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第九章
大名からの招待
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僕――クルトがヤマトの国に来て十日が経った。
途中、ユーリシア――ユーキさんが購入した馬に僕が作った馬車を曳かせて旅をした。途中、乗っていた馬車が大名様や代官様の目に留まり、それを売った。
どうやら、ヤマトの国には馬車はないらしく、大名様たちは本来よりも遥かに高いヤマト金貨で買ってくれた。
そして、そのお金のほんの一部で僕が新しい馬車を作り、その馬車で移動をする。
すると、馬車が別の代官やお金持ちの目に留まり、大金を払って馬車を購入し、そのお金のほんの一部で僕がまた馬車を作る。
本来ならば、馬車を高値で買ってくれただけでも礼を言うべきなのに、紹介状や通行手形を貰い、安全に移動ができる。
そんな毎日を過ごしていた。
「(リーゼ、いま所持金いくらだ?)」
「(ヤマト金貨6000枚ですね。だいたいヤマト金貨一枚がヤマトの国の中流階級の方の月収ですから)」
「(年収500年分か……まぁ、クルトの作った馬車は乗り心地も快適な上に見た目もいいからな。宿に泊まる旅にお偉いさんや金持ちが押し寄せてくるのは勘弁だが)」
「(でも、お陰で有益な方たちとコネクションを作ることができました。情報もいろいろと集まってきましたよ)」
ユーキさんとリエさんが楽しそうに話している。
目的の桃源郷があると思われる場所まであと少しだ。
でも、桃源郷に関する情報が全然集まらないんだよね。
「琵琶天女クルミ様ご一行でしょうか?」
宿に併設された食堂でヤマト料理を食べていたら、侍らしい人が声をかけてきた。
「琵琶天女かはわかりませんが、クルミです」
「大名様がクルミ様の琵琶の演奏をご所望なさっています。是非お越し願えないでしょうか?」
このような提案は今回が初めてではない。
多分、この国は鎖国しているから異国の音楽家が珍しいのだろう。
僕の拙い演奏でも喜んで聞いてくれる。
最近は僕の演奏に合わせて、リエさんが踊ってくれるようになって、ますます人気になった。
僕たち侍様の話に応じて、大名様のところに向かった。
大名様はお屋敷ではなく、街の外の別邸にあるらしい。
ヤマトの国の特徴だけど、この国って城壁の外にも家が多いし、なんなら城壁のない街もあるんだよね。
大名様の屋敷が街の外っていうのは珍しいけれど、女性を囲うための家だと教えてもらった。
「クルミ、ちょっといいか?」
ユーキさんが声をかけてきた。
なんだろう? と思って耳を傾ける。
「この後なんだが……」
「……え?」
僕たちは屋敷の中に入った。
「こちらでお待ちください」
通されたのは畳の敷かれた大きな部屋だった。
座布団の上に座り、大名様が来るのを待つ。
その時だ。突然、煙が僕たちの真下から白い噴き出してきた。
「クルミ、リエ! ガスを吸うな! 罠だ!」
ユーキさんが立ち上がって叫ぶが、そのガスの位置から一番近かった彼女が一番最初に倒れてしまう。
そして、僕とリエさんも。
僕たちが倒れたのをどこかで見ていたのか、隣の部屋から二人の覆面姿の人達が現れた。一人は身長や体格から僕たちを案内した侍さんだと思う。
「カエデ様の話からして、厄介な連中だと思っていたが、思ったよりあっけなかったな」
「我らの作戦がそれだけ見事だったということだろう。しかし、この子が本当に男なのか? どう見ても美少女にしかみえないが、別人ってことはないよな?」
「いいや、逆に目的の男だろう。何しろ西の国ではこれが男だと知っていながらも愛好会ができるほどの人気らしいからな。しかし、勿体ない。これなら武家の連中に高く売れるのに傷つけてはいけないとか」
「武家の連中は男色家が多いからな。だが、一人は西の国の王族らしい。扱い方を誤ればことだ。さて、薬の効果が切れる前に縄で縛っておくか」
そう言って男の人が僕を縛ろうとその腕を掴もうとして――その手がすり抜けた。
「なっ!」
「はい、そこまでだ」
本物のユーキさんが覆面男の首に短剣を当てて言う。
「このっ!」
もう一人の覆面男がユーキさんに襲い掛かろうとするが、
「あなたは眠っていてください。はい、眠り薬です」
本物のリエさんが眠り薬を混ぜた水の入っている霧吹きを覆面男の顔にかけた。
すると、覆面男さんは一瞬で眠りに落ちた。
「バカなっ!? 我らにはいかなる毒も効かないはず」
「あなたもですか? 毒が効かない人がいるわけないじゃないですか」
胡蝶の効果が切れて、幻の僕たちの姿が消えて、本当の僕の姿が露になる。
「あら、凄く驚いていますね」
「どうやら胡蝶のことを知らなかったようですね。ダンゾウさんに聞いていないのでしょうか?」
「色々と情報を吐いてもらおうか」
と私が言ったとき、覆面男が突然もがき苦しみ始めた。
歯の裏にでも毒を隠していたのだろうか?
「クルミ、治療を」
「はい!」
僕は薬を男の身体に注射する。
すると、
「がはっ! な、バカな! あれは即座に死に至る薬。なんで俺は生きている」
「確かに心臓は止まっていましたね。でも、心臓が止まっても人間は直ぐに死ぬわけじゃないんです。心臓が止まって、血液が流れなくなり、身体中に栄養や酸素がいかなくなってそこから時間をかけて死んでいくんです。だから、直ぐに治療したら死ぬことはありません」
「何を言って……」
「では、自白剤を打ちますね」
「ま、待て! やめろ! それなら俺を殺――」
自白剤の入った注射器を指した。
ファントムさんが事前にユーキさんにこの地の大名や偉い人の情報を調べてくれていた。この地を治める大名さんは奥さん一筋の愛妻家で、絶対に他所に愛人を作るような人ではないらしい。
そのことに違和感を持ったユーキさんが、リエさんと相談して胡蝶を使って逆に罠に嵌めたということだ。
自白剤を打った結果、彼らはこのヤマトの国に古来からいる忍の一族らしい。
カエデという彼らの上官から、僕たち三人の情報を貰って、その特徴が僕たちに一致するから縛った。
胡蝶のことも知っていたが、胡蝶が匂いや体温、気配まで操ることができるのは知らなかったらしい。
情報がどうもチグハグだ。
ダンゾウさんならば絶対に知っていることを彼らは知らなかった。
そして、彼らもダンゾウさんのことは知らなかった。
「カエデというのは誰ですか?」
「ホムーロス王国に潜入していた草のまとめ役だ。草の一人が帝の後継を見つけたと連絡があった。そして、その後継を追ってくるから気を付けるようにという話も彼女から聞いた」
草のまとめ役ってことは、ダンゾウさんの上司に当たる人なのかもしれない。
途中、ユーリシア――ユーキさんが購入した馬に僕が作った馬車を曳かせて旅をした。途中、乗っていた馬車が大名様や代官様の目に留まり、それを売った。
どうやら、ヤマトの国には馬車はないらしく、大名様たちは本来よりも遥かに高いヤマト金貨で買ってくれた。
そして、そのお金のほんの一部で僕が新しい馬車を作り、その馬車で移動をする。
すると、馬車が別の代官やお金持ちの目に留まり、大金を払って馬車を購入し、そのお金のほんの一部で僕がまた馬車を作る。
本来ならば、馬車を高値で買ってくれただけでも礼を言うべきなのに、紹介状や通行手形を貰い、安全に移動ができる。
そんな毎日を過ごしていた。
「(リーゼ、いま所持金いくらだ?)」
「(ヤマト金貨6000枚ですね。だいたいヤマト金貨一枚がヤマトの国の中流階級の方の月収ですから)」
「(年収500年分か……まぁ、クルトの作った馬車は乗り心地も快適な上に見た目もいいからな。宿に泊まる旅にお偉いさんや金持ちが押し寄せてくるのは勘弁だが)」
「(でも、お陰で有益な方たちとコネクションを作ることができました。情報もいろいろと集まってきましたよ)」
ユーキさんとリエさんが楽しそうに話している。
目的の桃源郷があると思われる場所まであと少しだ。
でも、桃源郷に関する情報が全然集まらないんだよね。
「琵琶天女クルミ様ご一行でしょうか?」
宿に併設された食堂でヤマト料理を食べていたら、侍らしい人が声をかけてきた。
「琵琶天女かはわかりませんが、クルミです」
「大名様がクルミ様の琵琶の演奏をご所望なさっています。是非お越し願えないでしょうか?」
このような提案は今回が初めてではない。
多分、この国は鎖国しているから異国の音楽家が珍しいのだろう。
僕の拙い演奏でも喜んで聞いてくれる。
最近は僕の演奏に合わせて、リエさんが踊ってくれるようになって、ますます人気になった。
僕たち侍様の話に応じて、大名様のところに向かった。
大名様はお屋敷ではなく、街の外の別邸にあるらしい。
ヤマトの国の特徴だけど、この国って城壁の外にも家が多いし、なんなら城壁のない街もあるんだよね。
大名様の屋敷が街の外っていうのは珍しいけれど、女性を囲うための家だと教えてもらった。
「クルミ、ちょっといいか?」
ユーキさんが声をかけてきた。
なんだろう? と思って耳を傾ける。
「この後なんだが……」
「……え?」
僕たちは屋敷の中に入った。
「こちらでお待ちください」
通されたのは畳の敷かれた大きな部屋だった。
座布団の上に座り、大名様が来るのを待つ。
その時だ。突然、煙が僕たちの真下から白い噴き出してきた。
「クルミ、リエ! ガスを吸うな! 罠だ!」
ユーキさんが立ち上がって叫ぶが、そのガスの位置から一番近かった彼女が一番最初に倒れてしまう。
そして、僕とリエさんも。
僕たちが倒れたのをどこかで見ていたのか、隣の部屋から二人の覆面姿の人達が現れた。一人は身長や体格から僕たちを案内した侍さんだと思う。
「カエデ様の話からして、厄介な連中だと思っていたが、思ったよりあっけなかったな」
「我らの作戦がそれだけ見事だったということだろう。しかし、この子が本当に男なのか? どう見ても美少女にしかみえないが、別人ってことはないよな?」
「いいや、逆に目的の男だろう。何しろ西の国ではこれが男だと知っていながらも愛好会ができるほどの人気らしいからな。しかし、勿体ない。これなら武家の連中に高く売れるのに傷つけてはいけないとか」
「武家の連中は男色家が多いからな。だが、一人は西の国の王族らしい。扱い方を誤ればことだ。さて、薬の効果が切れる前に縄で縛っておくか」
そう言って男の人が僕を縛ろうとその腕を掴もうとして――その手がすり抜けた。
「なっ!」
「はい、そこまでだ」
本物のユーキさんが覆面男の首に短剣を当てて言う。
「このっ!」
もう一人の覆面男がユーキさんに襲い掛かろうとするが、
「あなたは眠っていてください。はい、眠り薬です」
本物のリエさんが眠り薬を混ぜた水の入っている霧吹きを覆面男の顔にかけた。
すると、覆面男さんは一瞬で眠りに落ちた。
「バカなっ!? 我らにはいかなる毒も効かないはず」
「あなたもですか? 毒が効かない人がいるわけないじゃないですか」
胡蝶の効果が切れて、幻の僕たちの姿が消えて、本当の僕の姿が露になる。
「あら、凄く驚いていますね」
「どうやら胡蝶のことを知らなかったようですね。ダンゾウさんに聞いていないのでしょうか?」
「色々と情報を吐いてもらおうか」
と私が言ったとき、覆面男が突然もがき苦しみ始めた。
歯の裏にでも毒を隠していたのだろうか?
「クルミ、治療を」
「はい!」
僕は薬を男の身体に注射する。
すると、
「がはっ! な、バカな! あれは即座に死に至る薬。なんで俺は生きている」
「確かに心臓は止まっていましたね。でも、心臓が止まっても人間は直ぐに死ぬわけじゃないんです。心臓が止まって、血液が流れなくなり、身体中に栄養や酸素がいかなくなってそこから時間をかけて死んでいくんです。だから、直ぐに治療したら死ぬことはありません」
「何を言って……」
「では、自白剤を打ちますね」
「ま、待て! やめろ! それなら俺を殺――」
自白剤の入った注射器を指した。
ファントムさんが事前にユーキさんにこの地の大名や偉い人の情報を調べてくれていた。この地を治める大名さんは奥さん一筋の愛妻家で、絶対に他所に愛人を作るような人ではないらしい。
そのことに違和感を持ったユーキさんが、リエさんと相談して胡蝶を使って逆に罠に嵌めたということだ。
自白剤を打った結果、彼らはこのヤマトの国に古来からいる忍の一族らしい。
カエデという彼らの上官から、僕たち三人の情報を貰って、その特徴が僕たちに一致するから縛った。
胡蝶のことも知っていたが、胡蝶が匂いや体温、気配まで操ることができるのは知らなかったらしい。
情報がどうもチグハグだ。
ダンゾウさんならば絶対に知っていることを彼らは知らなかった。
そして、彼らもダンゾウさんのことは知らなかった。
「カエデというのは誰ですか?」
「ホムーロス王国に潜入していた草のまとめ役だ。草の一人が帝の後継を見つけたと連絡があった。そして、その後継を追ってくるから気を付けるようにという話も彼女から聞いた」
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