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エルバルトが部屋からいなくなると、王宮侍女がハーブティーを用意してリーザロッテの前にセットした
少し甘くて爽やかな香りのハーブティーにライディン王国に来てからずっと緊張気味だったリーザロッテの顔が綻ぶ
「凄く美味しいですわ」
静かに一口口にすると、ふわりと微笑む
ローズヒップとカモミールがブレンドされてほのかな蜂蜜の甘みが、驚く程に美味しかった
「お口にお合いしてよろしゅうございました」
小さな花が咲いたように微笑むリーザロッテを見た王宮侍女は、嬉しそうに微笑むと、癒しのキャンドルに火を灯した
美しいグリーンのキャンドルは灯った火も緑色になっている
「綺麗·····炎も緑色なのね」
キラキラした瞳で不思議そうに見つめるリーザロッテに
「セレスティア様が加護をかけた特別なキャンドルなのですよ」
「セレスティア様が。だから灯っているだけでこんなにも穏やかな気持ちになれるのですね」
ハーブティーを飲んでキャンドルを眺めていたリーザロッテは瞼が重くなってくるのを感じると、ベッドの中に入らせてもらった
ベッドに入ったリーザロッテが眠りについたのを確認した侍女は静かに部屋を出ると、エルバルトに報告する
リーザロッテが眠れた事に安心したエルバルトは、その足で王太子の部屋に向かった
セレスティアも王宮の自室に戻った後、王太子も自室で寛いでいた
「リーザロッテ嬢の様子はどう?」
エルバルトをソファーに座らせると王太子は目を細めて見ている
「セレスティアのキャンドルを使ったので、今日はもう寝ましたよ」
「そう。疲れただろうからね、ゆっくり休んで貰うといい」
「色々と、有難うございます。兄上」
礼を述べるエルバルトに、ニコニコと笑った王太子は
「まあ、少し方向性は変わったけど概ね目的は果たせたしね。あとは君の為でもあるから、私も協力は惜しまないよ」
ニコニコニコニコと笑みを向けられたエルバルトは顔を赤くして焦る
「いや、俺は別に·····」
「そうなの?そのつもりで連れて来たんだろう?」
「··········まあ、そう、ですけど·····」
しどろもどろになって焦るエルバルトの隣りに移動した王太子は、エルバルトの方をポンポンと叩いて
「頑張れ、応援してるからな」
そう言うと、明日からまた忙しくなるから早く寝ろと部屋を追い出した
少し甘くて爽やかな香りのハーブティーにライディン王国に来てからずっと緊張気味だったリーザロッテの顔が綻ぶ
「凄く美味しいですわ」
静かに一口口にすると、ふわりと微笑む
ローズヒップとカモミールがブレンドされてほのかな蜂蜜の甘みが、驚く程に美味しかった
「お口にお合いしてよろしゅうございました」
小さな花が咲いたように微笑むリーザロッテを見た王宮侍女は、嬉しそうに微笑むと、癒しのキャンドルに火を灯した
美しいグリーンのキャンドルは灯った火も緑色になっている
「綺麗·····炎も緑色なのね」
キラキラした瞳で不思議そうに見つめるリーザロッテに
「セレスティア様が加護をかけた特別なキャンドルなのですよ」
「セレスティア様が。だから灯っているだけでこんなにも穏やかな気持ちになれるのですね」
ハーブティーを飲んでキャンドルを眺めていたリーザロッテは瞼が重くなってくるのを感じると、ベッドの中に入らせてもらった
ベッドに入ったリーザロッテが眠りについたのを確認した侍女は静かに部屋を出ると、エルバルトに報告する
リーザロッテが眠れた事に安心したエルバルトは、その足で王太子の部屋に向かった
セレスティアも王宮の自室に戻った後、王太子も自室で寛いでいた
「リーザロッテ嬢の様子はどう?」
エルバルトをソファーに座らせると王太子は目を細めて見ている
「セレスティアのキャンドルを使ったので、今日はもう寝ましたよ」
「そう。疲れただろうからね、ゆっくり休んで貰うといい」
「色々と、有難うございます。兄上」
礼を述べるエルバルトに、ニコニコと笑った王太子は
「まあ、少し方向性は変わったけど概ね目的は果たせたしね。あとは君の為でもあるから、私も協力は惜しまないよ」
ニコニコニコニコと笑みを向けられたエルバルトは顔を赤くして焦る
「いや、俺は別に·····」
「そうなの?そのつもりで連れて来たんだろう?」
「··········まあ、そう、ですけど·····」
しどろもどろになって焦るエルバルトの隣りに移動した王太子は、エルバルトの方をポンポンと叩いて
「頑張れ、応援してるからな」
そう言うと、明日からまた忙しくなるから早く寝ろと部屋を追い出した
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