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11月 質の悪い奴ら
11 タチの悪い奴1
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俺は見てしまった。
クラスの、放課後の、誰もいない教室で相川君の机の中を漁るクラスの女子、結城さんの姿を見てしまった。
いつものツインテールに六年生としては小柄な、もう少し小さく見える彼女の特徴的な後ろ姿が廊下から開いたままの教室の後ろの入り口から列の中央の相川君の机の中を膝立ち姿で必死に覗き込み漁っているそんな彼女を見てしまった。
「結城さん? まだ帰らないの?」
俺は、陽葵先生に頼まれた資料作り(何故やっているのかは知らんが)を終えて、教室に戻った時に、クラスではあまり目立たなく、いつも2,3人でつるんでいる結城さんに後ろから声を掛けた。
クラスの、放課後の、誰もいない教室で相川君の机の中を漁るクラスの女子、結城さんの姿を見てしまった。
いつものツインテールに六年生としては小柄な、もう少し小さく見える彼女の特徴的な後ろ姿が廊下から開いたままの教室の後ろの入り口から列の中央の相川君の机の中を膝立ち姿で必死に覗き込み漁っているそんな彼女を見てしまった。
「結城さん? まだ帰らないの?」
俺は、陽葵先生に頼まれた資料作り(何故やっているのかは知らんが)を終えて、教室に戻った時に、クラスではあまり目立たなく、いつも2,3人でつるんでいる結城さんに後ろから声を掛けた。
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