妄想女医・藍原香織の診察室

Piggy

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障害編

24-1話【off duty】戸叶 梨沙:やっぱり、口がいい(小野編)

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「信じらんない! どうして? どうしてあの女、あんなすっきりした顔してんの? あたしが体張った意味ないじゃん!」

 この女、セックスのあとは必ず文句をいうな……。

「だからさ、戸叶先生の読み違いでしょ」
「そんなことないよ! だってあの女、神沢先生に会ったあとは必ず顔を赤くして、もう発情丸出しでさ。先生だっていってたもん。ついキスとかしちゃったけど、香織ちゃんもまんざらじゃなかった、って。結局、遊びだったってこと? 軽く二股かけようとして、あたしが手を出したから、めんどくさくなってやめたってこと?」

 そんなの俺に聞かれても知らねーし。

「ねえ小野くん、やっぱり藍原先生に手出してみてよ。意外とヤれるんじゃないの?」
「だから、そういうめんどくさいことはしない。向こうから来れば別だけど」
「前だってさ、あいつ、あたしをハメるようなことしてムカついたんだよ」
「ハメる? 藍原先生が?」

 そんな策士には見えないけどな。

「そう! 藍原先生が綺麗な顔の男と仲良くしてたからさ、その男を落とそうとしてみたら、そいつがなんと、ゲイだったの! あの女、あたしがアプローチするの知ってたのに、ゲイだって教えてくれなくてさ、おかげであたし、大恥かいたよ」

 ……それは、逆恨みってやつじゃないか? 知り合いがゲイだなんて、軽々しく人にいえないだろ、普通。

「だからさぁ、もう藍原先生なんて目の敵にするのはやめてさ、戸叶先生らしく、普通に遊んでればいいんじゃないの? そのほうが気楽っしょ」

 そろそろめんどくさくなってきたから、タバコを吹かしながら話をまとめに入る。戸叶先生はにやりと笑って俺の手からタバコをとった。一口吸って、また俺の口に戻す。

「……まあね。小野くんと遊ぶの、気楽で好きだよ」
「俺も先生の体、好きだよ」
「ぎゃはは、はっきりいうね、小野くん」

 こういういい方しても、戸叶先生はディスられてるとか思わないんだな。そういう、女ならではの面倒な気遣いがいらないのもいい。

「……あと、口も好き」

 タバコを灰皿に置いて、戸叶先生の頭を引き寄せた。キスをして、同じタバコの味がする舌を絡め合う。好きなのは、キスじゃなくてフェラ。すぐ口を離して、掴んだ頭を股間に誘導。

「舐めて」
「命令形だし」

 厳密には命令形ではないけど、まあ、意味は合ってる。文句をいうのは口だけで、戸叶先生は嬉しそうに俺のモノをしゃぶり始めた。

「うふふ、もう大きくなっちゃった。……挿れていい?」
「どうぞ」

 先生は仰向けの俺にまたがって、勃起した俺のモノを自分の入り口にあてがった。恍惚とした表情で、ゆっくりと腰を沈める。

「ああ……小野くん、キモチいー……」

 腰を奥深くまで下ろすと、先端が行き止まりに当たった。

「あん……」

 戸叶先生が小さな吐息を漏らす。軽く下から突き上げてやると、声は更に大きくなった。

「あんッ! ねえ、それ、キモチいい……んぅ! はうっ! いいッ、もっと、もっとやって……」

 うっとりとした顔で、俺の突き上げに合わせて先生も腰をバウンドさせる。中がきゅうきゅうと締まってきた。
 1回イッたあとのセックス、嫌いじゃない。1回目より長く快感を味わうことができるから。女の体は、何回でもイケるらしいな。ってことは、俺が2回目の射精をする前に、戸叶先生がイクところを何回も見れるかもしれないってことだ。
 ズンズンと突き上げると、次第に先生の体が俺の上でガクガクと揺れ始めた。ロデオ状態だ。

「あっ、あっ、いいっ、ねえっ、もう、イッちゃう、ああっ、イッちゃうッ、イク――!!」

 背中をのけ反らせて、戸叶先生がイッた。でも、俺はまだ。

「まだイケるよね?」

 俺は体を起こして、先生の体を横に倒した。はあはあと脱力している先生の腰をぐいと引っ張って、次はバックで挿入。蜜の溢れた先生の穴にずぶずぶと埋めると、戸叶先生はまた小刻みに震えて悦んだ。

「あああん……! 小野くんの、元気……っ」
「ほら、しっかりケツ締めて」

 ぷりぷりの尻を軽く叩いて指令を出す。もともと締まりのいい先生の穴が更にきゅっと締まって、絶妙な快感を呼び起こす。

「んん……ッ、小野、くん……っ、キモチ、いいよぉ……」
「イッたばっかなのに、また気持ちいいの? はは、どんだけエロいの、先生は」

 膣壁の背中側を擦るようにピストン運動をしながら、ときどき一番奥を思い切り突いてやると、戸叶先生はまた嬉しそうに悲鳴を上げ始めた。

「あああっ、いいッ、そこも、いいのっ! もっとして、もっとして!」

 じゅぷじゅぷと音が響くくらい中が濡れて、結合部から液体が漏れてくる。粘膜の襞は大きく開いて俺を咥え込み、出し入れするたびにその入り口がうごめいてる。戸叶先生は猫のように柔らかく背中を反らせて、上体はベッドに押しつけるようにしている。腰だけ高く上がって、何ともエロい。

「ははは、先生、後ろから突かれるの、好きなんだ?」

 俺も好きだ、女を後ろから突くの。動物的な感じが何ともいえない。先生の穴がよく締まって、粘膜が俺に絡みついてくる。このまま出してもいいけど……背中に出すよりは、やっぱり。
 いったん引き抜くと、先生の体を転がして仰向けにする。両足を持って思いきり開くと、濡れて光る先生のアソコがヒクヒクと物欲しそうに動いていた。もう一度そこに突き刺して、激しく前後に動く。先生の声はみるみる上ずっていった。

「ああああっ、いい、奥までッ、来てる……っ、ああ、ひ、あ、はあ……ッ!」

 パンパンと音を立てて打ち付けると、先生の体がぶるぶると震え出して、同時に俺を取り囲む襞がみるみるきつく締まっていく。

「ああっ、小野くんっ、またイクッ、イクよ……ッ、ああっ、ああああ――!!」

 つま先まで足を硬直させて、先生が何度目かの絶頂を迎える。ぎゅうっと締め付けられ、俺も出そうになる。

「……ッ、先生、口、開けてな……ッ」

 寸前で抜いて、先生の顔にまたがった。ぜえぜえと息を乱す先生の顔に、発射する。先生は何とか口を開けて、そこを狙った白濁液はちょっとだけ口に入ったけどほとんどは外れて先生の顔を汚した。ぎゅっと目を閉じた先生の顔にまき散らす。

「う……、はぁ……いいね……」

 そう、どうせ出すなら、背中より顔。ザーメンまみれの女の顔、いいよね。

「ん……っ、もう、いっぱい、出すぎ……」

 それ以上降ってこないのを確認してから、戸叶先生が恐る恐る目を開ける。先生は口に入ったものを飲み込んでから、舌を出して口の周りを舐め始めた。そんな先生の口に、2発出して軽く硬度を失ったモノの先端を軽く押し込む。

「掃除、よろしく」
「んん……ッ」

 先生は一瞬苦しそうな顔をしたけど、文句をいわずに舌を動かして綺麗に先っぽを舐めとった。ちゅるん、と綺麗になったものが口から出てきて、俺は先生の頭をぽんぽんと撫でる。

「はい、上出来」
「ん……あたしの顔、どうしてくれんのよ……」

 俺は枕元のティッシュケースを渡した。

「どうぞ」
「小野くん、拭いてくれないのぉ?」

 無視すると、戸叶先生は別段怒ることもなく自分で処理を始めた。
 戸叶先生は、楽でいい。たいていのことはOKだし、人への文句は多いけど、俺のやり方には不満をいわない。それに……やっぱり、口がいい。
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