82 / 390
8月 リリィさんと海 (前編)
18 リリィさんをエスコート3
しおりを挟む
俺の右横には防波堤があって高さは2mくらいかな。そこと平行に走る道路は相変わらずの渋滞だ。その道は途中で大きく左に曲がっていてまっすぐは道が無い。そのカーブからは歩道も無くなり、狭い道幅である。俺が、そのカーブを道なりにカーブへ曲がろうとしたら、
「そこ、まっすぐいけるよ」
耳元のリリィさんが言う。
「え? 道無いよ」
「ここ、防波堤、この上、ここ歩けば近道だよ」
道路は小さな山を迂回していた。右の防波堤は、そのまま、まっすぐ迂回した先へと続き、防波堤の上までは2mくらいで、乗れそうだった。
「行くか?」
「行くよ!」
俺は、両手に持つ大小の箱を先に防波堤の上へと乗せて、背中のリリィさんを一旦下ろして、背中から抱き上げてあげると、”よいしょ”と防波堤の上へとよじ登って行った。おっと、上を覗くとリリィさんのスカートの中が、俺はそこから目をそらして、
「よいしょ」
「なんか年寄りくさいよ」
リリィさんも言っていたよな?そんな事を思いながら、昇った。
「そこ、まっすぐいけるよ」
耳元のリリィさんが言う。
「え? 道無いよ」
「ここ、防波堤、この上、ここ歩けば近道だよ」
道路は小さな山を迂回していた。右の防波堤は、そのまま、まっすぐ迂回した先へと続き、防波堤の上までは2mくらいで、乗れそうだった。
「行くか?」
「行くよ!」
俺は、両手に持つ大小の箱を先に防波堤の上へと乗せて、背中のリリィさんを一旦下ろして、背中から抱き上げてあげると、”よいしょ”と防波堤の上へとよじ登って行った。おっと、上を覗くとリリィさんのスカートの中が、俺はそこから目をそらして、
「よいしょ」
「なんか年寄りくさいよ」
リリィさんも言っていたよな?そんな事を思いながら、昇った。
0
お気に入りに追加
5
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる