24 / 51
闇竜討伐の旅
24.一生の思い出(4)※
しおりを挟む
「はっ……あ……はぁ……」
息を整えるサフィアに、アーサーは触れるだけのキスを繰り返した。時間的にはそうでもないはずなのにすごく久しぶりな気がして、サフィアはやわらかいアーサーの唇に酔いしれる。もっと深く繋がりたくてサフィアが口を開くと、アーサーが舌を差し入れ、サフィアのそれに絡ませた。
「んっ……ふぅ……」
「はぁ…………ん、ふ……」
抱き合って、思うがままに舌を絡め合う。合間に漏れる二人の息はとても熱く、わずかに白い気がした。触れ合う舌はもちろん、ぴっとりと吸い付くように重なった肌も気持ち良い。たまに胸の飾りがアーサーの体に押し潰されて、サフィアは甘い吐息を漏らした。ずっとこうしていたいとも思うのに、サフィアの秘部はひくひくとうずいて、明らかにこの先を求めていた。
唇が離れて、アーサーが囁いた。
「俺のを入れても、平気だろうか」
「えっと、たぶん? だいじょう、ぶ……わ、わかんないけど……」
「痛かったら、ちゃんとやめる」
「……うん。あ、えっと、薬、あるから……わたし、飲むわ……」
「…………分かった。ありがとう」
避妊薬は男性が行為の前に飲むものと、女性があとから飲むものがある。旅の途中、何かあったときのため――特に聖女側は、まずないとは思うが不運に見舞われる可能性もゼロではない――支給されているし、常に揃えておくのだ。
アーサーが下着を脱いで、その陰部が晒される。初めて見る男性のそこをサフィアは直視できなくて、顔を逸らした。それでも気になって一度視線を向けて、その形と大きさに息をのむ。
――は、入るの? あれが……?
サフィアにとって、アーサーのそれは本当に自分の中に収まるのか心配になる大きさだった。比較対象がないので、アーサーのが他の人より大きいのか、それとも男性器が全てあのくらいなのかは分からなかったが、そんなことはどうでも良い。今目の前にあるものが入るのか――できれば痛みがなく――が問題なのだ。
正直怖かったが、さっきアーサーに大丈夫と言った手前、やっぱり無理とも言いづらくてサフィアは覚悟を決めた。少なくとも子供を持つ女性はみな経験しているわけだし、案外なんとかなるのかもしれない。指も怖かったのに痛くなかったし。
「サフィア。その……人間は、基本、向かい合ってするんだよな?」
「え? あ、うん……」
「分かった。ありがとう」
アーサーがサフィアの脚を広げ、その間に入った。
サフィアは先ほどのアーサーの言葉の意味を考えて……きっと森で育った彼にとって、性行為で一番初めに思い浮かぶのが獣たちの交尾なのでは、と気付いた。アーサーらしくもおもしろくて、肩の力が抜けてしまった。緊張がほぐれて、サフィアはドキドキしながらもアーサーを待つことができた。
アーサーは片手で自身のそれを持ち、もう片方の手でサフィアの秘部を広げ、狙いを定める。
「じゃあ、入れるぞ」
「う、うん」
「たぶん、力抜いたほうがいいんじゃないか?」
「そ、そうね」
思わず体が硬くなってしまっていた。サフィアは深呼吸を繰り返す。そして力が抜けたところで、アーサーが挿入した。
「っ……!」
めり、と広げられる感覚に息を詰まらせる。指よりも大きくて、その存在感は比べ物にならないくらいだった。
「痛いか?」
「……へ、へいき……」
「分かった。無理だったらすぐに言ってくれ」
正直なところ少し痛かったが、我慢できないほどではなかった。サフィアが頷くと、アーサーがゆっくりと腰を進めていく。
亀頭の一番太いところが入ってくるとき、反射的に下腹部に力が入った。サフィアは意識して静かに呼吸を繰り返して、体から力が抜けるようにする。そうしていると、ぬぐっと入り込んできた。それさえ乗り越えればあとは何の引っ掛かりもなく入ってきて、サフィアの秘部にアーサーの下生えが押し付けられる。
「ぜんぶ、入ったよ。サフィア」
アーサーの言葉に、サフィアの中がきゅっと締まる。サフィア自身は、ぼうっとアーサーを見上げることしかできなかった。
――ほ、ほんとに、入ってる……。
今まで生きてきてまったく意識したことのない臓器にアーサーが入って、広がっている。アーサーの熱も、時折脈打つそれの感覚も確かにあるのに、現実じゃないような心地だった。だって今、サフィアとアーサーは、ただの男と女として一つになっている。自分にこういうことをする相手ができるなんて、まったく想像できなかったのに。なんだか、奇跡の中にいるようだった。
「す、すまない。やっぱり痛かったか?」
ぽろりと涙を流すサフィアに、アーサーは慌てて体を引こうとした。
息を整えるサフィアに、アーサーは触れるだけのキスを繰り返した。時間的にはそうでもないはずなのにすごく久しぶりな気がして、サフィアはやわらかいアーサーの唇に酔いしれる。もっと深く繋がりたくてサフィアが口を開くと、アーサーが舌を差し入れ、サフィアのそれに絡ませた。
「んっ……ふぅ……」
「はぁ…………ん、ふ……」
抱き合って、思うがままに舌を絡め合う。合間に漏れる二人の息はとても熱く、わずかに白い気がした。触れ合う舌はもちろん、ぴっとりと吸い付くように重なった肌も気持ち良い。たまに胸の飾りがアーサーの体に押し潰されて、サフィアは甘い吐息を漏らした。ずっとこうしていたいとも思うのに、サフィアの秘部はひくひくとうずいて、明らかにこの先を求めていた。
唇が離れて、アーサーが囁いた。
「俺のを入れても、平気だろうか」
「えっと、たぶん? だいじょう、ぶ……わ、わかんないけど……」
「痛かったら、ちゃんとやめる」
「……うん。あ、えっと、薬、あるから……わたし、飲むわ……」
「…………分かった。ありがとう」
避妊薬は男性が行為の前に飲むものと、女性があとから飲むものがある。旅の途中、何かあったときのため――特に聖女側は、まずないとは思うが不運に見舞われる可能性もゼロではない――支給されているし、常に揃えておくのだ。
アーサーが下着を脱いで、その陰部が晒される。初めて見る男性のそこをサフィアは直視できなくて、顔を逸らした。それでも気になって一度視線を向けて、その形と大きさに息をのむ。
――は、入るの? あれが……?
サフィアにとって、アーサーのそれは本当に自分の中に収まるのか心配になる大きさだった。比較対象がないので、アーサーのが他の人より大きいのか、それとも男性器が全てあのくらいなのかは分からなかったが、そんなことはどうでも良い。今目の前にあるものが入るのか――できれば痛みがなく――が問題なのだ。
正直怖かったが、さっきアーサーに大丈夫と言った手前、やっぱり無理とも言いづらくてサフィアは覚悟を決めた。少なくとも子供を持つ女性はみな経験しているわけだし、案外なんとかなるのかもしれない。指も怖かったのに痛くなかったし。
「サフィア。その……人間は、基本、向かい合ってするんだよな?」
「え? あ、うん……」
「分かった。ありがとう」
アーサーがサフィアの脚を広げ、その間に入った。
サフィアは先ほどのアーサーの言葉の意味を考えて……きっと森で育った彼にとって、性行為で一番初めに思い浮かぶのが獣たちの交尾なのでは、と気付いた。アーサーらしくもおもしろくて、肩の力が抜けてしまった。緊張がほぐれて、サフィアはドキドキしながらもアーサーを待つことができた。
アーサーは片手で自身のそれを持ち、もう片方の手でサフィアの秘部を広げ、狙いを定める。
「じゃあ、入れるぞ」
「う、うん」
「たぶん、力抜いたほうがいいんじゃないか?」
「そ、そうね」
思わず体が硬くなってしまっていた。サフィアは深呼吸を繰り返す。そして力が抜けたところで、アーサーが挿入した。
「っ……!」
めり、と広げられる感覚に息を詰まらせる。指よりも大きくて、その存在感は比べ物にならないくらいだった。
「痛いか?」
「……へ、へいき……」
「分かった。無理だったらすぐに言ってくれ」
正直なところ少し痛かったが、我慢できないほどではなかった。サフィアが頷くと、アーサーがゆっくりと腰を進めていく。
亀頭の一番太いところが入ってくるとき、反射的に下腹部に力が入った。サフィアは意識して静かに呼吸を繰り返して、体から力が抜けるようにする。そうしていると、ぬぐっと入り込んできた。それさえ乗り越えればあとは何の引っ掛かりもなく入ってきて、サフィアの秘部にアーサーの下生えが押し付けられる。
「ぜんぶ、入ったよ。サフィア」
アーサーの言葉に、サフィアの中がきゅっと締まる。サフィア自身は、ぼうっとアーサーを見上げることしかできなかった。
――ほ、ほんとに、入ってる……。
今まで生きてきてまったく意識したことのない臓器にアーサーが入って、広がっている。アーサーの熱も、時折脈打つそれの感覚も確かにあるのに、現実じゃないような心地だった。だって今、サフィアとアーサーは、ただの男と女として一つになっている。自分にこういうことをする相手ができるなんて、まったく想像できなかったのに。なんだか、奇跡の中にいるようだった。
「す、すまない。やっぱり痛かったか?」
ぽろりと涙を流すサフィアに、アーサーは慌てて体を引こうとした。
44
お気に入りに追加
305
あなたにおすすめの小説
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
大嫌いな次期騎士団長に嫁いだら、激しすぎる初夜が待っていました
扇 レンナ
恋愛
旧題:宿敵だと思っていた男に溺愛されて、毎日のように求められているんですが!?
*こちらは【明石 唯加】名義のアカウントで掲載していたものです。書籍化にあたり、こちらに転載しております。また、こちらのアカウントに転載することに関しては担当編集さまから許可をいただいておりますので、問題ありません。
――
ウィテカー王国の西の辺境を守る二つの伯爵家、コナハン家とフォレスター家は長年に渡りいがみ合ってきた。
そんな現状に焦りを抱いた王家は、二つの伯爵家に和解を求め、王命での結婚を命じる。
その結果、フォレスター伯爵家の長女メアリーはコナハン伯爵家に嫁入りすることが決まった。
結婚相手はコナハン家の長男シリル。クールに見える外見と辺境騎士団の次期団長という肩書きから女性人気がとても高い男性。
が、メアリーはそんなシリルが実は大嫌い。
彼はクールなのではなく、大層傲慢なだけ。それを知っているからだ。
しかし、王命には逆らえない。そのため、メアリーは渋々シリルの元に嫁ぐことに。
どうせ愛し愛されるような素敵な関係にはなれるわけがない。
そう考えるメアリーを他所に、シリルは初夜からメアリーを強く求めてくる。
――もしかして、これは嫌がらせ?
メアリーはシリルの態度をそう受け取り、頑なに彼を拒絶しようとするが――……。
「誰がお前に嫌がらせなんかするかよ」
どうやら、彼には全く別の思惑があるらしく……?
*WEB版表紙イラストはみどりのバクさまに有償にて描いていただいたものです。転載等は禁止です。
気付いたら異世界の娼館に売られていたけど、なんだかんだ美男子に救われる話。
sorato
恋愛
20歳女、東京出身。親も彼氏もおらずブラック企業で働く日和は、ある日突然異世界へと転移していた。それも、気を失っている内に。
気付いたときには既に娼館に売られた後。娼館の店主にお薦め客候補の姿絵を見せられるが、どの客も生理的に受け付けない男ばかり。そんな中、日和が目をつけたのは絶世の美男子であるヨルクという男で――……。
※男は太っていて脂ぎっている方がより素晴らしいとされ、女は細く印象の薄い方がより美しいとされる美醜逆転的な概念の異世界でのお話です。
!直接的な行為の描写はありませんが、そういうことを匂わす言葉はたくさん出てきますのでR15指定しています。苦手な方はバックしてください。
※小説家になろうさんでも投稿しています。
クソつよ性欲隠して結婚したら草食系旦那が巨根で絶倫だった
山吹花月
恋愛
『穢れを知らぬ清廉な乙女』と『王子系聖人君子』
色欲とは無縁と思われている夫婦は互いに欲望を隠していた。
◇ムーンライトノベルズ様へも掲載しております。
睡姦しまくって無意識のうちに落とすお話
下菊みこと
恋愛
ヤンデレな若旦那様を振ったら、睡姦されて落とされたお話。
安定のヤンデレですがヤンデレ要素は薄いかも。
ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。
氷獄の中の狂愛─弟の執愛に囚われた姉─
イセヤ レキ
恋愛
※この作品は、R18作品です、ご注意下さい※
箸休め作品です。
がっつり救いのない近親相姦ものとなります。
(双子弟✕姉)
※メリバ、近親相姦、汚喘ぎ、♡喘ぎ、監禁、凌辱、眠姦、ヤンデレ(マジで病んでる)、といったキーワードが苦手な方はUターン下さい。
※何でもこい&エロはファンタジーを合言葉に読める方向けの作品となります。
※淫語バリバリの頭のおかしいヒーローに嫌悪感がある方も先に進まないで下さい。
注意事項を全てクリアした強者な読者様のみ、お進み下さい。
溺愛/執着/狂愛/凌辱/眠姦/調教/敬語責め
孤独なメイドは、夜ごと元国王陛下に愛される 〜治験と言う名の淫らなヒメゴト〜
当麻月菜
恋愛
「さっそくだけれど、ここに座ってスカートをめくりあげて」
「はい!?」
諸般の事情で寄る辺の無い身の上になったファルナは、街で見かけた求人広告を頼りに面接を受け、とある医師のメイドになった。
ただこの医者──グリジットは、顔は良いけれど夜のお薬を開発するいかがわしい医者だった。しかも元国王陛下だった。
ファルナに与えられたお仕事は、昼はメイド(でもお仕事はほとんどナシ)で夜は治験(こっちがメイン)。
治験と言う名の大義名分の下、淫らなアレコレをしちゃう元国王陛下とメイドの、すれ違ったり、じれじれしたりする一線を越えるか超えないか微妙な夜のおはなし。
※ 2021/04/08 タイトル変更しました。
※ ただただ私(作者)がえっちい話を書きたかっただけなので、設定はふわっふわです。お許しください。
※ R18シーンには☆があります。ご注意ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる