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番外編~箱庭の姫君と闇の公主と光の王~
二番目でいい。
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私室に戻ったエルウィージュに、休む間もなく、対面の要請が届けられた。祖父であるシェイエルン公爵と養父であったバシュラール侯爵の連名だ。それは想定の範囲だったが、次の一通には軽く目を瞠った。
流れるような美しい字で、「アンファ」と書いてある。確かに、彼女からすれば、リヒトを廃してエルウィージュが即位など、認められないだろう。まだ願っているのかどうかは知らないが、エルウィージュが即位すれば、闇華は王妃にはなれない。王兄の妃――儀礼的に敬われても、政務に携われない立場では、開戦の策謀もままならない。それでは、彼女の願いは叶わない。
といって、エルウィージュが闇華の願いを叶えてやる義理もない。この対面も然り、である。
二通の手紙を燭台の火で燃やした。その熾火を眺めながら、三通目を手に取る。レフィアスか、あるいはシルヴィス辺りからだろうと思った手紙の封緘を見て、エルウィージュは顔色を変えた。
――ラウエンシュタイン家の家紋。これをエルウィージュが無視することは、絶対にない。
差出人は、ルイーサ・カルロッタ――公爵夫人だ。アレクシアの母が、何の用件か。疑問に思いながら読み進めていく。そして、繊麗な美貌が憂いを帯びる。
「……アリー……」
公爵夫人からの手紙は、救いを求めるものだった。アレクシアが戻らないことで、ラウエンシュタイン家の親族達が、後継について口出しするらしい。公爵はあくまで次期当主はアレクシアだと言っているし、先代当主もただ一人の孫娘であるアレクシアに家を継がせたがっている。しかし、現実問題として、アレクシアはヴェルスブルクにおらず、シルハークにいる。いつ戻るのかさえ、わからないままだ。
ならば、一時的にでも暫定的なものであっても、アレクシア以外の「後継者」を定めるべきだと、血の遠近を問わずに説得に来るという。一度「後継者」の地位に収まってしまえば、アレクシアが帰国した後も、何のかのと理由をつけて、その場所から離れないことは明白だ。
王家に比べれば規模は小さいが、ラウエンシュタイン家でも、「簒奪」が行われようとしている。アレクシアの帰る場所を、奪おうとしている者達がいる。
エルウィージュは燭台に近づき、小さく「復元」と唱えた。燃え尽きていた先の二通の手紙の灰が、形を取り戻す。
一通はもう一度燃やして――祖父も養父もどうでもいい――エルウィージュは、闇華への返信を綴り始めた。
闇華は、少し緊張していた。エルウィージュとまともに会うのは二度目だ。前回、彼女に手酷く叩きのめされたことは、軽い恐怖心になっている。それでも、会わなくてはならない。
「御機嫌よう、アンファ様」
「今日も麗しいな、エルウィージュ。ゆるりと座られよ。――聖、飲み物を」
闇華の命に、聖は静やかに飲み物を用意し始めた。銀の茶器を使っているのは、毒は入れていないと示す為だ。
「わざわざ、銀の茶器などお使いにならなくてもよろしいのに。あなたがわたくしを毒殺できるなど、思ってもいませんから」
「妾は神竜王姫の末裔。侮るなよ。人には伝わらぬ毒もある」
「そのようなモノが、銀如きで正体を顕してくれようとは、わたくしは思いませんが」
「……エルウィージュ。妾は、そなたと話がしたい。つまらぬ諍いはしたくない」
この王女に、迂闊な態度は取れない。何を考えているのかわからないが、敵にはするなとにいさまにも言われている。そして、この王女の最優先はわかっている。未来視の姫、アレクシアだ。
「そなたの、育ての父御と、実の祖父君が、リヒト様を廃そうとしていると聞いた」
「そのようですわね」
「そして、そなたを女王にしたいと」
「それも承知しておりますわ。アンファ様には困ったことになりましょうね、王妃でなくば、この国とかの国に戦など――」
「それは、もうよいのだ」
闇華が静かに遮ると、エルウィージュは無言で見つめ返してきた。探るような薄い水色の瞳が、アンファを射る。
「兄君を諦めて、兄上様とまことの夫婦になりたいと、御心を入れ替えられました? そのような容易い心変わり、わたくしは信じられません」
「諦めてなどおらぬ。方法を変える。妾は、にいさまを愛している。だが――仮に手に入れたとして、それは妾の愛したにいさまか?と考えた」
エルウィージュは、ゆっくりと優雅に茶を飲みながら先を促す。
「違うのだ。仮に、妾の目論見が叶ったとしよう。戦の果てでも謀略の果てでもよい、にいさまの御身を手に入れたとしよう。――その時点で、にいさまは、妾を許さない。己の欲の為に国民を傷つけた妾を、決して許さない。そうなれば、妾は、今の妾を愛してくれているにいさまを失うのだ。手に入るのは、にいさまの姿をした、妾を憎むモノだ」
しかも、と闇華は苦笑した。
「にいさまは、神竜王姫の血が最も濃い。人の魔法は通じぬ。お力も強いから、鎖など引きちぎってしまえる。そんな御方を、どうやって捕えておける? 妾の魔力では叶わぬ。にいさまより弱い」
「――先の、神竜王陛下」
「そう。かの神竜王でなくば、叶わぬわ。妾は、もういい。にいさまは、妾を「一番大事な妹」と言って下された。妾は、それでいい。それで妾の初恋は、終わらせることができる」
自分に言い聞かせる言葉でもあった。もう、届かぬにいさまの背を追わない。叶わぬ想いに囚われない。
「一番に愛した相手とでなくば、添い遂げられぬわけでもない。妾は、リヒト様の妃になる。リヒト様はまだ、未来視の姫への想いをお持ちだが、それでよい。初恋が叶わなかった者同士、二番目と結婚するのも面白い。――まあ、妾はリヒト様を結構好いているが、あちらはわからないし、二番目の恋の相手が互いである保証はないのだがな」
すべてを打ち明けた闇華に、聖がおろおろしている。幼少期からの闇華の恋を知っているだけに、どうしていいかわからないのかもしれない。そして、聞き終えたエルウィージュはふっと微笑った。初めて見せる、優しい笑みだ。
「……わたくしも。一番に愛している相手とは、結ばれませんから。ですから、二番目の御方と結婚しますの」
「そなたが男であれば、なあ……未来視の姫は面食いと聞くぞ。そなたの美貌なら、惚れてくれたであろうに」
「いいえ。それでもあの子は、神竜王陛下にしか恋しない」
「……妾が言うのも何だが、叶わぬ恋を追い続けるのは、つらくないのか」
純粋に疑問に思って問うと、エルウィージュは首を振った。
「恋ではありませんもの」
「顔に似ず強い姫よな。そなたのその想いは、恋着にしか見えぬのに」
「人それぞれ、ですわ」
恋ではないと言い張るエルウィージュの頑なさに、闇華は少し笑った。図星を指された子供の反抗に見えなくもないからだ。
「そして何とのう聞き逃しかけたが、そなた、あの大公を好いておるのか」
「それなりに。わたくしの愛情はすべてアリーのものです。ならば残った欠片でよいと、殿下は仰せになりましたから……心の裡の隅の端にある愛情を、お渡ししてもよいかと思っています」
「そこまで奥深くに秘されている想いなら、量は少なくとも質はよかろうな」
何気なく言った闇華の言葉に、エルウィージュが絶句した。そして、軽やかに笑い出す。
「……ええ、ええ! そうですわね、わたくし、そのことに気づかなかった。いけませんわね、わたくしの中の美しいものは、すべてアリーにあげると決めていますのに。他の御方には、それ以外のものしか差し上げられない」
「未来視の姫は泣くのではないか」
「嘆きましょうね。その涙すら、わたくしを想ってのものだから、哀しくも愛しく、心地よいのです。――あの子が言うには、ヤンデレ、というそうですわ」
不思議な言葉で、自分の愛情の在り方を説明したエルウィージュの声は、優しく穏やかだった。
「それでは、話しあいましょう、アンファ様。あなたの光に巣食おうとしている闇と、わたくしの光を傷つけようとする害虫を、如何様に致しましょう?」
――もう答えは出ているのではないかと、闇華はその凄艶に美しい笑みに、「闇と害虫」の未来を見た気がした。
流れるような美しい字で、「アンファ」と書いてある。確かに、彼女からすれば、リヒトを廃してエルウィージュが即位など、認められないだろう。まだ願っているのかどうかは知らないが、エルウィージュが即位すれば、闇華は王妃にはなれない。王兄の妃――儀礼的に敬われても、政務に携われない立場では、開戦の策謀もままならない。それでは、彼女の願いは叶わない。
といって、エルウィージュが闇華の願いを叶えてやる義理もない。この対面も然り、である。
二通の手紙を燭台の火で燃やした。その熾火を眺めながら、三通目を手に取る。レフィアスか、あるいはシルヴィス辺りからだろうと思った手紙の封緘を見て、エルウィージュは顔色を変えた。
――ラウエンシュタイン家の家紋。これをエルウィージュが無視することは、絶対にない。
差出人は、ルイーサ・カルロッタ――公爵夫人だ。アレクシアの母が、何の用件か。疑問に思いながら読み進めていく。そして、繊麗な美貌が憂いを帯びる。
「……アリー……」
公爵夫人からの手紙は、救いを求めるものだった。アレクシアが戻らないことで、ラウエンシュタイン家の親族達が、後継について口出しするらしい。公爵はあくまで次期当主はアレクシアだと言っているし、先代当主もただ一人の孫娘であるアレクシアに家を継がせたがっている。しかし、現実問題として、アレクシアはヴェルスブルクにおらず、シルハークにいる。いつ戻るのかさえ、わからないままだ。
ならば、一時的にでも暫定的なものであっても、アレクシア以外の「後継者」を定めるべきだと、血の遠近を問わずに説得に来るという。一度「後継者」の地位に収まってしまえば、アレクシアが帰国した後も、何のかのと理由をつけて、その場所から離れないことは明白だ。
王家に比べれば規模は小さいが、ラウエンシュタイン家でも、「簒奪」が行われようとしている。アレクシアの帰る場所を、奪おうとしている者達がいる。
エルウィージュは燭台に近づき、小さく「復元」と唱えた。燃え尽きていた先の二通の手紙の灰が、形を取り戻す。
一通はもう一度燃やして――祖父も養父もどうでもいい――エルウィージュは、闇華への返信を綴り始めた。
闇華は、少し緊張していた。エルウィージュとまともに会うのは二度目だ。前回、彼女に手酷く叩きのめされたことは、軽い恐怖心になっている。それでも、会わなくてはならない。
「御機嫌よう、アンファ様」
「今日も麗しいな、エルウィージュ。ゆるりと座られよ。――聖、飲み物を」
闇華の命に、聖は静やかに飲み物を用意し始めた。銀の茶器を使っているのは、毒は入れていないと示す為だ。
「わざわざ、銀の茶器などお使いにならなくてもよろしいのに。あなたがわたくしを毒殺できるなど、思ってもいませんから」
「妾は神竜王姫の末裔。侮るなよ。人には伝わらぬ毒もある」
「そのようなモノが、銀如きで正体を顕してくれようとは、わたくしは思いませんが」
「……エルウィージュ。妾は、そなたと話がしたい。つまらぬ諍いはしたくない」
この王女に、迂闊な態度は取れない。何を考えているのかわからないが、敵にはするなとにいさまにも言われている。そして、この王女の最優先はわかっている。未来視の姫、アレクシアだ。
「そなたの、育ての父御と、実の祖父君が、リヒト様を廃そうとしていると聞いた」
「そのようですわね」
「そして、そなたを女王にしたいと」
「それも承知しておりますわ。アンファ様には困ったことになりましょうね、王妃でなくば、この国とかの国に戦など――」
「それは、もうよいのだ」
闇華が静かに遮ると、エルウィージュは無言で見つめ返してきた。探るような薄い水色の瞳が、アンファを射る。
「兄君を諦めて、兄上様とまことの夫婦になりたいと、御心を入れ替えられました? そのような容易い心変わり、わたくしは信じられません」
「諦めてなどおらぬ。方法を変える。妾は、にいさまを愛している。だが――仮に手に入れたとして、それは妾の愛したにいさまか?と考えた」
エルウィージュは、ゆっくりと優雅に茶を飲みながら先を促す。
「違うのだ。仮に、妾の目論見が叶ったとしよう。戦の果てでも謀略の果てでもよい、にいさまの御身を手に入れたとしよう。――その時点で、にいさまは、妾を許さない。己の欲の為に国民を傷つけた妾を、決して許さない。そうなれば、妾は、今の妾を愛してくれているにいさまを失うのだ。手に入るのは、にいさまの姿をした、妾を憎むモノだ」
しかも、と闇華は苦笑した。
「にいさまは、神竜王姫の血が最も濃い。人の魔法は通じぬ。お力も強いから、鎖など引きちぎってしまえる。そんな御方を、どうやって捕えておける? 妾の魔力では叶わぬ。にいさまより弱い」
「――先の、神竜王陛下」
「そう。かの神竜王でなくば、叶わぬわ。妾は、もういい。にいさまは、妾を「一番大事な妹」と言って下された。妾は、それでいい。それで妾の初恋は、終わらせることができる」
自分に言い聞かせる言葉でもあった。もう、届かぬにいさまの背を追わない。叶わぬ想いに囚われない。
「一番に愛した相手とでなくば、添い遂げられぬわけでもない。妾は、リヒト様の妃になる。リヒト様はまだ、未来視の姫への想いをお持ちだが、それでよい。初恋が叶わなかった者同士、二番目と結婚するのも面白い。――まあ、妾はリヒト様を結構好いているが、あちらはわからないし、二番目の恋の相手が互いである保証はないのだがな」
すべてを打ち明けた闇華に、聖がおろおろしている。幼少期からの闇華の恋を知っているだけに、どうしていいかわからないのかもしれない。そして、聞き終えたエルウィージュはふっと微笑った。初めて見せる、優しい笑みだ。
「……わたくしも。一番に愛している相手とは、結ばれませんから。ですから、二番目の御方と結婚しますの」
「そなたが男であれば、なあ……未来視の姫は面食いと聞くぞ。そなたの美貌なら、惚れてくれたであろうに」
「いいえ。それでもあの子は、神竜王陛下にしか恋しない」
「……妾が言うのも何だが、叶わぬ恋を追い続けるのは、つらくないのか」
純粋に疑問に思って問うと、エルウィージュは首を振った。
「恋ではありませんもの」
「顔に似ず強い姫よな。そなたのその想いは、恋着にしか見えぬのに」
「人それぞれ、ですわ」
恋ではないと言い張るエルウィージュの頑なさに、闇華は少し笑った。図星を指された子供の反抗に見えなくもないからだ。
「そして何とのう聞き逃しかけたが、そなた、あの大公を好いておるのか」
「それなりに。わたくしの愛情はすべてアリーのものです。ならば残った欠片でよいと、殿下は仰せになりましたから……心の裡の隅の端にある愛情を、お渡ししてもよいかと思っています」
「そこまで奥深くに秘されている想いなら、量は少なくとも質はよかろうな」
何気なく言った闇華の言葉に、エルウィージュが絶句した。そして、軽やかに笑い出す。
「……ええ、ええ! そうですわね、わたくし、そのことに気づかなかった。いけませんわね、わたくしの中の美しいものは、すべてアリーにあげると決めていますのに。他の御方には、それ以外のものしか差し上げられない」
「未来視の姫は泣くのではないか」
「嘆きましょうね。その涙すら、わたくしを想ってのものだから、哀しくも愛しく、心地よいのです。――あの子が言うには、ヤンデレ、というそうですわ」
不思議な言葉で、自分の愛情の在り方を説明したエルウィージュの声は、優しく穏やかだった。
「それでは、話しあいましょう、アンファ様。あなたの光に巣食おうとしている闇と、わたくしの光を傷つけようとする害虫を、如何様に致しましょう?」
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