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恋愛編
39話【off duty】新條 浩平:遊園地(藍原編)⑥
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遊園地デートリベンジ。今度こそ絶対、完璧に自分を律して、滞りなくデートを終わらせようと思ってたのに。……全然、ダメだった。妄想は大炸裂、現実との境界も曖昧になって、新條くんにも迷惑かけたし、何とかごまかしたけど……はあ、ごまかしきれてるかどうか。挙動不審なあたしを見ても、新條くん、醒めるどころかやっぱりまだあたしを好きだ、って……。あたしが、図らずも、思わせぶりな態度をとったり誘うようなことをしたからかな……。高1のときほどひどくはなかったけど、あのトラウマを払拭するには程遠い。やっぱりあたしは、まだまだ健全なデートなんてできる体じゃない。
静かな部屋に戻ってひとりになってもまだ、心臓がバクバクいっていた。今日は一日、新條くん(の妄想)でドキドキしっぱなしだった。やっと家に帰ってきて、この緊張から解放されると思ったのに、最後の最後に、新條くんが反則技を繰り出してきて、もうあたしの体は、これ以上ないくらいに火照ってる。あそこで新條くんがあたしを離してくれなかったら、もう今ごろあたしは、新條くんを押し倒して逆レイプしてたかもしれない。だって、遊園地にいる間、ずっと……股の中心の疼きを隠し通して、新條くんのそばで一日を過ごしたんだもの。もうあたしは、いってみれば生殺し状態で、体の疼きは限界を超えようとしている。新條くんが最後に、あんなふうに抱きしめて……耳元で、あんなことを囁いて……あたしのダムは、決壊寸前だ。
「……ああっ、ダメダメっ、明日からまた仕事なんだから、ちゃんと切り替えなきゃ!」
悶々とした気持ちのまま、シャワーを浴びる。髪を洗い、泡立てた石鹸を体につけて。首、腕、胸……ぷるぷると揺れる乳房を見て、一瞬手を止めたあと――親指と人差し指で、自分の乳首を、摘まんでみる。
「んんっ……」
ビリっと甘い快感が走って、小さく声が漏れる。
あたし、おかしい。こんな、自分でいじって、感じてるなんて……。やっぱりあたしは、淫乱の変態なんだ。だって、自分でいじりながら、想像しているのは……新條くん。新條くんの指が、あたしの胸をまさぐって、新條くんの指が、あたしの茂みの奥に分け入って……。
「あ……っ、はあ……ッ」
シャワーを浴びながら、乳首を舐り、もう一方の手を、股のほうへ伸ばす。恐る恐る、秘裂をなぞり……そこがすでにトロトロに濡れていることにびっくりする。今日一日我慢を強いられたあたしの中は、熱に浮かされながら、早くいじってとはしたなくよだれを垂らす。溢れる蜜を堰き止めるように指を入れ、そっと奥を押してみる。
「ん……ふ……っ」
中指を奥まで押し込んで、中をまさぐる。くちゅくちゅと音を立てて、あたしの中がヒクヒクと動く。目を閉じて、反対の指で乳首を転がす。……そう、これは、新條くんの指。目に浮かぶのは、頬を上気させ苦し気な顔をした新條くん。
『先生。藍原先生。俺、先生が、好き』
彼が耳元でそう囁く。ひたむきでまっすぐなその言葉は、あたしの中の大事な何かを揺さぶって……。
「ああ……っ、はあっ、んふっ……っうぅ……」
頭をもたげてすでにジンジンと痺れている乳首をこれでもかと捻り、蜜壺に差し込まれた中指は根元まで進んで動き回る。もっと、もっと。こんなんじゃ、足りない。もっと奥まで、もっと太く、貫いてほしい。耳元で囁いて、唇を奪って、あたしの敏感な部分を、舐めてほしい……。
自分の指じゃ物足りなくて、じれて泣きそうになる。
「はあ……ッ、新條、くん……!」
あたしの指じゃ、どれだけ頑張っても奥まで届かない。中途半端な快感のままその先に進めず、あたしは指を引き抜いた。ヌルヌルになったその指で、入り口にある充血した突起を擦る。
「ああっ……!」
ピクンと体が震える。じわじわと中心から快感が広がり、あたしは夢中で指を動かした。
「んんっ、はっ、あ……っ、あっ、はっ、んんん――!」
前後する指の動きに合わせて快感が高まり、あたしはビクビクと体を硬直させた。
「……っあ、は……ッ……はあ、はあ……」
絶頂に、達した。でも、満足できない。こんなんじゃないはず。あたしが妄想で経験する絶頂はもっと激しくて、理性なんて吹っ飛ぶような、圧倒的な快感。それをもたらすことができるのは、あたし自身ではない。あたしではなくて――
「……はあ。あたし、何やってるんだろ……」
もう、自分が情けなくて、溜め息しかでない。とりあえず、小規模噴火で暫定的に鎮静化した自分の性欲を無理やり抑え込んで、今度こそ真面目に体を洗う。
一晩寝て、今日のことはもう忘れよう。
静かな部屋に戻ってひとりになってもまだ、心臓がバクバクいっていた。今日は一日、新條くん(の妄想)でドキドキしっぱなしだった。やっと家に帰ってきて、この緊張から解放されると思ったのに、最後の最後に、新條くんが反則技を繰り出してきて、もうあたしの体は、これ以上ないくらいに火照ってる。あそこで新條くんがあたしを離してくれなかったら、もう今ごろあたしは、新條くんを押し倒して逆レイプしてたかもしれない。だって、遊園地にいる間、ずっと……股の中心の疼きを隠し通して、新條くんのそばで一日を過ごしたんだもの。もうあたしは、いってみれば生殺し状態で、体の疼きは限界を超えようとしている。新條くんが最後に、あんなふうに抱きしめて……耳元で、あんなことを囁いて……あたしのダムは、決壊寸前だ。
「……ああっ、ダメダメっ、明日からまた仕事なんだから、ちゃんと切り替えなきゃ!」
悶々とした気持ちのまま、シャワーを浴びる。髪を洗い、泡立てた石鹸を体につけて。首、腕、胸……ぷるぷると揺れる乳房を見て、一瞬手を止めたあと――親指と人差し指で、自分の乳首を、摘まんでみる。
「んんっ……」
ビリっと甘い快感が走って、小さく声が漏れる。
あたし、おかしい。こんな、自分でいじって、感じてるなんて……。やっぱりあたしは、淫乱の変態なんだ。だって、自分でいじりながら、想像しているのは……新條くん。新條くんの指が、あたしの胸をまさぐって、新條くんの指が、あたしの茂みの奥に分け入って……。
「あ……っ、はあ……ッ」
シャワーを浴びながら、乳首を舐り、もう一方の手を、股のほうへ伸ばす。恐る恐る、秘裂をなぞり……そこがすでにトロトロに濡れていることにびっくりする。今日一日我慢を強いられたあたしの中は、熱に浮かされながら、早くいじってとはしたなくよだれを垂らす。溢れる蜜を堰き止めるように指を入れ、そっと奥を押してみる。
「ん……ふ……っ」
中指を奥まで押し込んで、中をまさぐる。くちゅくちゅと音を立てて、あたしの中がヒクヒクと動く。目を閉じて、反対の指で乳首を転がす。……そう、これは、新條くんの指。目に浮かぶのは、頬を上気させ苦し気な顔をした新條くん。
『先生。藍原先生。俺、先生が、好き』
彼が耳元でそう囁く。ひたむきでまっすぐなその言葉は、あたしの中の大事な何かを揺さぶって……。
「ああ……っ、はあっ、んふっ……っうぅ……」
頭をもたげてすでにジンジンと痺れている乳首をこれでもかと捻り、蜜壺に差し込まれた中指は根元まで進んで動き回る。もっと、もっと。こんなんじゃ、足りない。もっと奥まで、もっと太く、貫いてほしい。耳元で囁いて、唇を奪って、あたしの敏感な部分を、舐めてほしい……。
自分の指じゃ物足りなくて、じれて泣きそうになる。
「はあ……ッ、新條、くん……!」
あたしの指じゃ、どれだけ頑張っても奥まで届かない。中途半端な快感のままその先に進めず、あたしは指を引き抜いた。ヌルヌルになったその指で、入り口にある充血した突起を擦る。
「ああっ……!」
ピクンと体が震える。じわじわと中心から快感が広がり、あたしは夢中で指を動かした。
「んんっ、はっ、あ……っ、あっ、はっ、んんん――!」
前後する指の動きに合わせて快感が高まり、あたしはビクビクと体を硬直させた。
「……っあ、は……ッ……はあ、はあ……」
絶頂に、達した。でも、満足できない。こんなんじゃないはず。あたしが妄想で経験する絶頂はもっと激しくて、理性なんて吹っ飛ぶような、圧倒的な快感。それをもたらすことができるのは、あたし自身ではない。あたしではなくて――
「……はあ。あたし、何やってるんだろ……」
もう、自分が情けなくて、溜め息しかでない。とりあえず、小規模噴火で暫定的に鎮静化した自分の性欲を無理やり抑え込んで、今度こそ真面目に体を洗う。
一晩寝て、今日のことはもう忘れよう。
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