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2月 みんなのたたかい
6 夢の終わり3
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校門をくぐり校舎を見上げ永遠の別れをしていた俺の目に、猛ダッシュで駆けてくる完ロリの姿が見て取れた。栗色のウエーブロングヘアを乱れさせ、片手を上げて、何やら大声で怒鳴っている。
……逃げようかな。
あまりの迫力に俺は、一瞬、そう考えた。
「けんたろー!!
いなくなっちゃうって本当?
ダメだよ。あんなに私のこと心配して連れもどした、けんたろうーが、いなくなっちゃうなんて、私は許さない!」
両手を腰にあてて整った眉を上げながら、俺に正対すると、息を乱しながらもまっすぐに見つめ、俺の答えを待っている。
「でも、もう来るなって言われちゃたからさ」
「何言ってんの?
あんた、そんな人じゃないでしょう?
もっと向かっていく人でしょう?
ねえ?
来たいの?
来たくないの?
けんたろーはヒトの事は真剣になって接するけど、自分の事は諦めが良すぎるよ!!
そんなんじゃ駄目だよ!
今がその時だって!!
はっきり言って!
それ次第では私……
絶対許さない!!」
「リリィさん……
俺は大人なんだ……
ほんとなら、ここで、六年一組で勉強をしている事の方がおかしい事なんだよ。
それを考えるとね……俺は……」
「けんたろー!!!!!
あんた!!
そんな事なの!!
そんな小さな想いなの!!
校長先生と約束した事も!!
それでくよくよしていた想いも!!
そんな軽い事だったの!!!!!
あの日……
あの日、東京で私が話した、あなたの新しい旅立ちってこんな簡単に諦めれられることなの!!!
けんたろー!!!!
ハッキリ言ってー!!!!!!!!!!!!!!!!」
「来たいよ。また、通いたい……
みんなと……
一緒に卒業したい……」
あ、ばか。
俺のバカ……こんな子供の前でずっとため込んでいた思いがあふれてきて……
不覚にもリリィさんの前で涙を見せてしまった……
なんだよ、完ロリ、お前……
大人を泣かせるんじゃねえよ。
……逃げようかな。
あまりの迫力に俺は、一瞬、そう考えた。
「けんたろー!!
いなくなっちゃうって本当?
ダメだよ。あんなに私のこと心配して連れもどした、けんたろうーが、いなくなっちゃうなんて、私は許さない!」
両手を腰にあてて整った眉を上げながら、俺に正対すると、息を乱しながらもまっすぐに見つめ、俺の答えを待っている。
「でも、もう来るなって言われちゃたからさ」
「何言ってんの?
あんた、そんな人じゃないでしょう?
もっと向かっていく人でしょう?
ねえ?
来たいの?
来たくないの?
けんたろーはヒトの事は真剣になって接するけど、自分の事は諦めが良すぎるよ!!
そんなんじゃ駄目だよ!
今がその時だって!!
はっきり言って!
それ次第では私……
絶対許さない!!」
「リリィさん……
俺は大人なんだ……
ほんとなら、ここで、六年一組で勉強をしている事の方がおかしい事なんだよ。
それを考えるとね……俺は……」
「けんたろー!!!!!
あんた!!
そんな事なの!!
そんな小さな想いなの!!
校長先生と約束した事も!!
それでくよくよしていた想いも!!
そんな軽い事だったの!!!!!
あの日……
あの日、東京で私が話した、あなたの新しい旅立ちってこんな簡単に諦めれられることなの!!!
けんたろー!!!!
ハッキリ言ってー!!!!!!!!!!!!!!!!」
「来たいよ。また、通いたい……
みんなと……
一緒に卒業したい……」
あ、ばか。
俺のバカ……こんな子供の前でずっとため込んでいた思いがあふれてきて……
不覚にもリリィさんの前で涙を見せてしまった……
なんだよ、完ロリ、お前……
大人を泣かせるんじゃねえよ。
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