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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)
32【リハビリついでに演習編12】パラディン大佐隊的やっぱり反省会
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【パラディン大佐隊・ミーティング室】
一班長・ハワード
「というわけで、今回は、入れ替えは見送られることになった」
二班長・キャンベル
「〝今回は〟……」
三班長・プライス
「〝全艦殲滅〟されたせいもあって、素直に喜べない……」
四班長・ワンドレイ
「まさか、親衛隊にあんな裏技があったとは……」
フィリップス
「裏技……まあ、裏技か」
一班長・ハワード
「大佐の攻撃は正直卑怯っぽかったが、親衛隊とはほぼ同数だったからな……より正確に言うと、うちのほうが三隻多かった……それでもうちは〝全艦殲滅〟された……」
五班長・ロング
「く、悔しい……俺たちはもう凡人以下だ……!」
一班長・ハワード
「うちと親衛隊との差は何だ?」
八班長・ブロック
「……親衛隊は前パラディン大佐隊……」
ブロック以外
「え?」
八班長・ブロック
「だから、護衛隊形もとれる……」
一班長・ハワード
「いや、ちょっと待て。元マクスウェル大佐隊は、一時期護衛に回されてたぞ?」
フィリップス
「あ、そうか。じゃあ、そのときすでに護衛隊形はとれるようになってたわけか」
四班長・ワンドレイ
「さらにちょっと待て。ということは、ここにいた元マクスウェル大佐隊員たちも、実は護衛隊形をとろうと思えばとれたのか?」
一班長・ハワード
「ああ! ここにいる間に教わっておけばよかった!」
フィリップス
「あいつらにそんな利用価値があったなんて! もったいないことをした!」
五班長・ロング
「言うに事欠いて、ひでえこと言ってやがるな……」
フィリップス
「護衛といえば……元ダーナ大佐組! 砲撃指導と引き替えに、護衛隊形教わったりなんかしてないか!?」
六班長・ラムレイ
「い、いえ、うちが護衛隊形を覚える必要はなかったので……お役に立てずすみません!」
フィリップス
「そうか……そうだよな……普通はそう思うよな……」
四班長・ワンドレイ
「親衛隊の強さの要因の一つは、やっぱりあの〝ファイアー・ウォール〟か?」
五班長・ロング
「でも、あれってドレイク大佐が模擬戦のとき、無人艦でやったのが最初だろ?」
四班長・ワンドレイ
「あれはすごかった……無人砲撃艦七〇〇隻の壁……」
五班長・ロング
「さらにその奧には、無人護衛艦六〇〇隻の壁……」
フィリップス
「さすがにあの規模になったら無人艦じゃなきゃ無理だろうが、少なくとも二十隻程度なら有人艦でもできるということが今日わかった」
一班長・ハワード
「俺たちも同じことをする気か?」
フィリップス
「親衛隊にできて、俺たちにできなかったら悔しいだろ!?」
五班長・ロング
「そんな理由か」
一班長・ハワード
「まあ、動機はともかく、やれないよりはやれたほうがいいな。攻撃のバリエーションが増える。……大佐、明日も緊急招集するかな。そしたらそのとき、直接大佐に頼めるんだが……」
フィリップス
「まさか、護衛隊形教えてくださいってか?」
一班長・ハワード
「実際は親衛隊から教えてもらうことになるんだろうが、まずは大佐に話すのが筋ってもんだろう」
フィリップス
「何か……恥ずい。屈辱」
一班長・ハワード
「背に腹は替えられん。親衛隊から学べることは学んでいこう。それが凡人の生きる道……」
四班長・ワンドレイ
「悟ったな……」
五班長・ロング
「あるいは開き直り……」
一班長・ハワード
「というわけで、今回は、入れ替えは見送られることになった」
二班長・キャンベル
「〝今回は〟……」
三班長・プライス
「〝全艦殲滅〟されたせいもあって、素直に喜べない……」
四班長・ワンドレイ
「まさか、親衛隊にあんな裏技があったとは……」
フィリップス
「裏技……まあ、裏技か」
一班長・ハワード
「大佐の攻撃は正直卑怯っぽかったが、親衛隊とはほぼ同数だったからな……より正確に言うと、うちのほうが三隻多かった……それでもうちは〝全艦殲滅〟された……」
五班長・ロング
「く、悔しい……俺たちはもう凡人以下だ……!」
一班長・ハワード
「うちと親衛隊との差は何だ?」
八班長・ブロック
「……親衛隊は前パラディン大佐隊……」
ブロック以外
「え?」
八班長・ブロック
「だから、護衛隊形もとれる……」
一班長・ハワード
「いや、ちょっと待て。元マクスウェル大佐隊は、一時期護衛に回されてたぞ?」
フィリップス
「あ、そうか。じゃあ、そのときすでに護衛隊形はとれるようになってたわけか」
四班長・ワンドレイ
「さらにちょっと待て。ということは、ここにいた元マクスウェル大佐隊員たちも、実は護衛隊形をとろうと思えばとれたのか?」
一班長・ハワード
「ああ! ここにいる間に教わっておけばよかった!」
フィリップス
「あいつらにそんな利用価値があったなんて! もったいないことをした!」
五班長・ロング
「言うに事欠いて、ひでえこと言ってやがるな……」
フィリップス
「護衛といえば……元ダーナ大佐組! 砲撃指導と引き替えに、護衛隊形教わったりなんかしてないか!?」
六班長・ラムレイ
「い、いえ、うちが護衛隊形を覚える必要はなかったので……お役に立てずすみません!」
フィリップス
「そうか……そうだよな……普通はそう思うよな……」
四班長・ワンドレイ
「親衛隊の強さの要因の一つは、やっぱりあの〝ファイアー・ウォール〟か?」
五班長・ロング
「でも、あれってドレイク大佐が模擬戦のとき、無人艦でやったのが最初だろ?」
四班長・ワンドレイ
「あれはすごかった……無人砲撃艦七〇〇隻の壁……」
五班長・ロング
「さらにその奧には、無人護衛艦六〇〇隻の壁……」
フィリップス
「さすがにあの規模になったら無人艦じゃなきゃ無理だろうが、少なくとも二十隻程度なら有人艦でもできるということが今日わかった」
一班長・ハワード
「俺たちも同じことをする気か?」
フィリップス
「親衛隊にできて、俺たちにできなかったら悔しいだろ!?」
五班長・ロング
「そんな理由か」
一班長・ハワード
「まあ、動機はともかく、やれないよりはやれたほうがいいな。攻撃のバリエーションが増える。……大佐、明日も緊急招集するかな。そしたらそのとき、直接大佐に頼めるんだが……」
フィリップス
「まさか、護衛隊形教えてくださいってか?」
一班長・ハワード
「実際は親衛隊から教えてもらうことになるんだろうが、まずは大佐に話すのが筋ってもんだろう」
フィリップス
「何か……恥ずい。屈辱」
一班長・ハワード
「背に腹は替えられん。親衛隊から学べることは学んでいこう。それが凡人の生きる道……」
四班長・ワンドレイ
「悟ったな……」
五班長・ロング
「あるいは開き直り……」
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