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★お友だち5人と その2
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「あれか?」
男子が訊ねます。
「そう、まだ化け物はいないけど、今日は勉強するはずだから、そろそろ登場するわよ」
化け物って……ちょっと酷い言い方。相手は人間でしょ。
それに『今日は勉強するはず』って、相手は学生さん? やたら詳しいけど……。
「あの……。まさか毎日覗いているの?」
あたしが訊ねると「毎日じゃないわよ。暇な時だけよねー」「「ねー」」と他の二人の女の子と顔を見合わせ笑いました。
それって毎日じゃない。
この子たちは塾もクラブもしてないから毎日暇。嫌な趣味しています。
もう戻ろう。スーパーでお買いものしているほうが、ずっと楽しい。
「あっ! 電気が点いたわ。でるわよ。でるわよ」
女の子がはしゃいで二階の窓に注目し、あたしの隣の青い眼の男子が双眼鏡を覗きました。
やれやれ。
「ほら。あれよ。化け物は」
笑う女の子が顎で示した先。その人は学習机に座ってお勉強を始めたのです。
兄さんと同じK大入試勉強……。
「わっ。本当だ。すげー顔っ!」
「でしょーっ。盗撮してチン百景に投稿しちゃおうかしら」
女子三人トリオは楽しく笑い合い、批判的だった男子も「おっ、すげー」と大興奮、隣の女の子の双眼鏡を借りてます。
青い瞳の男子も流されるように笑っていて、「ほら。君もみてみなよ」と双眼鏡をあたしの手に乗せました。
「……、……」
黙って受け取り覗くと、怖いお顔がアップに。横顔だけど十分凛々しいお姿。素敵です。
ここだったのですね。
ついに発見勇者さまの本拠地。あたしのお家から近くとは知りませんでした。
だけど見るだけで、近寄ることはできません。高いこの場所から見下ろしているだけ。
《ドラクエの隣村の入れないほこら》
勇者の剣が入っている宝箱が見えているだけで、鍵かクエスト完了しないと無理……みたいなものでしょうか。
本当なら嬉しくて、喜びのダンスをしたいところですが、今は心が重くて動けません。
「悪魔みたいな顔をしているね」
「違うわ、凶悪犯よ」
「そうね悪い事をしてそうね」
「化け物だと思う」
聞いたようなセリフ。
何が楽しいのでしょうか。だからどうしたと。いい加減にして欲しい。
瞳の奥がじーんとしてきて、勇者さまの勇士が滲んでしまって。
「ほら、あそこ。大きいクローゼットが怪しいのよ。誘拐した女の子を監禁していると思う」
「ええっ! それって犯罪じゃん」
「そう……。だけど証拠はないわ。だから、あたしたちがこうやって見張っているのよ」
「かっこいい」
「一度だけクローゼットが開いたのを目撃したわ。扉が邪魔で手前だけど、変な人形がたくさんあった」
「そうそう、透明なケースの中だったわ。奥には、監禁された女の子が酷い事をされているんだわ」
言いたい放題。酷い。酷すぎる……。
好きで生まれた容姿じゃないのだから。何も悪いことしていないムカデを、毛嫌いしているのと同じじゃない。踏み潰そうとするのと同じじゃない。
「これ、ありがと」
言葉だけの感謝と一緒に、男子に双眼鏡を返しました。ここには居られない。早く去りたい。
男の子のニコッとする青い瞳が、急に驚きに変わりました。
「どうしたの。何かあった!?」
突然叫んだので、皆があたしに注目しました。
「え……なんで? 大丈夫。愛里ちゃん」
「なになにやだ。愛里ちゃんどうしちゃったのっ?!」
途端に騒ぎ出し、何故かお口を手で覆っていたりして。
どうしたの? 何を驚いているのかしら。
自分の頬が濡れた感触がして、指の腹で目を触れると、ぽろぽろこぼれました。
なんだ。だからか。だからなのか。
でも……違う!
気を使うのはあたしじゃない!
傷付いたのは……。傷付けようとしていたのは……。
拳をぎゅっと握りしめ、立ち上がりました。そして、
「ばかぁ――――っ!」
思いっきり叫んだら、皆んなはきょとんとしていて、それがまた腹が立って、肩が身体が震えて。
胸の中から、何かがざわざわと囁いたような気がしました。
「ばかばかばかばかああああぁぁ――――――――っっ!!」
皆はお口を半開き、全然意味が分からないのでしょう。
女の子の双眼鏡を奪い取り、青い眼の男子のも持って、駆け出しました。
「えっ? あっ! ちょ、ちょっと待って、愛里ちゃ――ん」
後ろから叫ばれましたが、無視無視無視。
知らいない知らいない知らいない知らいない――っ!
双眼鏡がこの世からなくなればいいのにっ!
地面の木の葉を蹴散らし、全速力で薄暗い雑木林を走りました。
あたし絶対に止まりませんからっ!
でも、双眼鏡を二つも持っているので上手く走れません。5人が後ろから追い駆けて来ます。
このままじゃ追いつかれそうで、だから前の石を蹴りました。ひっくり返った石の裏面。双眼鏡を側に置いて手当たりしだいに石をひっくり返しました。
いない。いない。いない。今日に限って何故かいない。
湿気ているから絶対に居るはず。お友だちの足音が近づいてきて、ようやく発見。鷲掴みにして、後ろへ投げつけました。
「「きゃ――――っ!! ムカデっ!!」」
「ヤスデさんですって」
女の子たちは大騒ぎです。
あたしは地面に落ちたヤスデさんに、どうぞ踏まれないで下さいねと祈りつつ、つづいて連続で見つけた虫さんたちを、片っ端から投げました。
「「ちょっと、止めてっ! 愛里ちゃん!」」
お友だちは大喜びです。
律儀に気持ち悪いものに叫ぶ女の子たちを逆手に取った作戦。男子たちも一緒になって混乱しているのは想定外でした。
確かに怖がる女の子は可愛いく見えますが、あたしには出来そうにありません。
これが女子力と呼ぶのでしょうか、だったらあたしはレベル1。あぁ勇者さま~っ。初心者でも温かく見守ってくれるますよね。
そんなどうでもいい悲観的な想像を僅か二秒で駆け廻らせたあたしは、混乱しているお友だちを横眼に公園の階段を駆け降り、そのまま歩道を走りました。だいぶ後方からまだ追ってくる五人はもうへろへろみたですが、それでも「どうしたの~~ぉ? 愛里ちゃん~」としぶといです。
真っ直ぐ走り続けると、あった小さな交番にあたしは入りました。
「すません! 落し物拾いましたっ!」
男子が訊ねます。
「そう、まだ化け物はいないけど、今日は勉強するはずだから、そろそろ登場するわよ」
化け物って……ちょっと酷い言い方。相手は人間でしょ。
それに『今日は勉強するはず』って、相手は学生さん? やたら詳しいけど……。
「あの……。まさか毎日覗いているの?」
あたしが訊ねると「毎日じゃないわよ。暇な時だけよねー」「「ねー」」と他の二人の女の子と顔を見合わせ笑いました。
それって毎日じゃない。
この子たちは塾もクラブもしてないから毎日暇。嫌な趣味しています。
もう戻ろう。スーパーでお買いものしているほうが、ずっと楽しい。
「あっ! 電気が点いたわ。でるわよ。でるわよ」
女の子がはしゃいで二階の窓に注目し、あたしの隣の青い眼の男子が双眼鏡を覗きました。
やれやれ。
「ほら。あれよ。化け物は」
笑う女の子が顎で示した先。その人は学習机に座ってお勉強を始めたのです。
兄さんと同じK大入試勉強……。
「わっ。本当だ。すげー顔っ!」
「でしょーっ。盗撮してチン百景に投稿しちゃおうかしら」
女子三人トリオは楽しく笑い合い、批判的だった男子も「おっ、すげー」と大興奮、隣の女の子の双眼鏡を借りてます。
青い瞳の男子も流されるように笑っていて、「ほら。君もみてみなよ」と双眼鏡をあたしの手に乗せました。
「……、……」
黙って受け取り覗くと、怖いお顔がアップに。横顔だけど十分凛々しいお姿。素敵です。
ここだったのですね。
ついに発見勇者さまの本拠地。あたしのお家から近くとは知りませんでした。
だけど見るだけで、近寄ることはできません。高いこの場所から見下ろしているだけ。
《ドラクエの隣村の入れないほこら》
勇者の剣が入っている宝箱が見えているだけで、鍵かクエスト完了しないと無理……みたいなものでしょうか。
本当なら嬉しくて、喜びのダンスをしたいところですが、今は心が重くて動けません。
「悪魔みたいな顔をしているね」
「違うわ、凶悪犯よ」
「そうね悪い事をしてそうね」
「化け物だと思う」
聞いたようなセリフ。
何が楽しいのでしょうか。だからどうしたと。いい加減にして欲しい。
瞳の奥がじーんとしてきて、勇者さまの勇士が滲んでしまって。
「ほら、あそこ。大きいクローゼットが怪しいのよ。誘拐した女の子を監禁していると思う」
「ええっ! それって犯罪じゃん」
「そう……。だけど証拠はないわ。だから、あたしたちがこうやって見張っているのよ」
「かっこいい」
「一度だけクローゼットが開いたのを目撃したわ。扉が邪魔で手前だけど、変な人形がたくさんあった」
「そうそう、透明なケースの中だったわ。奥には、監禁された女の子が酷い事をされているんだわ」
言いたい放題。酷い。酷すぎる……。
好きで生まれた容姿じゃないのだから。何も悪いことしていないムカデを、毛嫌いしているのと同じじゃない。踏み潰そうとするのと同じじゃない。
「これ、ありがと」
言葉だけの感謝と一緒に、男子に双眼鏡を返しました。ここには居られない。早く去りたい。
男の子のニコッとする青い瞳が、急に驚きに変わりました。
「どうしたの。何かあった!?」
突然叫んだので、皆があたしに注目しました。
「え……なんで? 大丈夫。愛里ちゃん」
「なになにやだ。愛里ちゃんどうしちゃったのっ?!」
途端に騒ぎ出し、何故かお口を手で覆っていたりして。
どうしたの? 何を驚いているのかしら。
自分の頬が濡れた感触がして、指の腹で目を触れると、ぽろぽろこぼれました。
なんだ。だからか。だからなのか。
でも……違う!
気を使うのはあたしじゃない!
傷付いたのは……。傷付けようとしていたのは……。
拳をぎゅっと握りしめ、立ち上がりました。そして、
「ばかぁ――――っ!」
思いっきり叫んだら、皆んなはきょとんとしていて、それがまた腹が立って、肩が身体が震えて。
胸の中から、何かがざわざわと囁いたような気がしました。
「ばかばかばかばかああああぁぁ――――――――っっ!!」
皆はお口を半開き、全然意味が分からないのでしょう。
女の子の双眼鏡を奪い取り、青い眼の男子のも持って、駆け出しました。
「えっ? あっ! ちょ、ちょっと待って、愛里ちゃ――ん」
後ろから叫ばれましたが、無視無視無視。
知らいない知らいない知らいない知らいない――っ!
双眼鏡がこの世からなくなればいいのにっ!
地面の木の葉を蹴散らし、全速力で薄暗い雑木林を走りました。
あたし絶対に止まりませんからっ!
でも、双眼鏡を二つも持っているので上手く走れません。5人が後ろから追い駆けて来ます。
このままじゃ追いつかれそうで、だから前の石を蹴りました。ひっくり返った石の裏面。双眼鏡を側に置いて手当たりしだいに石をひっくり返しました。
いない。いない。いない。今日に限って何故かいない。
湿気ているから絶対に居るはず。お友だちの足音が近づいてきて、ようやく発見。鷲掴みにして、後ろへ投げつけました。
「「きゃ――――っ!! ムカデっ!!」」
「ヤスデさんですって」
女の子たちは大騒ぎです。
あたしは地面に落ちたヤスデさんに、どうぞ踏まれないで下さいねと祈りつつ、つづいて連続で見つけた虫さんたちを、片っ端から投げました。
「「ちょっと、止めてっ! 愛里ちゃん!」」
お友だちは大喜びです。
律儀に気持ち悪いものに叫ぶ女の子たちを逆手に取った作戦。男子たちも一緒になって混乱しているのは想定外でした。
確かに怖がる女の子は可愛いく見えますが、あたしには出来そうにありません。
これが女子力と呼ぶのでしょうか、だったらあたしはレベル1。あぁ勇者さま~っ。初心者でも温かく見守ってくれるますよね。
そんなどうでもいい悲観的な想像を僅か二秒で駆け廻らせたあたしは、混乱しているお友だちを横眼に公園の階段を駆け降り、そのまま歩道を走りました。だいぶ後方からまだ追ってくる五人はもうへろへろみたですが、それでも「どうしたの~~ぉ? 愛里ちゃん~」としぶといです。
真っ直ぐ走り続けると、あった小さな交番にあたしは入りました。
「すません! 落し物拾いましたっ!」
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