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24 奈月side * 終

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家に帰って、準備もなにもかもそこそこに高宮とベッドになだれ込んだ。
俺は高宮に触りたくて、触られたくてしょうがなかったし、高宮もそうだとわかって嬉しい。

高宮に全身をくまなく掌で撫でられていく。優しい手つきなのにとてつもなく気持ちよくて恥ずかしい。でももっと触ってほしい。

「奈月」

高宮の低い色気と熱が込められた声で名前を呼ばれるのはほんとによくない。それだけで俺の熱もひどく高まっていく。
指で中を充分に解される。丁寧な動きが焦れったい。早く、と急かしてしまい我ながらはしたないと思うが止められない。俺が声をあげるたびに高宮がその動きを性急なものにしていくのが嬉しい。俺のモノはそんなに触れられてもいないのにダラダラと液をこぼしている。

「挿れるぞ」

その言葉とともに高宮が俺の中に入ってくる。

「ひあっ、あっぁぁぁ!」

熱いものが内壁をごりごりと擦って奥まで入っていく。待ち望んでいたもののあまりの気持ちよさにイきそうになるのを歯をくいしばって堪えた。バックからゆるゆると腰を動かされる。うなじに唇をつけられて体が震えた。
思いが溢れる。
俺を早くこの人のものにしてほしい

「万里、俺を…番にして」

高宮はちゃんと俺に答えてくれた。

「あぁ、奈月―愛してる」

愛されている、そう感じられる声で告げられた想い。俺も答えようとして口を開く。

そして――うなじに歯がたてられた。

「俺も、俺も愛してっああああ!」

鋭い痛みの後、すぐに体全体に衝撃が走った。熱いものが身体中を駆け巡る。体が作り変わるのがわかった。高宮と唯一の絆を結ぶために。それをなぜかはっきりと感じることができる。熱がひいてゆっくりと体に無意識に入っていた力を抜いた。それを見計らったかのように高宮に体を入れ替えられて、向かい合わせになった。表情がよく見える。

「万里」

俺の番となった男の名前を呼んでみる。

「あぁ。」

俺の声にはっきりと答えてくれる。
高宮と視線がぴったりと合う。お互いに離せない。

「繋がったな、俺たち」

確認するかのように声に出してみた。

「あぁ。」

高宮も同じような思いなのだろうか。その表情は穏やかで、でもどこか泣きそうでもあった。

「万里―――愛してる」

さっきは最後まで言わせてもらえなかった言葉をしっかりと紡ぐ。高宮にこの幸せが伝わりますようにと。
高宮が顔を寄せてくる。その目をみれば同じことを思っているのだとわかって、俺はその幸せを実感した。









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