金盞花が散って

僕には二人の兄がいた。
一番上の兄は、飢えている僕らのために色んなものを盗む。弱い者いじめが嫌いで、僕らのために戦うヒーローな兄が僕は大好きだった。

二番目の兄は、マフィアの愛人をしている。家に帰ってこず、何をしているのかわからない。僕らから搾取する側の味方をする兄が僕は大嫌いだった。

11歳の僕は、力もなくただ守られているだけの無力な存在。そんな僕が僕は……。


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小説家になろうでも掲載してます。
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