17 / 50
第十七話 妨害工作
しおりを挟む
空気が張り詰めるとはこのことなのか……。振り返ることすら躊躇してしまう。それほどまでに凝縮された闇が、通路を埋め尽くさんばかりに溢れ返っていた。
やつらの動きは鈍いが、もし飲み込まれたら命はない。【転送】によって移動しつつ、地下二階にいるモンスターをかき集めた結果だ。取り零したのは1、2匹くらいで、多分この階層にいるモンスター全員集合していると思う。
――よし、例の場所が見えてきた。俺のような目にはもう誰も遭ってほしくはない。どうか間に合ってくれ……。
「だ、誰かあぁ! 助けてくれえええぇっ!」
叫びながら突き当り目がけて必死に走る。わざとだと思われないよう、悲壮感に満ちた顔で、時折足を縺れさせながら。正直めっちゃ怖いし、顔に出てると思うのでバレないはず……。
「……」
無事に処刑場を駆け抜けた。振り返るとモンスターの塊がどんどん削れていくのがわかる。シルウのスキルで浄化されてるっぽいな。とはいえ、これだけ擦ったんだからリンチどころじゃないはずだ。しかも、俺が向かってる十字路中央にはぞろぞろと人が集まってきている。
「ここです!」
「なんなんだよ、こんなところに何が……お、おいあのモンスターの量見ろよ!」
「すんげえ数!」
「なんであんなに溜まってんだ!?」
「誰かあそこで掃除してるっぽいな。よし、俺たちも協力するぞ!」
「「「おー!」」」
集まったやつらがこっちに向かってきたかと思うと、一気に通り過ぎてモンスターの群れへとなだれ込んでいった。よしよし、これだけいれば太刀打ちできるだろう。俺の思う通りに事は運んでるな。あとはリンチされていたであろう冒険者が無事であることを祈るのみだ。十字路に取り残されたミケが俺に走り寄ってくる。
「ミケ、よくやったぞ」
「ケイスさん、無事でよかったですぅ……」
「あ、ああ。俺たちも行こう!」
「はい!」
処刑場での戦いはまだ続いていた。加勢するべく、モンスターに向かって短剣を投げようとしたときだ。
「け、ケイスさん、あそこに……」
「……?」
ミケに腕を引っ張られて振り返ると、突き当りの壁に背中を凭れた少女がいた。頭部の両サイドに垂れた黒髪が激しく乱れ、服は大きめの胸が一部露出するほど破れており、腫れ上がった目は虚ろになっている。……間違いない。やつらが逃げたことでマガレットの隠蔽スキルが解除され、リンチされていた冒険者が見えるようになったんだ。かなり痛めつけられているが、幸いにもまだ溶かされてはいなかった。
「けほっ、けほっ……」
「もう大丈夫ですよ……!」
苦しそうに咳き込む少女をミケが背負う。
「ミケ、それは俺が……」
「いえ、私は何もしてませんから。ケイスさんの役に立ちたいんです」
「そ、そうか……」
「はい!」
そんなに無垢な笑顔を向けられちゃうとな……仕事を奪っちゃうのも気が引ける。自分の倍もありそうな少女を背負うのはきついだろうけど。
「……うぐ……」
魘されているのか、助けた少女はベッドの上で何度も呻いていた。
収集品の売却によって得た僅かな金でなんとか一泊できる宿をとったが、傷の手当まではできないでいる。せめて包帯くらは用意してやりたかったが仕方ない。
本当は教会で神父に回復系のスキルを使ってもらうのが一番いいんだが、傷薬よりもっと金がかかるからな。ミケがずっと彼女の手を握っているのは、少しでも安心させてあげようという心遣いだろう。健気なもんだ。
それにしても『サンクチュアリ』のやつら、人を玩具にして本当に許せないな……。リンチの対象が女の子に変わったのは、俺で懲りたせいだろうか? だとしたらシルウのやつ、俺の告白が相当効いてるっぽいな。いずれ必ずフラッシュバックさせてやるぞ……。
「……すぅぅ……」
ん……? 助けた少女の寝息が穏やかになってきたと思ったら、彼女の顔にあった傷や腫れがほとんどなくなっていた。これは、まさか……。タブレットでミケのスキル【回復力増大】を見てみる。
スキルの名称【回復力増大】
種類:回復系
精神力の消費:小
効果:自身の自然治癒能力が大幅に向上する。
隠し効果:精神力が大幅に残っていた場合に限り、それを最大限に使って自身のみ蘇生できる。また、他者の手に触れた場合、小程度の精神力消費で回復力を半分ほど譲渡することができる。
評価:A
ミケ、隠し効果が二つもあるのか。どっちも魅力的に思える。ダンジョンで注目されたためか、彼女のスキル評価がやたらと上がっているのも納得できる。
よし、早速ミケに教えてやらねば。
「ミケ、お前のスキル偉いことになってるぞ」
「……くぅ」
「……あ……」
なんだ、ミケまで気持ちよさそうに寝ていた。よっぽど疲れてたんだろうな。
……うーん、これからどうしようか。そうだ、暇潰しに冒険者交流掲示板を見てみよう。『サンクチュアリ』についての情報も新たに載ってるかもしれない。
431 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:34:09 ID:Ig4oxZ7q[1/2]
ルザークってやつが地下2階で大量のモンスターを引き連れてた。
しかも擦ってきたから注意しろよお前ら。
432 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:37:21 ID:hw98vVs2
>>431
それ俺も見たわ
尋常じゃないくらい溜まってたな
でもなんでそいつの仕業ってわかるんだ?
433 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:39:47 ID:Ig4oxZ7q[2/2]
>>432
現場で見てたからだよ。
つーかお前らルザークって知らないのか?
すげー評判悪いやつだよ。
434 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:42:03 ID:Ytr3456a
そんな雑魚知らん
435 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:44:47 ID:C5fdd9Ep[1/2]
オレ知ってるそいつww
確か東区のやつっしょ?w
あそこのやつらマジでキチガイだから!!!!
436 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:46:22 ID:oJX8413k
うは。。
東区かよ。。。
限りなく黒に近いなそりゃ
437 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:49:51 ID:mfd4iz0A
そいつとパーティー組んだことあるけど
別に悪い奴じゃなかったぞ
438 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:52:16 ID:C5fdd9Ep[2/2]
>>437
キチガイ区二丁目のルザーク君乙www
マイページにも鍵掛けちゃってるし真っ黒ですねwww
評判また悪くしときますねwwww
「……はあ」
……もう見るの止めた。逆に妨害工作食らってて偉く旗色が悪い。
間違いなく『サンクチュアリ』のやつらの仕業だ。俺の正体まではバレてないと思うが、わざと擦ったのはバレバレだったっぽいな。ルザークがろくなやつじゃないという情報を掴んだうえでこうして晒したんだろう。
もしやと思ってマイページにアクセスして評判のところを見ると、それまで2つだった★が5つになっていた。あーあ……。確か★5つでギルドマスターになる権利がなくなるんだ。これからやつらに敵性存在としてマークされるだろうし、この体での活動はしばらく控えるべきだな。
やつらの動きは鈍いが、もし飲み込まれたら命はない。【転送】によって移動しつつ、地下二階にいるモンスターをかき集めた結果だ。取り零したのは1、2匹くらいで、多分この階層にいるモンスター全員集合していると思う。
――よし、例の場所が見えてきた。俺のような目にはもう誰も遭ってほしくはない。どうか間に合ってくれ……。
「だ、誰かあぁ! 助けてくれえええぇっ!」
叫びながら突き当り目がけて必死に走る。わざとだと思われないよう、悲壮感に満ちた顔で、時折足を縺れさせながら。正直めっちゃ怖いし、顔に出てると思うのでバレないはず……。
「……」
無事に処刑場を駆け抜けた。振り返るとモンスターの塊がどんどん削れていくのがわかる。シルウのスキルで浄化されてるっぽいな。とはいえ、これだけ擦ったんだからリンチどころじゃないはずだ。しかも、俺が向かってる十字路中央にはぞろぞろと人が集まってきている。
「ここです!」
「なんなんだよ、こんなところに何が……お、おいあのモンスターの量見ろよ!」
「すんげえ数!」
「なんであんなに溜まってんだ!?」
「誰かあそこで掃除してるっぽいな。よし、俺たちも協力するぞ!」
「「「おー!」」」
集まったやつらがこっちに向かってきたかと思うと、一気に通り過ぎてモンスターの群れへとなだれ込んでいった。よしよし、これだけいれば太刀打ちできるだろう。俺の思う通りに事は運んでるな。あとはリンチされていたであろう冒険者が無事であることを祈るのみだ。十字路に取り残されたミケが俺に走り寄ってくる。
「ミケ、よくやったぞ」
「ケイスさん、無事でよかったですぅ……」
「あ、ああ。俺たちも行こう!」
「はい!」
処刑場での戦いはまだ続いていた。加勢するべく、モンスターに向かって短剣を投げようとしたときだ。
「け、ケイスさん、あそこに……」
「……?」
ミケに腕を引っ張られて振り返ると、突き当りの壁に背中を凭れた少女がいた。頭部の両サイドに垂れた黒髪が激しく乱れ、服は大きめの胸が一部露出するほど破れており、腫れ上がった目は虚ろになっている。……間違いない。やつらが逃げたことでマガレットの隠蔽スキルが解除され、リンチされていた冒険者が見えるようになったんだ。かなり痛めつけられているが、幸いにもまだ溶かされてはいなかった。
「けほっ、けほっ……」
「もう大丈夫ですよ……!」
苦しそうに咳き込む少女をミケが背負う。
「ミケ、それは俺が……」
「いえ、私は何もしてませんから。ケイスさんの役に立ちたいんです」
「そ、そうか……」
「はい!」
そんなに無垢な笑顔を向けられちゃうとな……仕事を奪っちゃうのも気が引ける。自分の倍もありそうな少女を背負うのはきついだろうけど。
「……うぐ……」
魘されているのか、助けた少女はベッドの上で何度も呻いていた。
収集品の売却によって得た僅かな金でなんとか一泊できる宿をとったが、傷の手当まではできないでいる。せめて包帯くらは用意してやりたかったが仕方ない。
本当は教会で神父に回復系のスキルを使ってもらうのが一番いいんだが、傷薬よりもっと金がかかるからな。ミケがずっと彼女の手を握っているのは、少しでも安心させてあげようという心遣いだろう。健気なもんだ。
それにしても『サンクチュアリ』のやつら、人を玩具にして本当に許せないな……。リンチの対象が女の子に変わったのは、俺で懲りたせいだろうか? だとしたらシルウのやつ、俺の告白が相当効いてるっぽいな。いずれ必ずフラッシュバックさせてやるぞ……。
「……すぅぅ……」
ん……? 助けた少女の寝息が穏やかになってきたと思ったら、彼女の顔にあった傷や腫れがほとんどなくなっていた。これは、まさか……。タブレットでミケのスキル【回復力増大】を見てみる。
スキルの名称【回復力増大】
種類:回復系
精神力の消費:小
効果:自身の自然治癒能力が大幅に向上する。
隠し効果:精神力が大幅に残っていた場合に限り、それを最大限に使って自身のみ蘇生できる。また、他者の手に触れた場合、小程度の精神力消費で回復力を半分ほど譲渡することができる。
評価:A
ミケ、隠し効果が二つもあるのか。どっちも魅力的に思える。ダンジョンで注目されたためか、彼女のスキル評価がやたらと上がっているのも納得できる。
よし、早速ミケに教えてやらねば。
「ミケ、お前のスキル偉いことになってるぞ」
「……くぅ」
「……あ……」
なんだ、ミケまで気持ちよさそうに寝ていた。よっぽど疲れてたんだろうな。
……うーん、これからどうしようか。そうだ、暇潰しに冒険者交流掲示板を見てみよう。『サンクチュアリ』についての情報も新たに載ってるかもしれない。
431 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:34:09 ID:Ig4oxZ7q[1/2]
ルザークってやつが地下2階で大量のモンスターを引き連れてた。
しかも擦ってきたから注意しろよお前ら。
432 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:37:21 ID:hw98vVs2
>>431
それ俺も見たわ
尋常じゃないくらい溜まってたな
でもなんでそいつの仕業ってわかるんだ?
433 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:39:47 ID:Ig4oxZ7q[2/2]
>>432
現場で見てたからだよ。
つーかお前らルザークって知らないのか?
すげー評判悪いやつだよ。
434 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:42:03 ID:Ytr3456a
そんな雑魚知らん
435 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:44:47 ID:C5fdd9Ep[1/2]
オレ知ってるそいつww
確か東区のやつっしょ?w
あそこのやつらマジでキチガイだから!!!!
436 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:46:22 ID:oJX8413k
うは。。
東区かよ。。。
限りなく黒に近いなそりゃ
437 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:49:51 ID:mfd4iz0A
そいつとパーティー組んだことあるけど
別に悪い奴じゃなかったぞ
438 名前:名無しの冒険者 投稿日:2117/11/02(木) 15:52:16 ID:C5fdd9Ep[2/2]
>>437
キチガイ区二丁目のルザーク君乙www
マイページにも鍵掛けちゃってるし真っ黒ですねwww
評判また悪くしときますねwwww
「……はあ」
……もう見るの止めた。逆に妨害工作食らってて偉く旗色が悪い。
間違いなく『サンクチュアリ』のやつらの仕業だ。俺の正体まではバレてないと思うが、わざと擦ったのはバレバレだったっぽいな。ルザークがろくなやつじゃないという情報を掴んだうえでこうして晒したんだろう。
もしやと思ってマイページにアクセスして評判のところを見ると、それまで2つだった★が5つになっていた。あーあ……。確か★5つでギルドマスターになる権利がなくなるんだ。これからやつらに敵性存在としてマークされるだろうし、この体での活動はしばらく控えるべきだな。
0
お気に入りに追加
360
あなたにおすすめの小説
道具屋のおっさんが勇者パーティーにリンチされた結果、一日を繰り返すようになった件。
名無し
ファンタジー
道具屋の店主モルネトは、ある日訪れてきた勇者パーティーから一方的に因縁をつけられた挙句、理不尽なリンチを受ける。さらに道具屋を燃やされ、何もかも失ったモルネトだったが、神様から同じ一日を無限に繰り返すカードを授かったことで開き直り、善人から悪人へと変貌を遂げる。最早怖い者知らずとなったモルネトは、どうしようもない人生を最高にハッピーなものに変えていく。綺麗事一切なしの底辺道具屋成り上がり物語。
ノーアビリティと宣告されたけど、実は一番大事なものを 盗める能力【盗聖】だったので無双する
名無し
ファンタジー
16歳になったら教会で良いアビリティを貰い、幼馴染たちと一緒にダンジョンを攻略する。それが子供の頃からウォールが見ていた夢だった。
だが、彼が運命の日に教会で受け取ったのはノーアビリティという現実と不名誉。幼馴染たちにも見限られたウォールは、いっそ盗賊の弟子にでもなってやろうと盗賊の隠れ家として噂されている山奥の宿舎に向かった。
そこでウォールが出会ったのは、かつて自分と同じようにノーアビリティを宣告されたものの、後になって強力なアビリティを得た者たちだった。ウォールは彼らの助力も得て、やがて最高クラスのアビリティを手にすることになる。
固有スキルが【空欄】の不遇ソーサラー、死後に発覚した最強スキル【転生】で生まれ変わった分だけ強くなる
名無し
ファンタジー
相方を補佐するためにソーサラーになったクアゼル。
冒険者なら誰にでも一つだけあるはずの強力な固有スキルが唯一《空欄》の男だった。
味方に裏切られて死ぬも復活し、最強の固有スキル【転生】を持っていたことを知る。
死ぬたびにダンジョンで亡くなった者として転生し、一つしか持てないはずの固有スキルをどんどん追加しながら、ソーサラーのクアゼルは最強になり、自分を裏切った者達に復讐していく。
外れスキル【削除&復元】が実は最強でした~色んなものを消して相手に押し付けたり自分のものにしたりする能力を得た少年の成り上がり~
名無し
ファンタジー
突如パーティーから追放されてしまった主人公のカイン。彼のスキルは【削除&復元】といって、荷物係しかできない無能だと思われていたのだ。独りぼっちとなったカインは、ギルドで仲間を募るも意地悪な男にバカにされてしまうが、それがきっかけで頭痛や相手のスキルさえも削除できる力があると知る。カインは一流冒険者として名を馳せるという夢をかなえるべく、色んなものを削除、復元して自分ものにしていき、またたく間に最強の冒険者へと駆け上がっていくのだった……。
学校ごと異世界に召喚された俺、拾ったスキルが強すぎたので無双します
名無し
ファンタジー
毎日のようにいじめを受けていた主人公の如月優斗は、ある日自分の学校が異世界へ転移したことを知る。召喚主によれば、生徒たちの中から救世主を探しているそうで、スマホを通してスキルをタダで配るのだという。それがきっかけで神スキルを得た如月は、あっという間に最強の男へと進化していく。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
幼馴染勇者パーティーに追放された鍛冶師、あらゆるものを精錬強化できる能力で無敵化する
名無し
ファンタジー
ハワードの精錬術は神精錬と呼ばれ、伝説の武器だけでなく醜い者の容姿、心の強度、食べ物の美味しさまで精錬できるほどだった。
優れた人材が集まる勇者パーティーの中でも飛び抜けた才覚の持ち主と言ってよかった。しかし、あるとき崖の上から落ちた勇者を救おうとして、神の手を損傷してしまう。
極めて繊細な技を要する神精錬ができなくなり、天才鍛冶師からただの凡庸な鍛冶師となって落ちぶれていく。幼馴染を勇者に寝取られた挙句、慕っていた者たちからも見放されて鍛冶師ハワードは全てを失う。
さらにダンジョンに呑み込まれ、彼は心身ともに絶望の淵へと引きずり込まれるが、そこで出会った剣聖の老人に教えを受け、かつての姿を取り戻していく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる