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新しいクラス side悠
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それから帰るまでダラダラとしていた。
梨衣や玲衣、そして和哉から連絡が入った。
でも遊ぼうとかそんな連絡はない。
やはり番になったのは間違いだったのだろうか…。
俺の不安は募るばかりだった。
実家滞在最終日。
「忘れ物はないかな…?」
「悠~」
「しょー。何?」
「これあげよう」
手を出すと手のひらサイズのぬいぐるみ。
「皐月と奈弥が遊びに行った時可愛いの見つけたから渡せって」
「ああ…ありがとう」
皐月と奈弥は今日も遊びに出ているためいなかった。
「皐月や奈弥に言わずに戻っていいのか?」
「うん。あの二人がいるといつまでも俺帰れない」
苦笑いで答えるとしょーも、あぁ…と遠い目をした。
「あの二人引き止めるからな…」
「うん。だからしょーだけの時に帰るね。さちゅと奈弥さんにはごめんねって言っておいて」
「分かった。気を付けてな」
「うん」
「…無理しないように頑張れ」
「……うん。ありがとう」
俺は実家を出た。
梨衣や玲衣、そして和哉から連絡が入った。
でも遊ぼうとかそんな連絡はない。
やはり番になったのは間違いだったのだろうか…。
俺の不安は募るばかりだった。
実家滞在最終日。
「忘れ物はないかな…?」
「悠~」
「しょー。何?」
「これあげよう」
手を出すと手のひらサイズのぬいぐるみ。
「皐月と奈弥が遊びに行った時可愛いの見つけたから渡せって」
「ああ…ありがとう」
皐月と奈弥は今日も遊びに出ているためいなかった。
「皐月や奈弥に言わずに戻っていいのか?」
「うん。あの二人がいるといつまでも俺帰れない」
苦笑いで答えるとしょーも、あぁ…と遠い目をした。
「あの二人引き止めるからな…」
「うん。だからしょーだけの時に帰るね。さちゅと奈弥さんにはごめんねって言っておいて」
「分かった。気を付けてな」
「うん」
「…無理しないように頑張れ」
「……うん。ありがとう」
俺は実家を出た。
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