには耐えられない現実だったらしい。ふるふると震えて、嫌がるように首を振り――そして、闇華を見た。
「嫌な御方」
「兄嫁を嫌うのは妹の特権じゃ、妾は気にせぬ。が、アレクシアは妾の友じゃ。そなたがおらぬところで仲良うするぞ?」
「……本当に、嫌な御方!」
そう言いながら、エルウィージュは笑っている。アレクシアは、自分に好意を持つ異性は本能的に忌避するが、好意を持っている同性には――とてつもなく弱い。
「アリーの親友は、わたくしだけでよいのです」
「ならば、生きよ。エルウィージュ」
「そうですわね。よく考えれば、アリーの産む子のことも、わたくしがきちんと手配しなくてはいけないでしょうし」
「そうであろうな」
ツンとした口調で、それでも優雅に乳酒をガブ飲みしているエルウィージュに、初めて会った頃の険は、もうなかった。
0
お気に入りに追加
2,183
あなたにおすすめの小説
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
転生悪役令嬢の前途多難な没落計画
一花八華
恋愛
斬首、幽閉、没落endの悪役令嬢に転生しましたわ。
私、ヴィクトリア・アクヤック。金髪ドリルの碧眼美少女ですの。
攻略対象とヒロインには、関わりませんわ。恋愛でも逆ハーでもお好きになさって?
私は、執事攻略に勤しみますわ!!
っといいつつもなんだかんだでガッツリ攻略対象とヒロインに囲まれ、持ち前の暴走と妄想と、斜め上を行き過ぎるネジ曲がった思考回路で突き進む猪突猛進型ドリル系主人公の(読者様からの)突っ込み待ち(ラブ)コメディです。
※全話に挿絵が入る予定です。作者絵が苦手な方は、ご注意ください。ファンアートいただけると、泣いて喜びます。掲載させて下さい。お願いします。
乙女ゲームの悪役令嬢は生れかわる
レラン
恋愛
前世でプレーした。乙女ゲーム内に召喚転生させられた主人公。
すでに危機的状況の悪役令嬢に転生してしまい、ゲームに関わらないようにしていると、まさかのチート発覚!?
私は平穏な暮らしを求めただけだっだのに‥‥ふふふ‥‥‥チートがあるなら最大限活用してやる!!
そう意気込みのやりたい放題の、元悪役令嬢の日常。
⚠︎語彙力崩壊してます⚠︎
⚠︎誤字多発です⚠︎
⚠︎話の内容が薄っぺらです⚠︎
⚠︎ざまぁは、結構後になってしまいます⚠︎
悪役令嬢に転生したと思ったら悪役令嬢の母親でした~娘は私が責任もって育てて見せます~
平山和人
恋愛
平凡なOLの私は乙女ゲーム『聖と魔と乙女のレガリア』の世界に転生してしまう。
しかも、私が悪役令嬢の母となってしまい、ゲームをめちゃくちゃにする悪役令嬢「エレローラ」が生まれてしまった。
このままでは我が家は破滅だ。私はエレローラをまともに教育することを決心する。
教育方針を巡って夫と対立したり、他の貴族から嫌われたりと辛い日々が続くが、それでも私は母として、頑張ることを諦めない。必ず娘を真っ当な令嬢にしてみせる。これは娘が悪役令嬢になってしまうと知り、奮闘する母親を描いたお話である。
不機嫌な悪役令嬢〜王子は最強の悪役令嬢を溺愛する?〜
晴行
恋愛
乙女ゲームの貴族令嬢リリアーナに転生したわたしは、大きな屋敷の小さな部屋の中で窓のそばに腰掛けてため息ばかり。
見目麗しく深窓の令嬢なんて噂されるほどには容姿が優れているらしいけど、わたしは知っている。
これは主人公であるアリシアの物語。
わたしはその当て馬にされるだけの、悪役令嬢リリアーナでしかない。
窓の外を眺めて、次の転生は鳥になりたいと真剣に考えているの。
「つまらないわ」
わたしはいつも不機嫌。
どんなに努力しても運命が変えられないのなら、わたしがこの世界に転生した意味がない。
あーあ、もうやめた。
なにか他のことをしよう。お料理とか、お裁縫とか、魔法がある世界だからそれを勉強してもいいわ。
このお屋敷にはなんでも揃っていますし、わたしには才能がありますもの。
仕方がないので、ゲームのストーリーが始まるまで悪役令嬢らしく不機嫌に日々を過ごしましょう。
__それもカイル王子に裏切られて婚約を破棄され、大きな屋敷も貴族の称号もすべてを失い終わりなのだけど。
頑張ったことが全部無駄になるなんて、ほんとうにつまらないわ。
の、はずだったのだけれど。
アリシアが現れても、王子は彼女に興味がない様子。
ストーリーがなかなか始まらない。
これじゃ二人の仲を引き裂く悪役令嬢になれないわ。
カイル王子、間違ってます。わたしはアリシアではないですよ。いつもツンとしている?
それは当たり前です。貴方こそなぜわたしの家にやってくるのですか?
わたしの料理が食べたい? そんなのアリシアに作らせればいいでしょう?
毎日つくれ? ふざけるな。
……カイル王子、そろそろ帰ってくれません?
貴族としては欠陥品悪役令嬢はその世界が乙女ゲームの世界だと気づいていない
白雲八鈴
恋愛
(ショートショートから一話目も含め、加筆しております)
「ヴィネーラエリス・ザッフィーロ公爵令嬢!貴様との婚約は破棄とする!」
私の名前が呼ばれ婚約破棄を言い渡されました。
····あの?そもそもキラキラ王子の婚約者は私ではありませんわ。
しかし、キラキラ王子の後ろに隠れてるピンクの髪の少女は、目が痛くなるほどショッキングピンクですわね。
もしかして、なんたら男爵令嬢と言うのはその少女の事を言っています?私、会ったこともない人のことを言われても困りますわ。
*n番煎じの悪役令嬢モノです?
*誤字脱字はいつもどおりです。見直してはいるものの、すみません。
*不快感を感じられた読者様はそのまま閉じていただくことをお勧めします。
加筆によりR15指定をさせていただきます。
*2022/06/07.大幅に加筆しました。
一話目も加筆をしております。
ですので、一話の文字数がまばらにになっております。
*小説家になろう様で
2022/06/01日間総合13位、日間恋愛異世界転生1位の評価をいただきました。色々あり、その経緯で大幅加筆になっております。
転生した悪役令嬢は破滅エンドを避けるため、魔法を極めたらなぜか攻略対象から溺愛されました
平山和人
恋愛
悪役令嬢のクロエは八歳の誕生日の時、ここが前世でプレイしていた乙女ゲーム『聖魔と乙女のレガリア』の世界であることを知る。
クロエに割り振られたのは、主人公を虐め、攻略対象から断罪され、破滅を迎える悪役令嬢としての人生だった。
そんな結末は絶対嫌だとクロエは敵を作らないように立ち回り、魔法を極めて断罪フラグと破滅エンドを回避しようとする。
そうしていると、なぜかクロエは家族を始め、周りの人間から溺愛されるのであった。しかも本来ならば主人公と結ばれるはずの攻略対象からも
深く愛されるクロエ。果たしてクロエの破滅エンドは回避できるのか。
うちの娘が悪役令嬢って、どういうことですか?
プラネットプラント
ファンタジー
全寮制の高等教育機関で行われている卒業式で、ある令嬢が糾弾されていた。そこに令嬢の父親が割り込んできて・・・。乙女ゲームの強制力に抗う令嬢の父親(前世、彼女いない歴=年齢のフリーター)と従者(身内には優しい鬼畜)と異母兄(当て馬/噛ませ犬な攻略対象)。2016.09.08 07:00に完結します。
小説家になろうでも公開している短編集です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる