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無いはずのクラス替え… side悠

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どうしようと悩み、誰かに聞こうとしても無理だと諦め1人で悶々とする日々が続き、気付けば季節は秋。
あれ、俺夏休み過ごした?
快適ライフ送ってた?
海にプール行った!?
…それは置いておいて、気付けば秋だよ!?
早い…何も考えていない…。
あと4ヶ月で終わっちゃうんだよ…?
どうしよう…。
もうストレートに「番にしてください」って言えばいいのか?
……ストレートすぎ?

俺が頭を抱えて悩んでいると、

「悠どーした?」
「…和哉」

和哉が俺に声をかけてきた。

「…いや、もう秋だなって思って」
「早いよな~気付いたら秋だもんな」
「…うん」

何となくごまかせたか?
言えるわけないだろ…。
実は和哉になんて告れば上手くいくのか考えていましたなんて。
本人に言う馬鹿いないと思うね!
俺はそっとため息をついた。

教科担当が何か話している。
その言葉なんて右から左に、左から右に流れていく。
わりと俺は勉強ができる方だと思う。
学年で10位には入ってるから。
両親が勉強できるから、多分その遺伝。
Ωは勉強ができないって言われているけど、努力次第で変わると思う。
昔なんてΩは奴隷のような扱い。
そんなんで勉強できると思ったら大間違いだよね。
脳の作りが違うとか、馬鹿はいつまでも馬鹿とかありえない。
皆同じに生まれてくるんだ。
ちゃんと教えてくれれば誰だってできる。
遺伝だから、Ωだからで終わらせて欲しくないよね。

…話が脱線してしまった。
学年1位は和哉だよ。
はぁぁ…恋は盲目。
「なんてかっこいい‪α‬様なのっ!」って言われるけど、αとか関係なくかっこいい。
スポーツもできるし、音楽もできる。
できないことないんじゃないかって思うよね。
1つくらいできないこと見つけてやる!
俺は意気込んだ。
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