〘完〙悪役令嬢?から王子様を奪った下剋上ヒロインが王太子妃の座をお返ししたら、かわりにイケメン騎士に捕まりました

ここはラダーク王国。
いま王城の広間では、王家主催の舞踏会が開かれている。そして、突然始まった王太子クロードによる婚約者への断罪。彼は婚約者を悪役令嬢と罵り、子爵令嬢キャリーへの数々のイジメを問い詰める。そして、この断罪劇のクライマックス“婚約破棄”を迎えようとしていたその時、周囲が静まり返るなかにキャリーの声が響く。

「ちょっと待ったぁ・・じゃなくて、お待ち下さいっ!!」

突然、前触れもなく前世を思い出したキャリーは、ここが小説の世界だと気付く。そして、これからは分相応に暮らすため、目の前にぶら下がった王太子妃の座から、そして貴族のしがらみから逃げることを決める。

無事に王太子から逃亡したキャリーだったが、なぜか領地に引き籠もることになる。

しかし、この選択が間違いだった。

領地に向かったキャリーの前に現れたのは、イケメン騎士。そして、この出会いがキャリーの人生を狂わせる。

これは、下剋上ヒロインのポジションを捨てた少女のその後の物語・・・

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