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座談会という名のやりたい放題(作者への質問編)
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夕月星夜(以下・ゆ):皆様こんにちは、作者こと夕月です!
カーディナル(以下・カ):こんにちは、何故か作者に呼び出されてあしすたんとをさせられるらしいカーディナルです……ねぇ、あしすたんとってなに?
ゆ:助手です。今回は私の対話相手として呼んだので、いっぱい喋ってね。
カ:そもそもなんで僕? 印象薄いよね、書籍二巻目での初登場キャラでしょ。Web派の方とかほぼラストまで僕知らないじゃん。
ゆ:だからだよ? 好き勝手やるのに皆様がよく知ってる子だと弄ったら怒られちゃうでしょ。
カ:僕ならいいの!?」
ゆ:やだなー、カー君ってば。これも愛情だよ? 何気にお気に入りだよ? まあ最初にやって来たときは相当手を焼かされたけど。
カ:……待って、ちょっと待とうか。カー君って、なに?
ゆ:カーディナルって名称長すぎるから。
カ:うん、あのさ、僕別に黄色でも耳長でもないし、額に宝石もなければビームも出さないからね?
ゆ:でも私の中で君の印象はあの子入ってます。
カ:ホントに待って!?
ゆ:大丈夫、ぐっぐぐーとか言わなくてもちゃんと愛でてあげるから。
カ:ちょっと色々駄目すぎる発言ー! え、作者こういう性格なの? うわぁ……
ゆ:基本的にいじるの大好きだよ? 諦めろ☆
カ:諦めろ☆じゃないからっ! ああ、駄目だこのままじゃ作者の思い通りに手のひらで転がされる、ええと当初目的やるよっ!
ゆ:はいはい。じゃ、これ読んでね。
カ:オンライン物書き屋に30の質問……なにこれ?
ゆ:報告・使用に制限のない質問をネットから引っ張りました。このタイトルで検索かけると出ますので、気になる方は探してみてください。
カ:色々よくわからない言葉が聞こえたけど、つまり作者への質問だよね? 読めば答えてくってこと?
ゆ:そういうことです。じゃ、カー君よろしく!
カ:カー君やめてよ……
Q1 HNとその由来を教えてください。
ゆ:一番聞かれたくない質問が来た。
カ:しょっぱなだけど!?
ゆ:HNは夕月星夜、由来は……元々使っていたものと違うものを使いたくて、思いつかなかったから好きな時間帯にまつわる漢字を並べた結果こうなった。星夜はDNぽいからちょっと後悔してる。可愛いって言って貰ったりもしてるけど、そういう顔じゃないし。
カ:だからちょいちょい謎の言葉が……ええと、はんねってのがつまり名前ってことだね。夕月星夜って名前を自分でつけたけど、割と適当だったから後悔してるの? 馬鹿じゃないの?
ゆ:うっ
カ:その名前の作者を応援して貰ってるんでしょ? 応援してくれてる皆様に名前嫌いって言うのってさ、酷いことじゃないの? ……カー君って呼び名も、愛なんでしょ。
ゆ:……カー君が素敵な子過ぎて胸が痛い……
カ:忘れてるかもしれないけど、僕三十歳こえた大人ですから。
ゆ:あ、そっか……それで納得していいのな?
カ:はい、次行くよー
Q2 現在の代表作はなんですか。
ゆ:『恋愛ゲーム』
カ:『メイドから母になりました』だろう、そこ! 僕の立場!
ゆ:あはは、冗談冗談。皆様に愛されたこの作品が今の代表作です。
カ:まったく……
ゆ:でもどの作品も大事だよ?
カ:それは当たり前。でも、夕月星夜って言われて思い描いてもらえるのは『メイドから母になりました』なんだから、代表作はこれでしょう。
Q3 小説を書いたり読んだりする上で得意なジャンルや好きなジャンルを教えてください。
ゆ:得意……え、恋愛?
カ:『メイドから母になりました』も恋愛ものだよね。
ゆ:違うの、ファンタジーなの! 恋愛が主体じゃなかったの!
カ:え? 恋愛ものでしょう? ふぁんたじーが何かはわからないけど、どう見てもリリーとレオナール君の恋愛ものだよね?
ゆ:違うってば、どこかの誰かさんが暴走して!
カ:う、うん?
ゆ:何度言い聞かせても暴走して何回没ネタにしたか、規約オーバーしすぎで公開できないいいって何度叫んだか、ねえっ!
カ:……わかったから、泣かないでよ……
ゆ:うう……くすん。
カ:ごめんって。ほら、次行くよ。
Q4 逆に苦手なジャンルはなんですか。
ゆ:ホラーとか、ミステリー。ミステリーは好きだけど、難しすぎて書けない。ホラーは全般駄目。
カ:ほらー? みすてりー?
ゆ:ええと、幽霊とか悪霊とか出てきちゃう怖い系と、推理ものって言えばわかる?
カ:うん、わかった。怖いの駄目なの?
ゆ:寄ってくるんだもの!
カ:……うん?
ゆ:あのね、割とガチでその手の見えまくる人です。
カ:……え?
ゆ:夜の墓場とか、昼間でもいる時はいるから。心霊スポットは近寄るだけでアウトだし、逆に神社仏閣は行くと色々起こっちゃうんだよ。それまで完全に無風なのに私がお参りして最後の柏手打っただけで幕がばさばさ動き出すとか、奥州王のお墓参りした時は時期外れの揚羽蝶がずっと私にくっついてて、全部お参りし終わってから祀られてる神社行ったら急に姿が見えなくなったから変だなーって思いつつ神社の由来見たら、見えないところに揚羽蝶の彫がありますなんて書かれてた時の私の気持ち。
カ:ええと、つまりそういう系の出来事に遭遇する確率が高すぎると……あ、愛されてるってことでいいんじゃない?
ゆ:うん、最近開き直って来た。
Q5 尊敬する、又は好きな作家は誰ですか。
ゆ:作家だから、小説家だよね。深沢美潮先生を尊敬しているよ。好きな作家はいっぱいいすぎるけど、基本的に作者より作品に惚れる方が多いんだよね……
カ:んー、たとえば夕月星夜の『メイドから母になりました』が好きってこと?
ゆ:そうそう。だから、夢枕獏先生の『陰陽師』が好きです、とかってなる。
Q6 次の単語を使って文章を作ってみてください。(紅、叩き、浅はかな)
ゆ:いきなりお題きた!
カ:ほら、ちゃちゃっと何か考えてよ。
ゆ:えーと……『夜会で惚れたのだと会うたびに私を誘う彼が、いつもいつも綺麗だと私を褒める。唇に紅を乗せ、頬におしろいを叩き、目に大きく見えるよう線を引いた作り物でしかない私の顔を美しいというのは浅はかなことだと感じてしまう。外見ひとつ本当の私を知っていると言えないのに、何故惚れたと言えるのだろう。真の私を見て欲しいと、願うのはおかしいのだろうか……変わっていると言われるのにはもう慣れたけれど、考えてしまう。人は何をもって人を好きになるのだろう』
カ:長っ! 暗っ!
ゆ:この質問見てお手洗い行ってる間に即興で考えたから許してほしい。基本的に考え方ネガティブ多いんだよねー
Q7 あなたの文章の特徴はなんだと思いますか。
ゆ:体言止めと雑学。
カ:体言止め、書籍だと盛大に直されてるよね。
ゆ:ある程度は仕方ないね。でも、わざと韻を踏んでる部分とかは譲らないよ。
カ:割と妥協もしてるみたいだけどね。
Q8 影響をうけた小説や映画、漫画などはありますか。
ゆ:これ、作品? それとも物書きになるきっかけ?
カ:んー、物書きになるきっかけでいいんじゃない?
ゆ:じゃあ、久美沙織先生と冲方丁先生の小説家のなり方、かな。元々脳内で物語を自分流にアレンジするのが好きで書いてみたかったのもあるけど、高校時代にこの本を読んで本格的に目指し始めたから。
カ:なんというか、てんぷれっぽいの?
ゆ:どうだろう。私の場合は元々久美沙織先生が書いた竜の冒険シリーズのノベライズが好きで、その流れでたまたま読んだんだよね。そしたら、面白かったの。面白くて、ああ私も書いてみたいなーって。
カ:……書き方の本が面白かったの?
ゆ:わりと雑食だったからね。高校時代の図書館貸出年間記録保持者だよ、図書委員も一年副委員長、二、三年委員長で完全に牛耳ってたくらい本好き。ただ、母上からするとまだまだ浅い本好き。
カ:母上? まだまだ浅い?
ゆ:私は狭く深く、母上は広く浅くっていっても限度があるだろうって程度の深さまでは潜ってる。国語辞書読破してるしいまだに雑学増やしてるもの。生き字引だよ、あの知識量。
カ:生き字引って……
ゆ:この間何故か猿轡って言葉が出なくてこういう状況って言って教えて貰ったら、親を辞書にするなと怒られました。
カ:その前に何故猿轡って言葉を出そうとしたのかを問い詰めたいんだけど。
Q9 好きなことばはなんですか。
ゆ:毒。
カ:おいこら。
ゆ:いつぞやの学校での好きな言葉はなんですかで真面目に書いた覚えがある。
カ:通ったの?
ゆ:うん、通った。
カ:……作者の子供時代が謎すぎる……
Q10 小説を書く際に最も大切にしていることはなんですか。(テーマ、描写、娯楽性など)
ゆ:描写、かな。とにかくイメージしやすいように色とか形とかにはこだわってたりするね。ドレスとか外見とか。
カ:『メイドから母になりました』はリリー目線だよね。状況説明とかもこだわってる?
ゆ:うん、説明したくてもリリーがわからないことは憶測とかわからないって流したりするもの。三人称だとまた変わるけどね。
カ:それも面白いね。
Q11 次のうち、最初に決まるのはどれですか。(人物、世界背景、ストーリー)
ゆ:ストーリーかもしれない。
カ:普通は人物出来てからじゃないの?
ゆ:もちろん、こんなキャラっていうのは浮かぶけど、詳しく設定を作るのはストーリーが動いてからだったりするもの。リリーのお兄ちゃんとか後出しジャンケンです。
カ:……そういえば僕もそうだっけ。
ゆ:担当様からお声かけていただかなければ、まず生まれてないからね。
Q12 人物名を決める時に気をつけることはありますか。
ゆ:『メイドから母になりました』ではあんまりないんだけど、現代ものとか日本が舞台だとけっこう大事にしてる。
カ:じゃあ、宣伝も兼ねてどうぞ。
ゆ:えーと、『ぶっ壊せ!!』シリーズのメンバーはみんなそうだね。主要メンバーの名字はみんな水に関わる漢字を使ってるとか、主人公のデフォルト名が桃香なのも桃に『水蜜桃』って種類があって引っかけられるからだし。『リリカと優しい悪魔様』のメンバーは基本的に全員悪魔にかかわる人からっていうか、もはや悪魔だらけだからまんまだけどね。あ、カーディナルも一応意味があるんだよ?
カ:そうなの?
ゆ:枢機卿、まあこっちの世界での宗教で、二番目に偉い人たちを意味する言葉なんだよね。レオナールに対抗する魔法使いで、だけど本気で敵じゃなく試練って意味を持たせたいかなーって。
カ:ちゃんと、考えてつけてくれたんだ……ちょっと感動。
ゆ:あと、私の好きなお酒のひとつだったり。キール君の方が好きだけど。
カ:あれ、ちょっといい話だなって思ったのに最後が。
Q13 今まで小説に使用したネーミングで気に入ったものを教えてください。
ゆ:これはね、申し訳ないんだけど『リリカと優しい悪魔様』のリリカちゃんです。
カ:そうなの?
ゆ:ネタバレになるから詳しくは言えないんだけど、すっごい頑張って考えたの。そしたら、リリーと名前が似たり寄ったりになってしまってちょっとへこんだ。
カ:ふーん、ちなみにリリーの名前の由来は?
ゆ:響きと花言葉とイメージから。あんまり長い名前だと呼びにくいし、リリーって響きが可愛いでしょう? 百合の花は堂々としてるし荘厳とか威厳とかって意味もあるから、働く女性が胸を張ってる姿に似合うかなって。あと、慈愛って意味もあるから母親としてもいいかなとか。
カ:色々考えてるんだ。
ゆ:とにかく先に名前が出てくる人とかもいるけどね。
Q14 今まで小説に使用したセリフやフレーズで気に入ったものを教えてください。
ゆ:うーん……作者としては色々考えて使ってるから、これとはなかなか言い切れないかな。
カ:じゃあ、好きだって言われたセリフは?
ゆ:……レオナールの「ごめんね、リリー……君が好きだよ」かな。
カ:うわー、レオナール君ってばそんなこと言ったの!? ごめんねって、ごめんねってなに!?
ゆ:あ、カー君知らないんだっけ。リリーは過去に色々あって恋愛したくないって言ってたのね。で、レオナールもそれはわかってて、それでもいいよって言ってくれてたんだけど……一緒に過ごすうちにそれじゃ足りなくて、でも言ったらリリーが苦しむなってことも考えてて……で、耐えきれなくて言った言葉がこれ。
カ:え、え、なにそれ聞いてるこっちがうわああって顔覆って転がりたいよ!
ゆ:私も書いててうわああって顔覆って転がったから大丈夫。で、このセリフがレオナールらしくて好きって言って貰えたんだよね。あれは本当に嬉しかったなぁ。
カ:その人らしいって言い方は愛されてるって感じだもんねー
Q15 長編と短編、どちらが得意ですか。
ゆ:色々設定盛り込みたい派だから、長編かな。
カ:でも『ぶっ壊せ!』は最初短編でしょう?
ゆ:皆様に愛されて長編になりました。が、連載凍結してます。ごめんなさい……
カ:そっちも他のも、頑張ろうね。
Q16 オンライン小説独自の技法を積極的に使うほうですか。基本を守るほうですか。
ゆ:独自の技法ってなんだろう。
カ:\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
ゆ:!?
カ:……ごめん、顔文字ってやつとか使うのかなって思って一覧見てたらこんなの出て来た。
ゆ:あ、ああ、あーびっくりした!
カ:ごめん、本当にごめん。
ゆ:いや、大丈夫……そっか、そういうのか。じゃあ使わない、かな?
カ:多分使ってない、と思うよ。
Q17 プロ志望か趣味としてのみか、どちらですか。
ゆ:……あれ、引っ張ってくる質問間違えた?
カ:本、出したもんね。趣味とは言い切れないよね。
ゆ:確定申告しなくちゃならなくなったんだから、プロって言っていいよね?
カ:むしろ趣味のみですって言ったら怒られるよね、あちこちから。というか、元々本出せるようになりたかったんだよね?
ゆ:うん。幸運をつかんだ訳です。志望と言うか、プロです! い、言っちゃった……怒られないよね?
カ:多分。うん、きっと。
Q18 小説を書いていて、一番苦労するところはどこですか。
ゆ:スランプに入ってしまったとき。その先は物語が見えてるのに、その間を埋める部分が出てくれないの。
カ:埋めるんだ。
ゆ:目的地に着くまでの移動手段が見つからない、でもいいよ。
カ:なんとなくわかった。
ゆ:あと、キャラの暴走が止められないと本気で泣きたい。どれだけ没ネタにしたかなー、五万字分くらいは没ネタになったよ。
カ:わかりやすく言うと?
ゆ:『メイドから母になりました』十話分以上が没。
カ:ど、どんまい。
Q19 小説を書いていて、一番楽しいところはどこですか。
ゆ:一番楽しいっていうか、書いてること自体が楽しくて仕方ない。
カ:それもすごいねー
ゆ:でもしいて言うなら、「あ、これ面白いかも!」ってネタを思いついて頭の中フル回転してるとき。凄いわくわくするし、気持ちいいし、背筋がぞくぞくする。
カ:最後の方の表現が……
ゆ:いやもう本当、いいネタが浮かんだ時って正直快感そのものだから。
Q20 感想をもらったことはありますか。一番嬉しかった感想はなんですか。
ゆ:嬉しいことにいっぱいあります! 皆様ありがとう!
カ:毎日更新してた時期は凄かったみたいだね。
ゆ:どれも嬉しかったし、たまにきっついお言葉もあったけど、それも糧にしちゃえばいいよねっていう。最近は難癖みたいなのもきたけど、まあそれはそれで、と。
カ:気にしたら負けだろうね、あれは。
ゆ:あらすじに書いてあるじゃんダイジェスト、読んでから文句言われてもと正直思った。思ったけど、まあ気にしたら負けだもんね。
カ:ん、前向きいい子いい子。で、嬉しかった感想は?
ゆ:どれも嬉しかったけど、やっぱり「砂糖を吐くのが止まりません」とか、「砂糖が足りません」とか。
カ:甘いんだね。
ゆ:甘いんだよ。私じゃなくてどっかの誰かさんの暴走による結果だけど。
カ:意図してないんだ。
ゆ:勝手に暴走したんだよ……でもそれが受け入れられたのは嬉しかったなー
Q21 小説を書くためにする準備などはありますか。
ゆ:んー、基本的に音楽を聴く以外ないかな。どこでも書いちゃうから。
カ:じゃ、一番集中できる状況とかは?
ゆ:あー……好きな飲み物、大体は甘い紅茶で主にリ〇トンと、何か軽くつまめるものを用意したパソコン前で好きな音楽聞きながら一人の夜。だから太るんだけどな!
カ:自重しましょう。
ゆ:気を付けます、医者にも痩せろって言われるしね。親にも見つかったら怒られそうだし。
カ:あれ、一人暮らしじゃないんだ。
ゆ:うん、仕事してるけど実家から通ってるんだ。そのうち家は出るつもりだけど。
カ:引っ越し?
ゆ:……そのうち嫁入り、したいなと。時期こそ未定だけど、相手は、まあいるので。
カ:……ご両親の説得、頑張れって言えばいいのかな。
ゆ:あはは……うん、頑張るね。喧嘩しないように。
カ:いまのところ、するの前提?
ゆ:うちの娘はやらん、とか父上が言い出したら私がキレそうで……いや、男性恐怖症気味なんだよ、私。でも今の人なら大丈夫で、他の人嫌って言うか触られるのも嫌でさ。具合悪いと父上でさえ駄目な時あるんだよね……だから、本当に、反対とかしないでほしい。あの人にかかわる事で変な刺激すると私がぶちぎれてるから。実際母上に何回かやらかしてるし。父上にまでやりたくない。
カ:やっちゃったんだ……
ゆ:うん……笑って許してくれた母上だけど、本気で反省してる。反省はしてるけど、同じ状況になったら絶対にまたやるから、本気で私を刺激しないで、お願い。
カ:なかなか大変なんだねぇ、作者も。
Q22 小説を書くときにBGMを聞くなど、何かしていることはありますか。
ゆ:あれ、さっき答えちゃった。
カ:あー、じゃあ曲名答えるとかは?
ゆ:えーと……宇多田ヒカルさんの曲で「Passion」「FINAL DISTANCE」「SAKURAドロップス」は大っ好きでよく聞きます。Crystal Kayさんの「Eternal Memories」も大好き。あとはゲームとかのBGMとか、ボーカロイドのとか。ただ凄いマイナー……ええと知名度が低いものばかりなんだよね。
カ:知ってる人いるのかな?
ゆ:わからない……「メテオ」「深海のリトルクライ」「海渡る風の唄」くらいはわかる人いるだろうけど、「Floriography」「Birth in Heaven」「迦具夜」とかは少ないだろうし、「人魚姫」と「記憶の詩」は知ってる人皆無なんじゃないかな。
カ:曲の傾向としては?
ゆ:ゆったりのんびりしたバラード系、女性の声で切ないメロディーのものが好みだよー
Q23 イメージ作りのためにすることはありますか。
ゆ:イメージか、ネタ出しでもいいかな?
カ:そもそもイメージってなにかよくわからないよね。
ゆ:うん。ということで、ネタの出し方ですが……散歩か古本屋にいくことかな。
カ:散歩はともかく、古本屋?
ゆ:うん、漫画を読むのが意外とイメージ膨らんだりネタ出たりするんだ。本当は片端から買いたいんだけどね、家に置き場所がなくて……あと新刊じゃないと買っても印税にならないよねとも最近思ってしまったり。でも古いとなかなか新刊ないんだよ……
Q24 あなたはコツコツ書くほうですか、集中して書くほうですか。
ゆ:集中してだね。
カ:これはすぱっと答えたね。
ゆ:うん、だって思い浮かんだらすぐ書かないと忘れちゃうもの。だから打ち慣れてるガラケーからスマホにしないんだ。彼氏君の借りて打ったりしたけど、合わない。
カ:こだわりがあるってことだね。
ゆ:そういうこと。
Q25 成長物とそうでないもの、どちらを書くことが多いですか。
ゆ:むしろ成長物でない物語ってなんでしょうか。
カ:そこは作者がわかってないと駄目なんじゃない?
ゆ:え、だって、人なら生きてる限りなんらかの成長をするものでしょう?
カ:こういう考え方なら確かにわからない、のかな?
Q26 ダークとライト、シリアスとコメディ、それぞれどちらの割合が多いですか。
ゆ:私が聞きたい。
カ:おいこら作者。
ゆ:だって、書いてるうちにだんだん変わるじゃん!
カ:あー……
ゆ:少なくとも自分で意識したことはないし、大体のテーマ以外は考えもしないよ。シリアス続いたなって思ったら息抜きはするけど、それくらい。
Q27 一人称と三人称、どちらが書きやすいですか。
ゆ:あ、これは作品による。個人的には三人称。
カ:ふーん、なんで?
ゆ:雑学と描写を書くには三人称の方が絶対的に入るから。個人の感情も結構書きやすいし。
カ:『メイドから母になりました』は一人称だよね。
ゆ:だから時々困った、凄く困った。でも、いい経験にもなったよ。
Q28 あなたの小説の隠れたテーマや、共通点などはありますか。
ゆ:共通点はないかなー、一応共通テーマの世界とか考えたりはあるけど。
カ:じゃあ、隠れたテーマは?
ゆ:『メイドから母になりました』については、ご飯いっぱい?
カ:……それ、隠れたテーマなの?
ゆ:美味しいものがいっぱい出てくる小説はそこだけでも読んでて楽しいよね、が持論。
カ:お腹すいたーって言われそうでもあるけどね。
ゆ:うん、でもそれで同じもの食べたよーって言われたりするとそれが嬉しいからやめられない。
Q29 最近の食事風景を描写してみてください。
カ:さっきの質問に対する挑戦状がきた!
ゆ:ふふ……面白い、受けてたとう!
カ:なんかノリノリだね!
ゆ:ええと、どれにしようかな……あんまり最近じゃないけど、記憶がしっかりしてるからこれにするか。
『ひやりと冷たいそれは、さきほどまでの脂っこい食事の後味をさっぱりと洗い流すかのようだった。これ自体にも乳製品が使われていて、どちらかと言えば濃厚と表現する方が正しいはずなのに。上にかかった黄粉と黒蜜によるものだろうか、と首を捻りつつ、それらもけしてさっぱりと表現できるものでもないなと思い直す。ならばこの冷たさだろうか、さきほどまで熱いものを食べていた名残を冷やすから? それでも濃厚さが胃にくるわけでもなく、かといって味が薄い訳でもない。不思議な組み合わせだが最後に口にするならちょうどいい味だと思っていれば、目の前に差し出されるスプーン。無言で突き出されたそれには今自分で口しているのと同じものが乗っている。口にしても全く同じもののはずなのに、自分で食べるよりも甘く美味しいと感じたのは、テーブル越しの笑顔のせいなのだろうか』
十二月の話だから、許してくれないかなー。
カ:うん、そこよりも気になるのが最後の方なんだけど? 軽く惚気入ってたよ……なに、彼氏さんと食べたの? あーんしたの?
ゆ:私たちは割とよくやります。私がその手のことに躊躇いがないんだよね、家がそうだから。で、向こうもしょっちゅう私に餌付けされるからやり返したいらしいんだけど、私に好き嫌いが多いからなかなかできない。で、やれるときは凄い嬉しそうなんだよね」
カ:軽くじゃなかった、がっつり惚気だった! ちなみにこれ、何食べたの?
ゆ:バニラアイス黄粉黒蜜掛け。
カ:……それ、某焼き肉店?
ゆ:うん、美味しかったです。
Q30 今後書いてみたい小説はありますか。
ゆ:山ほど!
カ:言い切ったね。
ゆ:温めてるネタもいっぱいあるし、次々浮かぶネタもあるし、ずっと書いてるんじゃないかな。書くことが幸せな今のままなら、多分一生。
カ:おー、それは僕も嬉しい。だって、この先もずっと一緒にいてくれるって事でしょう?
ゆ:最後の最後にカー君がデレた!
カ:失礼なっ!
カ:ということで、長かったけど質問は以上で終わりみたいだよ。ちょいちょい僕のわからない言葉もあったけど、ちゃんと話し相手になれたかな?
ゆ:うん、ありがとー、ちゃんとつっこんでくれて助かりました!
カ:ちょっと疲れたけど、僕も楽しかったよ。これであしすたんとはお終い?
ゆ:んーん、また次の時にアシスタントしてもらいます。
カ:……次?
ゆ:そう、次。次からは毎回ゲストを呼んで、皆様からゲストへの質問をお寄せいただいたらそれにこたえる形にしたいなって。
カ:あ、なるほど。
ゆ:予定としては質問が十以上集まったら。個人で複数も可だけど、あんまりにも数が多ければ絞らせていただきます。
カ:ふむふむ、いいんじゃない? ちなみに次のゲストは?
ゆ:ここはやっぱり主人公のリリーをお呼びしたいなと。
カ:うん。じゃあ、ここまでお付き合いしてくださった皆様、リリーへの質問疑問がある場合は感想欄にお寄せください。質問が集まり次第次の座談会を開始いたします……で、いい?
ゆ:ばっちり! という訳で、今回はこの辺りで。お付き合いくださった皆様、ありがとうございました!
カ:それじゃあみなさん、またねー!
カーディナル(以下・カ):こんにちは、何故か作者に呼び出されてあしすたんとをさせられるらしいカーディナルです……ねぇ、あしすたんとってなに?
ゆ:助手です。今回は私の対話相手として呼んだので、いっぱい喋ってね。
カ:そもそもなんで僕? 印象薄いよね、書籍二巻目での初登場キャラでしょ。Web派の方とかほぼラストまで僕知らないじゃん。
ゆ:だからだよ? 好き勝手やるのに皆様がよく知ってる子だと弄ったら怒られちゃうでしょ。
カ:僕ならいいの!?」
ゆ:やだなー、カー君ってば。これも愛情だよ? 何気にお気に入りだよ? まあ最初にやって来たときは相当手を焼かされたけど。
カ:……待って、ちょっと待とうか。カー君って、なに?
ゆ:カーディナルって名称長すぎるから。
カ:うん、あのさ、僕別に黄色でも耳長でもないし、額に宝石もなければビームも出さないからね?
ゆ:でも私の中で君の印象はあの子入ってます。
カ:ホントに待って!?
ゆ:大丈夫、ぐっぐぐーとか言わなくてもちゃんと愛でてあげるから。
カ:ちょっと色々駄目すぎる発言ー! え、作者こういう性格なの? うわぁ……
ゆ:基本的にいじるの大好きだよ? 諦めろ☆
カ:諦めろ☆じゃないからっ! ああ、駄目だこのままじゃ作者の思い通りに手のひらで転がされる、ええと当初目的やるよっ!
ゆ:はいはい。じゃ、これ読んでね。
カ:オンライン物書き屋に30の質問……なにこれ?
ゆ:報告・使用に制限のない質問をネットから引っ張りました。このタイトルで検索かけると出ますので、気になる方は探してみてください。
カ:色々よくわからない言葉が聞こえたけど、つまり作者への質問だよね? 読めば答えてくってこと?
ゆ:そういうことです。じゃ、カー君よろしく!
カ:カー君やめてよ……
Q1 HNとその由来を教えてください。
ゆ:一番聞かれたくない質問が来た。
カ:しょっぱなだけど!?
ゆ:HNは夕月星夜、由来は……元々使っていたものと違うものを使いたくて、思いつかなかったから好きな時間帯にまつわる漢字を並べた結果こうなった。星夜はDNぽいからちょっと後悔してる。可愛いって言って貰ったりもしてるけど、そういう顔じゃないし。
カ:だからちょいちょい謎の言葉が……ええと、はんねってのがつまり名前ってことだね。夕月星夜って名前を自分でつけたけど、割と適当だったから後悔してるの? 馬鹿じゃないの?
ゆ:うっ
カ:その名前の作者を応援して貰ってるんでしょ? 応援してくれてる皆様に名前嫌いって言うのってさ、酷いことじゃないの? ……カー君って呼び名も、愛なんでしょ。
ゆ:……カー君が素敵な子過ぎて胸が痛い……
カ:忘れてるかもしれないけど、僕三十歳こえた大人ですから。
ゆ:あ、そっか……それで納得していいのな?
カ:はい、次行くよー
Q2 現在の代表作はなんですか。
ゆ:『恋愛ゲーム』
カ:『メイドから母になりました』だろう、そこ! 僕の立場!
ゆ:あはは、冗談冗談。皆様に愛されたこの作品が今の代表作です。
カ:まったく……
ゆ:でもどの作品も大事だよ?
カ:それは当たり前。でも、夕月星夜って言われて思い描いてもらえるのは『メイドから母になりました』なんだから、代表作はこれでしょう。
Q3 小説を書いたり読んだりする上で得意なジャンルや好きなジャンルを教えてください。
ゆ:得意……え、恋愛?
カ:『メイドから母になりました』も恋愛ものだよね。
ゆ:違うの、ファンタジーなの! 恋愛が主体じゃなかったの!
カ:え? 恋愛ものでしょう? ふぁんたじーが何かはわからないけど、どう見てもリリーとレオナール君の恋愛ものだよね?
ゆ:違うってば、どこかの誰かさんが暴走して!
カ:う、うん?
ゆ:何度言い聞かせても暴走して何回没ネタにしたか、規約オーバーしすぎで公開できないいいって何度叫んだか、ねえっ!
カ:……わかったから、泣かないでよ……
ゆ:うう……くすん。
カ:ごめんって。ほら、次行くよ。
Q4 逆に苦手なジャンルはなんですか。
ゆ:ホラーとか、ミステリー。ミステリーは好きだけど、難しすぎて書けない。ホラーは全般駄目。
カ:ほらー? みすてりー?
ゆ:ええと、幽霊とか悪霊とか出てきちゃう怖い系と、推理ものって言えばわかる?
カ:うん、わかった。怖いの駄目なの?
ゆ:寄ってくるんだもの!
カ:……うん?
ゆ:あのね、割とガチでその手の見えまくる人です。
カ:……え?
ゆ:夜の墓場とか、昼間でもいる時はいるから。心霊スポットは近寄るだけでアウトだし、逆に神社仏閣は行くと色々起こっちゃうんだよ。それまで完全に無風なのに私がお参りして最後の柏手打っただけで幕がばさばさ動き出すとか、奥州王のお墓参りした時は時期外れの揚羽蝶がずっと私にくっついてて、全部お参りし終わってから祀られてる神社行ったら急に姿が見えなくなったから変だなーって思いつつ神社の由来見たら、見えないところに揚羽蝶の彫がありますなんて書かれてた時の私の気持ち。
カ:ええと、つまりそういう系の出来事に遭遇する確率が高すぎると……あ、愛されてるってことでいいんじゃない?
ゆ:うん、最近開き直って来た。
Q5 尊敬する、又は好きな作家は誰ですか。
ゆ:作家だから、小説家だよね。深沢美潮先生を尊敬しているよ。好きな作家はいっぱいいすぎるけど、基本的に作者より作品に惚れる方が多いんだよね……
カ:んー、たとえば夕月星夜の『メイドから母になりました』が好きってこと?
ゆ:そうそう。だから、夢枕獏先生の『陰陽師』が好きです、とかってなる。
Q6 次の単語を使って文章を作ってみてください。(紅、叩き、浅はかな)
ゆ:いきなりお題きた!
カ:ほら、ちゃちゃっと何か考えてよ。
ゆ:えーと……『夜会で惚れたのだと会うたびに私を誘う彼が、いつもいつも綺麗だと私を褒める。唇に紅を乗せ、頬におしろいを叩き、目に大きく見えるよう線を引いた作り物でしかない私の顔を美しいというのは浅はかなことだと感じてしまう。外見ひとつ本当の私を知っていると言えないのに、何故惚れたと言えるのだろう。真の私を見て欲しいと、願うのはおかしいのだろうか……変わっていると言われるのにはもう慣れたけれど、考えてしまう。人は何をもって人を好きになるのだろう』
カ:長っ! 暗っ!
ゆ:この質問見てお手洗い行ってる間に即興で考えたから許してほしい。基本的に考え方ネガティブ多いんだよねー
Q7 あなたの文章の特徴はなんだと思いますか。
ゆ:体言止めと雑学。
カ:体言止め、書籍だと盛大に直されてるよね。
ゆ:ある程度は仕方ないね。でも、わざと韻を踏んでる部分とかは譲らないよ。
カ:割と妥協もしてるみたいだけどね。
Q8 影響をうけた小説や映画、漫画などはありますか。
ゆ:これ、作品? それとも物書きになるきっかけ?
カ:んー、物書きになるきっかけでいいんじゃない?
ゆ:じゃあ、久美沙織先生と冲方丁先生の小説家のなり方、かな。元々脳内で物語を自分流にアレンジするのが好きで書いてみたかったのもあるけど、高校時代にこの本を読んで本格的に目指し始めたから。
カ:なんというか、てんぷれっぽいの?
ゆ:どうだろう。私の場合は元々久美沙織先生が書いた竜の冒険シリーズのノベライズが好きで、その流れでたまたま読んだんだよね。そしたら、面白かったの。面白くて、ああ私も書いてみたいなーって。
カ:……書き方の本が面白かったの?
ゆ:わりと雑食だったからね。高校時代の図書館貸出年間記録保持者だよ、図書委員も一年副委員長、二、三年委員長で完全に牛耳ってたくらい本好き。ただ、母上からするとまだまだ浅い本好き。
カ:母上? まだまだ浅い?
ゆ:私は狭く深く、母上は広く浅くっていっても限度があるだろうって程度の深さまでは潜ってる。国語辞書読破してるしいまだに雑学増やしてるもの。生き字引だよ、あの知識量。
カ:生き字引って……
ゆ:この間何故か猿轡って言葉が出なくてこういう状況って言って教えて貰ったら、親を辞書にするなと怒られました。
カ:その前に何故猿轡って言葉を出そうとしたのかを問い詰めたいんだけど。
Q9 好きなことばはなんですか。
ゆ:毒。
カ:おいこら。
ゆ:いつぞやの学校での好きな言葉はなんですかで真面目に書いた覚えがある。
カ:通ったの?
ゆ:うん、通った。
カ:……作者の子供時代が謎すぎる……
Q10 小説を書く際に最も大切にしていることはなんですか。(テーマ、描写、娯楽性など)
ゆ:描写、かな。とにかくイメージしやすいように色とか形とかにはこだわってたりするね。ドレスとか外見とか。
カ:『メイドから母になりました』はリリー目線だよね。状況説明とかもこだわってる?
ゆ:うん、説明したくてもリリーがわからないことは憶測とかわからないって流したりするもの。三人称だとまた変わるけどね。
カ:それも面白いね。
Q11 次のうち、最初に決まるのはどれですか。(人物、世界背景、ストーリー)
ゆ:ストーリーかもしれない。
カ:普通は人物出来てからじゃないの?
ゆ:もちろん、こんなキャラっていうのは浮かぶけど、詳しく設定を作るのはストーリーが動いてからだったりするもの。リリーのお兄ちゃんとか後出しジャンケンです。
カ:……そういえば僕もそうだっけ。
ゆ:担当様からお声かけていただかなければ、まず生まれてないからね。
Q12 人物名を決める時に気をつけることはありますか。
ゆ:『メイドから母になりました』ではあんまりないんだけど、現代ものとか日本が舞台だとけっこう大事にしてる。
カ:じゃあ、宣伝も兼ねてどうぞ。
ゆ:えーと、『ぶっ壊せ!!』シリーズのメンバーはみんなそうだね。主要メンバーの名字はみんな水に関わる漢字を使ってるとか、主人公のデフォルト名が桃香なのも桃に『水蜜桃』って種類があって引っかけられるからだし。『リリカと優しい悪魔様』のメンバーは基本的に全員悪魔にかかわる人からっていうか、もはや悪魔だらけだからまんまだけどね。あ、カーディナルも一応意味があるんだよ?
カ:そうなの?
ゆ:枢機卿、まあこっちの世界での宗教で、二番目に偉い人たちを意味する言葉なんだよね。レオナールに対抗する魔法使いで、だけど本気で敵じゃなく試練って意味を持たせたいかなーって。
カ:ちゃんと、考えてつけてくれたんだ……ちょっと感動。
ゆ:あと、私の好きなお酒のひとつだったり。キール君の方が好きだけど。
カ:あれ、ちょっといい話だなって思ったのに最後が。
Q13 今まで小説に使用したネーミングで気に入ったものを教えてください。
ゆ:これはね、申し訳ないんだけど『リリカと優しい悪魔様』のリリカちゃんです。
カ:そうなの?
ゆ:ネタバレになるから詳しくは言えないんだけど、すっごい頑張って考えたの。そしたら、リリーと名前が似たり寄ったりになってしまってちょっとへこんだ。
カ:ふーん、ちなみにリリーの名前の由来は?
ゆ:響きと花言葉とイメージから。あんまり長い名前だと呼びにくいし、リリーって響きが可愛いでしょう? 百合の花は堂々としてるし荘厳とか威厳とかって意味もあるから、働く女性が胸を張ってる姿に似合うかなって。あと、慈愛って意味もあるから母親としてもいいかなとか。
カ:色々考えてるんだ。
ゆ:とにかく先に名前が出てくる人とかもいるけどね。
Q14 今まで小説に使用したセリフやフレーズで気に入ったものを教えてください。
ゆ:うーん……作者としては色々考えて使ってるから、これとはなかなか言い切れないかな。
カ:じゃあ、好きだって言われたセリフは?
ゆ:……レオナールの「ごめんね、リリー……君が好きだよ」かな。
カ:うわー、レオナール君ってばそんなこと言ったの!? ごめんねって、ごめんねってなに!?
ゆ:あ、カー君知らないんだっけ。リリーは過去に色々あって恋愛したくないって言ってたのね。で、レオナールもそれはわかってて、それでもいいよって言ってくれてたんだけど……一緒に過ごすうちにそれじゃ足りなくて、でも言ったらリリーが苦しむなってことも考えてて……で、耐えきれなくて言った言葉がこれ。
カ:え、え、なにそれ聞いてるこっちがうわああって顔覆って転がりたいよ!
ゆ:私も書いててうわああって顔覆って転がったから大丈夫。で、このセリフがレオナールらしくて好きって言って貰えたんだよね。あれは本当に嬉しかったなぁ。
カ:その人らしいって言い方は愛されてるって感じだもんねー
Q15 長編と短編、どちらが得意ですか。
ゆ:色々設定盛り込みたい派だから、長編かな。
カ:でも『ぶっ壊せ!』は最初短編でしょう?
ゆ:皆様に愛されて長編になりました。が、連載凍結してます。ごめんなさい……
カ:そっちも他のも、頑張ろうね。
Q16 オンライン小説独自の技法を積極的に使うほうですか。基本を守るほうですか。
ゆ:独自の技法ってなんだろう。
カ:\(゜ロ\)ココハドコ? (/ロ゜)/アタシハダアレ?
ゆ:!?
カ:……ごめん、顔文字ってやつとか使うのかなって思って一覧見てたらこんなの出て来た。
ゆ:あ、ああ、あーびっくりした!
カ:ごめん、本当にごめん。
ゆ:いや、大丈夫……そっか、そういうのか。じゃあ使わない、かな?
カ:多分使ってない、と思うよ。
Q17 プロ志望か趣味としてのみか、どちらですか。
ゆ:……あれ、引っ張ってくる質問間違えた?
カ:本、出したもんね。趣味とは言い切れないよね。
ゆ:確定申告しなくちゃならなくなったんだから、プロって言っていいよね?
カ:むしろ趣味のみですって言ったら怒られるよね、あちこちから。というか、元々本出せるようになりたかったんだよね?
ゆ:うん。幸運をつかんだ訳です。志望と言うか、プロです! い、言っちゃった……怒られないよね?
カ:多分。うん、きっと。
Q18 小説を書いていて、一番苦労するところはどこですか。
ゆ:スランプに入ってしまったとき。その先は物語が見えてるのに、その間を埋める部分が出てくれないの。
カ:埋めるんだ。
ゆ:目的地に着くまでの移動手段が見つからない、でもいいよ。
カ:なんとなくわかった。
ゆ:あと、キャラの暴走が止められないと本気で泣きたい。どれだけ没ネタにしたかなー、五万字分くらいは没ネタになったよ。
カ:わかりやすく言うと?
ゆ:『メイドから母になりました』十話分以上が没。
カ:ど、どんまい。
Q19 小説を書いていて、一番楽しいところはどこですか。
ゆ:一番楽しいっていうか、書いてること自体が楽しくて仕方ない。
カ:それもすごいねー
ゆ:でもしいて言うなら、「あ、これ面白いかも!」ってネタを思いついて頭の中フル回転してるとき。凄いわくわくするし、気持ちいいし、背筋がぞくぞくする。
カ:最後の方の表現が……
ゆ:いやもう本当、いいネタが浮かんだ時って正直快感そのものだから。
Q20 感想をもらったことはありますか。一番嬉しかった感想はなんですか。
ゆ:嬉しいことにいっぱいあります! 皆様ありがとう!
カ:毎日更新してた時期は凄かったみたいだね。
ゆ:どれも嬉しかったし、たまにきっついお言葉もあったけど、それも糧にしちゃえばいいよねっていう。最近は難癖みたいなのもきたけど、まあそれはそれで、と。
カ:気にしたら負けだろうね、あれは。
ゆ:あらすじに書いてあるじゃんダイジェスト、読んでから文句言われてもと正直思った。思ったけど、まあ気にしたら負けだもんね。
カ:ん、前向きいい子いい子。で、嬉しかった感想は?
ゆ:どれも嬉しかったけど、やっぱり「砂糖を吐くのが止まりません」とか、「砂糖が足りません」とか。
カ:甘いんだね。
ゆ:甘いんだよ。私じゃなくてどっかの誰かさんの暴走による結果だけど。
カ:意図してないんだ。
ゆ:勝手に暴走したんだよ……でもそれが受け入れられたのは嬉しかったなー
Q21 小説を書くためにする準備などはありますか。
ゆ:んー、基本的に音楽を聴く以外ないかな。どこでも書いちゃうから。
カ:じゃ、一番集中できる状況とかは?
ゆ:あー……好きな飲み物、大体は甘い紅茶で主にリ〇トンと、何か軽くつまめるものを用意したパソコン前で好きな音楽聞きながら一人の夜。だから太るんだけどな!
カ:自重しましょう。
ゆ:気を付けます、医者にも痩せろって言われるしね。親にも見つかったら怒られそうだし。
カ:あれ、一人暮らしじゃないんだ。
ゆ:うん、仕事してるけど実家から通ってるんだ。そのうち家は出るつもりだけど。
カ:引っ越し?
ゆ:……そのうち嫁入り、したいなと。時期こそ未定だけど、相手は、まあいるので。
カ:……ご両親の説得、頑張れって言えばいいのかな。
ゆ:あはは……うん、頑張るね。喧嘩しないように。
カ:いまのところ、するの前提?
ゆ:うちの娘はやらん、とか父上が言い出したら私がキレそうで……いや、男性恐怖症気味なんだよ、私。でも今の人なら大丈夫で、他の人嫌って言うか触られるのも嫌でさ。具合悪いと父上でさえ駄目な時あるんだよね……だから、本当に、反対とかしないでほしい。あの人にかかわる事で変な刺激すると私がぶちぎれてるから。実際母上に何回かやらかしてるし。父上にまでやりたくない。
カ:やっちゃったんだ……
ゆ:うん……笑って許してくれた母上だけど、本気で反省してる。反省はしてるけど、同じ状況になったら絶対にまたやるから、本気で私を刺激しないで、お願い。
カ:なかなか大変なんだねぇ、作者も。
Q22 小説を書くときにBGMを聞くなど、何かしていることはありますか。
ゆ:あれ、さっき答えちゃった。
カ:あー、じゃあ曲名答えるとかは?
ゆ:えーと……宇多田ヒカルさんの曲で「Passion」「FINAL DISTANCE」「SAKURAドロップス」は大っ好きでよく聞きます。Crystal Kayさんの「Eternal Memories」も大好き。あとはゲームとかのBGMとか、ボーカロイドのとか。ただ凄いマイナー……ええと知名度が低いものばかりなんだよね。
カ:知ってる人いるのかな?
ゆ:わからない……「メテオ」「深海のリトルクライ」「海渡る風の唄」くらいはわかる人いるだろうけど、「Floriography」「Birth in Heaven」「迦具夜」とかは少ないだろうし、「人魚姫」と「記憶の詩」は知ってる人皆無なんじゃないかな。
カ:曲の傾向としては?
ゆ:ゆったりのんびりしたバラード系、女性の声で切ないメロディーのものが好みだよー
Q23 イメージ作りのためにすることはありますか。
ゆ:イメージか、ネタ出しでもいいかな?
カ:そもそもイメージってなにかよくわからないよね。
ゆ:うん。ということで、ネタの出し方ですが……散歩か古本屋にいくことかな。
カ:散歩はともかく、古本屋?
ゆ:うん、漫画を読むのが意外とイメージ膨らんだりネタ出たりするんだ。本当は片端から買いたいんだけどね、家に置き場所がなくて……あと新刊じゃないと買っても印税にならないよねとも最近思ってしまったり。でも古いとなかなか新刊ないんだよ……
Q24 あなたはコツコツ書くほうですか、集中して書くほうですか。
ゆ:集中してだね。
カ:これはすぱっと答えたね。
ゆ:うん、だって思い浮かんだらすぐ書かないと忘れちゃうもの。だから打ち慣れてるガラケーからスマホにしないんだ。彼氏君の借りて打ったりしたけど、合わない。
カ:こだわりがあるってことだね。
ゆ:そういうこと。
Q25 成長物とそうでないもの、どちらを書くことが多いですか。
ゆ:むしろ成長物でない物語ってなんでしょうか。
カ:そこは作者がわかってないと駄目なんじゃない?
ゆ:え、だって、人なら生きてる限りなんらかの成長をするものでしょう?
カ:こういう考え方なら確かにわからない、のかな?
Q26 ダークとライト、シリアスとコメディ、それぞれどちらの割合が多いですか。
ゆ:私が聞きたい。
カ:おいこら作者。
ゆ:だって、書いてるうちにだんだん変わるじゃん!
カ:あー……
ゆ:少なくとも自分で意識したことはないし、大体のテーマ以外は考えもしないよ。シリアス続いたなって思ったら息抜きはするけど、それくらい。
Q27 一人称と三人称、どちらが書きやすいですか。
ゆ:あ、これは作品による。個人的には三人称。
カ:ふーん、なんで?
ゆ:雑学と描写を書くには三人称の方が絶対的に入るから。個人の感情も結構書きやすいし。
カ:『メイドから母になりました』は一人称だよね。
ゆ:だから時々困った、凄く困った。でも、いい経験にもなったよ。
Q28 あなたの小説の隠れたテーマや、共通点などはありますか。
ゆ:共通点はないかなー、一応共通テーマの世界とか考えたりはあるけど。
カ:じゃあ、隠れたテーマは?
ゆ:『メイドから母になりました』については、ご飯いっぱい?
カ:……それ、隠れたテーマなの?
ゆ:美味しいものがいっぱい出てくる小説はそこだけでも読んでて楽しいよね、が持論。
カ:お腹すいたーって言われそうでもあるけどね。
ゆ:うん、でもそれで同じもの食べたよーって言われたりするとそれが嬉しいからやめられない。
Q29 最近の食事風景を描写してみてください。
カ:さっきの質問に対する挑戦状がきた!
ゆ:ふふ……面白い、受けてたとう!
カ:なんかノリノリだね!
ゆ:ええと、どれにしようかな……あんまり最近じゃないけど、記憶がしっかりしてるからこれにするか。
『ひやりと冷たいそれは、さきほどまでの脂っこい食事の後味をさっぱりと洗い流すかのようだった。これ自体にも乳製品が使われていて、どちらかと言えば濃厚と表現する方が正しいはずなのに。上にかかった黄粉と黒蜜によるものだろうか、と首を捻りつつ、それらもけしてさっぱりと表現できるものでもないなと思い直す。ならばこの冷たさだろうか、さきほどまで熱いものを食べていた名残を冷やすから? それでも濃厚さが胃にくるわけでもなく、かといって味が薄い訳でもない。不思議な組み合わせだが最後に口にするならちょうどいい味だと思っていれば、目の前に差し出されるスプーン。無言で突き出されたそれには今自分で口しているのと同じものが乗っている。口にしても全く同じもののはずなのに、自分で食べるよりも甘く美味しいと感じたのは、テーブル越しの笑顔のせいなのだろうか』
十二月の話だから、許してくれないかなー。
カ:うん、そこよりも気になるのが最後の方なんだけど? 軽く惚気入ってたよ……なに、彼氏さんと食べたの? あーんしたの?
ゆ:私たちは割とよくやります。私がその手のことに躊躇いがないんだよね、家がそうだから。で、向こうもしょっちゅう私に餌付けされるからやり返したいらしいんだけど、私に好き嫌いが多いからなかなかできない。で、やれるときは凄い嬉しそうなんだよね」
カ:軽くじゃなかった、がっつり惚気だった! ちなみにこれ、何食べたの?
ゆ:バニラアイス黄粉黒蜜掛け。
カ:……それ、某焼き肉店?
ゆ:うん、美味しかったです。
Q30 今後書いてみたい小説はありますか。
ゆ:山ほど!
カ:言い切ったね。
ゆ:温めてるネタもいっぱいあるし、次々浮かぶネタもあるし、ずっと書いてるんじゃないかな。書くことが幸せな今のままなら、多分一生。
カ:おー、それは僕も嬉しい。だって、この先もずっと一緒にいてくれるって事でしょう?
ゆ:最後の最後にカー君がデレた!
カ:失礼なっ!
カ:ということで、長かったけど質問は以上で終わりみたいだよ。ちょいちょい僕のわからない言葉もあったけど、ちゃんと話し相手になれたかな?
ゆ:うん、ありがとー、ちゃんとつっこんでくれて助かりました!
カ:ちょっと疲れたけど、僕も楽しかったよ。これであしすたんとはお終い?
ゆ:んーん、また次の時にアシスタントしてもらいます。
カ:……次?
ゆ:そう、次。次からは毎回ゲストを呼んで、皆様からゲストへの質問をお寄せいただいたらそれにこたえる形にしたいなって。
カ:あ、なるほど。
ゆ:予定としては質問が十以上集まったら。個人で複数も可だけど、あんまりにも数が多ければ絞らせていただきます。
カ:ふむふむ、いいんじゃない? ちなみに次のゲストは?
ゆ:ここはやっぱり主人公のリリーをお呼びしたいなと。
カ:うん。じゃあ、ここまでお付き合いしてくださった皆様、リリーへの質問疑問がある場合は感想欄にお寄せください。質問が集まり次第次の座談会を開始いたします……で、いい?
ゆ:ばっちり! という訳で、今回はこの辺りで。お付き合いくださった皆様、ありがとうございました!
カ:それじゃあみなさん、またねー!
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