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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
189【交換ついでに合同演習編94】合同演習一日目:ロング・ロング
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【パラディン大佐隊・第一班第一号ブリッジ】
フィリップス
「コールタン大佐、まさかの横二列・縦十二列!」
ハワード
「つまり〝ロールケーキ〟が二本横並びしてる状態か?」
フィリップス
「超ロングな〝ロールケーキ〟だけどな」
エリゴール
「なるほど。横に広がらず縦に長くする作戦をとったか。突っこむとしたらやっぱり七班・十二班あたりかな。……十二班、希望どおり一昨日の訓練のやり直しができるぞ、よかったな」
フィリップス
「まさか、あのときあんたに言われたように、中央あけるつもりじゃないだろうな? 役立たず十二班」
エリゴール
「したくてもできないだろ。十二班以外にあの話を知ってるのは、〝椅子〟組では十班だけだ。十班はたぶん、今度は早めに配置を変える。しかし、これだけ極端に横に狭く縦に長くされたら、俺たちも作戦変更しないといけなくなったな」
フィリップス
「作戦変更?」
エリゴール
「この前の実戦で、あんたらがここの配置につかされた目的の一つは、『連合』が横に広がらないように無人艦と挟撃して、〈オートクレール〉の前に押しやることだっただろ? 今回はその必要はない。しなきゃならないのは、実戦のときにはうまくできなかったもう一つの目的、『連合』の数減らしだ。〝縦走り〟がまだ苦手な四班には、ここに居残ってもらおう」
フィリップス
「へ?」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
ロノウェ
「コールタン大佐……思いきったな。昨日の〝レフト〟のサンドイッチ作戦並みだ」
レラージュ
「どうやら〝ロールケーキ〟二本で突っこんできそうですね。また七班・十二班あたりに」
ロノウェ
「あのへんは〝ロールケーキ〟に呪われてるな」
レラージュ
「コールタン大佐も〝スポンジ撃ち〟してくるつもりなら、もう配置を変えたほうがいいですね。おそらく〈オートクレール〉だけは撃たれないでしょうけど」
ロノウェ
「ああ、たぶんな。たとえ演習でも、撃ったら洒落にならねえ」
***
【パラディン大佐隊・旗艦〈オートクレール〉ブリッジ】
パラディン
「コールタンの野郎、『連合』の真似もろくにできねえのか! これじゃ演習にならねえだろうが! あの赤ピーマンッ!」
モルトヴァン
「大佐……いくら予想外だったからといって、マクスウェル大佐隊員化しないでください……」
***
【パラディン大佐隊・第十二班第一号ブリッジ】
ザボエス
「また〝ロールケーキ〟だ……今度は二本」
ヴァッサゴ
「で、また中央に突っこんでくるのか?」
ザボエス
「十一班にいる大佐は怖くて攻撃できねえだろうから、たぶんな」
ヴァッサゴ
「……エリゴールは、コールタン大佐がこうすると予想して、あの訓練させたのかね」
ザボエス
「どうだかな。確かに、あのときの訓練やり直してえとは思ってたが、〝ロールケーキ〟もう一本増やされちゃあなあ……」
ヴァッサゴ
「……ん? 〝魚〟組が解散したぞ?」
ザボエス
「どうした? 仲違いか?」
ヴァッサゴ
「それはわからないが……四班以外は〝縦走り〟で『連合』のほうに向かっていった。四班は……〝開き〟から〝魚〟に戻って、〝半身〟に分かれた。〝半身〟の一枚が離れて……二枚が向かい合わせになった」
ザボエス
「なるほど。〝ファイアー・ウォール〟は中止して、四班には〝囓り撃ち〟させる気か」
ヴァッサゴ
「〝囓り撃ち〟?」
ザボエス
「ようするに、〝半身〟に〝ロールケーキ〟の〝側面撃ち〟させるってこった。まあ、あれでどれくれえ落とせて、どれくれえ保つかはわからねえがな。四班は他の三班並みに〝縦走り〟できねえから、この役に回されたんだろ」
ヴァッサゴ
「……エリゴールか?」
ザボエス
「当然だろ。〝魚〟組で臨機応変に作戦変更できるのはあの男くらいのもんだ。……あー、今日は一班の班長艦にいるんだよな。……うらやましい」
ヴァッサゴ
「ザボエス……」
フィリップス
「コールタン大佐、まさかの横二列・縦十二列!」
ハワード
「つまり〝ロールケーキ〟が二本横並びしてる状態か?」
フィリップス
「超ロングな〝ロールケーキ〟だけどな」
エリゴール
「なるほど。横に広がらず縦に長くする作戦をとったか。突っこむとしたらやっぱり七班・十二班あたりかな。……十二班、希望どおり一昨日の訓練のやり直しができるぞ、よかったな」
フィリップス
「まさか、あのときあんたに言われたように、中央あけるつもりじゃないだろうな? 役立たず十二班」
エリゴール
「したくてもできないだろ。十二班以外にあの話を知ってるのは、〝椅子〟組では十班だけだ。十班はたぶん、今度は早めに配置を変える。しかし、これだけ極端に横に狭く縦に長くされたら、俺たちも作戦変更しないといけなくなったな」
フィリップス
「作戦変更?」
エリゴール
「この前の実戦で、あんたらがここの配置につかされた目的の一つは、『連合』が横に広がらないように無人艦と挟撃して、〈オートクレール〉の前に押しやることだっただろ? 今回はその必要はない。しなきゃならないのは、実戦のときにはうまくできなかったもう一つの目的、『連合』の数減らしだ。〝縦走り〟がまだ苦手な四班には、ここに居残ってもらおう」
フィリップス
「へ?」
***
【パラディン大佐隊・第十一班第一号ブリッジ】
ロノウェ
「コールタン大佐……思いきったな。昨日の〝レフト〟のサンドイッチ作戦並みだ」
レラージュ
「どうやら〝ロールケーキ〟二本で突っこんできそうですね。また七班・十二班あたりに」
ロノウェ
「あのへんは〝ロールケーキ〟に呪われてるな」
レラージュ
「コールタン大佐も〝スポンジ撃ち〟してくるつもりなら、もう配置を変えたほうがいいですね。おそらく〈オートクレール〉だけは撃たれないでしょうけど」
ロノウェ
「ああ、たぶんな。たとえ演習でも、撃ったら洒落にならねえ」
***
【パラディン大佐隊・旗艦〈オートクレール〉ブリッジ】
パラディン
「コールタンの野郎、『連合』の真似もろくにできねえのか! これじゃ演習にならねえだろうが! あの赤ピーマンッ!」
モルトヴァン
「大佐……いくら予想外だったからといって、マクスウェル大佐隊員化しないでください……」
***
【パラディン大佐隊・第十二班第一号ブリッジ】
ザボエス
「また〝ロールケーキ〟だ……今度は二本」
ヴァッサゴ
「で、また中央に突っこんでくるのか?」
ザボエス
「十一班にいる大佐は怖くて攻撃できねえだろうから、たぶんな」
ヴァッサゴ
「……エリゴールは、コールタン大佐がこうすると予想して、あの訓練させたのかね」
ザボエス
「どうだかな。確かに、あのときの訓練やり直してえとは思ってたが、〝ロールケーキ〟もう一本増やされちゃあなあ……」
ヴァッサゴ
「……ん? 〝魚〟組が解散したぞ?」
ザボエス
「どうした? 仲違いか?」
ヴァッサゴ
「それはわからないが……四班以外は〝縦走り〟で『連合』のほうに向かっていった。四班は……〝開き〟から〝魚〟に戻って、〝半身〟に分かれた。〝半身〟の一枚が離れて……二枚が向かい合わせになった」
ザボエス
「なるほど。〝ファイアー・ウォール〟は中止して、四班には〝囓り撃ち〟させる気か」
ヴァッサゴ
「〝囓り撃ち〟?」
ザボエス
「ようするに、〝半身〟に〝ロールケーキ〟の〝側面撃ち〟させるってこった。まあ、あれでどれくれえ落とせて、どれくれえ保つかはわからねえがな。四班は他の三班並みに〝縦走り〟できねえから、この役に回されたんだろ」
ヴァッサゴ
「……エリゴールか?」
ザボエス
「当然だろ。〝魚〟組で臨機応変に作戦変更できるのはあの男くらいのもんだ。……あー、今日は一班の班長艦にいるんだよな。……うらやましい」
ヴァッサゴ
「ザボエス……」
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