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三章・金の亡者
眷属2
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僕の『恩返し後にモフる作戦』は失敗に終わった。恩返しの「お」の字もない。
そう、僕の計画は発動前に木っ端微塵になったのだ。今更軌道修正など無理だろう。
だって、モフる目的の獣人くんにファーストタッチで強引に迫ったのだから。
ならば、優しさなどと言う不可視で、信用できないものは切り捨てよう。
そうすれば、自ずと僕の向きにやるべきことも明らかとなる。
「獣人くん、君は僕の従僕です。従いなさい。」
そう、圧倒的な理不尽さで従えるのである。
ついでに魔力も出しておく。僕の無駄に有り余っている魔力を。
まあ、反抗されるかな?と思っていたら、意外にも大人しくかしずく獣人くん。魔力がいい働きをしたのかな?
「狼獣人ラズリーは、ラント様に忠誠を誓います。」
「狼、、」
流石に障害がなさすぎて驚きを隠せない。
ジークハルトには狼であることが気に掛かったようだ。
まあ、順調ならば問題ない。順調すぎて落ち着かないが。
「立って。」
獣人くん、改めてラズリーくんと話すために立ってもらったが、デカかった。ジークハルトと良い勝負ではないだろうか?
ラズリーは監禁されていたからか、痩せこけてはいるが、それでも身長の高さと力強い目には圧を感じる。
そして、その表情には意外と悪感情はないようだ。何が要因かは謎だが、この状況は受け入れられているようだ。
ならば、さっさと彼を自分のものにしてしまおう。
「ラズリー、君は僕の眷属となり、僕を支えて下さい。」
ラズリーの目を見ながら、僕は手を差し出す。瞬間、僕の手を引っ込めようとしてくるジークハルトを睨む。今こそ本当に良いところなんだから、邪魔をしないで欲しい。
同時に、ラズリーも目を逸らす。もしかして、僕の手はお嫌いですか?
さっきは従者とか言いながら、次は眷属とか、自分でも支離滅裂であることは分かっている。だが、きっとラズリーはこの急展開に頭が追いついていないだろう。
いや、追いついていないで欲しい。
そんな混乱の中なら、僕から何を言われてもラズリーは肯定をするだろうという人権無視な思惑で、僕は彼を眷属にしようとしている。
最初は互いの合意を得てから眷属にするとか言っていたが、僕はコミュニケーション能力が壊滅的に終わっているのだ。
互いの合意とかを取っていたら、人類の寿命がきてしまう。
ならば!!多少強引でも良いだろう!きっと。
「ぎょ、御意。」
ラズリーは眷属という部分に疑問を感じたようだが、僕はさも当たり前のように言ったからね。騙されてくれたようだ。
若干どもっていたが、快諾を得られたよ。
ちなみに、ジークハルトは気に入らなかったようで、舌打ちをしている。もしや、唯一の眷属の立場を奪われたことに怒っているかも。意外とお茶目な部分があったんだね。
強引とはいえ彼の合意を得た。それを持って、僕とラズリーの間には、眷属という楔が結ばれる。これは一種の強固な契約である。この契約の楔を元にして、彼を少しずつ精霊へと昇華させていこう。
「さて、お話をしようか。」
強引にモフるために保護したラズリーを眷属にしたが、僕は彼の身の上を全く知らない。せめて、なんであんな砦に監禁されていたかは知りたい。興味本位でね。
***
「ふーん、災難だったね。」
「いやいや、災難てもんじゃないぜ。」
「おいお前、ラント様に無礼だぞ。その言葉遣いを直せ。」
僕は、ラズリーと一緒にソファーに腰掛けながら、話を聞いている。ちなみに、ジークハルトは僕のそばに立って、ラズリーを睨んでいる。
ラズリーは、依頼を受けて砦の調査をしに行き、運悪く捕まってしまったらしい。
そして、憂さ晴らしに拷問を受けていたようだ。
それにしても、ジークハルトは細かいことを気にするね。
ラズリーは敬語を使う場面は使うようだが、日常的には使いたくないそうだ。まあ、面倒臭いからね。
ただ、軽い口調はジークハルトの何かに抵触するらしい。
「ジーク、ちょっとお話しようか。ここ、座って。」
僕は自分の隣のスペースを叩きながら、ジークハルトに座るように促す。
「失礼します。」
素直に座ってくれたものの、近いね。確かに隣を叩いたけれど、そこまでぴったりくっつく必要はあるのか?
ま、まあ、いいや。ジークハルトがラズリーの言葉遣いに毎度毎度文句を言わないように言い含めなければ。
「ジーク、ラズリーの言葉にいちいち反応しちゃダメだよ?分かった?」
遠回しに言うこともできたが、それは面倒くさい。ならばと言うことで、言いたいことをストレートに言うことにした。
案の定、肯定的な返事はこない。代わりに、歯軋りをしそうなほど嫌そうな顔をされた。
どうしようかと思っていると、膝に重みを感じた。
「そうだぜ、お前もいちいちうるさく言うなよ。」
僕の膝に頭を乗せながら、ラズリーは言ってくる。確かにそうではあるけど、それは火に油だと思う。
これは、またもやジークハルトがキレる展開かなと思っていたら、そんなことはなかったようだ。
「おっとぉ~」
ジークハルトの成長を実感していたら、僕の上半身は誰かに包まれた。
顔を上げればそこにはジークハルトがいる。つまりは、僕を抱きしめたのはジークハルトだった。
現在、上半身はジークハルトに抱き込まれ、僕の膝はラズリーによって占拠されている。体勢がきついですね。
さっきから、ジークハルトはラズリーのなすことにたいこうするような
これは、もしかしたら嫉妬かもしれないね。親を兄弟に取られた子供のようなものだろう。
さてさて、嫉妬は放っておいてよいのか、すぐさま対処した方がよいのか、さてどちらだろうか?
僕は誰かに嫉妬とかそれ以前の生活だったから分からない。
いや、小説の中であったじゃないか。他者の嫉妬に気付かず、その気持ちがエスカレートし、最終的に心中されるやつ。
おお、怖い。と言うことは、僕の現在の立ち位置は危ないと言うことではないか!!
気づけてよかった。
ならば、僕のやることは一つだけである!!
「じゃあ、後は若いお二人で楽しんでね?」
僕はその言葉を合図にして、彼らの包囲網から脱出する。
「「、、は?」」
「ゴールは仲良くなることだからね?頼んだよ!」
取り敢えず、最終目標だけは提示してあげよう。
これにより、ジークハルトの中にある分別のつかない感情の整理ができるだろう。
なんて良い主人なのだろうか?
お前が二人の話を聞いて、解決に導くのではないかって?
ノンノン。そんな面倒くさそうなことはしないよ。ただでさえ、感情は言葉でハッキリと表すことができないものなんだよ。
付き合いきれないね。
そんなこんなで、僕は次なる目標に向けて歩み出す。
「ま、待って下さい!!こいつと一緒なんて、イジメですか?!」
「おい、テメェ、それはこっちのセリフだ!!ラント様!!待ってくれよ!!」
なんて言ってるから分からないが、早速互いに言葉を交わしているようだ。
いい兆候だね!!
そう、僕の計画は発動前に木っ端微塵になったのだ。今更軌道修正など無理だろう。
だって、モフる目的の獣人くんにファーストタッチで強引に迫ったのだから。
ならば、優しさなどと言う不可視で、信用できないものは切り捨てよう。
そうすれば、自ずと僕の向きにやるべきことも明らかとなる。
「獣人くん、君は僕の従僕です。従いなさい。」
そう、圧倒的な理不尽さで従えるのである。
ついでに魔力も出しておく。僕の無駄に有り余っている魔力を。
まあ、反抗されるかな?と思っていたら、意外にも大人しくかしずく獣人くん。魔力がいい働きをしたのかな?
「狼獣人ラズリーは、ラント様に忠誠を誓います。」
「狼、、」
流石に障害がなさすぎて驚きを隠せない。
ジークハルトには狼であることが気に掛かったようだ。
まあ、順調ならば問題ない。順調すぎて落ち着かないが。
「立って。」
獣人くん、改めてラズリーくんと話すために立ってもらったが、デカかった。ジークハルトと良い勝負ではないだろうか?
ラズリーは監禁されていたからか、痩せこけてはいるが、それでも身長の高さと力強い目には圧を感じる。
そして、その表情には意外と悪感情はないようだ。何が要因かは謎だが、この状況は受け入れられているようだ。
ならば、さっさと彼を自分のものにしてしまおう。
「ラズリー、君は僕の眷属となり、僕を支えて下さい。」
ラズリーの目を見ながら、僕は手を差し出す。瞬間、僕の手を引っ込めようとしてくるジークハルトを睨む。今こそ本当に良いところなんだから、邪魔をしないで欲しい。
同時に、ラズリーも目を逸らす。もしかして、僕の手はお嫌いですか?
さっきは従者とか言いながら、次は眷属とか、自分でも支離滅裂であることは分かっている。だが、きっとラズリーはこの急展開に頭が追いついていないだろう。
いや、追いついていないで欲しい。
そんな混乱の中なら、僕から何を言われてもラズリーは肯定をするだろうという人権無視な思惑で、僕は彼を眷属にしようとしている。
最初は互いの合意を得てから眷属にするとか言っていたが、僕はコミュニケーション能力が壊滅的に終わっているのだ。
互いの合意とかを取っていたら、人類の寿命がきてしまう。
ならば!!多少強引でも良いだろう!きっと。
「ぎょ、御意。」
ラズリーは眷属という部分に疑問を感じたようだが、僕はさも当たり前のように言ったからね。騙されてくれたようだ。
若干どもっていたが、快諾を得られたよ。
ちなみに、ジークハルトは気に入らなかったようで、舌打ちをしている。もしや、唯一の眷属の立場を奪われたことに怒っているかも。意外とお茶目な部分があったんだね。
強引とはいえ彼の合意を得た。それを持って、僕とラズリーの間には、眷属という楔が結ばれる。これは一種の強固な契約である。この契約の楔を元にして、彼を少しずつ精霊へと昇華させていこう。
「さて、お話をしようか。」
強引にモフるために保護したラズリーを眷属にしたが、僕は彼の身の上を全く知らない。せめて、なんであんな砦に監禁されていたかは知りたい。興味本位でね。
***
「ふーん、災難だったね。」
「いやいや、災難てもんじゃないぜ。」
「おいお前、ラント様に無礼だぞ。その言葉遣いを直せ。」
僕は、ラズリーと一緒にソファーに腰掛けながら、話を聞いている。ちなみに、ジークハルトは僕のそばに立って、ラズリーを睨んでいる。
ラズリーは、依頼を受けて砦の調査をしに行き、運悪く捕まってしまったらしい。
そして、憂さ晴らしに拷問を受けていたようだ。
それにしても、ジークハルトは細かいことを気にするね。
ラズリーは敬語を使う場面は使うようだが、日常的には使いたくないそうだ。まあ、面倒臭いからね。
ただ、軽い口調はジークハルトの何かに抵触するらしい。
「ジーク、ちょっとお話しようか。ここ、座って。」
僕は自分の隣のスペースを叩きながら、ジークハルトに座るように促す。
「失礼します。」
素直に座ってくれたものの、近いね。確かに隣を叩いたけれど、そこまでぴったりくっつく必要はあるのか?
ま、まあ、いいや。ジークハルトがラズリーの言葉遣いに毎度毎度文句を言わないように言い含めなければ。
「ジーク、ラズリーの言葉にいちいち反応しちゃダメだよ?分かった?」
遠回しに言うこともできたが、それは面倒くさい。ならばと言うことで、言いたいことをストレートに言うことにした。
案の定、肯定的な返事はこない。代わりに、歯軋りをしそうなほど嫌そうな顔をされた。
どうしようかと思っていると、膝に重みを感じた。
「そうだぜ、お前もいちいちうるさく言うなよ。」
僕の膝に頭を乗せながら、ラズリーは言ってくる。確かにそうではあるけど、それは火に油だと思う。
これは、またもやジークハルトがキレる展開かなと思っていたら、そんなことはなかったようだ。
「おっとぉ~」
ジークハルトの成長を実感していたら、僕の上半身は誰かに包まれた。
顔を上げればそこにはジークハルトがいる。つまりは、僕を抱きしめたのはジークハルトだった。
現在、上半身はジークハルトに抱き込まれ、僕の膝はラズリーによって占拠されている。体勢がきついですね。
さっきから、ジークハルトはラズリーのなすことにたいこうするような
これは、もしかしたら嫉妬かもしれないね。親を兄弟に取られた子供のようなものだろう。
さてさて、嫉妬は放っておいてよいのか、すぐさま対処した方がよいのか、さてどちらだろうか?
僕は誰かに嫉妬とかそれ以前の生活だったから分からない。
いや、小説の中であったじゃないか。他者の嫉妬に気付かず、その気持ちがエスカレートし、最終的に心中されるやつ。
おお、怖い。と言うことは、僕の現在の立ち位置は危ないと言うことではないか!!
気づけてよかった。
ならば、僕のやることは一つだけである!!
「じゃあ、後は若いお二人で楽しんでね?」
僕はその言葉を合図にして、彼らの包囲網から脱出する。
「「、、は?」」
「ゴールは仲良くなることだからね?頼んだよ!」
取り敢えず、最終目標だけは提示してあげよう。
これにより、ジークハルトの中にある分別のつかない感情の整理ができるだろう。
なんて良い主人なのだろうか?
お前が二人の話を聞いて、解決に導くのではないかって?
ノンノン。そんな面倒くさそうなことはしないよ。ただでさえ、感情は言葉でハッキリと表すことができないものなんだよ。
付き合いきれないね。
そんなこんなで、僕は次なる目標に向けて歩み出す。
「ま、待って下さい!!こいつと一緒なんて、イジメですか?!」
「おい、テメェ、それはこっちのセリフだ!!ラント様!!待ってくれよ!!」
なんて言ってるから分からないが、早速互いに言葉を交わしているようだ。
いい兆候だね!!
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