1 / 38
【災難の船旅】序幕 最悪な予言
0001 最悪な予言
しおりを挟む
***
***
13年前、世界各地の孤児院で子供の失踪事件が頻発していた。
失踪した子供は皆女の子。
年齢はほとんど10歳以下の幼児。赤ん坊までいた。
ちょうど、魔術や魔法など神秘な力が密かに台頭する時代だった。
子供たちは失踪ではなく、盗まれ、売られ、悪魔への生贄にされたのではないかと噂が立っていた。
神秘学を信じない人たちも、人の皮を被っている悪魔の存在を信じる。
子供たちは罪深い貴族や富豪たちのおもちゃや食事にされたのような噂も広まっていた。
子供失踪はかなり悪質な事件とみられ、各国の統治者たちは力を入れて事件を調べていた。
しかし、生きている子も死んだ子も見つからなかった。
失踪した子供たちはまるで世界から消えたように……
人身売買の証拠が見つからなかったので、孤児院は無実と判定された。
変な失踪事件は、ただ怪奇事件の一つとして歴史の片隅に刻まれた。
時間の流れと共に、失踪事件が起こした騒ぎもだんだん収まった。
今となって、もう問う人はいないだろう。
その子供たちは一体どこにいる、果たして幸せに生きているのだろうか……?
***
***
宿を出ると、すぐ誰かに尾行された。
手持ちのケーススーツの中に、旅に最低限のものと数冊の本しか入っていない。身なりも、夜道に溶けるほど地味なもの。こんな私をお金持ちや家出のお嬢様に勘違いする人はまずいない。
狙われる価値がないと思うけど、念のため、進路を変えて灯の明るい大通りに向かった。
あと一歩で暗い路地を抜け出す時に、後から声が届いた。
「ちょっと待って!」
焦りを感じられる若い女の声。
「手付金をもらったのに、取引しなくてどこへ行くつもり?」
手付金? 取引? なんのこと?
「行き先はともかく、あなたと取引できるものは何も持っていませんよ」
相手は一人、危険な気配がない。
どうやら、私を誰かに勘違いしたようだ。
二三歩戻して、スーツケースを開けて地に置いた。
「ウソ!」
暗闇の中から人が飛び出して、スーツケースの前で止まった。
夜に紛れるような服を身に纏う若い女だ。
その同時に、どこから鳥のさえずりのような音が響いた。
何かの合図でしょう。
「ああ、間違えたの? ついていないわ」
女はがっかりそうに嘆いた。
誤解も解けたし、早く行かないと。
今夜の馬車に乗れば、明朝の船に間に合えるはず。
「それでは、失礼します」
「待って!」
!
スーツケースを拾おうと手を伸ばしたら、いきなり女に手首を掴まれた。
「さっき、行き先とか言ってたよね」
?
「どこへ行くのか分からないけど、行かないほうがいいと思うよ」
返事を待たずに、女はさっそく続けた。
「お嬢さんはすごいわ。全身交通遭難の相だよ。例えば、土砂雨が降ったり、馬車事故に遭ったり、最悪、海賊船に乗せられるかも知れないわ!」
その意味の分からない発言に、返事も見つからない。
「正直、お嬢さんにような悪運の持ち主は初めて見たわ」
運が悪いのは否定しないけど……
「ああだめだめ、あたしったら、人よすぎる。特別に占ってあげましょう。ただでね~」
「何をッ!」
女は両手で私の頭を掴んで、無理矢理に目を合わせさせた――
私より幾つ年上、二十代前半の若い女だった。
小さいウェーブの長い髪、鼻筋や顔の輪郭がはっきりしている。南地方の少数民族の特徴だ。
その両目は真紅の色、夜の霧に曇らせたルビーのように見える。
その目に見つめられる一瞬、軽い目眩がした。
「あなたは、大事な選択で間違ったことがある。そのせいで神の捨て子になった。平穏に生きていれば、幸せになれる保証はないが、無理に進めば、もっと多くの不幸や悲しみに遭うのでしょう」
「見える……
あなたの助けを受けた人はあなたのことを忘れた……
あなたの欲するものはすでに他人の手に……
あがいてあがいて暗闇から抜け出そうと頑張っていても、光のある処に辿り着くことはない……」
真紅の光を放った目は、私の脳からさらに情報を探り出そうとしている。
パッ!!
思ず女の手を叩き落した。
***
「あっ、ちょっと待って、話はまだ……」
真紅の目の女は少女の姿が消えた方向に向けて溜息をして、地面から小さな「光」を拾った。
「ただと言ったのに……」
細工のいい金色のペンダントを手にして、女はにっこりと笑った。
「こんな高価なものを落としたとはね。本当に、運の悪いお嬢さん」
***
北の海に療養聖地と呼ばれるサン・サイドという島がある。
そこへ向かう定期船は一か月に二回しかない。
ロランド共和国始発、エリザ王国経由、サン・サイド島まで四日もかかる。
乗船を待っている間に、港に泊まっている定期船を少し観察した。
大型客船、貴族や上流階級も気軽に利用できるように、外観に工夫されたようだ。
先頭にウェスト貿易会社の印「シードラゴン」が描かれている船体は、思ったより新しくて、頑丈なイメージ。
甲板の上に立派な二階立の船室があり、宴会ホールと海の景色を楽しめる高級船室があるらしい。
来る途中で馬車事故に遭って、何とか間に合ったけど、ひどく疲れている。サン・サイド島に到着するまでひとまずじっと休みとしよう。着いたら、また忙しくなる。
馬車事故に遭ったせいかいろいろ的中されたせいか……昨晩の変な占い師の話が頭から離れない。
「そんなこと、言わなくも分かる。たとえ『それ』が私のものじゃなくても……神に捨てられたものは、自分で自分を助けるしかない」
唇を軽く噛んで、朝の霧の中で舷梯に登った。
***
13年前、世界各地の孤児院で子供の失踪事件が頻発していた。
失踪した子供は皆女の子。
年齢はほとんど10歳以下の幼児。赤ん坊までいた。
ちょうど、魔術や魔法など神秘な力が密かに台頭する時代だった。
子供たちは失踪ではなく、盗まれ、売られ、悪魔への生贄にされたのではないかと噂が立っていた。
神秘学を信じない人たちも、人の皮を被っている悪魔の存在を信じる。
子供たちは罪深い貴族や富豪たちのおもちゃや食事にされたのような噂も広まっていた。
子供失踪はかなり悪質な事件とみられ、各国の統治者たちは力を入れて事件を調べていた。
しかし、生きている子も死んだ子も見つからなかった。
失踪した子供たちはまるで世界から消えたように……
人身売買の証拠が見つからなかったので、孤児院は無実と判定された。
変な失踪事件は、ただ怪奇事件の一つとして歴史の片隅に刻まれた。
時間の流れと共に、失踪事件が起こした騒ぎもだんだん収まった。
今となって、もう問う人はいないだろう。
その子供たちは一体どこにいる、果たして幸せに生きているのだろうか……?
***
***
宿を出ると、すぐ誰かに尾行された。
手持ちのケーススーツの中に、旅に最低限のものと数冊の本しか入っていない。身なりも、夜道に溶けるほど地味なもの。こんな私をお金持ちや家出のお嬢様に勘違いする人はまずいない。
狙われる価値がないと思うけど、念のため、進路を変えて灯の明るい大通りに向かった。
あと一歩で暗い路地を抜け出す時に、後から声が届いた。
「ちょっと待って!」
焦りを感じられる若い女の声。
「手付金をもらったのに、取引しなくてどこへ行くつもり?」
手付金? 取引? なんのこと?
「行き先はともかく、あなたと取引できるものは何も持っていませんよ」
相手は一人、危険な気配がない。
どうやら、私を誰かに勘違いしたようだ。
二三歩戻して、スーツケースを開けて地に置いた。
「ウソ!」
暗闇の中から人が飛び出して、スーツケースの前で止まった。
夜に紛れるような服を身に纏う若い女だ。
その同時に、どこから鳥のさえずりのような音が響いた。
何かの合図でしょう。
「ああ、間違えたの? ついていないわ」
女はがっかりそうに嘆いた。
誤解も解けたし、早く行かないと。
今夜の馬車に乗れば、明朝の船に間に合えるはず。
「それでは、失礼します」
「待って!」
!
スーツケースを拾おうと手を伸ばしたら、いきなり女に手首を掴まれた。
「さっき、行き先とか言ってたよね」
?
「どこへ行くのか分からないけど、行かないほうがいいと思うよ」
返事を待たずに、女はさっそく続けた。
「お嬢さんはすごいわ。全身交通遭難の相だよ。例えば、土砂雨が降ったり、馬車事故に遭ったり、最悪、海賊船に乗せられるかも知れないわ!」
その意味の分からない発言に、返事も見つからない。
「正直、お嬢さんにような悪運の持ち主は初めて見たわ」
運が悪いのは否定しないけど……
「ああだめだめ、あたしったら、人よすぎる。特別に占ってあげましょう。ただでね~」
「何をッ!」
女は両手で私の頭を掴んで、無理矢理に目を合わせさせた――
私より幾つ年上、二十代前半の若い女だった。
小さいウェーブの長い髪、鼻筋や顔の輪郭がはっきりしている。南地方の少数民族の特徴だ。
その両目は真紅の色、夜の霧に曇らせたルビーのように見える。
その目に見つめられる一瞬、軽い目眩がした。
「あなたは、大事な選択で間違ったことがある。そのせいで神の捨て子になった。平穏に生きていれば、幸せになれる保証はないが、無理に進めば、もっと多くの不幸や悲しみに遭うのでしょう」
「見える……
あなたの助けを受けた人はあなたのことを忘れた……
あなたの欲するものはすでに他人の手に……
あがいてあがいて暗闇から抜け出そうと頑張っていても、光のある処に辿り着くことはない……」
真紅の光を放った目は、私の脳からさらに情報を探り出そうとしている。
パッ!!
思ず女の手を叩き落した。
***
「あっ、ちょっと待って、話はまだ……」
真紅の目の女は少女の姿が消えた方向に向けて溜息をして、地面から小さな「光」を拾った。
「ただと言ったのに……」
細工のいい金色のペンダントを手にして、女はにっこりと笑った。
「こんな高価なものを落としたとはね。本当に、運の悪いお嬢さん」
***
北の海に療養聖地と呼ばれるサン・サイドという島がある。
そこへ向かう定期船は一か月に二回しかない。
ロランド共和国始発、エリザ王国経由、サン・サイド島まで四日もかかる。
乗船を待っている間に、港に泊まっている定期船を少し観察した。
大型客船、貴族や上流階級も気軽に利用できるように、外観に工夫されたようだ。
先頭にウェスト貿易会社の印「シードラゴン」が描かれている船体は、思ったより新しくて、頑丈なイメージ。
甲板の上に立派な二階立の船室があり、宴会ホールと海の景色を楽しめる高級船室があるらしい。
来る途中で馬車事故に遭って、何とか間に合ったけど、ひどく疲れている。サン・サイド島に到着するまでひとまずじっと休みとしよう。着いたら、また忙しくなる。
馬車事故に遭ったせいかいろいろ的中されたせいか……昨晩の変な占い師の話が頭から離れない。
「そんなこと、言わなくも分かる。たとえ『それ』が私のものじゃなくても……神に捨てられたものは、自分で自分を助けるしかない」
唇を軽く噛んで、朝の霧の中で舷梯に登った。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
さよなら私の愛しい人
ペン子
恋愛
由緒正しき大店の一人娘ミラは、結婚して3年となる夫エドモンに毛嫌いされている。二人は親によって決められた政略結婚だったが、ミラは彼を愛してしまったのだ。邪険に扱われる事に慣れてしまったある日、エドモンの口にした一言によって、崩壊寸前の心はいとも簡単に砕け散った。「お前のような役立たずは、死んでしまえ」そしてミラは、自らの最期に向けて動き出していく。
※5月30日無事完結しました。応援ありがとうございます!
※小説家になろう様にも別名義で掲載してます。
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
【完結】『飯炊き女』と呼ばれている騎士団の寮母ですが、実は最高位の聖女です
葉桜鹿乃
恋愛
ルーシーが『飯炊き女』と、呼ばれてそろそろ3年が経とうとしている。
王宮内に兵舎がある王立騎士団【鷹の爪】の寮母を担っているルーシー。
孤児院の出で、働き口を探してここに配置された事になっているが、実はこの国の最も高貴な存在とされる『金剛の聖女』である。
王宮という国で一番安全な場所で、更には周囲に常に複数人の騎士が控えている場所に、本人と王族、宰相が話し合って所属することになったものの、存在を秘する為に扱いは『飯炊き女』である。
働くのは苦では無いし、顔を隠すための不細工な丸眼鏡にソバカスと眉を太くする化粧、粗末な服。これを襲いに来るような輩は男所帯の騎士団にも居ないし、聖女の力で存在感を常に薄めるようにしている。
何故このような擬態をしているかというと、隣国から聖女を狙って何者かが間者として侵入していると言われているためだ。
隣国は既に瘴気で汚れた土地が多くなり、作物もまともに育たないと聞いて、ルーシーはしばらく隣国に行ってもいいと思っているのだが、長く冷戦状態にある隣国に行かせるのは命が危ないのでは、と躊躇いを見せる国王たちをルーシーは説得する教養もなく……。
そんな折、ある日の月夜に、明日の雨を予見して変装をせずに水汲みをしている時に「見つけた」と言われて振り向いたそこにいたのは、騎士団の中でもルーシーに優しい一人の騎士だった。
※感想の取り扱いは近況ボードを参照してください。
※小説家になろう様でも掲載予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる