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障害編
88話【off duty】西園寺 すみれ:「あなたと楽しむために、誘ったんだから」(梨沙編)③
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「せ、先生……?」
気が付いたら、あたしの両手首はストッキングで一緒に括られて、そのストッキングは、ヘッドボードのポールに結ばれていた。
「戸叶さん、いじめられるのは好き?」
粘着質なその言い方に、背筋が冷たくなる。
「いや、あの……」
「あなた、普段はSでしょ? そんな子が、ベッドではMになったりしたら、すごくそそられるわよねえ?」
「え……いえ、あの、あたしは――」
「うふふ、冗談よ。いじめるつもりはないわ。でもね、体の自由を奪われて、イカされるのって……興奮するでしょ?」
そういってあたしを見つめる西園寺先生の視線は、ぞっとするほどの色気と狂気をはらんでいて。それだけでアソコが疼くような、今すぐ逃げ出したくなるような、相反する感情があたしの中でせめぎあう。
「さあ、女同士ならではの楽しみ方、しましょ?」
そういって先生が取り出したのは……ピンクの、ローター。思わず両足をきゅっと閉じる。ローター、もちろん使ったことはあるけど、でも……もう何度もイカされて、それからなんて。
「せ、先生、もうあたし……っ」
「あら、もうギブアップなの? ダメよ、もっと私を楽しませてくれなくちゃ」
先生はすっかり息も整って、冷静そのもの。ついさっきまで、あんなに汗ばんで声を張り上げていたのに……。
ずりずりと腰を引いて内股になるけど、両手首を頭の上に固定されていて、逃げ場がない。先生はいとも簡単にあたしの股の間に割って入ると、ローターのスイッチを入れた。ぶぶぶと振動を始めた小さな玉を、そっとあたしのクリの上に押しあてる。
「ひあ……っ」
強烈な刺激に、あたしはおかしな悲鳴をあげて腰を引いた。でも先生の腕があたしを固定して、そのままバイブが薄い皮膚を一枚挟んであたしの膨らんだ突起を刺激し続ける。もう、快感なのか何なのかわからない。鋭い刺激がこれでもかとあたしの突起を貫いて、鈍い痛みにも似た衝撃が一気に全身を駆け抜けた。
「ひゃあっ、ああっ、あ、あああぁぁっ!!」
あっという間に絶頂に達したのに、先生はまだローターを離さない。
「ひ、あっ、やっ、もうだめっ、やめっ、せんせ、やめて――ッ」
激しく腰を捻りながらなんとか逃れようとするけど、先生は余裕の笑みでただあたしを見据えるだけ。
「ああっ、やぁっ、ひあっ、あっ、ああ――!!」
絶え間なく訪れる刺激に、息を吐く暇もなくてパニックになる。
「やあっ、お願いっ、せんせ、やめてっ、もうっ、おかしく、なるからっ」
我を忘れて懇願する。先生はやっとローターをあたしから離すと、眉ひとつ動かさずに、今度はそれを、あたしの蜜が溢れ出す割れ目にあてがった。
「あ、ああ……」
鈍い振動が、下半身に広がる。先生が妖艶に微笑んだ。
「戸叶さん……あなた、いい声出てるわよ? もっと、聴きたいわぁ」
止める間もなく震える小さな玉が、ぬぷりとあたしの中にもぐりこんだ。中から絶妙な周波数の揺れが腰まで響く。
「あ……」
イッてばかりのあたしの膣が、愛おしそうにきゅうっとローターを咥えこんで、ふるふると震える。じんわりとした快感に身を委ねそうになった瞬間、またアソコに鋭い刺激が加わって、あたしは悲鳴をあげた。見ると、西園寺先生が、ローターを差し込みながら、あたしのクリトリスを舌で舐っていた。
「あっ、やめっ、せんせ、もう、だめだってばっ、はあっ、ひ……あ、ああ、ああぁぁっ!!」
先生の指が膣の中でローターをぐりぐりと押し当てる。それがあたしの一番感じるところにピンポイントにヒットして、またもや太い快感の奔流があたしを突き上げる。クリの刺激と合わさって、もう何度目かわからない絶頂の高みに無理やり上らされた。
「ああ……もうだめ……せんせい……」
息も絶え絶えに、気がついたら涙が滲んでる。西園寺先生は、艶やかな黒髪をはらりと垂らしながら、縛られて身動きの取れないあたしの顔を覗き込んだ。
「ああ、いいわ……ゾクゾクしちゃう。いつも強気で文句ばっかりいってるあなたのその口が、声を枯らして喘いだ挙句、私にやめてって懇願しちゃうんだものね……」
裸のまま、四つん這いになってあたしの体を舐めるように見る先生は、どんな男よりもあからさまな性欲と支配欲に満ちていて。底の知れない恐怖と、果てのない快感の境地への誘惑が、交互にやってくる。
たぶんこの人は、深く関わってはいけない人だ。つい好奇心でついてきちゃったけど、そんな生半可な覚悟では太刀打ちできない世界の人なんだ。そんなことに漠然と気づいたときには、もう遅かった。
「ねえ、戸叶さん。あなた、こんなもんじゃないわよね? もっと乱れて、もっと叫んで、もっと私を楽しませてくれるわよね?」
先生の目が、期待にキラキラと輝いている。
「む、無理です……もう、十分――」
何とか意思を伝えようとするあたしの横で、先生がサイドテーブルに手を伸ばした。その手に握られたのは――電話。西園寺先生の目が、妖しい色を帯びた。
「ふたりきりじゃつまらないわ。ねえ、もっとみんなで楽しみましょうよ――」
気が付いたら、あたしの両手首はストッキングで一緒に括られて、そのストッキングは、ヘッドボードのポールに結ばれていた。
「戸叶さん、いじめられるのは好き?」
粘着質なその言い方に、背筋が冷たくなる。
「いや、あの……」
「あなた、普段はSでしょ? そんな子が、ベッドではMになったりしたら、すごくそそられるわよねえ?」
「え……いえ、あの、あたしは――」
「うふふ、冗談よ。いじめるつもりはないわ。でもね、体の自由を奪われて、イカされるのって……興奮するでしょ?」
そういってあたしを見つめる西園寺先生の視線は、ぞっとするほどの色気と狂気をはらんでいて。それだけでアソコが疼くような、今すぐ逃げ出したくなるような、相反する感情があたしの中でせめぎあう。
「さあ、女同士ならではの楽しみ方、しましょ?」
そういって先生が取り出したのは……ピンクの、ローター。思わず両足をきゅっと閉じる。ローター、もちろん使ったことはあるけど、でも……もう何度もイカされて、それからなんて。
「せ、先生、もうあたし……っ」
「あら、もうギブアップなの? ダメよ、もっと私を楽しませてくれなくちゃ」
先生はすっかり息も整って、冷静そのもの。ついさっきまで、あんなに汗ばんで声を張り上げていたのに……。
ずりずりと腰を引いて内股になるけど、両手首を頭の上に固定されていて、逃げ場がない。先生はいとも簡単にあたしの股の間に割って入ると、ローターのスイッチを入れた。ぶぶぶと振動を始めた小さな玉を、そっとあたしのクリの上に押しあてる。
「ひあ……っ」
強烈な刺激に、あたしはおかしな悲鳴をあげて腰を引いた。でも先生の腕があたしを固定して、そのままバイブが薄い皮膚を一枚挟んであたしの膨らんだ突起を刺激し続ける。もう、快感なのか何なのかわからない。鋭い刺激がこれでもかとあたしの突起を貫いて、鈍い痛みにも似た衝撃が一気に全身を駆け抜けた。
「ひゃあっ、ああっ、あ、あああぁぁっ!!」
あっという間に絶頂に達したのに、先生はまだローターを離さない。
「ひ、あっ、やっ、もうだめっ、やめっ、せんせ、やめて――ッ」
激しく腰を捻りながらなんとか逃れようとするけど、先生は余裕の笑みでただあたしを見据えるだけ。
「ああっ、やぁっ、ひあっ、あっ、ああ――!!」
絶え間なく訪れる刺激に、息を吐く暇もなくてパニックになる。
「やあっ、お願いっ、せんせ、やめてっ、もうっ、おかしく、なるからっ」
我を忘れて懇願する。先生はやっとローターをあたしから離すと、眉ひとつ動かさずに、今度はそれを、あたしの蜜が溢れ出す割れ目にあてがった。
「あ、ああ……」
鈍い振動が、下半身に広がる。先生が妖艶に微笑んだ。
「戸叶さん……あなた、いい声出てるわよ? もっと、聴きたいわぁ」
止める間もなく震える小さな玉が、ぬぷりとあたしの中にもぐりこんだ。中から絶妙な周波数の揺れが腰まで響く。
「あ……」
イッてばかりのあたしの膣が、愛おしそうにきゅうっとローターを咥えこんで、ふるふると震える。じんわりとした快感に身を委ねそうになった瞬間、またアソコに鋭い刺激が加わって、あたしは悲鳴をあげた。見ると、西園寺先生が、ローターを差し込みながら、あたしのクリトリスを舌で舐っていた。
「あっ、やめっ、せんせ、もう、だめだってばっ、はあっ、ひ……あ、ああ、ああぁぁっ!!」
先生の指が膣の中でローターをぐりぐりと押し当てる。それがあたしの一番感じるところにピンポイントにヒットして、またもや太い快感の奔流があたしを突き上げる。クリの刺激と合わさって、もう何度目かわからない絶頂の高みに無理やり上らされた。
「ああ……もうだめ……せんせい……」
息も絶え絶えに、気がついたら涙が滲んでる。西園寺先生は、艶やかな黒髪をはらりと垂らしながら、縛られて身動きの取れないあたしの顔を覗き込んだ。
「ああ、いいわ……ゾクゾクしちゃう。いつも強気で文句ばっかりいってるあなたのその口が、声を枯らして喘いだ挙句、私にやめてって懇願しちゃうんだものね……」
裸のまま、四つん這いになってあたしの体を舐めるように見る先生は、どんな男よりもあからさまな性欲と支配欲に満ちていて。底の知れない恐怖と、果てのない快感の境地への誘惑が、交互にやってくる。
たぶんこの人は、深く関わってはいけない人だ。つい好奇心でついてきちゃったけど、そんな生半可な覚悟では太刀打ちできない世界の人なんだ。そんなことに漠然と気づいたときには、もう遅かった。
「ねえ、戸叶さん。あなた、こんなもんじゃないわよね? もっと乱れて、もっと叫んで、もっと私を楽しませてくれるわよね?」
先生の目が、期待にキラキラと輝いている。
「む、無理です……もう、十分――」
何とか意思を伝えようとするあたしの横で、先生がサイドテーブルに手を伸ばした。その手に握られたのは――電話。西園寺先生の目が、妖しい色を帯びた。
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