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本編
王太子殿下はとても便利。
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王宮の門の前で、リヒト殿下とシルヴィスが、私達を待ち受けていた。正確に言うと、リヒト殿下はエージュを、シルヴィスはローランを。私はどちらにとってもオマケです。
「エルウィージュ。会いに来てくれてとても嬉しく思う。私ももっと君に会いたいのだが、ラウエンシュタイン公爵家に伺う口実がなくて」
率直なリヒト殿下は、裏というものがない。「エージュに会う以外、ラウエンシュタイン家に用はない」と取られかねない言葉に、シルヴィスがコホンと咳払いして私を見た。
「殿下は、とても妹想いでいらっしゃる。わかっていますわ、シルヴィス様」
心配しなくても、お父様に報告したりはしませんよ。悪意のないリヒト殿下の言動を咎めるほど私は暇ではないし、偉くもない。
「……助かる。リヒトは……いくら言っても聞かないからな」
我が国の王太子殿下は、シスコンという名の妹馬鹿ですからね。
「特に今は、脳内お花畑だからな。口を開けばエルウィージュ王女の話、口を閉じたら考えているのはエルウィージュ王女のことだ」
シスコンもそこまでいくと末期ですねと言うこともできないので、私はさらっとシルヴィスの様子を窺う言葉を返した。
「そんなことをご相談できるのは、親友であり、従兄でもあるシルヴィス様だけだからですわ」
「……そうかな」
悪い気はしないという顔になった。チョロい。本当に従弟が好きなんですねあなた。
「ええ。信頼している相手でなければ、まだ王女としてのお披露目が終わっていないエージュのこと、そう簡単に口には出せませんもの」
エージュは、まだ「王女」としての称号を得ていない。国王陛下が認知しただけで、いわば私生児状態なのだ。本来なら、王太子であるリヒト殿下が彼女を「妹」と公言することは、今はできないのである。
「エージュは、そのことがわかっているから……殿下を兄上様とお呼びすることを躊躇っていましたもの」
「そんなことは、気にする必要はない!」
私達の会話が聞こえたのか、リヒト殿下が強い口調で言った。何もそんなに怒らなくても。
「アレクシア、確かにそういう者達もいる。だが、私は」
「はい。エージュを、妹としてとても大切に想っておいでなのですよね。だから、こうして突然の御機嫌伺いもお許し下さった」
にっこり笑って、リヒト殿下に「わかってるわかってる、私はあなたの味方」とアピールしておく。後ろでエージュが「シルヴィスにもやっときましょう」という合図をくれた。
「リヒト殿下のお気持ちを、誰よりも知るシルヴィス様も。……宰相閣下を、御説得下さったのでしょう?」
「そうなのか、シルヴィ?」
きょとんとしたリヒト殿下に、シルヴィスは、「ああ……まあ、一応な」と頷いた。ここは推測だったけど、当たってたわね。ローランを自分のものにしたいと思っていた宰相閣下なら、王太子であるリヒト殿下に「影響」を与えすぎるエージュを近づけたくはないはずだ。自分の権勢を盤石にしておく為に。
ナルバエス大公家は、王家、シェーンベルク大公家に次ぐ、ヴェルスブルク第三の名家だ。
当代のシェーンベルク大公が、政務に興味を持たずに軍務に就いたから、宰相の地位が転がり込んだ。それを、できればナルバエス家の世襲に変更したいと思って画策しているのは、設定資料集に掲載された情報です。……うん、大丈夫、私はゲーム知識をそう認識できている。そのはずだ。
――ちなみに、この間ずっと、ローランは私の隣で微動だにしないし一言も話していない。理由は、門扉の近くにいる衛兵達の威圧的な視線が怖いからだ。神竜の誇りを傷つけられることには容赦しないのに、自分自身のことには頓着しないというか、引きこもり気質なのである。
「アレクシア……」
それも限界が近づいたのか、ローランは私の名を呼んだ。アレキサンドライトの瞳は薄い翠に煌めき、はっきりと怯えを含んでいる。
「……王太子殿下、シルヴィス様。神竜王は、焦れておいでです」
いつまで、衛兵の怖い視線に耐えればいいのかと。
「尊き御方を、尊き御方に――お早く」
「……申し訳ございません、神竜王陛下」
リヒト殿下が謝罪する前に、シルヴィスが詫びる。続きかけたリヒト殿下の言葉を遮るように、私に道を開け、優雅に礼をした。
「どうぞ、謁見の間へ。未来視の姫と、神竜王陛下」
シルヴィスの言葉は、ここから先は二人で行けという意味だ。はいそうですかと頷くわけにはいかない。
「いいえ、シルヴィス様。わたくしも参ります」
「これは異なことを。エルウィージュ王女は、リヒトの御機嫌伺いにいらしたはずでは?」
「ええ。ですから、兄上様。わたくしと御一緒して下さいませ」
「エルウィージュ。父上は、アレクシアと神竜王陛下を召された。そこに私が立ち入ることは……」
初めて、エージュのお願いに渋い顔をしたリヒト殿下に、シルヴィスが「ざまあ(笑)」という表情になった。やっぱり、嫉妬してたのね。
しかし、そんなことに負けるエージュではない。
「お願いです、兄上様。エージュの我儘、聞いて下さいませ」
エージュと呼んでいいからという言外のおねだりに、リヒト殿下は即座に頷いた。
「妹の我儘を聞くのは兄の務めだ、シルヴィ」
そんな務めは聞いたこともない。しかし、シスコン世界では常識なのだろう。
「エージュ。リヒト殿下に我儘を申し上げては駄目よ」
シルヴィスの手前、エージュを窘める。けれど、エージュはシルヴィスにも微笑んだ。
「シルヴィス様は、兄上様の我儘を聞いて下さる?」
「……仕方ないな。リヒトの我儘は、いつものことだ」
――何て容易いんだろうと、私は呆れた。だけど、ローランが本当に限界近いから、突っ込まない。
「では、アレクシア、神竜王陛下。私の後に」
そう言いながら、リヒト殿下がエージュに手を差し出す。エスコートしたいのだろう。
「兄上様。国王陛下のお許しが出るまでは、わたくしは殿方に触れられません」
やわらかな微笑みで拒絶して、エージュは私の空いている左手を取った。右手は、ローランと繋いだままです。
シルヴィスは、エージュににっこり笑いかけると、しょぼんとしているリヒト殿下の背を軽く叩いた。
「エルウィージュ。会いに来てくれてとても嬉しく思う。私ももっと君に会いたいのだが、ラウエンシュタイン公爵家に伺う口実がなくて」
率直なリヒト殿下は、裏というものがない。「エージュに会う以外、ラウエンシュタイン家に用はない」と取られかねない言葉に、シルヴィスがコホンと咳払いして私を見た。
「殿下は、とても妹想いでいらっしゃる。わかっていますわ、シルヴィス様」
心配しなくても、お父様に報告したりはしませんよ。悪意のないリヒト殿下の言動を咎めるほど私は暇ではないし、偉くもない。
「……助かる。リヒトは……いくら言っても聞かないからな」
我が国の王太子殿下は、シスコンという名の妹馬鹿ですからね。
「特に今は、脳内お花畑だからな。口を開けばエルウィージュ王女の話、口を閉じたら考えているのはエルウィージュ王女のことだ」
シスコンもそこまでいくと末期ですねと言うこともできないので、私はさらっとシルヴィスの様子を窺う言葉を返した。
「そんなことをご相談できるのは、親友であり、従兄でもあるシルヴィス様だけだからですわ」
「……そうかな」
悪い気はしないという顔になった。チョロい。本当に従弟が好きなんですねあなた。
「ええ。信頼している相手でなければ、まだ王女としてのお披露目が終わっていないエージュのこと、そう簡単に口には出せませんもの」
エージュは、まだ「王女」としての称号を得ていない。国王陛下が認知しただけで、いわば私生児状態なのだ。本来なら、王太子であるリヒト殿下が彼女を「妹」と公言することは、今はできないのである。
「エージュは、そのことがわかっているから……殿下を兄上様とお呼びすることを躊躇っていましたもの」
「そんなことは、気にする必要はない!」
私達の会話が聞こえたのか、リヒト殿下が強い口調で言った。何もそんなに怒らなくても。
「アレクシア、確かにそういう者達もいる。だが、私は」
「はい。エージュを、妹としてとても大切に想っておいでなのですよね。だから、こうして突然の御機嫌伺いもお許し下さった」
にっこり笑って、リヒト殿下に「わかってるわかってる、私はあなたの味方」とアピールしておく。後ろでエージュが「シルヴィスにもやっときましょう」という合図をくれた。
「リヒト殿下のお気持ちを、誰よりも知るシルヴィス様も。……宰相閣下を、御説得下さったのでしょう?」
「そうなのか、シルヴィ?」
きょとんとしたリヒト殿下に、シルヴィスは、「ああ……まあ、一応な」と頷いた。ここは推測だったけど、当たってたわね。ローランを自分のものにしたいと思っていた宰相閣下なら、王太子であるリヒト殿下に「影響」を与えすぎるエージュを近づけたくはないはずだ。自分の権勢を盤石にしておく為に。
ナルバエス大公家は、王家、シェーンベルク大公家に次ぐ、ヴェルスブルク第三の名家だ。
当代のシェーンベルク大公が、政務に興味を持たずに軍務に就いたから、宰相の地位が転がり込んだ。それを、できればナルバエス家の世襲に変更したいと思って画策しているのは、設定資料集に掲載された情報です。……うん、大丈夫、私はゲーム知識をそう認識できている。そのはずだ。
――ちなみに、この間ずっと、ローランは私の隣で微動だにしないし一言も話していない。理由は、門扉の近くにいる衛兵達の威圧的な視線が怖いからだ。神竜の誇りを傷つけられることには容赦しないのに、自分自身のことには頓着しないというか、引きこもり気質なのである。
「アレクシア……」
それも限界が近づいたのか、ローランは私の名を呼んだ。アレキサンドライトの瞳は薄い翠に煌めき、はっきりと怯えを含んでいる。
「……王太子殿下、シルヴィス様。神竜王は、焦れておいでです」
いつまで、衛兵の怖い視線に耐えればいいのかと。
「尊き御方を、尊き御方に――お早く」
「……申し訳ございません、神竜王陛下」
リヒト殿下が謝罪する前に、シルヴィスが詫びる。続きかけたリヒト殿下の言葉を遮るように、私に道を開け、優雅に礼をした。
「どうぞ、謁見の間へ。未来視の姫と、神竜王陛下」
シルヴィスの言葉は、ここから先は二人で行けという意味だ。はいそうですかと頷くわけにはいかない。
「いいえ、シルヴィス様。わたくしも参ります」
「これは異なことを。エルウィージュ王女は、リヒトの御機嫌伺いにいらしたはずでは?」
「ええ。ですから、兄上様。わたくしと御一緒して下さいませ」
「エルウィージュ。父上は、アレクシアと神竜王陛下を召された。そこに私が立ち入ることは……」
初めて、エージュのお願いに渋い顔をしたリヒト殿下に、シルヴィスが「ざまあ(笑)」という表情になった。やっぱり、嫉妬してたのね。
しかし、そんなことに負けるエージュではない。
「お願いです、兄上様。エージュの我儘、聞いて下さいませ」
エージュと呼んでいいからという言外のおねだりに、リヒト殿下は即座に頷いた。
「妹の我儘を聞くのは兄の務めだ、シルヴィ」
そんな務めは聞いたこともない。しかし、シスコン世界では常識なのだろう。
「エージュ。リヒト殿下に我儘を申し上げては駄目よ」
シルヴィスの手前、エージュを窘める。けれど、エージュはシルヴィスにも微笑んだ。
「シルヴィス様は、兄上様の我儘を聞いて下さる?」
「……仕方ないな。リヒトの我儘は、いつものことだ」
――何て容易いんだろうと、私は呆れた。だけど、ローランが本当に限界近いから、突っ込まない。
「では、アレクシア、神竜王陛下。私の後に」
そう言いながら、リヒト殿下がエージュに手を差し出す。エスコートしたいのだろう。
「兄上様。国王陛下のお許しが出るまでは、わたくしは殿方に触れられません」
やわらかな微笑みで拒絶して、エージュは私の空いている左手を取った。右手は、ローランと繋いだままです。
シルヴィスは、エージュににっこり笑いかけると、しょぼんとしているリヒト殿下の背を軽く叩いた。
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