【ゆとり世代が中国の天才軍師（自称）に転生してしまいました！！】

転生前のお話・・・

「ちょっとまってくれよ！いきなりどうしたって言うんだよ！！」

俺は25才のしがない会社、右佐川 郡司。

しがないサラリーマンだ。

そして、いま人生最大のピンチを迎えている。

それは何かというと、俺の嫁さんがいきなり別れようと言い出してきたのだった！

突然の出来事で、俺はとてもパニックになっている。

今にも叫び出したいくらいだ！

「ごめん」

何故かと理由を問いただしても、それもそれしか言わない。

共働きで仕事が忙しく、お互い遠距離で会えない日々が続いていたのは確かだった。

だけど、電話やメールは頻繁に交わしていた。

他愛もない会話だったけど、落ち着いたら一緒に過ごそうって言っていた矢先だった。

「理由・・・くらい教えてくれてもいいんじゃないか」

俺がそう言うと、

「ごめん・・・」

泣きそうな顔でそう言うばかりであった。

彼女と知り合ったのは、今働いてる職場であった。

新入社員として入って彼女の担当教育に俺がなったのだ。

最初は喧嘩もしていたけれど、仕事場のトラブルや他部署の上司の嫌味などを二人で解決していく内に段々と仲良くなっていった。

そして、出会って一年たったあの日、彼女から告白してきたのだ。

そして、まもなく僕らは入籍をした・・・

入籍をしてすぐに、彼女は同じ会社内の違う職場の部署に彼女が配属されることになった。

結婚式を上げる暇もなく籍だけを入れて、お金が溜まったら結婚式をあげようと二人で頑張ってきた。

そして…そんなある日の出来事だった。

意味のわからない俺は、心の中で表に出せないドス黒く、薄っぺらな憎悪と怒りが、腹の中と頭の中を行ったり来たり駆け巡る。

俺も何を言っていいかわからず、沈黙が続いた。

そして、数十分、いや数時間…おそらくはほんの数分だったような気もする。

黙ったままだった彼女の口から、とうとう彼女から告げられた真実は、想像以上の残酷な結末だった。

転勤した先の職場の男性の子供が、お腹の中にいるというのだ。

それも俺が嫌いだったあいつの子供が…

そいつは俺が大学生の時、後輩だったヤツだった…