1 / 1
あ
しおりを挟む
僕は、中学一年二組の一生徒だ。題名では、一年十七組となっているがそれは間違ってしまったからだ。
僕は間違えて、英語のワークの記入欄に一年十七組と書いてしまった。十七は僕の出席番号だ。本来なら一年二組と表されるはずだった記入欄をまじまじと睨む。修正テープを使うか、それともこのままにしておくか。結局僕の英語のワークは、一年十七組になった。恐らくこのクラスの中で、僕だけが、一年十七組。
普通に考えて、十七組は多すぎる。世界中を探してもあまりないと思う。(インド、中国を除く)
「僕だけ、一年十七組かぁ。なんかいいな」
分厚い教科書を机の上に並べ、呟く。当然、葉っぱの擦れの音でかき消される。
教科書を置きに行くために、一年間の重みを感じながら、名前すら覚えていない女子の横を通り過ぎる。彼女は、ダルいのかうつ伏せで寝ている。
それもまた、一年十三組で笑う。
「君は、一年十三組かぁ」
僕はまだ、三年十七組、かもしれない。
僕は間違えて、英語のワークの記入欄に一年十七組と書いてしまった。十七は僕の出席番号だ。本来なら一年二組と表されるはずだった記入欄をまじまじと睨む。修正テープを使うか、それともこのままにしておくか。結局僕の英語のワークは、一年十七組になった。恐らくこのクラスの中で、僕だけが、一年十七組。
普通に考えて、十七組は多すぎる。世界中を探してもあまりないと思う。(インド、中国を除く)
「僕だけ、一年十七組かぁ。なんかいいな」
分厚い教科書を机の上に並べ、呟く。当然、葉っぱの擦れの音でかき消される。
教科書を置きに行くために、一年間の重みを感じながら、名前すら覚えていない女子の横を通り過ぎる。彼女は、ダルいのかうつ伏せで寝ている。
それもまた、一年十三組で笑う。
「君は、一年十三組かぁ」
僕はまだ、三年十七組、かもしれない。
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる