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第2章
第46話 リリス13歳 学園生活再び
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夏休みが明け、再び学園に賑やかな声が響いた。
リリスも友人たちとの久しぶりの再会に朝から気持ちが高ぶっていた。
学園に到着した馬車を降り、教室へと歩いていると「リリス様、おはようございます」と声かけられた。視線を向けるとリリスのよく知る小さくて可愛らしい少女がニコニコ笑って、立っていた。
「アリス様、おはようございます。久しぶりよね。元気だった?」
「はい。夏休みにはお世話になりました。とっても楽しかったです」
リリスは、友達の言葉に嬉しくなった。そして視線をアリスの背後に移すと、リリスを見つめる視線と交差した。視線の主は、艷やかな金色の髪に黄色い瞳の少女だった。
リリスの視線に気付いたアリスは、金髪の少女を自分の横に引っ張ると紹介した。
「リリス様、彼女はエステール男爵家のレイリー様です。私の友人なんです」
「はっ、はじめまして。レイリー・エステールと申します。その、アリス様からアルバート様とはご友人だと聞いておりましたが、まさか私もご挨拶の機会をいただけるとは思いませんでした」
「そんなに堅苦しくしないで。ねっ?アリス様の友達なら、私ともこれから仲良くしてくださいね」
リリスはそう言うと、ニッコリ微笑んだ。するとレイリーの頬が一瞬で赤く染まった。
(なんだか私と違って可愛い子。アリス様も小さくて可愛らしいけど、レイリー様も女の子らしい感じで羨ましいな。キレイな金髪いいわぁ。私なんて黒よ、黒)
「実は私、アルバート様に憧れておりまして、入学式でお姿を拝見してから・・・おっ・・お慕いしておりました!」
レイリーの突然の告白に場が静けさに支配された。
(お慕いって、それって男性に言う台詞なんじゃない???んー、彼女はそちらの方?いやぁ、まさかね。私、そんな趣味ないしねぇ。こういうのなんて言うんだっけ?・・・・・百合!そう百合だわ。花はキレイだけど、これは遠慮したいわぁ)
「あっ、ありがとう。気持ち"だけ"受け取っておくわね。」
リリスの言葉に何か気づいたアリスが慌てて言った。
「レイリー、その言い方勘違いされてしまうわ。リリス様違うんです。お慕いというのは、決してそういう意味ではなくて、女性として好き・・あぁ、これじゃ、言ってること一緒ね。そうじゃなくて、えーと・・・」
アリスは友人をフォローしてるうちに、自分の言いたい事が纏まらず頭の中が混乱したようだ。その横でレイリーが「私、なにか変なこと言った?」と首を傾げていた。
そんなふたりの対称的な姿に「フッフッ」とリリスは吹き出してしまった。突然、笑い出したリリスに、二人ともキョトンとしている。
「ごめんなさい。アリス様大丈夫よ。私がちょっと勘違いをしただけですから。誤解は解けたから」
「本当?・・良かった」と言うアリスと「なに?何があったの?」と最後まで頭の上に?が浮かんでいたレイリーが可笑しく、リリスはまた吹き出した。
「フッフッフッ、レイリー様も面白い方ね。あっ、私のことはリリスと呼んでくださいね。ねっ!」
そんな言葉と一緒にリリスがニコリと笑顔を見せると、レイリーだけでなくアリスも顔を真っ赤にした。
「さあ、そろそろ教室へ行かないと遅刻しちゃうわ」
リリスの言葉を合図に少女たちは揃って教室へ向かって行った。リリスは新たに可愛らしい友人がまた一人増えたことに心を踊らせ、教室へ向かう足取りは軽かった。
そしてリリスたちのいなくなった場所には、アリスたちと同じように頬を赤く染めた生徒たちが残されていた。
リリスも友人たちとの久しぶりの再会に朝から気持ちが高ぶっていた。
学園に到着した馬車を降り、教室へと歩いていると「リリス様、おはようございます」と声かけられた。視線を向けるとリリスのよく知る小さくて可愛らしい少女がニコニコ笑って、立っていた。
「アリス様、おはようございます。久しぶりよね。元気だった?」
「はい。夏休みにはお世話になりました。とっても楽しかったです」
リリスは、友達の言葉に嬉しくなった。そして視線をアリスの背後に移すと、リリスを見つめる視線と交差した。視線の主は、艷やかな金色の髪に黄色い瞳の少女だった。
リリスの視線に気付いたアリスは、金髪の少女を自分の横に引っ張ると紹介した。
「リリス様、彼女はエステール男爵家のレイリー様です。私の友人なんです」
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「そんなに堅苦しくしないで。ねっ?アリス様の友達なら、私ともこれから仲良くしてくださいね」
リリスはそう言うと、ニッコリ微笑んだ。するとレイリーの頬が一瞬で赤く染まった。
(なんだか私と違って可愛い子。アリス様も小さくて可愛らしいけど、レイリー様も女の子らしい感じで羨ましいな。キレイな金髪いいわぁ。私なんて黒よ、黒)
「実は私、アルバート様に憧れておりまして、入学式でお姿を拝見してから・・・おっ・・お慕いしておりました!」
レイリーの突然の告白に場が静けさに支配された。
(お慕いって、それって男性に言う台詞なんじゃない???んー、彼女はそちらの方?いやぁ、まさかね。私、そんな趣味ないしねぇ。こういうのなんて言うんだっけ?・・・・・百合!そう百合だわ。花はキレイだけど、これは遠慮したいわぁ)
「あっ、ありがとう。気持ち"だけ"受け取っておくわね。」
リリスの言葉に何か気づいたアリスが慌てて言った。
「レイリー、その言い方勘違いされてしまうわ。リリス様違うんです。お慕いというのは、決してそういう意味ではなくて、女性として好き・・あぁ、これじゃ、言ってること一緒ね。そうじゃなくて、えーと・・・」
アリスは友人をフォローしてるうちに、自分の言いたい事が纏まらず頭の中が混乱したようだ。その横でレイリーが「私、なにか変なこと言った?」と首を傾げていた。
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「さあ、そろそろ教室へ行かないと遅刻しちゃうわ」
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そしてリリスたちのいなくなった場所には、アリスたちと同じように頬を赤く染めた生徒たちが残されていた。
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