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罠にかかった蝶(ウラ)

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これが初恋だって言ったら、君は笑うかな?

高橋和哉、33歳。朱莉ちゃんのひとつ年上。
自分でいうのもなんだけど、僕はモテる。顔は、、、まあまあ整っているほうだ。スタートアップでCTOとかやってるので収入も同世代よりは多い。

学生時代は常に彼女がいたし、仕事を始めてからは女性からのアプローチが凄かった。可愛い子も美人な子も巨乳な子もスレンダーな子も。よりどりみどりだよね。仕事柄、周りに若い女性が多い環境なのもあるけどさ。

しばらくは楽しかった。女の子と触れ合うのは好きだし、抱きしめると癒されるから。でも仕事に夢中になるうち、だんたんと面倒になってきちゃったんだよね。

自分だけを見て!っていう子が続いたからかもしれない。「仕事と私、どっちが大事?」なんて聞かれても困るし。それに可愛い子とは話したいし、仲良くしたいじゃない?その子だけなんて、無理。

性欲発散だけなら自分で処理すればいい。好意を押し付けられても困ってしまう。正直女性には辟易していたし、しばらく恋愛はいらないや、と思っていたのに。

堕ちるのは、あっという間だった。

きっかけは友人の結婚式で再会したとき。花嫁と楽しそうに笑う君は、すごく綺麗で目を奪われた。

前から気にはなっていたんだよね。礼儀正しいところ、食べる時の振る舞いとかちょっとした所作が美しいところ。顔の造作も嫌いじゃない、むしろ好き。まじめで落ち着いた印象なのに、笑うと花がほころぶようで。だけど僕に告白してくるわけでもない子に、自分からアプローチする気はしなかった。

そんな、ただの可愛い後輩だったのに。

大人びた表情で笑う君から、おそろしいほどの色香を感じたんだ。ずきゅん、と心を射抜かれたと言っても過言ではない。胸がときめく。30過ぎた男が何を言うと思われるけど、きっとこれを初恋というんだろう。

自分で自分の気持ちが信じられなくて、そのときは話しかけられなかった。気の迷いだと思って、そのまま芽生えた気持ちが消えるのを待とうと思っていたのに。

「いやあ、ちょっと前に仕事の関係で会ったんだけどさぁ、急にフェロモンみたいのが出ていて、ちょっとぐっときちゃったよ。」

なんて他の男から言われたら、いてもたってもいられないよね。他の男に取られる前に行動を起こさなくちゃ、という使命感に沸く。

彼女との遭遇をおぜん立てするのは、そう難しいことじゃなかった。彼女の勤務先であるメーカー名は知っていたから、検索すれば本社住所はすぐにわかる。だいたい退社するだろう時間もリサーチ済みだ。

ビルの出口が見えるカフェで様子を伺いながら、君を待つ。しばらくすると見知った顔が出てくるのが見えた。慌てて席を立ち、追いかける。

「あれーー、朱莉ちゃん久しぶり!」

偶然を装って声をかけると、驚いた顔。控えめなメイクで服だってシンプルなのに、匂いたつような色気がある。話しているだけでどきどきする。

「和哉くん、こんなところで会うなんて珍しいね。」

そりゃそうだろう。君に会いたくて出待ちしてたんだから。

自然な流れでレストランに誘った。さりげなくワインを勧める。君がお酒に弱いのは知っているから、酔って理性を失くしてくれないかなあと思って。

案の定、徐々に君の顔が赤く色づいてきた。潤んだ目で僕を見つめる。

「あのね、実はきょうすごく辛いことがあって、、、一人で眠りたくないんだ。嫌だったら何もしないって約束するから、一晩一緒に過ごしてくれないかな?」

うそです。君と一緒にいたいだけ。エロいことしたいと考えているだけです。心の声が漏れ出ないように、あざとくお願いする。

戸惑いながらも受け入れてくれた君が嬉しかった。ホテルに到着すると、待ちきれなくてキスをした。

「んっ・・、んんっ。」

あー、なにこれ気持ちいい。今まで他の女性と何度も繰り返してきた行為なのに、彼女とすると嘘みたいに蕩けそう。見る間に下半身が勃起したのが自分でもわかった。バレたら恥ずかしいかも。

もどかしくてキスしながら彼女のブラウスのボタンをはずす。きれいなカラダに我慢できず、夢中でおいしそうなおっぱいにむしゃぶりつく。キスしながら秘所に指をぬちゅりと差し込むと、あったかくて、締め付けてきて、ぬるぬるで。もう我慢できそうにない。

「ねえ、気持ちいい?なんかすごい溢れてきてるよ?」

わざとやらしい言葉で煽ると、朱莉ちゃんがやわらかな胸を押し付けてきた。ああもう、酔っているとわかっていても理性がなくなりそうだ。指で弄りながらベッドに押し倒すと、蕩けた瞳で僕を見つめる。

はあぁ、ものすごく良い眺め。スマホで動画撮りたいなあ。そうしたらしばらくオカズとして使うのに。もちろん僕専用だよ。誰にも見せないから。

熱く張り詰めたモノを彼女に穿つ。やばい、これだけでイっちゃう。気持ちよすぎて。
あまりにもかっこ悪いので必死に我慢する。

「うあああっん。あっ、ああんっ。」

普段は見せないような顔で喘ぐ君は最高だった。もっともっとやらしいことをしたい。オモチャで気持ちよくしてあげたり、手錠とかもいいなあ。束縛して、僕をほしがって懇願するまで弄り尽くしたい。

ああ、僕は君限定で変態みたいだ。妄想が止まらない。

「うっ・・・・。」

我慢できずにイッてしまった。もったいない。離したくなくて、抱きしめたままごろりと横になる。だって遅すぎる初恋が叶ったんだよ。すごくない?

後は、僕なしではいられなくなるくらいにしなくちゃ。

朱莉ちゃん、もう遅いよ。今更、逃げられるなんて思わないほうがいいよ?
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