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トンで跳んで飛んでゆく! それゆけ玉ねぎ温泉郷!
友人町特務機関『藍玉』
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「うわあ。黒髪ロングヘアーガールの言った通りじゃん」
秋義は口元をへの字に歪めた。彼らの眼下には幾数もの玉ねぎがふよふよと湯の上に浮かんでいた。
「ネギくさい」と、秋義に続いてアズサも顔を歪める。
上空では満点の星空が彼らを見下ろし、辺り一面はぬくい湯気に包まれている。強烈なサーチライトが密度の濃い湯気を照らし、春霞の如く桜がぼやけたようなピンク色になっている。玉ねぎという要素以外は、まるで桃源郷に迷い込んだかのように、幻想的な素敵空間であった。
ミカンが助走をつけて駆け出した。
「だぁーん!」
「風呂桶といったろおおおお」
デストロイヤーの悲痛な叫びも空しく、次の瞬間には大きく湯が弾けた。
アッキー。あれって、さっきの面白い人達じゃない? という言葉が彼らの背後からやってきた。
「あ、ほらやっぱりそうだよー。ハァイ! ぐっもーにんぐえびわん!」
「がっつり夜だけどな」
声の主は多分に漏れず、先ほど旅館入り口で出くわした野沢とアマネであった。
「いやいや! 夜でも今の挨拶するんだってば! 漫画で読んだもん! ほら!」
「わっ! バカ!」
すると、アマネの目の前にポンッと漫画が空中から飛び出した。それを見て目を丸くする一同。彼女の隣では野沢が慌てふためいている。
屋根から急に現れた時と言い、驚かされっぱなしの秋義達である。
「手品師っ」
本来物静かでシャイでインドア派のアズサが、無表情のままキラキラとした瞳をアマネと秋義の交互に向けた。人見知り特有の憧れ表現である。
「手品カッコいいよな」
秋義の問いに、ぶんぶんと無言で首を縦に振る。しかし彼らの期待とは違う答えがアマネから返ってくる。
「残念! 手品師ではないのだよ! 私は天狗だっはっは!」
「ちょっ、おい!」
うろたえる野沢を他所に、さっそく宙に浮かんで見せるアマネ。天狗パワー全開である。一層、アズサのキラキラ度が上昇する。
なになにどうしたの? といったような面持ちで、濡れたタオルのようにぐったりとしたデストロイヤーを抱えたミカンも皆の元に戻ってきた。
アマネが宙に浮かびながら、神妙な面持ちで口を開いた。
「面白おかしく生きるのが、天狗の生き様でね。本当は君達と支配人の会話を物陰から聞いていたのだよ。……訳ありなんだろう? モンスターハントーの諸君」
「ああ! 思い出した! あんた山吹アマネだろう! 妖霊界特別大使のあんたが何故ここにいる」
小室が大声を上げてアマネに指を差す。アマネがふふんと笑った。
「どうしてだと思うかね? 友人町特務機関“藍玉”の研究室長――小室明どの」
その言葉に小室が顔を歪めた。
「お前、ここにいる奴らが事情を知らないと見て、わざと言ってんだろ」
「うちのアッキーは知ってるもーん!」
「はあ!? 国家機密だぞ、おい!」
野沢がアマネから聞いたのは今から三ヶ月前。四月に入った頃だった。内容は次の通りである。
友人町は、古より神霊の集う地として伝えられてきた歴史がある。
大正から昭和にかけて、古今東西の学者が集い、友人町にまつわる怪異を研究した時代もあった。図書館にも友人町にまつわる伝承民話をまとめられた本が並んでいたりと、当時の熱が伺える。
だが。どの学者もたどり着いた結論は同じだった。
まず友人町の由来は、かつて人と神霊が仲良く暮らしていたことから来たこと。そして欲深い人間の団体によって、その日々が打ち壊されてしまったことだ。どうやら売りさばいたり、食したりと非人道的なことをしたようだった。
文明開化で日本に大きなうねりが生まれた時――明治時代を境に、神霊は人の前に姿を現さなくなった。
後には伝説だけが残され、人によって作られたほら話だけが伝承民話を上書きしていったらしい。
――と、この近年になって藍玉という組織が友人町に訪れた。彼らは秘密裏に研究を進め、友人町の地下にとある建造物を発見した。
それは妖霊界も含め、各界と行き来することが出来るであろうゲートであった。それぞれのゲートに各界を象徴する紋章が掘られていたらしい。
だが……ゲートはどれも機能していなかった。
藍玉は国に交渉をした。
ゲートにまつわる利益は全て国に捧げる。代わりに、このゲートの研究権と資金が欲しい、と。議論の末に国は交渉に乗った。
晴れて国家認可の機関として生まれ変わった藍玉は、各ゲートのスタッフを募ることにした。
諜報力に長けているのか、アマネが天狗の娘であり、妖技の使える女性であることを藍玉は突き止めていたらしい。
去年の十二月。藍玉の使者からの交渉を、アマネは了承した。
もともと人嫌いのアマネである。そんな彼女が話を飲んだのは、父親に近づける条件があったからである。
それは天狗の父親探しに支障を出さないこと、父親にまつわる有力な情報があったら提供することだった。
代わりにアマネは、妖霊界のゲートを開通させる手がかりを探す役割を担うことになったようだ。
野沢はこの話を初めて聞いた時、国がバックにつくというスケールの大きい話に極めて狼狽した。
だが、当の本人は全くもって気負わず悠々としていた。彼女曰く、大学サークルの幽霊部員といったくらいの気持ちらしい。自分に利のあることがあれば、顔を出すくらいの心づもりだという。
実際。月に一回の定期報告会に姿を消すくらいで、物騒な話は別段やってこなかった。彼女からも特に藍玉に関する話はされないので、野沢もすっかり忘れていた頃であった。
……が。今回、その関係者と対峙した。野沢は改めて一抹の不安を覚えていた。
アマネは、小室にピンと伸ばした手のひらを向けた。
「まあまあ。ここはひとまず先に、温泉の謎解きと行こうじゃないか。お仲間の様子を見ると、事情を話していないんだろう? この話を広げるのは都合が悪いんじゃないか?」
ぐぐっと小室が声を詰まらせた。
彼は、ぐったり伸びたデストロイヤーをびろんびろんと弄ぶミカンと、怪訝そうな表情を浮かべる他一同を見渡して言った。
「すまん。いつか話す。とりあえず今は目の前のことを片付けよう」
小室の一言を皮切りに、彼らはしぶしぶといった面持ちで互いの身の上と経緯を共有した。
アマネが顎に拳を置く。
「君達もなかなかに面白い境遇だね。しかし時間遡行か。……ふむ。あいわかった。それならこの違和感にも説明がつく」と、アマネが考え込むように腕を組んで目を瞑った。
「つまりどういうことだ?」と、野沢。
「明人君には、前に妖怪や霊が住まう妖霊界の話はしたろう? ……まあ、実際に入ってみる方が早いだろうね。というわけで行こうぜダーリン」
「ひっ」
アマネはふいに野沢に抱きついたかと思えば、瞬間移動をしたかのような勢いで温泉の中心まで飛んで行った。
「やはり中心の方が濃いな。おーい、君たちも早くおいでよ」
霞でぼやけたアマネが、遠くから手招きしているのがかろうじて見える。皆、おそるおそるといった様子で湯に足を入れた。
「ひゃっほー」
「ひゃっはー!」
秋義兄妹以外。
「待って」
アズサが秋義の背中を追う。ミカンは一人で別の方角に行ってしまったようだ。
「なあ、夢にまでみた混浴だなアズサ! 一緒に風呂に入ったのなんで、幼稚園以来なんじゃねえの? あの頃はお前もツルペタだったのになぁ。……いてっ!」
ぺしんと秋義の頬を叩くアズサ。それから秋義の腕を掴み、ぐいっと引っ張り始めるアズサ。
「わ、悪かったって。さすがに今日は言い過ぎた。どうしてもお前と一緒に風呂に入りたくてさ。だから湯に引きずり込むなんていうプレイは――」
ペラペラと命乞いをする秋義の言葉をアズサの唇が止めた。
刹那。時が止まったかのような錯覚に陥る。気づけば、皆の声が遠くに聞こえる。
「こ、これってキ、キ」
「二人きりなら、良い、よ」
な、なにが良いんでしょうかという言葉が脳裏に浮かんだが、さすがのクズ野郎である秋義も、アズサの大胆さに面食らってしまい言葉が出なかった。要するにテンパっていた。
「あたしも、秋義と一緒に、お風呂、入りたかった」
アズサは部類で言うならば、クールデレである。秋義からアクションを起こさなければツンケンすらされないという、ツンデレより質の悪い属性であった。
ただ純粋に皆の前では自分の気持ちを素直に表現できないだけで、アズサも等しく秋義のことが大好きなのである。
じぃっと上目遣いで見つめてくるアズサに秋義は愛しさをより一層強く感じた。
「なあ……次は俺からしていいか」
「う、ん」
すぅっと目を閉じるアズサ。緊張からか、ふるふるとかすかに震えているのが分かって、秋義の心臓も爆発しそうなくらい脈を打つ。
秋義の唇が、アズサの唇に触れるまでほんの数ミリというところで、二人の意識が途切れた。
秋義は口元をへの字に歪めた。彼らの眼下には幾数もの玉ねぎがふよふよと湯の上に浮かんでいた。
「ネギくさい」と、秋義に続いてアズサも顔を歪める。
上空では満点の星空が彼らを見下ろし、辺り一面はぬくい湯気に包まれている。強烈なサーチライトが密度の濃い湯気を照らし、春霞の如く桜がぼやけたようなピンク色になっている。玉ねぎという要素以外は、まるで桃源郷に迷い込んだかのように、幻想的な素敵空間であった。
ミカンが助走をつけて駆け出した。
「だぁーん!」
「風呂桶といったろおおおお」
デストロイヤーの悲痛な叫びも空しく、次の瞬間には大きく湯が弾けた。
アッキー。あれって、さっきの面白い人達じゃない? という言葉が彼らの背後からやってきた。
「あ、ほらやっぱりそうだよー。ハァイ! ぐっもーにんぐえびわん!」
「がっつり夜だけどな」
声の主は多分に漏れず、先ほど旅館入り口で出くわした野沢とアマネであった。
「いやいや! 夜でも今の挨拶するんだってば! 漫画で読んだもん! ほら!」
「わっ! バカ!」
すると、アマネの目の前にポンッと漫画が空中から飛び出した。それを見て目を丸くする一同。彼女の隣では野沢が慌てふためいている。
屋根から急に現れた時と言い、驚かされっぱなしの秋義達である。
「手品師っ」
本来物静かでシャイでインドア派のアズサが、無表情のままキラキラとした瞳をアマネと秋義の交互に向けた。人見知り特有の憧れ表現である。
「手品カッコいいよな」
秋義の問いに、ぶんぶんと無言で首を縦に振る。しかし彼らの期待とは違う答えがアマネから返ってくる。
「残念! 手品師ではないのだよ! 私は天狗だっはっは!」
「ちょっ、おい!」
うろたえる野沢を他所に、さっそく宙に浮かんで見せるアマネ。天狗パワー全開である。一層、アズサのキラキラ度が上昇する。
なになにどうしたの? といったような面持ちで、濡れたタオルのようにぐったりとしたデストロイヤーを抱えたミカンも皆の元に戻ってきた。
アマネが宙に浮かびながら、神妙な面持ちで口を開いた。
「面白おかしく生きるのが、天狗の生き様でね。本当は君達と支配人の会話を物陰から聞いていたのだよ。……訳ありなんだろう? モンスターハントーの諸君」
「ああ! 思い出した! あんた山吹アマネだろう! 妖霊界特別大使のあんたが何故ここにいる」
小室が大声を上げてアマネに指を差す。アマネがふふんと笑った。
「どうしてだと思うかね? 友人町特務機関“藍玉”の研究室長――小室明どの」
その言葉に小室が顔を歪めた。
「お前、ここにいる奴らが事情を知らないと見て、わざと言ってんだろ」
「うちのアッキーは知ってるもーん!」
「はあ!? 国家機密だぞ、おい!」
野沢がアマネから聞いたのは今から三ヶ月前。四月に入った頃だった。内容は次の通りである。
友人町は、古より神霊の集う地として伝えられてきた歴史がある。
大正から昭和にかけて、古今東西の学者が集い、友人町にまつわる怪異を研究した時代もあった。図書館にも友人町にまつわる伝承民話をまとめられた本が並んでいたりと、当時の熱が伺える。
だが。どの学者もたどり着いた結論は同じだった。
まず友人町の由来は、かつて人と神霊が仲良く暮らしていたことから来たこと。そして欲深い人間の団体によって、その日々が打ち壊されてしまったことだ。どうやら売りさばいたり、食したりと非人道的なことをしたようだった。
文明開化で日本に大きなうねりが生まれた時――明治時代を境に、神霊は人の前に姿を現さなくなった。
後には伝説だけが残され、人によって作られたほら話だけが伝承民話を上書きしていったらしい。
――と、この近年になって藍玉という組織が友人町に訪れた。彼らは秘密裏に研究を進め、友人町の地下にとある建造物を発見した。
それは妖霊界も含め、各界と行き来することが出来るであろうゲートであった。それぞれのゲートに各界を象徴する紋章が掘られていたらしい。
だが……ゲートはどれも機能していなかった。
藍玉は国に交渉をした。
ゲートにまつわる利益は全て国に捧げる。代わりに、このゲートの研究権と資金が欲しい、と。議論の末に国は交渉に乗った。
晴れて国家認可の機関として生まれ変わった藍玉は、各ゲートのスタッフを募ることにした。
諜報力に長けているのか、アマネが天狗の娘であり、妖技の使える女性であることを藍玉は突き止めていたらしい。
去年の十二月。藍玉の使者からの交渉を、アマネは了承した。
もともと人嫌いのアマネである。そんな彼女が話を飲んだのは、父親に近づける条件があったからである。
それは天狗の父親探しに支障を出さないこと、父親にまつわる有力な情報があったら提供することだった。
代わりにアマネは、妖霊界のゲートを開通させる手がかりを探す役割を担うことになったようだ。
野沢はこの話を初めて聞いた時、国がバックにつくというスケールの大きい話に極めて狼狽した。
だが、当の本人は全くもって気負わず悠々としていた。彼女曰く、大学サークルの幽霊部員といったくらいの気持ちらしい。自分に利のあることがあれば、顔を出すくらいの心づもりだという。
実際。月に一回の定期報告会に姿を消すくらいで、物騒な話は別段やってこなかった。彼女からも特に藍玉に関する話はされないので、野沢もすっかり忘れていた頃であった。
……が。今回、その関係者と対峙した。野沢は改めて一抹の不安を覚えていた。
アマネは、小室にピンと伸ばした手のひらを向けた。
「まあまあ。ここはひとまず先に、温泉の謎解きと行こうじゃないか。お仲間の様子を見ると、事情を話していないんだろう? この話を広げるのは都合が悪いんじゃないか?」
ぐぐっと小室が声を詰まらせた。
彼は、ぐったり伸びたデストロイヤーをびろんびろんと弄ぶミカンと、怪訝そうな表情を浮かべる他一同を見渡して言った。
「すまん。いつか話す。とりあえず今は目の前のことを片付けよう」
小室の一言を皮切りに、彼らはしぶしぶといった面持ちで互いの身の上と経緯を共有した。
アマネが顎に拳を置く。
「君達もなかなかに面白い境遇だね。しかし時間遡行か。……ふむ。あいわかった。それならこの違和感にも説明がつく」と、アマネが考え込むように腕を組んで目を瞑った。
「つまりどういうことだ?」と、野沢。
「明人君には、前に妖怪や霊が住まう妖霊界の話はしたろう? ……まあ、実際に入ってみる方が早いだろうね。というわけで行こうぜダーリン」
「ひっ」
アマネはふいに野沢に抱きついたかと思えば、瞬間移動をしたかのような勢いで温泉の中心まで飛んで行った。
「やはり中心の方が濃いな。おーい、君たちも早くおいでよ」
霞でぼやけたアマネが、遠くから手招きしているのがかろうじて見える。皆、おそるおそるといった様子で湯に足を入れた。
「ひゃっほー」
「ひゃっはー!」
秋義兄妹以外。
「待って」
アズサが秋義の背中を追う。ミカンは一人で別の方角に行ってしまったようだ。
「なあ、夢にまでみた混浴だなアズサ! 一緒に風呂に入ったのなんで、幼稚園以来なんじゃねえの? あの頃はお前もツルペタだったのになぁ。……いてっ!」
ぺしんと秋義の頬を叩くアズサ。それから秋義の腕を掴み、ぐいっと引っ張り始めるアズサ。
「わ、悪かったって。さすがに今日は言い過ぎた。どうしてもお前と一緒に風呂に入りたくてさ。だから湯に引きずり込むなんていうプレイは――」
ペラペラと命乞いをする秋義の言葉をアズサの唇が止めた。
刹那。時が止まったかのような錯覚に陥る。気づけば、皆の声が遠くに聞こえる。
「こ、これってキ、キ」
「二人きりなら、良い、よ」
な、なにが良いんでしょうかという言葉が脳裏に浮かんだが、さすがのクズ野郎である秋義も、アズサの大胆さに面食らってしまい言葉が出なかった。要するにテンパっていた。
「あたしも、秋義と一緒に、お風呂、入りたかった」
アズサは部類で言うならば、クールデレである。秋義からアクションを起こさなければツンケンすらされないという、ツンデレより質の悪い属性であった。
ただ純粋に皆の前では自分の気持ちを素直に表現できないだけで、アズサも等しく秋義のことが大好きなのである。
じぃっと上目遣いで見つめてくるアズサに秋義は愛しさをより一層強く感じた。
「なあ……次は俺からしていいか」
「う、ん」
すぅっと目を閉じるアズサ。緊張からか、ふるふるとかすかに震えているのが分かって、秋義の心臓も爆発しそうなくらい脈を打つ。
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