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障害編
最終話【off duty】新條 浩平:「俺、決めたよ」(新條編)
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「先生……先生、大好き……」
「んふふ……あたしもよ、新條くん」
ゆったりと甘い先生の囁き声で、目を開ける。目の前に、にっこりと微笑む藍原先生の顔があった。
「うふふ。おはよう、新條くん」
藍原先生が、俺の上に乗っかって、ぺったりと肌を合わせている。先生は裸で、俺は……そうか、ここは俺のベッドだ。じゃあ……さっきのは、夢か……?
先生がちゅっとキスをしてきた。
「新條くん、寝言いってたよ?」
「え、どんな?」
「……先生、大好き、って」
ぽっと頬を赤らめてそういう先生が可愛すぎて、きゅんと来る。
「それだけ?」
「ううん、あとね……」
先生がちょっとだけためらってから、またぽっと赤くなった。
「イキそう、って」
マジか。それ、寝言でいっちゃってたか。
「うふふ。それでね、新條くんがどんな夢見てるのか気になって、だから、寝てる新條くんにキスして遊んでた」
そうか、キスの感触は本当だったんだな。
「あとね、あっちもいじって遊んでた」
うわ、ほんとだ。いつの間にか俺のチンコが勃起してる。
「そんなことされたら、またしたくなっちゃうじゃん……」
上に乗っかった先生を支えながらぐるりと回転して、今度は俺が上になる。
「あん……」
チンコが先生の股間に当たって、先生が可愛い声をあげた。
ヤバいな、昨日先生がうちに泊まりに来て、部屋でヤッて、シャワー浴びながらまたヤッて、それから風呂上がりにベッドの上でも何度もヤッて。そのまま爆睡して、朝になって、……また、ヤッて? ヤリすぎじゃん、俺ら。でも、それだけ俺と先生は、相性ばっちりってことだよな。
「ねえ、どんな夢見てたの? えっちな夢?」
絶え間なくキスの雨を降らせてるのに、先生はどうしても気になるのか合間を縫って訊いてくる。
「うーん、そうだね……」
最初はえっちじゃなかったんだけど。気がついたら、変態ばりにエロい夢になってた。
先生と、結婚式を挙げる夢だよ。
よほどいっちゃおうかと思ったけど、やっぱりそれをいうにはまだ早い。大体俺、まだ大学3年だし。その代わり。
「……先生。俺、将来の夢、決まったよ」
「え?」
先生が、キスを中断して訊き返した。俺の顔をまじまじと見る。俺はちょっと照れながら、でもやっとのことで、自信を持って伝えることができた。
「先生のおかげで、やりたいこと、見つかった」
うん。これだ。これしかない。今30歳の先生に追いついて、何とか幸せにするためには、相当な努力が必要だろうけど。でも、頑張れば、きっとできる。俺は先生みたいに頭もよくないし、人を救うこともできないし、数学しかできないバカだけど。でも……これなら、先生と同じ方向を向いて、歩いて行ける。先生がそれまで待ってくれるかはわからないけど、俺が、俺のよさを生かしてできることは、これしかないと思うんだ。
「先生……俺、頑張るから」
藍原先生が、ぷるんぷるんの豊かな胸の谷間に、俺の頭をきゅっと抱きしめた。
「うん。応援してるよ、新條くん。ずっと、応援する」
……藍原先生。仕事のときは頼もしくて、かっこよくて。白衣を脱ぐと、ちっちゃくて、可愛くて、エロくて。最高の、俺の彼女だ。ああ、先生。俺は、先生となら、いくらでも変態になれる。……先生も、だよね?
(完)
「んふふ……あたしもよ、新條くん」
ゆったりと甘い先生の囁き声で、目を開ける。目の前に、にっこりと微笑む藍原先生の顔があった。
「うふふ。おはよう、新條くん」
藍原先生が、俺の上に乗っかって、ぺったりと肌を合わせている。先生は裸で、俺は……そうか、ここは俺のベッドだ。じゃあ……さっきのは、夢か……?
先生がちゅっとキスをしてきた。
「新條くん、寝言いってたよ?」
「え、どんな?」
「……先生、大好き、って」
ぽっと頬を赤らめてそういう先生が可愛すぎて、きゅんと来る。
「それだけ?」
「ううん、あとね……」
先生がちょっとだけためらってから、またぽっと赤くなった。
「イキそう、って」
マジか。それ、寝言でいっちゃってたか。
「うふふ。それでね、新條くんがどんな夢見てるのか気になって、だから、寝てる新條くんにキスして遊んでた」
そうか、キスの感触は本当だったんだな。
「あとね、あっちもいじって遊んでた」
うわ、ほんとだ。いつの間にか俺のチンコが勃起してる。
「そんなことされたら、またしたくなっちゃうじゃん……」
上に乗っかった先生を支えながらぐるりと回転して、今度は俺が上になる。
「あん……」
チンコが先生の股間に当たって、先生が可愛い声をあげた。
ヤバいな、昨日先生がうちに泊まりに来て、部屋でヤッて、シャワー浴びながらまたヤッて、それから風呂上がりにベッドの上でも何度もヤッて。そのまま爆睡して、朝になって、……また、ヤッて? ヤリすぎじゃん、俺ら。でも、それだけ俺と先生は、相性ばっちりってことだよな。
「ねえ、どんな夢見てたの? えっちな夢?」
絶え間なくキスの雨を降らせてるのに、先生はどうしても気になるのか合間を縫って訊いてくる。
「うーん、そうだね……」
最初はえっちじゃなかったんだけど。気がついたら、変態ばりにエロい夢になってた。
先生と、結婚式を挙げる夢だよ。
よほどいっちゃおうかと思ったけど、やっぱりそれをいうにはまだ早い。大体俺、まだ大学3年だし。その代わり。
「……先生。俺、将来の夢、決まったよ」
「え?」
先生が、キスを中断して訊き返した。俺の顔をまじまじと見る。俺はちょっと照れながら、でもやっとのことで、自信を持って伝えることができた。
「先生のおかげで、やりたいこと、見つかった」
うん。これだ。これしかない。今30歳の先生に追いついて、何とか幸せにするためには、相当な努力が必要だろうけど。でも、頑張れば、きっとできる。俺は先生みたいに頭もよくないし、人を救うこともできないし、数学しかできないバカだけど。でも……これなら、先生と同じ方向を向いて、歩いて行ける。先生がそれまで待ってくれるかはわからないけど、俺が、俺のよさを生かしてできることは、これしかないと思うんだ。
「先生……俺、頑張るから」
藍原先生が、ぷるんぷるんの豊かな胸の谷間に、俺の頭をきゅっと抱きしめた。
「うん。応援してるよ、新條くん。ずっと、応援する」
……藍原先生。仕事のときは頼もしくて、かっこよくて。白衣を脱ぐと、ちっちゃくて、可愛くて、エロくて。最高の、俺の彼女だ。ああ、先生。俺は、先生となら、いくらでも変態になれる。……先生も、だよね?
(完)
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