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砲撃のパラディン大佐隊編(【05】の裏)

18【引っ越しついでに演習編15】元ウェーバー大佐隊的反省会

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【元ウェーバー大佐隊・ミーティング室】

一班長・ハワード
「大佐はもう帰られるそうだ。……〝疲れたから〟」

フィリップス
「そうですね、大佐殿! 今日はさぞやお疲れでしょう! 早く帰ってゆっくりお休みください! 俺たちも大佐殿に感謝しつつさっさと帰ります!」

一班長・ハワード
「反省会はそれぞれでというようなことを言っていたが、全体ではしないつもりなのかな」

フィリップス
「まあ……反省しなきゃならないのは、俺たちのほうだけだからな」

四班長・ワンドレイ
「入れ替えか? 入れ替えされてしまうのか?」

三班長・プライス
「いわゆるひとつの二軍落ち?」

一班長・ハワード
「大佐……もしかして、このために〝元マクスウェル大佐隊〟を連れてきたのか?」

フィリップス
「実はそうかもな。同じ〝元マクスウェル大佐隊〟でも、アルスター経由の〝元マクスウェル大佐隊〟とはレベルが違うような気がする。まあ、アルスター経由のは、古巣のダーナ大佐隊で徹底的に再教育されるだろうが……」

一班長・ハワード
「まさか、昨日の夜にはダーナ大佐隊への転属が完了していたとは……また殿下が命令したな」

フィリップス
「他に考えられないな。なんか殿下って、元マクスウェル大佐隊員の転属手続きだけは無茶苦茶早い……いや、スミスやラッセルたちに比べたら遅いか」

一班長・ハワード
「そうだな。あいつらのときは亜光速だった」

フィリップス
「ところで、パラディン大佐隊経由の〝元マクスウェル大佐隊〟。いちいち頭に〝パラディン大佐隊経由の〟ってつけるの面倒くさいから、今後は〝パラディン大佐親衛隊〟に呼称統一しないか? あいつら、大佐の護衛を自分たちの仕事だと思ってるみたいだし」

一班長・ハワード
「大佐の護衛なら、俺たちもするだろ?」

フィリップス
「それは宇宙空間限定だろ。それ以外でも……」

七班長・カットナー
「〝親衛隊〟か……いいですね。俺、そっちに入りたい」

八班長・ブロック
「美形なら誰にでもすぐに食いつくような奴は入隊できない」

五班長・ロング
「防犯カメラから勝手に映像抜き出して所持する犯罪者もな」

フィリップス
「……たぶん、ああいう奴から守るためだ」

一班長・ハワード
「なるほど。よくわかった」

フィリップス
「とにかく、親衛隊に俺たちの仕事まで取られるわけにはいかない。大佐の〈オートクレール〉は反則だからいいとして、護衛艦二十隻にあれだけやられたというのは不覚すぎる」

四班長・ワンドレイ
「艦数の少なさと護衛艦というのに油断しすぎていたな」

フィリップス
「……俺たちだけじゃないだろうが、〝頭〟をやられたら混乱しちまうっていうのが、最大の問題かもしれないな」

五班長・ロング
「頭?」

フィリップス
「班長艦、副班長艦がやられたら、その班の指揮系統が一時的に死んじまう。どうしようどうしようってあせってる間に、親衛隊に撃たれまくってた。まあ、大佐はそれも計算して最初に班長艦を狙い撃ちしたんだろうが」

一班長・ハワード
「そうか。あのとき、ウェーバーの命令に従った奴らもそうだったな。……そうだな。軍艦ふねの号数順に班の指揮権を回していくか?」

五班長・ロング
「一号やられたら二号、二号やられたら三号っていうふうにか?」

フィリップス
「まあ、それがいちばんわかりやすくてやりやすいな。……訓練や演習以外でそういう事態にはなりたくないが」

一班長・ハワード
「……まったくだ」
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