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47. 亀裂-6
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「───気をつけて帰れよー!」
一日の授業が終わりSHRを済ませると、日直の号令で挨拶をするや否や大声で呼び止める。
「水野、ちょっと話あるから残ってもらえるか?」
昨夜、あんな形で帰られてから、まだ何一つ言葉を交わしていない奈央を急いで引きとめた。
「分かりました」
早々と扉の方へと向けられていた足は、再び向きを変え机に戻ると、奈央はそこに鞄を置いた。
三者面談の変更を伝えるだけ、たったそれだけでも会話が出来るならと呼び止めたのに、それを簡単には許してくれないクラスの女子生徒達。
機関銃の如く口を動かせる特技を持っている彼女達に囲まれ、それを黙らせ抜け出すのは至難の業だ。かと言って邪険にも出来ず、付き合う事20分弱。
「なぁ、俺、今日凄く忙しいんだよ。相手なら帰ってから彼氏にして貰え、な?」
「えーっ、酷くない? 私達、彼氏いないのにー!」
優しく言ったつもりが、チョイスした科白がまずかったか。一人が文句を言えば、ブーブーと揃いも揃って騒ぎ出し、口を尖らせ不満顔へと変身だ。
「じゃあ、資料作り手伝ってくれるか?」
「いいよ。先生とお喋りしながら皆でやれば、すぐに終わるじゃん」
……手伝ってくれちゃうのかよ。嫌だと断られ、すぐにでも帰ってくれると踏んだが計算外だ。本来なら喜ぶべきなんだろうけど。
「あれだぞ? 俺は職員室でやる事あるから、ひたすらここで、黙々とお前達だけでホチキスとプリントと格闘だぞ?」
「えーっ、先生いないの?」
「いないの」
「じゃあ、手伝ったらお礼に何かくれる?」
「学力アップのために、特別ミニテストでもやるか!」
受験生なんだから少しは喜べ、と言いたいところだが、これこそ嫌がられるのは承知の上。生徒達は、引き潮のようにあっさりと退散していった。
「気をつけて帰れよ~」
既に話題は別のものへと向けられている彼女達の背中を見送り、奈央へと目線を動かそうとすれば、ふと感じる視線。
感じるままにそちらを見遣ると、まだ教室内にいた男子グループの一人と目が合い、奈央を呼ぶのを躊躇わせた。
……何か、すげぇ見られてた?
見られているとは思っていなかった俺と、目が合うとは思わなかっただろうその生徒──芹沢は、ハッとした顔をすると慌てて会釈をして教室を出ようとした。
「あっ、芹沢、気をつけてな」
急いで声を掛けると、芹沢は先を歩く友人達を追いかけるように、言葉なく教室を後にした。
芹沢も教え子。俺、ちゃんと教師らしく振る舞えたよな?
難しい教師の立場を痛感しながら奈央を見れば、周りを気にするでもなく問題集を開いていた。
嵐が去った後のように、シーンと静まり返った教室には俺と奈央の二人きり。
「水野。待たせて悪かったな」
「大丈夫です」
誰もいないのに『水野』と呼び、決して本当の姿を見せない奈央も、顔をあげれば優等生の微笑で返事をする。
あんなに奈央と話したい、そう思っていたのに。いざ二人きりになり奈央を目の前にすると、昨夜の出来事が気まずさとなる。
しかし、今は一教師だ。難しい立場ではあるけれど、気まずさも教師と言う立場なら隠す事も出来る。何とも皮肉なものだ。
俺は何事もなかったように教師の仮面を被り、平静を装い奈央に近づいた。
「三者面談なんだけど、再来週の最終日でいいか? 時間は、四時二十分なんだけど」
「はい。でも、母が来られるかは分かりません。当日になって無理ってことも考えられますし」
「それでも構わないから。お母さんにはちゃんと伝えておけよ?」
「分かりました」
「おぅ。じゃあ、用はそれだけだから。待たせて悪かったな。気をつけて帰れよ?」
あくまで教師として、生徒の奈央に要件を伝えて終えるつもりでいたのに……。
「私に話しって、本当にそれだけですか?」
奈央が、俺の足を止めさせる。
「本当は、他に言いたい事があったんですよね?」
装ってた平静さは簡単に崩され、
「私も、お話があります」
教師の仮面を剥いでは、弱い男の胸に棘を刺してくる。
振り返れば、真っ直ぐに俺を見る奈央がいて、その瞳が俺を離そうとしない。
奈央が指してるのは、昨夜、中断した話だよな?
まさか、学校でこんな風に強い視線を向けられ、追い込まれるとは思ってもいなくて、咄嗟に誤魔化す言葉も見つからない。
「先生?」
「……」
「だから手伝います」
「え?……手伝うって?」
……昨日の続きが聞きたいんじゃないのか?
話が繋がらず、俺の頭は全く追いつかない。
「言ってる意味が──」
「プリントとホチキスと、格闘してもいいですよ?」
さっき話していた資料づくりの話か。それは分かったけど、でも奈央の聞きたい話は? 奈央が話したい内容は?
「話……するんじゃないのか?」
「えぇ。学校以外の場所で。だから、話す時間を作るためにも、今日の仕事は早く終わらせた方がいいんじゃないですか? 忙しいんですよね?」
「ま、まぁ……」
そりゃ忙しい。余計な事ばかり考えていたせいで、仕事は全く捗っていない。
「じゃ、手伝います」
「だけど、水野だって勉強が……」
「大丈夫です。それより先生、変な顔してますよ?」
そう言って奈央は、指で眉間にシワを作って見せた。
何も言えずにいる俺から視線を落とした奈央は、吐息のような声音を滑り落とした。
「昨夜から、ずっと」
*
頑として手伝うと言い張る奈央に根負けした俺は、一旦、職員室へと戻り必要なプリントを集めた。
丁度良かったのかもしれない。奈央に促されなければ、俺はまた話せなくなっていたかもしれない。
今夜こそ、きちんと話そう。奈央の為に、背中を押してやればいいだけの事だ。アイツには、もう無理なんてして欲しくない。今までの、俺達の関係がおかしすぎたんだから。
また、何も知らなかった頃に戻るだけ。俺は教師で、アイツは生徒で。隣人だとは知らなかったあの頃のように戻るだけのこと。
たった一つ違うとすれば、奈央の隣に芹沢がいるようになるだけ。
学校でも外でも周りの目なんか気にせず、俺とは違って、ごく自然に寄り添える関係。それがきっと、奈央の幸せ。
全てのプリントを用意終えると、それらを抱え職員室を出た。
文化祭の準備で残っている生徒も多く、賑やかな一、二階を抜ければ、三年の教室しかない三階は静まり返っていた。
階段を上り終え立ち止まると、大量のプリントに目を落とし一呼吸置く。
流石に、これ一人奈央にやらせる訳にはいかねぇよな。一緒にやって、少しでも早く奈央を帰らせるか。
再び歩き出し、教室の手前まで来た時だった。
「ずっと連絡待ってた。いつになったら話を聞いてくれる?……奈央」
俺の足がピタリと止まる。帰ったとばかり思っていた芹沢の声に、金縛りにあったようにその場から動けなくなる。盗み聞きみたいな汚い真似はしたくないのに、体が嘘のように言うことを聞かない。
「……ごめん」
聞こえてくる力ない奈央の声に、俺の足は地に根付いたように益々動かなくなった。
「奈央、謝らないで。俺がずっと謝りたかったんだから。あんな形で別れて奈央を傷つけて。ごめん……本当にごめん」
「顔上げて。先生が来る。もう帰って」
「別に誰に聞かれたって構わないよ。俺、ずっと思ってた。日本に戻ったら奈央に伝えようって。勝手だって言われても、俺には奈央しかいないって。奈央を忘れるなんて出来ない。忘れた事なんて一度もなかった」
「……ヒロ」
芹沢を『ヒロ』と呼ぶ憂いを帯びた声音に、傷は深まり心を抉る。
「奈央、ずっと会いたかった」
「私も、ずっとヒロに会いたかった。ずっと会いたいと思ってた。だから、この学校にまできたの。ここにいれば、ヒロに会えると思ったから」
「奈央、もう一度やり直せないか? ちゃんと認めて貰うから、な? 奈央」
足元に落としていた視界は霞み、僅かに歪んで見える廊下を見ながら、自嘲的な笑みが洩れた。
……奈央、ちゃんと自分の気持ち言えんじゃん。俺が背中押すまでもなかったな。
芹沢に会う為にこの学校まで来て、そこまで惚れてんなら今度こそ幸せになれ。甘えたい時は甘えろ。一人で強がるな。
今度こそ、芹沢も奈央のこと手放したりしないだろ。しっかり受け止めて貰え……なんて、格好良く決めたいとこだけど。奈央、やっぱ、きついわ。
落としていた視線を上げた先には、水道の横にある長方形の鏡。
そこから逃げるように目を逸らし、俺は沈没した気持ちと重たい体を引きずって、また階段を下りて行った。
……綺麗に磨き過ぎなんだよ。
曇り一つない鏡は、華奢な両肩に手を置いた芹沢の顔が奈央へと近づき、重なる二人の姿を映し出していた。
一日の授業が終わりSHRを済ませると、日直の号令で挨拶をするや否や大声で呼び止める。
「水野、ちょっと話あるから残ってもらえるか?」
昨夜、あんな形で帰られてから、まだ何一つ言葉を交わしていない奈央を急いで引きとめた。
「分かりました」
早々と扉の方へと向けられていた足は、再び向きを変え机に戻ると、奈央はそこに鞄を置いた。
三者面談の変更を伝えるだけ、たったそれだけでも会話が出来るならと呼び止めたのに、それを簡単には許してくれないクラスの女子生徒達。
機関銃の如く口を動かせる特技を持っている彼女達に囲まれ、それを黙らせ抜け出すのは至難の業だ。かと言って邪険にも出来ず、付き合う事20分弱。
「なぁ、俺、今日凄く忙しいんだよ。相手なら帰ってから彼氏にして貰え、な?」
「えーっ、酷くない? 私達、彼氏いないのにー!」
優しく言ったつもりが、チョイスした科白がまずかったか。一人が文句を言えば、ブーブーと揃いも揃って騒ぎ出し、口を尖らせ不満顔へと変身だ。
「じゃあ、資料作り手伝ってくれるか?」
「いいよ。先生とお喋りしながら皆でやれば、すぐに終わるじゃん」
……手伝ってくれちゃうのかよ。嫌だと断られ、すぐにでも帰ってくれると踏んだが計算外だ。本来なら喜ぶべきなんだろうけど。
「あれだぞ? 俺は職員室でやる事あるから、ひたすらここで、黙々とお前達だけでホチキスとプリントと格闘だぞ?」
「えーっ、先生いないの?」
「いないの」
「じゃあ、手伝ったらお礼に何かくれる?」
「学力アップのために、特別ミニテストでもやるか!」
受験生なんだから少しは喜べ、と言いたいところだが、これこそ嫌がられるのは承知の上。生徒達は、引き潮のようにあっさりと退散していった。
「気をつけて帰れよ~」
既に話題は別のものへと向けられている彼女達の背中を見送り、奈央へと目線を動かそうとすれば、ふと感じる視線。
感じるままにそちらを見遣ると、まだ教室内にいた男子グループの一人と目が合い、奈央を呼ぶのを躊躇わせた。
……何か、すげぇ見られてた?
見られているとは思っていなかった俺と、目が合うとは思わなかっただろうその生徒──芹沢は、ハッとした顔をすると慌てて会釈をして教室を出ようとした。
「あっ、芹沢、気をつけてな」
急いで声を掛けると、芹沢は先を歩く友人達を追いかけるように、言葉なく教室を後にした。
芹沢も教え子。俺、ちゃんと教師らしく振る舞えたよな?
難しい教師の立場を痛感しながら奈央を見れば、周りを気にするでもなく問題集を開いていた。
嵐が去った後のように、シーンと静まり返った教室には俺と奈央の二人きり。
「水野。待たせて悪かったな」
「大丈夫です」
誰もいないのに『水野』と呼び、決して本当の姿を見せない奈央も、顔をあげれば優等生の微笑で返事をする。
あんなに奈央と話したい、そう思っていたのに。いざ二人きりになり奈央を目の前にすると、昨夜の出来事が気まずさとなる。
しかし、今は一教師だ。難しい立場ではあるけれど、気まずさも教師と言う立場なら隠す事も出来る。何とも皮肉なものだ。
俺は何事もなかったように教師の仮面を被り、平静を装い奈央に近づいた。
「三者面談なんだけど、再来週の最終日でいいか? 時間は、四時二十分なんだけど」
「はい。でも、母が来られるかは分かりません。当日になって無理ってことも考えられますし」
「それでも構わないから。お母さんにはちゃんと伝えておけよ?」
「分かりました」
「おぅ。じゃあ、用はそれだけだから。待たせて悪かったな。気をつけて帰れよ?」
あくまで教師として、生徒の奈央に要件を伝えて終えるつもりでいたのに……。
「私に話しって、本当にそれだけですか?」
奈央が、俺の足を止めさせる。
「本当は、他に言いたい事があったんですよね?」
装ってた平静さは簡単に崩され、
「私も、お話があります」
教師の仮面を剥いでは、弱い男の胸に棘を刺してくる。
振り返れば、真っ直ぐに俺を見る奈央がいて、その瞳が俺を離そうとしない。
奈央が指してるのは、昨夜、中断した話だよな?
まさか、学校でこんな風に強い視線を向けられ、追い込まれるとは思ってもいなくて、咄嗟に誤魔化す言葉も見つからない。
「先生?」
「……」
「だから手伝います」
「え?……手伝うって?」
……昨日の続きが聞きたいんじゃないのか?
話が繋がらず、俺の頭は全く追いつかない。
「言ってる意味が──」
「プリントとホチキスと、格闘してもいいですよ?」
さっき話していた資料づくりの話か。それは分かったけど、でも奈央の聞きたい話は? 奈央が話したい内容は?
「話……するんじゃないのか?」
「えぇ。学校以外の場所で。だから、話す時間を作るためにも、今日の仕事は早く終わらせた方がいいんじゃないですか? 忙しいんですよね?」
「ま、まぁ……」
そりゃ忙しい。余計な事ばかり考えていたせいで、仕事は全く捗っていない。
「じゃ、手伝います」
「だけど、水野だって勉強が……」
「大丈夫です。それより先生、変な顔してますよ?」
そう言って奈央は、指で眉間にシワを作って見せた。
何も言えずにいる俺から視線を落とした奈央は、吐息のような声音を滑り落とした。
「昨夜から、ずっと」
*
頑として手伝うと言い張る奈央に根負けした俺は、一旦、職員室へと戻り必要なプリントを集めた。
丁度良かったのかもしれない。奈央に促されなければ、俺はまた話せなくなっていたかもしれない。
今夜こそ、きちんと話そう。奈央の為に、背中を押してやればいいだけの事だ。アイツには、もう無理なんてして欲しくない。今までの、俺達の関係がおかしすぎたんだから。
また、何も知らなかった頃に戻るだけ。俺は教師で、アイツは生徒で。隣人だとは知らなかったあの頃のように戻るだけのこと。
たった一つ違うとすれば、奈央の隣に芹沢がいるようになるだけ。
学校でも外でも周りの目なんか気にせず、俺とは違って、ごく自然に寄り添える関係。それがきっと、奈央の幸せ。
全てのプリントを用意終えると、それらを抱え職員室を出た。
文化祭の準備で残っている生徒も多く、賑やかな一、二階を抜ければ、三年の教室しかない三階は静まり返っていた。
階段を上り終え立ち止まると、大量のプリントに目を落とし一呼吸置く。
流石に、これ一人奈央にやらせる訳にはいかねぇよな。一緒にやって、少しでも早く奈央を帰らせるか。
再び歩き出し、教室の手前まで来た時だった。
「ずっと連絡待ってた。いつになったら話を聞いてくれる?……奈央」
俺の足がピタリと止まる。帰ったとばかり思っていた芹沢の声に、金縛りにあったようにその場から動けなくなる。盗み聞きみたいな汚い真似はしたくないのに、体が嘘のように言うことを聞かない。
「……ごめん」
聞こえてくる力ない奈央の声に、俺の足は地に根付いたように益々動かなくなった。
「奈央、謝らないで。俺がずっと謝りたかったんだから。あんな形で別れて奈央を傷つけて。ごめん……本当にごめん」
「顔上げて。先生が来る。もう帰って」
「別に誰に聞かれたって構わないよ。俺、ずっと思ってた。日本に戻ったら奈央に伝えようって。勝手だって言われても、俺には奈央しかいないって。奈央を忘れるなんて出来ない。忘れた事なんて一度もなかった」
「……ヒロ」
芹沢を『ヒロ』と呼ぶ憂いを帯びた声音に、傷は深まり心を抉る。
「奈央、ずっと会いたかった」
「私も、ずっとヒロに会いたかった。ずっと会いたいと思ってた。だから、この学校にまできたの。ここにいれば、ヒロに会えると思ったから」
「奈央、もう一度やり直せないか? ちゃんと認めて貰うから、な? 奈央」
足元に落としていた視界は霞み、僅かに歪んで見える廊下を見ながら、自嘲的な笑みが洩れた。
……奈央、ちゃんと自分の気持ち言えんじゃん。俺が背中押すまでもなかったな。
芹沢に会う為にこの学校まで来て、そこまで惚れてんなら今度こそ幸せになれ。甘えたい時は甘えろ。一人で強がるな。
今度こそ、芹沢も奈央のこと手放したりしないだろ。しっかり受け止めて貰え……なんて、格好良く決めたいとこだけど。奈央、やっぱ、きついわ。
落としていた視線を上げた先には、水道の横にある長方形の鏡。
そこから逃げるように目を逸らし、俺は沈没した気持ちと重たい体を引きずって、また階段を下りて行った。
……綺麗に磨き過ぎなんだよ。
曇り一つない鏡は、華奢な両肩に手を置いた芹沢の顔が奈央へと近づき、重なる二人の姿を映し出していた。
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