115 / 136
特に何も無い日々
4
しおりを挟む
いつの間にか夏休みが近づいてきた。
「夏休みも勉強合宿する~?」
「あれ、珍しく梨衣ノリノリ?」
「ノリノリだよ~!夏休みは海に行こ~よ~!」
「勉強はどうした、勉強は」
「ん~?何それおいし~の~?」
「美味しいから食べろ」
「いや~だ~!」
「とにかく、海は無しかな。梨衣が集中出来なさそうだし」
「しょぼ~ん……」
梨衣が口で言いながらガックリと肩を落とした。
「んー…じゃあ亜月に頼んでみる?」
「え、菊原先輩?」
「うん。実は亜月と夏休み勉強会しようって話しててさ、もし良ければみんなもどうかなーって」
「…え、それ俺らいていいの……?」
「え?いていいよ?てゆーか一緒に行こうよ」
あれ、これは俺がおかしいのか?
普通は、普段会えないからこそ2人でいたいというものなのではないか。
いやでもしかし、玲衣だぞ…相手は菊原先輩だ。
玲衣はともかく菊原先輩は誰が居ようとお構い無しか…と考えて俺は、
「あー、うん。じゃあお言葉に甘えようかな」
「うん、そうしてよ」
ニコニコ微笑んで言う玲衣に甘える事にした。
「夏休みも勉強合宿する~?」
「あれ、珍しく梨衣ノリノリ?」
「ノリノリだよ~!夏休みは海に行こ~よ~!」
「勉強はどうした、勉強は」
「ん~?何それおいし~の~?」
「美味しいから食べろ」
「いや~だ~!」
「とにかく、海は無しかな。梨衣が集中出来なさそうだし」
「しょぼ~ん……」
梨衣が口で言いながらガックリと肩を落とした。
「んー…じゃあ亜月に頼んでみる?」
「え、菊原先輩?」
「うん。実は亜月と夏休み勉強会しようって話しててさ、もし良ければみんなもどうかなーって」
「…え、それ俺らいていいの……?」
「え?いていいよ?てゆーか一緒に行こうよ」
あれ、これは俺がおかしいのか?
普通は、普段会えないからこそ2人でいたいというものなのではないか。
いやでもしかし、玲衣だぞ…相手は菊原先輩だ。
玲衣はともかく菊原先輩は誰が居ようとお構い無しか…と考えて俺は、
「あー、うん。じゃあお言葉に甘えようかな」
「うん、そうしてよ」
ニコニコ微笑んで言う玲衣に甘える事にした。
2
お気に入りに追加
530
あなたにおすすめの小説
完結・虐げられオメガ側妃なので敵国に売られたら激甘ボイスのイケメン溺愛王が甘やかしてくれました
美咲アリス
BL
虐げられオメガ側妃のシャルルは敵国への貢ぎ物にされた。敵国のアルベルト王は『人間を食べる』という恐ろしい噂があるアルファだ。けれども実際に会ったアルベルト王はものすごいイケメン。しかも「今日からそなたは国宝だ」とシャルルに激甘ボイスで囁いてくる。「もしかして僕は国宝級の『食材』ということ?」シャルルは恐怖に怯えるが、もちろんそれは大きな勘違いで⋯⋯? 虐げられオメガと敵国のイケメン王、ふたりのキュン&ハッピーな異世界恋愛オメガバースです!
嘘の日の言葉を信じてはいけない
斯波良久@出来損ないΩの猫獣人発売中
BL
嘘の日--それは一年に一度だけユイさんに会える日。ユイさんは毎年僕を選んでくれるけど、毎回首筋を噛んでもらえずに施設に返される。それでも去り際に彼が「来年も選ぶから」と言ってくれるからその言葉を信じてまた一年待ち続ける。待ったところで選ばれる保証はどこにもない。オメガは相手を選べない。アルファに選んでもらうしかない。今年もモニター越しにユイさんの姿を見つけ、選んで欲しい気持ちでアピールをするけれど……。
俺はすでに振られているから
いちみやりょう
BL
▲花吐き病の設定をお借りしている上に変えている部分もあります▲
「ごほっ、ごほっ、はぁ、はぁ」
「要、告白してみたら? 断られても玉砕したら諦められるかもしれないよ?」
会社の同期の杉田が心配そうに言ってきた。
俺の片思いと片思いの相手と病気を杉田だけが知っている。
以前会社で吐き気に耐えきれなくなって給湯室まで駆け込んで吐いた時に、心配で様子見にきてくれた杉田に花を吐くのを見られてしまったことがきっかけだった。ちなみに今も給湯室にいる。
「無理だ。断られても諦められなかった」
「え? 告白したの?」
「こほっ、ごほ、したよ。大学生の時にね」
「ダメだったんだ」
「悪いって言われたよ。でも俺は断られたのにもかかわらず諦めきれずに、こんな病気を発病してしまった」
十七歳の心模様
須藤慎弥
BL
好きだからこそ、恋人の邪魔はしたくない…
ほんわか読者モデル×影の薄い平凡くん
柊一とは不釣り合いだと自覚しながらも、
葵は初めての恋に溺れていた。
付き合って一年が経ったある日、柊一が告白されている現場を目撃してしまう。
告白を断られてしまった女の子は泣き崩れ、
その瞬間…葵の胸に卑屈な思いが広がった。
※fujossy様にて行われた「梅雨のBLコンテスト」出品作です。
【完結】幼馴染から離れたい。
June
BL
隣に立つのは運命の番なんだ。
βの谷口優希にはαである幼馴染の伊賀崎朔がいる。だが、ある日の出来事をきっかけに、幼馴染以上に大切な存在だったのだと気づいてしまう。
番外編 伊賀崎朔視点もあります。
(12月:改正版)
林檎を並べても、
ロウバイ
BL
―――彼は思い出さない。
二人で過ごした日々を忘れてしまった攻めと、そんな彼の行く先を見守る受けです。
ソウが目を覚ますと、そこは消毒の香りが充満した病室だった。自分の記憶を辿ろうとして、はたり。その手がかりとなる記憶がまったくないことに気付く。そんな時、林檎を片手にカーテンを引いてとある人物が入ってきた。
彼―――トキと名乗るその黒髪の男は、ソウが事故で記憶喪失になったことと、自身がソウの親友であると告げるが…。
闇を照らす愛
モカ
BL
いつも満たされていなかった。僕の中身は空っぽだ。
与えられていないから、与えることもできなくて。結局いつまで経っても満たされないまま。
どれほど渇望しても手に入らないから、手に入れることを諦めた。
抜け殻のままでも生きていけてしまう。…こんな意味のない人生は、早く終わらないかなぁ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる