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8月 リリィさんと海 (前編)
23 けんたろー
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「リリィさん、今日は楽しかったよね? 俺も楽しかった。リリィさんが嬉しそうに笑う顔が見れて、俺が楽しんでいたんだ。それで、リリィさんも楽しめた。そういう事だよ。決して、リリィさんのパパの様に優しくなんかできないよ。とてもじゃないけど、そんな凄い事は俺には出来そうもないよ。でも、一緒に楽しむことなら出来そうだよ。でしょう? だから、心配は要らない。俺は優しくないからリリィさんの傍からいなくならない。ね? 最後に泣いて終わりは寂しいよ。笑って」
俺の顔を見るリリィさんに俺は優しく、……あ、普通に語りかけた。
「ねえ、子供だと思って表現を変えて納得させようとしているでしょう?」
「いや、そんな事無いよ」
俺はそういったものの、めんどくなった?いつもの様に……
「じゃあ、私の前からずっといなくならないって誓える?」
「誓える、誓える」
「嫌、そんな軽いの嫌。私の言ってる意味はもっと重い意味よ」
うわ、中身、子供じゃねぇのか子供なのかはっきりしろよ。
俺がどうしたものかと考えあぐねていたら、
「もういいよ、ずっと一緒ってことだよね。私、結構、しつこいから、覚悟してね」
涙を拭きながら、完ロリはニィと笑って、
「あああああああ!」
叫んで、防波堤から飛び降りて行った。
「けんたろー、来なよ、海入ろう!」
入んねぇよ。
あれ?とうとう呼び捨てになったぞ。
俺の顔を見るリリィさんに俺は優しく、……あ、普通に語りかけた。
「ねえ、子供だと思って表現を変えて納得させようとしているでしょう?」
「いや、そんな事無いよ」
俺はそういったものの、めんどくなった?いつもの様に……
「じゃあ、私の前からずっといなくならないって誓える?」
「誓える、誓える」
「嫌、そんな軽いの嫌。私の言ってる意味はもっと重い意味よ」
うわ、中身、子供じゃねぇのか子供なのかはっきりしろよ。
俺がどうしたものかと考えあぐねていたら、
「もういいよ、ずっと一緒ってことだよね。私、結構、しつこいから、覚悟してね」
涙を拭きながら、完ロリはニィと笑って、
「あああああああ!」
叫んで、防波堤から飛び降りて行った。
「けんたろー、来なよ、海入ろう!」
入んねぇよ。
あれ?とうとう呼び捨てになったぞ。
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