〘完〙俺様王子じゃなく別ルートに行きたいツンデレ公爵令嬢を導くのは、転生くずれの〇〇!?
盛大な夜会が開かれているのは、デュラハン王国の王城。
王子のダンスの誘いから逃げてきた公爵令嬢メリルの耳に、小さな声が聞こえる。
『俺の声が聞こえるか?』
見下ろすと、そこには上を見上げる小さなネズミがいた。思わず、悲鳴を上げそうになるメリルに、ネズミのさらなる声が届く。
『俺の話を聞いてからでも、悲鳴を上げるのは遅くないだろ?』
上から目線の小動物に興味を惹かれたメリルは、負けじとツンを発動する。
「話したいなら、聞いてやってもいいわよ」
そしてそのネズミが語るのは、メリルがにわかに信じられない話だった。
この世界がゲームにそっくりなこと。そして、いくつかあるルートのうちメリルが進むべきは、隣国の王子ルートだということ。
かくして小さなネズミを指南役に隣国の王子ルートを目指すことになったメリルだったが、俺様王子がその行く手を阻む。
果たしてメリルは、無事に隣国の王子ルートに乗ることができるのか!?
そして体は小さいが態度はデカいネズミが、メリルに指南役を買って出た理由とは!?
ツンデレ公爵令嬢と俺様王子、そして喋るネズミの恋の駆け引き、ここに開幕!
王子のダンスの誘いから逃げてきた公爵令嬢メリルの耳に、小さな声が聞こえる。
『俺の声が聞こえるか?』
見下ろすと、そこには上を見上げる小さなネズミがいた。思わず、悲鳴を上げそうになるメリルに、ネズミのさらなる声が届く。
『俺の話を聞いてからでも、悲鳴を上げるのは遅くないだろ?』
上から目線の小動物に興味を惹かれたメリルは、負けじとツンを発動する。
「話したいなら、聞いてやってもいいわよ」
そしてそのネズミが語るのは、メリルがにわかに信じられない話だった。
この世界がゲームにそっくりなこと。そして、いくつかあるルートのうちメリルが進むべきは、隣国の王子ルートだということ。
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