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3章

エース視点

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 エース視点


 僕が北山に入って24時間。
 お父様は僕の手紙を読んだだろうか。
 いまだにお父様は追ってこない。
 
 北山脈を横切る横谷は、深い霧で真っ白だった。
 3メートル先しか見えない。
 この程度の視界で、お父様が僕を探しあぐねるわけはなく、来ないのは僕を認めてくれたからだろう。放任したわけじゃない。 そう思いたい。
 そう思うべきだ。
 
 一生1人で生きてゆくと決断し北山に入った僕だけど、お父様の生き方を否定したわけじゃない。
 人それぞれ、スライムそれぞれ、生き方があると思うから。


 地面に縦2メートルもの巨大な足跡を発見した。
 湿った地面だからだろうけど、それでも50センチ以上も陥没し、20メートル間隔につけられた歩幅を意味する足跡は、何度も北山に入っているが見たことがない。
 巨大足跡は川に続いており、向こう岸に痕跡がないので、渓流を移動したのだろう。
 
 嫌な予感がする……。
 
 今朝のラミアキングも大きかった。
 数日前にお父様が倒したツェーン迷宮内のモンスター、あのSSレアエインシェントを思い出した。
 
 バカな。
 結界は再強化され、エインシェントが外界に出て来れるわけがない。
 だけど、だったら、あれはなんだと言うんだ?
 
 僕が本気を出せば数分で、渓流をくまなく捜索できる。
 できるけど……。
 
 しずく型ボディの周囲に作っている20の眼が震えている。剣化させた4つの触手も。
 弱気を払拭したくて、思い切り上空に別の触手を伸ばす。
 生い茂る樹林を越えて、触手の先を眼にしたが、当然、深い霧で辺りは真っ白。最悪の視界だ。
 
 地面に神経を注いでみる。
 お父様ほどではないが、僕もSSレアスライムだ。
 モンスターがたとえ川の中だろうが、人間には感じ取れない微かな振動が分かるはず。
 
 1体……、2体……。
 遠くで足音らしき振動がする。
 だけど……近くにも……。

 突然前方の地面が幅1メートルの帯状に起伏した。意思を持ったみたいに波打って向かってくる。

 新たなモンスターか?!
 
 僕はジャンプして後ずさり、触手で盛り上がった土ごとぶった斬った。
 手応えあり。
 ザシュッ! と鈍い音と共に、土から緑色の液体が大量に吹き飛び、ドラム缶を10個繋げたような巨大ミミズがうねりながら現れた。
 ギャウゥゥ――ッ!!
 とミミズの先端に浮き出た人の顔が断末魔の叫びを上げる。
 2分された胴体がビチビチ蠢く。
 僕が切断したのだ。 

 さっそくお父様と同じステータス確認能力が、テロップを流し出した。

 
 テネブラ・ワーム レベル58
 
 生命力 59/285    

 ステータス

 攻撃力  352  
 素早さ    75  
 知能      23 
 運        74 


 真っ二つになっても噛み付こうとするテネブラ・ワームを触手刀で斬る。
 10に分けてやっと死んだ。
 
「……な、なんて生命力だ」

 今朝のラミアキングもだけど、レベル58なんてモンスターは北山には存在しない。
 キキン国は、今までと何かが違ってきている。

 ヒュン!
 いきなり背後から帯状直線が高速で迫ってきた。
 反射的に躱したつもりが、激痛がはしる。
 帯状の線は僕の身体を貫通し霧の中へ消えた。 

 幅5センチメートルの板状に削り取られたスライムの下部分の細胞が、ジュクジュクと盛り上がってゆく。
 SS~SSSレアスライム特有のスピード回復が発生したのだ。
 僕の核が傷つかなかったのもSSレア特有の能力。
 お父様ほどじゃないが、僕の運値もなかなかの高数値だからかな。
 
 ヒュン! ヒュンッ!!

 2発目は右サイドから、3発目は正面から同じ帯状の線が飛んできた。
 お父様が言っていた見えないビームに違いない。
 大気にチリ成分を多くして見える化対応したそうだけど、今は霧が濃すぎて見えない。
 視界3メートルだから見えた時には避れないはずなのに、2発目、3発目、共に躱せた。
 
 自分が言うのもなんだけど、動体視力と反射神経が素晴らしい。
 SSレアスライムって凄いなあ。

「ならばっ!」

 身体の周りに30本の細い触手をつくり、その先に眼を作成して、全方向に突き出した。

 僕の身体の大きさからして(成人男性の体積が、そのまましずく型スライムになったと想像してもらいたい)、普通の触手を30も作成したら、身体の殆どを触手に持っていかれる。
 だから、鉛筆のような細い触手にして本体の体積を確保する。
 そうしたとしても、30も触手が飛び回ると、本体を安定させるのが精一杯。
 攻撃や防御は出来ない。
 出来るわけがない。
  
 触手を30全方向に飛ばした狙いは、敵が何処にいるのか、何体なのか、
 近辺の状況確認だ。

 因みにお父様(スラ神)は、30触手を作って、それぞれを自由に動かし戦うことも出来る。
 1キロメートル先の飛ぶ鳥を捕まえて毛づくろいをしたり、ヒトミさんの部屋を覗いたり(これは秘密だった)も簡単に出来る。
 SSレアと、SSSレア。
 Sが1つ違うだけで、能力差が100倍、いや1万倍違うように思える。
 まさしくスラ神。


 霧の中、いきなり現れた大木をギリギリで躱す。
 別の触手も岩にぶつかる寸前で軌道修正。間一髪セーフだ。
 危ない危ない。
 視界3メートルだから冷や冷やだなあ。

 でも、速度は落とさないぞ。慣れれば軽く躱せるはず。問題ない。

 全触手が草木を避け、岩を避けて進む。
 オークの悲鳴のような雄叫びが響いた。
 前方、1つの触手が、北山モンスター・オークレベル10を食らうテネブラ・ワーム2体を発見した。
 別の触手が巨大サソリ、ズロー・スコーピオンを5体。
 他にも巨大ねずみエリゴール・ラットを3体。
 どのモンスターも、古くから北山にいるモンスターを殺し、あるいは生きたまま食っている。 
 触手が次々と巨大モンスターを見つけ、北山モンスターたちが悶え苦しみ、うめき声を出していた。 

 なんなんだっ!?
 お父様とデーモンたちが倒したはずの巨大キモモンスターが復活しているぞ!
 ツェーン結界から、どうやって出た? 
 いや、前に出ていた残りかもしれないが。 
 
 どうする……。

 1対1で戦ったら僕の圧勝だけど、敵はここら一帯に少なくとも10体。
 実際はもっといるだろう。視界も最悪。
 一旦ダッシュで逃げ、霧が晴れるまで待ってから、一体づつ倒してゆくのが安全で確実とは思うけど、
 それで良いのか? 
 北山のモンスターたちが殺され食われているのに、無視して僕だけ逃げるなんて……。 


 僕から20メートル先。
 1つの触手眼に映るそいつの戦いぶりは、勇敢を通り越して『無謀』と思えた。 
 そいつは、大型トラックのようなズロー・スコーピオンの巨大|触肢 (しょくし)ハサミ攻撃を、2回連続ギリギリの間合いで躱す。
 アーチ状にもたげた尾節(しっぽ)がハイスピードで振り下ろされたが、それもジグザグに移動して躱す。
 スコーピオンの触肢(しょくし)と尾節(しっぽ)攻撃の後、僅かな間(ま)が発生した。

 逃げないのか?
 
 そいつは、その隙を逃さず懐に飛び込み、触手を剣状にして斬りつけた。

 ――ギャリリリッッ!!
 
 外皮は鋼鉄のように強固らしく、金属音を響かせ僅かな火花を散らし、触手は90度に曲がってしまった。
 
 殆どの北山モンスターは、キモモンから逃げようと距離をとった為に、ビームの的になり死んでいる。
 霧の中へ逃げてもビーム攻撃で蜂の巣だ。

 奴らは眼だけでなく、たぶん体温を感知するセンサー(感覚)などで敵の位置を把握すると思う。
 だから見えない霧中でも正確に僕を狙えたわけだ。

 逃げて死ぬより、戦い勝って生きる。

 接近戦だとビームは撃っても当たらない、当たりにくい。
 接近戦が、1番生きる確率が高い。
 
 理屈はそうだ。
 だけど普通の感覚なら実践はできない。行おうとは思わない。
 敵がビームを撃たない保証はないし、攻撃を全部熟知しているわけじゃないから。
 
 僕が無謀と感じたのは、そいつが、能力も何も分からない自分の10倍以上も大きい敵に戦いを挑んだから。
 そいつが、僕と同種の水色ビトスライム、いわゆるノーマルスライム、つまり青ちゃんと同じだったから。
 
 シュッ! とスコーピオンの鋏角から放出した無数の赤い繊毛が、ちょろちょろ逃げ回るビトスライムを掴んだ。
 スコーピオンの頭部の人面が嫌らしい笑みを浮かべる。
 がばあっ、と下アゴが落ち、唾液がダラダラたれる。
 スライムは変形して逃れようとするが、繊毛にびっしり包まれたまま口器の奥へ。

 助けないのか?!

 そんな心の声が聞こえたような気がした。

 北山モンスターが僕の仲間ってわけじゃない。
 同種のビトスライムでも、僕を仲間と認識するとは限らない。 
 助けても襲ってくるかもしれない。
 
 今日から僕は、ビトスライムとして生きてゆくと決めた。
 僕の種ビトスライムは、群れをつくらず単独で生きる種。
 あたり前のように同士が共食いして、残った強者だけが子孫をつくる、そんな種。
 だから、僕だって……。
 
 でも――。

 ズブ……ッ、と鈍い音。 
 無意識だった。 

 ビトスライムが食われる寸前、僕は触手を針状にして、スコーピオンの硬い外皮と外皮の継ぎ目に突き刺した。
 同時に他の触手を本体に戻し、刺した触手に体積を送る。 

 僕がこの場を逃げるってことは、見殺しにするってこと。
 お父様が生まれた北山。僕たちの故郷。
 北山に生きる全てを。

 ビトスライムに転生したお父様が、僕たちを分け隔てなく優しく育ててくれたのは、前世の心が残っていたから。
 日本と言う異界国の優しい心が残っていたから。
 生まれて間もない僕たちに愛情を注いでくれたから。

 でないと、僕たちは殺し合いをしていたと思う。
 仲間を襲い取り込み、お父様さえも襲い食らい養分としていたと思う。  

 僕にも、お父様の優しい心が備わっているのだ。
 息づいているのだ。 

 スコーピオンの内部で太く強固にした触手を剣化させ、柔らかい内蔵をぐちゃぐちゃに破壊する。
 サソリ型人面モンスターは醜い苦悶の表情になり、うめき声を上げ生命値を一桁にして倒れた。

 僕がビトスライムとして生きるには、失格かもしれないけれど……。
 僕には出来そうにない。


 いいじゃんエース。それでも。
 俺たちはどっちつかずの生物なんだもんね~

 
 不意に頭の中でお父様の声が届いた。
 そう聞こえただけなんだろうけど。
 
 ビトスライムがスコーピオンの緩んだ繊毛から抜け出る。
 僕は刺激をしないよう、ゆっくりと本体をビトスライムの近くに移動することにした。

 本来なら直ぐに触手を本体に戻し、改めて僕を中心にいる約10体の巨大モンスターを一体づつ倒してゆくのが先決。
 10体の巨大モンスターは食事中。絶好のチャンスだから。
 
 それをせずに、助けたビトスライムに話しかけるなんて、大らかなお父様ならいざしらず、僕なんかが余裕ぶってたら死んでしまうだろう。
 
 そう思いつつも、僕はビトスライムを前にして、空中に展開された数値を見る。

「やはりか……」

 僕が接触を試みたのは、この違和感だった。



 ビトスライム レベル17
 
 生命力 299/422    

 ステータス

 攻撃力  382  
 素早さ   155  
 知能      33 
 運        64 


  
 表示は青ちゃんと同じノーマルだ。
 
 以前、出会ったノーマル・ビトスライム・レベル16は、基本生命力が210、攻撃力が200だった。
 そもそもビトスライムは攻撃タイプモンスターだから、他のモンスターに比べても攻撃力と生命力値の成長が早い。

 でも目の前のビトスライムは、そんな比じゃない。
 ほぼ2倍。
 ノーマル・レベル17にしては強すぎるステータス値。
 個体差があるなんて次元じゃない。

 ではどうしてこうなった。どう説明する。
 僕なりに想像はしていた。

 
 突然、ビトスライムが触手で斬りつけてきた。
 細い剣状に変形しながら迫る触手は、人間には視認できない速度だけど、僕にはゆっくりに見える。 
 ビトスライムの触手刀を、作った2つの触手で軽く挟んで止めた。
 
 ぷっつん!
 ぷにぷに、ぷっつん!

 お互いの触手が触れた瞬間、皮膚がグミ状になり吸い付き、引っ張ると――、

 ぷっつん!
 ぷにぷに、ぷっつん!

 疑問が確信に変わる。
 これは、お父様とアハートさんが触れたときに起きた現象、レアスライム細胞の共鳴と同じ。

 ぷるんぷるん。

 このビトスライムもレアスライム細胞を持つことになる。
 だから強い。
 つまり、ほぼ間違いなく、僕が以前、細胞同士を交換したビトスライムの、あいつの子孫だと思う。

 お互いが触手を体内に収めて沈黙する。
 やがて木々がざわざわと音を立てて揺れた。
 気流が山脈に沿って渓谷に流れ込み、重く厚く停滞していた霧をゆっくりと押しのけてゆく。 
 見えなかった青空が広がり、頂上を白くした北山脈が姿を表した。

 しかし、しかしだ。
 僕の身体は凍りついた。
 
 巨大な、全長200メートルの赤黒い身体、暗黒色の羽根、突起だらけの尾、頭部の3本角、お父様が倒したはずのドラゴン、SSレア・エインシェント(LV 24)が、俺を睨んでいたから。  
 開けた大口に、黒い粒子のような光が集まってゆく。 
 
 シュゥゥゥ……。

 ヤバい!
 真横に飛んだが、放たれた直径10メーターの高熱線が半身をかする。
 50メートル先の地面に身体をぶつけ、2,3度弾み転がって止まった。

「な……っ!?」

 あまりの激痛に、身体を見て愕然とした。
 下半分が溶け落ちていたから。
 核が残っていたのが奇跡だ。

 再びSSレア・エインシェントが大きく息を吸い込む。黒粒子が収束してゆく。

 こ、殺される……。

「ギュ――ッ!!」

 叫んだのはビトスライムだ。
 触手を地面に突き刺し、バネにしてエインシェントに向けて飛んだ。
 地上50メートル付近のエインシェントに着体し、そのまま頭部まで駆け上がる。
 触手で大型の斧を作成し叩き付けた。

 ガッキ――ンッッ!!

 外皮の硬度に負けて跳ね返る。 
 今度は触手を細く針状にして突き出す。
 
 僕の戦い方を一度見ただけで、もう真似してる。 

 上手く刺ささったようで、エインシェントが首を振り、暴れだした。
 翼の関節部分から生えた手でスライムを剥ぎ取ろうとするが、
 ビトスライムは身体を薄く広くしてエインシェントに密着して、新しく触手を作り同様に突き刺した。

「いいぞ! 体内で大きくさせるんだ、触手を!」

 叫んだけど、言葉が理解できたか。
 ぎゅーとか言ってたよな。
 
「見てないで、お前も戦え!」

 なんだ、喋れるじゃないか。
 隠してたのか。

 なんて、考えているどころじゃないよな。

「わかった!」

 図書館の本で知ったけど、ドラゴン系エインシェントの皮膚は厚さ20センチ耐熱耐寒に強く、更に鋼鉄みたいな硬い鱗で覆われ、通常の攻撃ではびくともしない。
 そういった面を考えると、お父様はよくエインシェントの首を触手刀一振りで切断できたと思う。

 だけど、身体の内部は人間同様に柔らかい内蔵があり、そこが弱点となる。
 
 僕が地を4回蹴っただけでエインシェントの家屋ほどある右足まで来た。
 触手を細くし鱗の隙間に差し込む。斬るんじゃない、内部に侵入するだけで良い。

 鱗を抜けゴム状の皮膚突破した。

「よーし!」

 入った触手に、身体の体積全部を移動させる。
 全長100メートルもあるモンスターだ。
 右足の内部を少々切断したくらいで、生命活動は停止しない。
 ビトスライムみたいに脳に近ければ、一撃で仕留められるだろうが。

 つまり僕が右足の内部で暴れることでエインシェントの右足が不能になり、注意も僕に向くだろう。
 そうなればビトスライムもとどめを刺しやすくなる。
 脳を破壊だ。そう思っている。
 
 
 あっけなかった。
 約3分後、エンシェントは地響きと爆音をたてて倒れた。
 死因はビトスライムによる、脳破壊。

 レベルアップした。
 いっきに6つも。

「やったな~」

 人間社会に長くいたせいか、スライムの身体をしてても微笑んでしまう。
 心底嬉しいと、喜びの表情だったり、ぴょんぴょん弾んだり、無意識に表現してしまう。

「……」

 野生で育ったせいか、ビトスライムは無表情。
 だけど、僕が援護したのは分かっているだろう。
 一言あってもいいようなもんだけど……。

 いや、違う。

 ビトスライムが見上げているのは――。

 小山のような崩れ落ちたエインシェントの向こうだ。
 250メートル級のワイバーンタイプのSSレアエインシェントが2体。
 こちらに向け、黒光を収束させていた。
 
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