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お嬢様 逃げる 1
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オーガスタ殿下のお披露目当日ーーー
アメリアは当日まで、雨乞いやらテルテル坊主を逆さまに吊し上げたりしていたが、そんな願いが届くはずもなく、憎たらしい位に素晴らしい晴天になった。
(ついに・・・ついにこの日が来てしまった)
今日のお披露目は、セイント王国にある王家所有の別荘であり、広い庭で行うみたいだ。
流石、殿下のお披露目ということもあり、辺りには人が多く、ほとんどが女性で広い庭にも関わらず中心に集まっている。
集まっている理由は、我先にとオーガスタ殿下に自慢の娘を紹介したいのであろう。
さっきから小競合いが始まっている。
「あら、プラン夫人。そのドレス、前の流行でしたよね?」
「まぁ、リリーフ夫人。そのデザイン、ちょっと合わなくてよ。」
「ミム夫人。先の戦いで一般兵士に、コペンハーゲン様が大怪我をしたと聞いたのですが大丈夫でしょうか?」
もちろんアメリア達は、その中心に・・・ではなく端っこで料理をつまんでました。
(すみません、あの空気に入れません!!)
おほほ、うふふと笑顔でいるつもりもないし、なりより子供二人で中心にいるのは無理。
場所争いで直ぐに追い出されるのが落ちだと判断し、戦線離脱を致しました。
うん、我ながらいい判断だ。
「お兄様。流石、王家主催のお披露目ですわね。お料理がとても素晴らしいですわ。」
「そうだね、アメリア。美味しすぎて食べ過ぎないようにね。」
「あらやだ。そんなこと致しませんよ。」
隣にいるイーゼスと料理を舌づつみしつつ、周りからは仲のいい兄妹で話をしている風に見えると思うが実際の会話を訳すと・・・
(兄よ。今日はご飯食べて終わりますからね。)
(諦めろ、アメリア。俺と一緒に巻き込んでやる。)
(絶対にいや。)
喧嘩をしていました。
アメリアは当日まで、雨乞いやらテルテル坊主を逆さまに吊し上げたりしていたが、そんな願いが届くはずもなく、憎たらしい位に素晴らしい晴天になった。
(ついに・・・ついにこの日が来てしまった)
今日のお披露目は、セイント王国にある王家所有の別荘であり、広い庭で行うみたいだ。
流石、殿下のお披露目ということもあり、辺りには人が多く、ほとんどが女性で広い庭にも関わらず中心に集まっている。
集まっている理由は、我先にとオーガスタ殿下に自慢の娘を紹介したいのであろう。
さっきから小競合いが始まっている。
「あら、プラン夫人。そのドレス、前の流行でしたよね?」
「まぁ、リリーフ夫人。そのデザイン、ちょっと合わなくてよ。」
「ミム夫人。先の戦いで一般兵士に、コペンハーゲン様が大怪我をしたと聞いたのですが大丈夫でしょうか?」
もちろんアメリア達は、その中心に・・・ではなく端っこで料理をつまんでました。
(すみません、あの空気に入れません!!)
おほほ、うふふと笑顔でいるつもりもないし、なりより子供二人で中心にいるのは無理。
場所争いで直ぐに追い出されるのが落ちだと判断し、戦線離脱を致しました。
うん、我ながらいい判断だ。
「お兄様。流石、王家主催のお披露目ですわね。お料理がとても素晴らしいですわ。」
「そうだね、アメリア。美味しすぎて食べ過ぎないようにね。」
「あらやだ。そんなこと致しませんよ。」
隣にいるイーゼスと料理を舌づつみしつつ、周りからは仲のいい兄妹で話をしている風に見えると思うが実際の会話を訳すと・・・
(兄よ。今日はご飯食べて終わりますからね。)
(諦めろ、アメリア。俺と一緒に巻き込んでやる。)
(絶対にいや。)
喧嘩をしていました。
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