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トラリア王国の食糧不足
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シャルド殿下との婚約が決まった翌日。
ルシアナは朝から机にかじりつき、侍従の甘い誘惑(スコーン&紅茶のセット)にも耐えながら、必死に課題に向き合った。
七歳向きの課題だが、それでも四日分ともなると量が多い。
「終わりました! 確認をお願いします!」
「はい、できています。よく頑張りましたね、ルシアナお嬢様」
家庭教師として呼ばれていたハインツは、ルシアナにそう言った。
「ありがとうございます、ハインツ先生」
「紅茶をお淹れしましょうか? お嬢様、侍女が声をかけたとき、随分とそわそわしていらっしゃいましたからね」
「そんな、ハインツ先生に頼めませんわ」
そう言って、ルシアナは部屋にいた侍女に紅茶の準備をするように頼んだ。
ルシアナが紅茶を淹れようとすると、先ほどルシアナがハインツに言ったのと同じように、「お嬢様がなさることではありません」と怒られてしまう。
ハインツは、侯爵家の四男である。爵位を継ぐことができない彼は、十五歳の時から王立研究所で働き始めたが、週に一度、こうしてルシアナの勉強を見てくれている。
前世だとこれからも一年間はルシアナの家庭教師を務めることになる人物である。
(あれ? ハインツ先生が家庭教師を辞めたのは何故だったかしら?)
ルシアナの我儘にも笑って接してくれたハインツは、当時はやりにくい相手だと思っていたが、いまになってみれば素敵な先生である。
研究ばかりで寝ぐせがボサボサ、メガネもズレてどこか情けないところがあり、仕事をしながら寝てしまったのか、顔にインクを付けて現れたこともあった。
そのため、男性に免疫のないルシアナでも、気軽に接することができた。もっとも、そのだらしなさのせいで、ルシアナの男性への抗体を作ることもできなかったが。
「そういえば、お嬢様は先日、町に出かけられたそうですが、どうでしたか?」
「とても賑やかだと感じました。活気に溢れ、人々は笑顔で歩いていました」
「そうですか、それはいい体験をしましたね」
「ただ、食料の値段が少し高い気がしました。やはり王都は物価が高いのでしょうか?」
ルシアナは思ったことをそのまま述べた。
前世の修道院時代は貧しい思いをしていたので、小麦の値段が一割上がっただけでも死活問題であった。だが、王都の小麦の値段は、一割どころか、ルシアナが知る小麦の値段の五割増しで売られていた。
「なるほど、良い洞察力ですね。確かに王都の食料の値段は高いです。では、それについて勉強をしましょう」
「はい」
「物の値段はどうやって決まると思いますか?」
「――? それを買いたいと思う人がお金を出してでも買いたいと思える値段と、それを売りたいと思う人がその額でなら売ってもいいと思える値段、それぞれを探り合って決めている……という感じですか?」
「ははは、確かに個人と個人の商売だったらそれで合っています。では、お嬢様に質問です。小麦を銅貨十枚で売っていたとします。商人はそれで売っても十分利益が出ますが、しかし、その値段で売り続けると、やがて商品が無くなって売り切れてしまいました。さて、商人は全部売れてよかったと思うでしょうか?」
「え? それはよかったと……あ、いえ、もっと小麦を仕入れておけばよかったと思うでしょうね。売り切れてしまったことで、その後商売ができなくなってしまいます」
「素晴らしいです。では、小麦がその日、それ以上仕入れられないというときは?」
「…………小麦の値段を上げる?」
ルシアナが考え、そして言った。
その横で、侍女がルシアナとハインツに紅茶をスコーンを差し出す。
「はい、その通りです。小麦が高ければ売れる量も減りますから、簡単に売り切れなくなります」
「つまり、王都は小麦をそれ以上仕入れられない状況にあるのですか? 最近の収穫量が減ったとか?」
「いえ、小麦の収穫量は例年通りです。ただ、人口が増加し、客の数が増えたのです。そのため、小麦の値段が上がり、貧しい者はパンも食べられなくなりました」
「……そういうことですか。小麦がなかったら、スコーンも食べられませんものね」
ルシアナがそう言って、目の前に置かれたスコーンを見た。
「どうなさったのですか?」
「いえ、少し前にとある伯爵令嬢にも同じ話をしたのですが、その方は、『パンがなければケーキを召し上がればいいではありませんか』と真面目におっしゃったもので」
それを聞いて、ルシアナは一緒に笑えなかった。
何故なら、修道院に入ったルシアナが、他の修道女から料理を教わったときのこと。
いろんな料理の作り方を聞いて「え? パンってこんな粉から作られるのですか?」と言って笑われたことがあったから。
それを思い出し、過去の恥を水に流したいという気持ちからか、紅茶を一気に口の中に入れ、少し舌が火傷した。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
「ええ。ならば畑の面積を広げればいい、農民を増やせばいい――というのは貴族の傲慢なのでしょうね」
「はい。土地には限りがありますから、たとえ増やすことができても、いつかは破綻します。王都に住む人を地方に分散させなければいけませんね」
「人が少なくなれば食糧も余る……ということですか。三圃制でも追いつかない食糧不足となると、それも考えなくてはいけませんね」
ルシアナが何気なく言った、その言葉をハインツは聞き逃さなかった。
「お嬢様、三圃制とは一体なんですか?」
「え? えっと、畑を三つに区切って、一つは春に大麦や豆などの種を、一つは秋に小麦やライ麦の種を、一つは休閑地として家畜を育て、それを一年ごとに交代させていく制度です」
「夏に豆や大麦……確かにこの地方では――」
「……あの、ハインツ先生?」
「少し黙っていてください!」
「ひっ」
ハインツが大声で言うもので、ルシアナは思わず声を上げた。側に仕えていた侍女が注意しようと思ったが、ハインツから出ている声を掛けるなというオーラがそれを許さない。
ルシアナは忘れていた。
現在、トラリア王国および周辺国の農業は、秋に小麦やライ麦の種を撒き、冬に育てる二圃制が主な農法であることを。だが、それはここから遥か南の地域――冬に雨が降る地域で始まった農法であり、主に夏に雨が降るこの地域には合わないことを。
その弱点を補うため、トラリア王国で三圃制が導入されたのだが、それは前世のルシアナにとっては過去の話であっても、この世界では今から四年後のことである。
翌年、とある学者によってこの三圃制が提言され、王家主導のもと実験が行われ、成果が出た四年後からほぼすべての農地でこの三圃制が導入された。
最初は混乱したものの、直ぐに落ち着きを取り戻し、結果、トラリア王国は食糧不足から脱した。
そして、前世において、この三圃制を提言した学者というのが、ハインツであった。
彼がルシアナの家庭教師を辞めたのは、提言した本人である彼が、この実証実験の指揮を執る事になったからである。
「お嬢様、少し用事ができましたので、私はこれで失礼します」
「はぁ……」
ルシアナはハインツを見送って、結局彼が手を付けずに皿に残ったスコーンを見た。
人が少なくなれば、食糧が余るという言葉を思い出す。
でも、どうせなら、ハインツと話をしながら食べたかったなと思い、人を減らすより、食糧を増やす方法はないものかと考える。
そのルシアナの願いが聞き届けられたのか、三圃制はルシアナの知る歴史より一年早く始まることとなり、食糧が十分国民に行きわたるようになる。
だが、その代償として、ハインツは翌日、研究に専念するために家庭教師の職を辞し、一緒にスコーンを食べるというルシアナの些細な願いの方が届かなくなる。
そして、後の世の歴史書において、三圃制の祖として記されるはずのハインツの名が、ルシアナの名前に変わってしまうのだが、それは今のルシアナには何の関係もない話だ。
「スコーン美味しいです」
ルシアナは朝から机にかじりつき、侍従の甘い誘惑(スコーン&紅茶のセット)にも耐えながら、必死に課題に向き合った。
七歳向きの課題だが、それでも四日分ともなると量が多い。
「終わりました! 確認をお願いします!」
「はい、できています。よく頑張りましたね、ルシアナお嬢様」
家庭教師として呼ばれていたハインツは、ルシアナにそう言った。
「ありがとうございます、ハインツ先生」
「紅茶をお淹れしましょうか? お嬢様、侍女が声をかけたとき、随分とそわそわしていらっしゃいましたからね」
「そんな、ハインツ先生に頼めませんわ」
そう言って、ルシアナは部屋にいた侍女に紅茶の準備をするように頼んだ。
ルシアナが紅茶を淹れようとすると、先ほどルシアナがハインツに言ったのと同じように、「お嬢様がなさることではありません」と怒られてしまう。
ハインツは、侯爵家の四男である。爵位を継ぐことができない彼は、十五歳の時から王立研究所で働き始めたが、週に一度、こうしてルシアナの勉強を見てくれている。
前世だとこれからも一年間はルシアナの家庭教師を務めることになる人物である。
(あれ? ハインツ先生が家庭教師を辞めたのは何故だったかしら?)
ルシアナの我儘にも笑って接してくれたハインツは、当時はやりにくい相手だと思っていたが、いまになってみれば素敵な先生である。
研究ばかりで寝ぐせがボサボサ、メガネもズレてどこか情けないところがあり、仕事をしながら寝てしまったのか、顔にインクを付けて現れたこともあった。
そのため、男性に免疫のないルシアナでも、気軽に接することができた。もっとも、そのだらしなさのせいで、ルシアナの男性への抗体を作ることもできなかったが。
「そういえば、お嬢様は先日、町に出かけられたそうですが、どうでしたか?」
「とても賑やかだと感じました。活気に溢れ、人々は笑顔で歩いていました」
「そうですか、それはいい体験をしましたね」
「ただ、食料の値段が少し高い気がしました。やはり王都は物価が高いのでしょうか?」
ルシアナは思ったことをそのまま述べた。
前世の修道院時代は貧しい思いをしていたので、小麦の値段が一割上がっただけでも死活問題であった。だが、王都の小麦の値段は、一割どころか、ルシアナが知る小麦の値段の五割増しで売られていた。
「なるほど、良い洞察力ですね。確かに王都の食料の値段は高いです。では、それについて勉強をしましょう」
「はい」
「物の値段はどうやって決まると思いますか?」
「――? それを買いたいと思う人がお金を出してでも買いたいと思える値段と、それを売りたいと思う人がその額でなら売ってもいいと思える値段、それぞれを探り合って決めている……という感じですか?」
「ははは、確かに個人と個人の商売だったらそれで合っています。では、お嬢様に質問です。小麦を銅貨十枚で売っていたとします。商人はそれで売っても十分利益が出ますが、しかし、その値段で売り続けると、やがて商品が無くなって売り切れてしまいました。さて、商人は全部売れてよかったと思うでしょうか?」
「え? それはよかったと……あ、いえ、もっと小麦を仕入れておけばよかったと思うでしょうね。売り切れてしまったことで、その後商売ができなくなってしまいます」
「素晴らしいです。では、小麦がその日、それ以上仕入れられないというときは?」
「…………小麦の値段を上げる?」
ルシアナが考え、そして言った。
その横で、侍女がルシアナとハインツに紅茶をスコーンを差し出す。
「はい、その通りです。小麦が高ければ売れる量も減りますから、簡単に売り切れなくなります」
「つまり、王都は小麦をそれ以上仕入れられない状況にあるのですか? 最近の収穫量が減ったとか?」
「いえ、小麦の収穫量は例年通りです。ただ、人口が増加し、客の数が増えたのです。そのため、小麦の値段が上がり、貧しい者はパンも食べられなくなりました」
「……そういうことですか。小麦がなかったら、スコーンも食べられませんものね」
ルシアナがそう言って、目の前に置かれたスコーンを見た。
「どうなさったのですか?」
「いえ、少し前にとある伯爵令嬢にも同じ話をしたのですが、その方は、『パンがなければケーキを召し上がればいいではありませんか』と真面目におっしゃったもので」
それを聞いて、ルシアナは一緒に笑えなかった。
何故なら、修道院に入ったルシアナが、他の修道女から料理を教わったときのこと。
いろんな料理の作り方を聞いて「え? パンってこんな粉から作られるのですか?」と言って笑われたことがあったから。
それを思い出し、過去の恥を水に流したいという気持ちからか、紅茶を一気に口の中に入れ、少し舌が火傷した。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
「ええ。ならば畑の面積を広げればいい、農民を増やせばいい――というのは貴族の傲慢なのでしょうね」
「はい。土地には限りがありますから、たとえ増やすことができても、いつかは破綻します。王都に住む人を地方に分散させなければいけませんね」
「人が少なくなれば食糧も余る……ということですか。三圃制でも追いつかない食糧不足となると、それも考えなくてはいけませんね」
ルシアナが何気なく言った、その言葉をハインツは聞き逃さなかった。
「お嬢様、三圃制とは一体なんですか?」
「え? えっと、畑を三つに区切って、一つは春に大麦や豆などの種を、一つは秋に小麦やライ麦の種を、一つは休閑地として家畜を育て、それを一年ごとに交代させていく制度です」
「夏に豆や大麦……確かにこの地方では――」
「……あの、ハインツ先生?」
「少し黙っていてください!」
「ひっ」
ハインツが大声で言うもので、ルシアナは思わず声を上げた。側に仕えていた侍女が注意しようと思ったが、ハインツから出ている声を掛けるなというオーラがそれを許さない。
ルシアナは忘れていた。
現在、トラリア王国および周辺国の農業は、秋に小麦やライ麦の種を撒き、冬に育てる二圃制が主な農法であることを。だが、それはここから遥か南の地域――冬に雨が降る地域で始まった農法であり、主に夏に雨が降るこの地域には合わないことを。
その弱点を補うため、トラリア王国で三圃制が導入されたのだが、それは前世のルシアナにとっては過去の話であっても、この世界では今から四年後のことである。
翌年、とある学者によってこの三圃制が提言され、王家主導のもと実験が行われ、成果が出た四年後からほぼすべての農地でこの三圃制が導入された。
最初は混乱したものの、直ぐに落ち着きを取り戻し、結果、トラリア王国は食糧不足から脱した。
そして、前世において、この三圃制を提言した学者というのが、ハインツであった。
彼がルシアナの家庭教師を辞めたのは、提言した本人である彼が、この実証実験の指揮を執る事になったからである。
「お嬢様、少し用事ができましたので、私はこれで失礼します」
「はぁ……」
ルシアナはハインツを見送って、結局彼が手を付けずに皿に残ったスコーンを見た。
人が少なくなれば、食糧が余るという言葉を思い出す。
でも、どうせなら、ハインツと話をしながら食べたかったなと思い、人を減らすより、食糧を増やす方法はないものかと考える。
そのルシアナの願いが聞き届けられたのか、三圃制はルシアナの知る歴史より一年早く始まることとなり、食糧が十分国民に行きわたるようになる。
だが、その代償として、ハインツは翌日、研究に専念するために家庭教師の職を辞し、一緒にスコーンを食べるというルシアナの些細な願いの方が届かなくなる。
そして、後の世の歴史書において、三圃制の祖として記されるはずのハインツの名が、ルシアナの名前に変わってしまうのだが、それは今のルシアナには何の関係もない話だ。
「スコーン美味しいです」
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