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次の日はビビに起こされてから、慌ただしく用意をして王城を出発した。


神殿までそこそこかかるみたいで早く出発しないと日が暮れてしまうみたい。



「馬車に乗り慣れていないから、腰が痛むのですね。」



私は昨日城に着いたばかりなのに毎日馬車に揺られて、腰が痛くて横になっていた。

ビビにさすってもらうけれど、それでも我慢出来ないくらいに痛む。


エルハルトは馬に乗ってるから一緒に乗らなくて済んだことがせめてもの救いだわ。




「王太子殿下がセイラ様を溺愛していらっしゃると城では噂されてますわ。王太子殿下、今日も夜にいらっしゃるのでしょうか。」


ぽうっと頬に手を当てて、嬉しげにしてるビビ。



「昨日初めて会ったばかりなのに節操がないわ。」


「そうでしょうか。私は結婚式の日に初めて夫と顔を合わせましたわよ?

年も二回り違いましたけど、それでも情を交わせばそれなりに気持ちが追いついてきます。」



言われてみれば貴族の結婚なんてそんなものなのかしら。

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