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7月 夢って何ですか
24 大人の頃の俺の夢
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「エトピリカって語感が良くない?」
完ロリが、真夏の暑さから逃げるためによく来るようになった水族館で言い放った。
「それアイヌ語だよ」
「うん、知ってる。書いてあるから」
くそ!杜氏君の様な豆知識が俺にもあれば……完ロリごとき感心させられない俺は一人奥歯を噛みしめて説明書きを凝視する。
「ねえ、佐藤君、結局、佐藤君の夢って何に落ち着いたの?」
今日は、珍しくTシャツにスカートにサンダルの完ロリがベンチに座り、綺麗な脚を組んで微笑みながら、聞いて来た。
「え? ああ、あれね……」
なんか、聞くのは良いけど聞かれるのは嫌……恥ずかしいし、子供に大人の夢の話とか……
「何よ、パッと言った方が良いわよ。ためると後からのがっかり感が半端ないから」
なぜがっかり前提で話を進めるんだ。教えてなんかやるもんか!
あきらかに興味津々のいや興味本位の完ロリは薄茶色の瞳を輝かせてベンチの隣に座れと指さすが、座らない。座ってなんかやらん。
「佐藤君? どうした~?」
勘の良い子供小学生だ。俺の態度から言いたくないこと位とっくに察していて、それでいて、それを知っていてニィと口を横に広げ睫毛の長い大きな瞳をうっすらと開いて、そんな表情をして俺を挑発しているに違いない。
「う~ん、そうだな~佐藤君なら……」
小首を傾げ俺を注視する。
「言うな! 当てそうだから!」
こいつにかかったら、当ててくるに違いないので、そんなに簡単にあてられてしまう自分の薄っぺらさが耐えられそうにないので、
「追々話するから、俺が心の整理が付いたらお話させていただきますので、それまでお待ちください」
腕を組んで、スラっとした長い脚をミニスカから覗かせ、既に答えは用意して不敵に微笑む子供小学生に俺は頭を下げていた。
「そう? じゃあ、アイスで今日のところは勘弁してあげるよ、佐藤君!」
完ロリが、真夏の暑さから逃げるためによく来るようになった水族館で言い放った。
「それアイヌ語だよ」
「うん、知ってる。書いてあるから」
くそ!杜氏君の様な豆知識が俺にもあれば……完ロリごとき感心させられない俺は一人奥歯を噛みしめて説明書きを凝視する。
「ねえ、佐藤君、結局、佐藤君の夢って何に落ち着いたの?」
今日は、珍しくTシャツにスカートにサンダルの完ロリがベンチに座り、綺麗な脚を組んで微笑みながら、聞いて来た。
「え? ああ、あれね……」
なんか、聞くのは良いけど聞かれるのは嫌……恥ずかしいし、子供に大人の夢の話とか……
「何よ、パッと言った方が良いわよ。ためると後からのがっかり感が半端ないから」
なぜがっかり前提で話を進めるんだ。教えてなんかやるもんか!
あきらかに興味津々のいや興味本位の完ロリは薄茶色の瞳を輝かせてベンチの隣に座れと指さすが、座らない。座ってなんかやらん。
「佐藤君? どうした~?」
勘の良い子供小学生だ。俺の態度から言いたくないこと位とっくに察していて、それでいて、それを知っていてニィと口を横に広げ睫毛の長い大きな瞳をうっすらと開いて、そんな表情をして俺を挑発しているに違いない。
「う~ん、そうだな~佐藤君なら……」
小首を傾げ俺を注視する。
「言うな! 当てそうだから!」
こいつにかかったら、当ててくるに違いないので、そんなに簡単にあてられてしまう自分の薄っぺらさが耐えられそうにないので、
「追々話するから、俺が心の整理が付いたらお話させていただきますので、それまでお待ちください」
腕を組んで、スラっとした長い脚をミニスカから覗かせ、既に答えは用意して不敵に微笑む子供小学生に俺は頭を下げていた。
「そう? じゃあ、アイスで今日のところは勘弁してあげるよ、佐藤君!」
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