上 下
7 / 136
高校では… side悠

2

しおりを挟む
担任の紹介が先にあった。

「えー、俺が何も無ければ3年間務める事になる、水野亮だ。よろしくぅ」

担任は‪α‬らしい。
ちなみに番はいるってさ。
中には番を持たずに一生を終える人もいるらしいけど。

「という事で、まずは前後に仲良くなりましょうゲーム~」

ゲーム?

皆が多分はてなマークだよ。
そう思っていると担任の亮(もう呼び捨て)が、

「ジャンケンしてみよう。勝った方は何でも答える。負けた人はひたすら質問する。はい始め~」

みんなが戸惑っている中、俺は後ろにいる壱城和哉に話しかけた。

「俺は新垣悠。よろしく」
「俺の名前は壱城和哉よろしくな」

はい、知ってます。
是非とも仲良くしましょう。

それからジャンケンをした。

「あちゃぁ…」
「お、俺が勝ったか。じゃあ悠くん、何でも聞いていいよ」
「悠でいいよ。じゃあどうして全寮制にきたの?」
「じゃあ俺も和哉でいいよ。俺は運命の番を探しに。いつかは出逢えると信じてる」

その瞬間俺の恋は終わった。
運命の番なんて確率が低い。
それでも探すという事は何かあるという事だ。

「…どうして運命の番を?」
「親が運命の番だったんだよ。なんか始めは違うのかなって思ってたんだけど実はあの衝撃がそうだったのかもって言っててさ」

それでも好意を捨てきれないのが恋というものなのか。
俺はそれでも好きだと思った。

運命の番が現れるまでは、想っていてもいいかなと思った。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

隠れSubは大好きなDomに跪きたい

みー
BL
⚠️Dom/Subユニバース 一部オリジナル表現があります。 ハイランクDom×ハイランクSub

貴方の事を心から愛していました。ありがとう。

天海みつき
BL
 穏やかな晴天のある日の事。僕は最愛の番の後宮で、ぼんやりと紅茶を手に己の生きざまを振り返っていた。ゆったり流れるその時を楽しんだ僕は、そのままカップを傾け、紅茶を喉へと流し込んだ。  ――混じり込んだ××と共に。  オメガバースの世界観です。運命の番でありながら、仮想敵国の王子同士に生まれた二人が辿る数奇な運命。勢いで書いたら真っ暗に。ピリリと主張する苦さをアクセントにどうぞ。  追記。本編完結済み。後程「彼」視点を追加投稿する……かも?

花いちもんめ

月夜野レオン
BL
樹は小さい頃から涼が好きだった。でも涼は、花いちもんめでは真っ先に指名される人気者で、自分は最後まで指名されない不人気者。 ある事件から対人恐怖症になってしまい、遠くから涼をそっと見つめるだけの日々。 大学生になりバイトを始めたカフェで夏樹はアルファの男にしつこく付きまとわれる。 涼がアメリカに婚約者と渡ると聞き、絶望しているところに男が大学にまで押しかけてくる。 「孕めないオメガでいいですか?」に続く、オメガバース第二弾です。

運命の番はいないと診断されたのに、なんですかこの状況は!?

わさび
BL
運命の番はいないはずだった。 なのに、なんでこんなことに...!?

孕めないオメガでもいいですか?

月夜野レオン
BL
病院で子供を孕めない体といきなり診断された俺は、どうして良いのか判らず大好きな幼馴染の前から消える選択をした。不完全なオメガはお前に相応しくないから…… オメガバース作品です。

【完結】運命さんこんにちは、さようなら

ハリネズミ
BL
Ωである神楽 咲(かぐら さき)は『運命』と出会ったが、知らない間に番になっていたのは別の人物、影山 燐(かげやま りん)だった。 とある誤解から思うように優しくできない燐と、番=家族だと考え、家族が欲しかったことから簡単に受け入れてしまったマイペースな咲とのちぐはぐでピュアなラブストーリー。 ========== 完結しました。ありがとうございました。

俺にとってはあなたが運命でした

ハル
BL
第2次性が浸透し、αを引き付ける発情期があるΩへの差別が医療の発達により緩和され始めた社会 βの少し人付き合いが苦手で友人がいないだけの平凡な大学生、浅野瑞穂 彼は一人暮らしをしていたが、コンビニ生活を母に知られ実家に戻される。 その隣に引っ越してきたαΩ夫夫、嵯峨彰彦と菜桜、αの子供、理人と香菜と出会い、彼らと交流を深める。 それと同時に、彼ら家族が頼りにする彰彦の幼馴染で同僚である遠月晴哉とも親睦を深め、やがて2人は惹かれ合う。

ハッピーエンド

藤美りゅう
BL
恋心を抱いた人には、彼女がいましたーー。 レンタルショップ『MIMIYA』でアルバイトをする三上凛は、週末の夜に来るカップルの彼氏、堺智樹に恋心を抱いていた。 ある日、凛はそのカップルが雨の中喧嘩をするのを偶然目撃してしまい、雨が降りしきる中、帰れず立ち尽くしている智樹に自分の傘を貸してやる。 それから二人の距離は縮まろうとしていたが、一本のある映画が、凛の心にブレーキをかけてしまう。 ※ 他サイトでコンテスト用に執筆した作品です。

処理中です...